2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
リンクをコピー
記事をブックマーク
西野亮廣氏(以下、西野):よろしくお願いします。
絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):よろしくお願いします。
西野:もう、のぶみさんが本当に今、大変な……。
のぶみ:いや、もう。
西野:大阪から戻ってこられたばっかりですよね。
山口トンボ氏(以下、トンボ):そんでまた明日、大阪へ行くと。
西野:また明日、朝一で大阪という。
のぶみ:もう初日にものすごい集まって、ちょっとした教祖ぐらい集まったんですよ。
西野:個展でね。
のぶみ:本当にすげえ来たんだけど。
西野:初日は何日? 7月の……。
のぶみ:7月27日にやって、マスコミが5社来て、テレビ5社回って、そんでもうめっちゃ劣悪な環境のなかで読み聞かせをやって。
西野:はい、はい、はい、もう人がいっぱいいるから。
のぶみ:そんで個展のなかもけっこう人がいて、これはもう大成功なんじゃないかなと。「もう今日で2万人いったぞ」みたいな、本当に思って600人ですよ(笑)。
西野:なるほどね。本当わかる。なんと言うか、ライブの500人と個展の500人ってワケが違いますからね。
のぶみ:そうですね。
西野:何か個展って、やっぱり1人がそこにずっと居座るから。こっちは勝手に入れ替わっているイメージでいるけれども。これはけっこういったぞと思ってても意外と……。どう考えたって大繁盛しててもね。
のぶみ:そうなんです。
西野:その空間の中、「これ以上人が来たらもう大変なことになるぞ」というくらい、どう考えて大繁盛していても、(実際の)数字で言うと……みたいなところがありますよね。
のぶみ:何なんでしょうね。
西野:わかります、わかります。
のぶみ:テレビで見る限り大盛況っぽかったのにな。いや、(その場に)いても大盛況だったんですよ。こんなに僕のことを愛してくれる人がいるのかと(笑)。
西野:うれしいですよね。
のぶみ:それで(絵本を)映して読み聞かせしたんだけど、めっちゃ遠方から映して、もう絵がぜんぜん見えないんですよ。
西野:なるほど。
のぶみ:それで「見えない、見えない」っていう感じになって、「うわ、見えないわこれ」「どうすんだ? これ」って。でもそのままスタートしないと、もう始まってるし、テレビ始まってるしって。
そんで僕、苦しいながらちょっとやったんですよ。どうしたら見えるようになるんでしょうねとかってやりながら。阪急の人も、「ワアワア」ってなって、すぐ携帯のモニターをこうやって僕の絵本を映して。
西野:なるほど、なるほど。
のぶみ:それでちょっと画面が大きくなって、僕は「17年間の夢が叶いました、ありがとうございます」と言って、熱はあったんだけど、絵本の内容を理解できるような環境ではなかったんです。
西野:環境じゃないんだ、はいはい。
のぶみ:だから、それがすごく悔しかったです。もう難しかったですね。
西野:いやいや、すごいことやられてますよ。本当にすごい。
のぶみ:それで今度、たぶん1,000人くらいの前で読み聞かせをしないといけなくて。
西野:すげえな。
のぶみ:1,000人の前で読み聞かせするって、無理だよな。それで天井がめっちゃ高いから。天井がめっちゃ高いとこでやったことあります?
西野:あります、あります。
のぶみ:音がね。
西野:あんまよくないですよね。
トンボ:そうなんですよね。抜けちゃう。
のぶみ:ガーンっていっちゃうんですよ。だから、天井が低いところだと、客にドーンっていくんですよ。でもこう、(ふだんは)レスポンスをしてるんですよ。一応絵本でも、笑ってもらったり。それで、いつものところで笑って安心になって。
いつものところで泣いているとかいうので、僕は安心していくんですよ。だけど、そうならないから、後ろが全部通りで、雑音でずっと流れているから、怖いんですよね。
西野:自分はライブをけっこうする人間なんで、もう一番最初に決めるのって、ライブの内容とか演出とか、そういうこっちゃなくて、やっぱり声なんですよ。天井の高さはどうなのかとか、客席。
のぶみ:天井の高さはやっぱり大事ですよね。
西野:はいはいはい。それは僕もけっこうあるんですよ。自分も「独演会」というものをずっとやっていて。
トンボ:やってますよね。
西野:それは運営をもうお客さんに渡しちゃうと思っています。それで、誰が運営してもいいよという状態にしたときに、僕はなんか「お笑いって、あんまりインタラクティブじゃないな」と。参加できる要素があんまりないと思って。
ライブが始まっちゃったら、お客さんは本当にずっとお客さんなのね。だから、どうやったお客さんが参加できるかなと考えたときに、これは運営だと思って。運営をお客さんとやっちゃったら、みんなでつくったみたいな感じになるなと思って。
運営をお任せしたときに、やっぱりいろいろ、本当に一生懸命、頑張ってくださるんですけど。それはやっぱり肌感覚として、ここでお笑いライブはできないよという場所を選んじゃうみたいな。
のぶみ:そうなんですか。
西野:この間、札幌の時計台で(独演会を)やったときはすごいよかったです。
トンボ:僕も行かせていただきました。
西野:よく「屋外で独演会してください」「開放感あっていいじゃないですか」って。すごい開放感があって、聞こえもいいしみたいな。
のぶみ:ピクニックみたいな。
西野:ピクニックみたいな感じで。聞こえだけいうと本当すごくいいんですけど。
トンボ:そうですよね。
西野:実はライブっていうのは、返しモニター、自分の言った声がどれぐらいの音量で返ってくるかとか、ここに音を出したら、どれぐらいの反響があるかというのは、すごい繊細で。
トンボ:やりやすい、やりにくい、ありますものね。
西野:あの楽しかったライブが、ここに来た瞬間に、何でこんなおもろなくなるのというのは、平気でありますよね。
のぶみ:やっぱりお笑いの人たちも、漫才をやって、いつもの「ここで笑うな」というところで笑い声が聞こえなかったら不安になるんですか?
