2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
マララさん 国連スピーチ 日本語字幕つき(全1記事)
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神というもっとも慈悲深いお方の名のもと、名誉あるパン・ギムン国連事務総長、尊敬するイェレミッチ総会議長、そして気高いブラウン教育問題特使、先輩方、そして仲間たち、今日またこの場に戻ってこられたことをとても光栄に思います。ここで皆さんのような素晴らしい方々と同じ時を過ごす時間は、私の人生の中でももっとも素晴らしい時のひとつです。
どこから話せばいいのかわかりません。皆さんが私に何を期待しているのかわかりません。しかし、まず初めに神に感謝します。そして、私が早く回復するように、そして私の新しい人生がうまくいくように祈ってくれたすべての方に感謝します。何千ものお見舞いのカードや贈り物が世界中から届きました。皆さん、本当にありがとうございます。子供達の純粋無垢な言葉は私を励ましました。先輩方、あなたたちの祈りは私を強くしました。
パキスタンで、イギリスで私の命を救ってくれた看護師の方々、医師の方々、そして病院スタッフの方々に感謝します。そしてUAE政府は私の回復を手助けしてくれました。私はパン・ギムン国連事務総長、そしてブラウン教育問題特使の志を心からサポートします。そして彼らの今後の更なる問題取組に、リーダーシップに感謝します。お二人は私達が今後もアクションを起こしていくための希望です。そしてもちろんヴィック・イェレミッチ総会議長、ありがとうございます。
共に闘う仲間たち、ひとつだけ覚えておいて欲しいことがあります。マララ・デイは私の日ではありません。今日この日は、自らの権利のために立ちあがったすべての女性、すべての少年少女のための日です。多くの人権活動家やソーシャルワーカーが人権について語るのみにとどまらず、教育の機会、平和、そして平等を勝ち取るために闘っています。何千もの人がテロリストによって命を奪われ、何百万の人が負傷しています。私はその多くの犠牲者の中の一人に過ぎません。
私はこの場に犠牲となった少女の一人として立っています。私は自分自身のためではなく、すべての少年少女のために話しています。私が声を荒げるのは、ただ単に叫ぶことができるからではありません。犠牲者としての声を持たない方々の代弁者として、彼らの声を皆さんに届けるために声をあげるのです。自らの権利のために闘っている人々がいます。平和に過ごす権利のために。尊敬を持って人間として扱われる権利のために。チャンスの平等のために。教育の機会の平等のために。
2012年10月9日、タリバンは私の左側の額を銃で撃ちました。彼らは私の友人も撃ちました。彼らは、私達を撃てば黙らせることができると思ったのでしょうが、そんなことはありません。逆にそれ以来、多くの人々が立ち上がり始めました。テロリストは私達の目的や夢をあきらめると思ったのでしょう。彼らは私達の考え方が変わると思ったのでしょう。確かに、私の考え方は以来変わりました、「弱さ、恐れ、そして絶望感を感じることはもうない! 強さ、力、そして勇気が生まれたのだ!」と。
(会場拍手)
私は事件前と同じくマララです。そして私の目的も夢も希望も、事件前と変わりません。私は誰を責めようとしているのではありません。今日ここにいるのだって、タリバンやその他テロリストグループに復讐をしたくてお話をしているわけではありません。私が今日ここにいるのは、全ての子供が平等に教育の機会を与えられる権利についてお話をしたいからです。
全てのテロリストの子供達に均等に教育の機会を与えたい。特にタリバンの子供達に。私は、私を撃ったタリバンを憎しみの対象として見ていません。もしも私の手に銃があり、目の前に私を撃ったテロリストがいたとしても、私は発砲しないでしょう。マホメット、キリスト、そしてブッダから、私は慈悲の心を学びました。マーティン・ルーサー・キングから、ネルソン・マンデラから、そしてムハンマド・アリ・ジンナーから、私は変革を起こす心を引き継ぎました。ガンディー、バチャ・カーン、そしてマザー・テレサから、非暴力の哲学を学びました。そして私の両親は「許す」ことを私に教えてくれました。
(会場拍手)
「心の平穏を保ち、すべての人を愛せよ」と私の内なる魂がいつも私に語りかけます。暗闇を経験すると、光のありがたさが身に沁みます。私達は、私達の声を奪おうとするものとのとの経験から、私達の声が持つ力に気が付いたのです。同じように、パキスタンの北はスワットに滞在した時に、多くの銃を見て気が付きました。ペンと本の持つ力に、ぺンと本の重要さに。
