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Top New Species for 2016, and a Perching Robot!(全1記事)

SNSがきっかけで発見された植物も 2016年話題の新種の生物たち

2016年になっても、毎年新しい生物が発見され続けています。今回の「SciShow」では、SNSで発見された植物からハエのようなロボットまで、新種の生き物(?)たちを紹介します。

SNSのおかげで発見された種

マイケル・アランダ氏:1年間で18,000個のプレゼントをもらえたら、一番好きな10個を選ぶのは難しいですよね。

1年間で18,000種が新しく同定されます。毎年5月23日に種探査国際研究所は分類学者のカール・フォン・リンネの誕生日のお祝いとして、10種のおもしろい種を選び、リストを作るのです。

新しい種のいくつかは、遠い土地で発見されて、ほかの種はありふれたところに隠れていました。

そしてそのうち1種は、Facebookのおかげでリストに入れたのです。モウセンゴケは、SNSを使うのが得意なことより、粘着性の棘でハエをキャッチすることで知られていますが、このモウセンゴケは例外かもしれません。

この植物種がソーシャルメディアのおかげで正式に認識された世界最初の種で、結構大きな子なんですよ。

1メートル以上の高さで、トンボの大きさの虫でも捕まえることができるんです!

アマチュア研究者はブラジルの山の頂上を探索しながら、大規模なモウセンゴケに出くわしました。そして彼は巨大な肉食植物に出くわした場合には当たり前のことをしました。つまり、写メを撮り、Facebookにアップしたのです。

そして、写真がシェアされて、植物学者の興味を沸かし、結局新しい種として認められたというわけです。

これは非常にラッキーな発見でした。このモウセンゴケはその頂上以外に住んでいることは知られていないので、もう絶滅危惧種になっています。

もしかしたら、あなたの旅行写真でも新しい種が隠れているかもしれませんね。

ブラジルでは新しい等脚類も発見されました。等脚類は甲殻類の一種で、ワラジムシなども等脚類です。

この新しい等脚類はもっと平和的な生活をしていて、まだとある洞窟でしか発見されていません。

この等脚類は、みんなの前で着替えることは嫌いなので、結構上手な建設作業員になってきました。ほかの甲殻類と同じように等脚類は定期的に大きくなったら、脱皮します。新しい外骨格が軟らかくて、捕食者にとって食べやすくなるため、脱皮する時期は非常に傷つきやすいのです。

だからこの新しい等脚類は泥からプライベートの着替え室を建設します。そこで捕食者から身を守ることで、安全に脱皮できるというわけです。

ハエのようなロボットも

種のリストではあまり隠れていない種もいます。人が住んでいるところでもまだ記録されていない種がいっぱい存在しているのです。

このガボンのカラフルな生き物は新しく発見されて、記事で紹介されたアフリカのトンボの一種です。

ほかにリストには前に話したことがあるホモ・ナレディ(ヒト族の絶滅種)も入りました。そしてフォトジェニックではない深海の怪物も入りましたが、この子についてはいずれ「SciShow」で取り上げましょう。

さて、生物学者がさまざまな新しい種を発見するなかで、ロボット研究家は生き物を真似する機械を作っています。例えば、この硬貨サイズのマイクロ航空機は電気接着で、ハエのように壁や天井に立つことができます。

このロボットがハーバード大学の研究者のチームにより作られ、先週の「Science」で紹介されました。このロボットは、将来、捜索救助や監視のために届きにくいところでも使われる可能性があります。もちろんスノーボードのかっこいい写真を撮るためにも使えますね。

ですが、飛行やホバリングはとてもきつくて、体が小さくてもエネルギーをいっぱい使ってしまいます。ハチやハチドリは翼の鼓動を維持するため1日中甘い蜜を飲まなければなりませんよね。

しかし、ロボットは蜜を飲めないし、電池寿命が短いので、休むことが重要になります。壁で休むロボットならより長く動けるし、緊急検索の場合でも安定の状態を保てるというわけです。

ロボットを壁に貼るためにはいろいろな方法、例えばのりや小さなフックなどが検討されましたが、この電気接着の方法では壁から離れた状態にも簡単に戻ることができます。

電気接着では静電気を使ってロボットを壁に貼りつけます。これは髪にこすられた風船と同じようなものです。接触面は、銅電極とポリマーコーティングを含んでいます。

電極で電流を流したら、静電荷が発生し、ロボットが着陸しに行ったら、反対面では反対の電荷を発生させて、壁にくっつく力が生じるのです。

電流が流れないとロボットが壁にくっつかないため電池を使っていますが、その電力は飛び続けるのに比べて1,000倍小さくなると予想されています。

現在は、ロボットの飛ぶ範囲は電源とつなげるケーブルの長さに限られていますが、次の段階では完全に電池から供給されるようになり、数年以内で自由に飛んでいけるようになるでしょう。

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