西野:まあまあ、あります。僕はもう16年やっちゃってるんで、これはこういう環境だから仕方ないな、みたいなことはありますけど。でも最初の頃は、「あれ? このネタ、あんなにウケたのに、急に何?」みたいな。あれがけっこうでかいと思います。
M-1とかお笑いコンクールで、決勝で急にズドンと滑る人とかいるじゃないですか? 僕も1回、M1の決勝でズルズルに滑ったことがあるんですけど。M-1の決勝に上がっている人というのは、まず間違いなく、準決勝でドカンと受けた順番に上がっていっている。
トンボ:死ぬほどウケて。
西野:死ぬほどウケたやつ。
のぶみ:だから勝ち上がったんですよね。
西野:でも決勝でズルズルに滑って、よくテレビを観ている人は、「なんでこんなやつが決勝上がってんねん」みたいな。「ほかにもっとおもろいやついたんちゃうか?」って言われるんですけど。
僕はずっと見てますけど、やっぱり毎年妥当なんですよ。キングオブコントにしても、R-1にしてもM-1にしても、その年のおもしろい上位8組が、おもしろい順だから、準決勝でウケた順にちゃんと出てるんですけど。何が圧倒的に違うかといったら、決勝の会場と準決勝の会場のキャパがぜんぜん違う。
準決勝の会場、M-1なんかは最後のほうになると1,000人規模になってきちゃうんで。そうなってくるとやっぱり、早いネタはできないんですよ。バーッとたたみかけるようなネタは、会場が広いからバーッと言ってから(反応が)返ってくるまで、すごい時間がある。
のぶみ:そうなんだ。
西野:すごい時間があるから、早いネタはできないんです。
のぶみ:そういうことか。
西野:準決勝で、早いネタがすごい不向きなんです。キャパがでかくなって。その前までは、準決勝のキャパのサイズとだいたい決勝が近かったんですけど。
のぶみ:なるほどね。
西野:準決勝のチケットが売れるとなった瞬間に、準決勝のキャパをすげえでかくしちゃって。だから準決勝でウケたからといって、また決勝でウケるわけではないし。
のぶみ:そういうことなのか。
西野:準決勝に合わせちゃうと、決勝にはまらないみたいな。やっぱり場所がでかいっすよね。
トンボ:難しいっすよね。
のぶみ:経験値ですね、けっこうね。
西野:それは経験値ですよね。もうそれでしかないという。
関連タグ:
M1決勝に進出した芸人がスベる理由とは? キンコン西野が語る、ライブの落とし穴
「いつまでも客でいられると思うなよ」キンコン西野が目指す、お笑いライブの向こう側
「レギュラーがなくなって3ヶ月自宅謹慎…」キンコン西野が振り返る、芸能界で死にかけたピンチ
西野亮廣・ニューヨーク初個展“大盛況”の裏側「最初の1時間誰も来なくて…」
キンコン西野「新作絵本のマネタイズは10年後でいい」世界の子供に無料配信を提案する真意とは?
今の時代は0円で発信したもん勝ち? CDがバカ売れした90年代との違い
「西野亮廣独演会 in 東京」怒涛の10回公演の内容とは?
「仕事は増えたのにファンは減った…」キンコン西野が振り返る、芸人時代の失敗体験
キンコン西野「前列に堅気じゃない方がいたことも」過去の独演会で起こった、予測不能のハプニング
ロボットに奪われる職業はなに? キンコン西野が語る、IoT時代の問題点
ロボット・自動運転車の理想のカタチとは? キンコン西野が語る、30年前に描いた未来
絵本作家のぶみ氏の自信作『さよなら ママがおばけになっちゃった!』の魅力を力説
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05