「ペンの持つ力に、剣は敵わない」というのは本当です。テロリストは、本とペンの持つ力を恐れています。教育の持つ力を彼らはとても恐れているのです。そして彼らは女性も恐れています。女性の意見が、力が表立つことを恐れているのです。こうして彼らは、クウェッタで14人の無実の女性医学生を殺害しました。カイバル・パクトゥンクワ州で多くの女性教師を、そしてポリオ治療のために働く女性達を殺害しました。彼らが毎日学校を襲撃するのも彼らの「恐れ」からなのです。テロリストは変化を恐れています。彼らは私達がもたらそうとしている「平等」も恐れています。
「なぜタリバンは教育の均等な機会に反対するのだと思う?」と、あるジャーナリストが私達の学校で一人の少年に尋ねました。少年はとても簡潔に回答しました。彼は本を指さしながらいいました、「タリバンは本に何が書かれているか、知らないんだ」。タリバンはこう考えているのです、「神とはとても保守的で心の狭い存在である。そして教育を受けた女性は地獄に落ちる、と神は考えているのだ」と。テロリストはイスラムとパシュトゥーンのしきたりを、彼らが望む社会をつくるために悪用しているのです。
パキスタンは平和を愛する民主主義の国です。パシュトゥーンは、若者が平等に教育を受けることを望んでいます。そしてイスラム教とは平和、ヒューマニティ、そして兄弟愛を意味する宗教です。イスラムはこう教えています、「すべての子供が教育を受けるのは権利ではなく義務であり社会の責任である」と。
教育を受けるには、社会が平和であることが必要不可欠です。パキスタンやアフガニスタンのような地域に代表される世界の多くの地域で、テロリズムや社会混乱が子供から教育の機会を奪っています。もう争いには疲れました。世界の多くの地域で女性と子供達が社会混乱のために犠牲となっています。インドでは罪のない貧しい子供達が児童労働の犠牲となっています。ナイジェリアでは多くの学校が破壊されています。アフガニスタンの社会はこの何十年も過激派の存在によって苦しんでいます。若い女性や少女は家庭内の労働力となり、強制的に若くして結婚させられます。貧困、無知、不平等、人種差別、そして基本的人権の欠乏が私達が解決すべき問題です。
私が女性の基本的権利と教育を平等に受ける機会に焦点を絞るのは、彼女達が最も辛い立場に置かれているからです。過去に女性の社会運動家達が男性に助けを求めたこともあります。しかし、今回は私達女性は、女性同士で助け合い、共に立ち上がります。
男性からの援助を拒否しているわけではありません。私は女性が自立して、自分の力で自分の権利を勝ち取ることを応援しているのです。今こそ立ち上がる時です。世界中のリーダーにお願いします、皆さんのポリシーを平和と繁栄にフォーカスするようにシフトしてほしい。世界中のリーダーへ。女性と子供の権利を守って欲しい。
(会場拍手)
世界中の政府へ。どうかすべての子供が教育を受けられるようにして欲しい。
世界中の政府へ。テロリズムと暴力から子供を守るために闘ってください。
先進国へ。途上国に住むすべての女性が教育を受けられるように力を貸してほしい。
すべての地域社会へ。カースト制度、信念、宗派、人種、宗教、性差によって差別をすること、偏見を持つことをやめて欲しい。女性の人生が良いものとなるよう、そして活躍できるように、彼女達の自由と平等を守って欲しい。世界人口の半分である女性を抑圧して、どうして世界全体が繁栄することができるでしょうか?
世界中の全ての女性へ。勇気を持ってください。自分の強さを信じて、自分ができる事の多さに気が付いてください。
全ての子供が明るい未来を夢見ることができるようにするために、学校と教育は欠かせません。私達は皆の平和と教育の機会のために闘い続けます。誰も私達を止めることはできません。私達は私達の権利について声をあげ続け、それによって社会改革をもたらします。私達の行動、発言の持つ力は計り知れません。私達の言葉が、発言が、声が世界を変えるのです。
なぜなら、私達は教育の権利を求めて団結しています。そしてこの目的を達成するために、私達は学び、その知識が武器となる。更に一致団結することが私達を守る盾となる。
どうか忘れないでください。何百万という人々が貧困に、不平等に、無知に苦しんでいます。世界の何百万もの子供達が学校に行くことすらできません。そして彼らは皆、明るい平和な未来を望んでいるということを。世界の皆が読み書き出来るようになるために、貧困やテロから身を守るために。世界中の人々が本とペンを取り学ぶことができるように、力を貸してください。本とペンは世界で最も強力な武器なのですから。
一人の子供、一人の教師、一本のペンと一冊の本が世界を変える事になるのです。皆に平等に教育の機会を与えることが世界を変える為のたったひとつの解決策です。教育が全ての問題を解決する鍵なのです。
ありがとうございました。
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