
2025.02.06
ポンコツ期、孤独期、成果独り占め期を経て… サイボウズのプロマネが振り返る、マネージャーの成長の「4フェーズ」
This is NOT What Evolution Looks Like(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:二重らせんとあの有名なザ・ブルー・マーブルの地球の写真はともに宇宙から撮られたものです。
そしてこれは世界で最も知られた科学のイメージの1つですね。
簡単なたった6段階の人間の進化の過程です。でも、もちろん、プロのレスリングとテレビのリアリティ番組が教えてくれているように、なにかとても人気のあるものが現実の描写と合致しているわけではありません。
では、説明させてもらいましょう。右側の裸の男性がわかりますね。これはホモサピエンスで、解剖学上は現代の人間です。
彼の後ろを追っかけているのはクロマニョン人で、険しい顔をしていますね。あとで詳しく話します。
そしてその後ろがネアンデルタール人。それから、ラマピテクス。それからオレピテクス。おいしそうな響きですね。
最後の小さいのが、ドリオピテクスで、猿のような初期の猿人として知られています。
この猿人からホモサピエンスへと進化したという考えは19世紀になってすぐに現れました。
でもこういったイメージ画は1965年にTime Life booksから出版された「Early Man」の中で初めて発表されたものです。そして、その本の中では僕たち人間が毛むくじゃらの小さなホムンクルスから進化したとは断言していませんでした。
代わりに、人類学者であるF. Clark Howellによって書かれたその本では、人間の進化についての微妙な議論を記していました。しかも、ある種から直接、次の種へ進化することを表現したイラストを解釈することについて警告さえしていたのです。
でもその本はよく売れて、イラストもかなりの人気を得たのです。
もともとそのイラストには15種の異なる霊長類が1列に並んでいて、「Road to Homo Sapiens」と呼ばれていました。その短くしたバージョンが「the March of Progress」として知られることとなりました。
科学の致命的なミスがここで生まれてしまったのです。ではなにが間違っていたのでしょう?
まずは、ここにオスしかいないということですね。人間はほかの動物と同じように、有性生殖をします。つまり、人間の存在を可能にするには、2つの性別が必要ということです。
1つの性別だけを選んで僕たちの進化の歴史を教えることは、箸1本だけで寿司を食べるようなものです。全部を食べることはできませんよね。
次に、僕たちはこのなかのどれか1種とも直接関係しているわけではありません。Howell自身もこう指摘しています。オレオピテクスは人間の進化の歴史のなかで大した役割を果たしていたわけではない、とね。
彼らは今の南ヨーロッパのあたりに数百万年の間存在していたのですが、短期間で姿を消してしまったのです。
そして最新の研究では、彼らが二足歩行ですらなかったということがわかっています。
それから、クロマニョン人が出てきますね。50年前には「原始人」という包括的な言葉であったけれど、その言葉の基となった標本は現代のホモサピエンスだと判明したのです。
つまり彼らについてはそんなに考慮する必要はないということです。
写真が示すように、僕たちはネアンデルタール人から進化したわけではありません。現代の人間とネアンデルタール人は実は4万年ほど前までは共存していたのです。
私たちは同じ祖先をもつ現代人でした。でも彼らは、私たちが現れたことも含めて自分たちをとりまく環境の変化をすべて受け入れられなかったのです。
そしてこのイメージの最も重要な問題は、線形過程ではないということです。なにか1つの種がほかの種に変わって、そしてまた別の種に変わっていくということではないのです。
それは遺伝子に関連します。生物は頻繁に新しい適応性を進化させていき、周りの環境に最も合わせられる適応性を持つ種、自分たちの遺伝子をあらゆる場所に広げることができます。
科学者たちはそれを進化的成功と呼んでいて、私たちと祖先を共にし、進化に成功していると言えるチンパンジーやオランウータンなどのような生物もたくさんいます。
彼らも私たちがやってきたように存在し、そして進化をしてきましたからね。
もし君たちがそれを目に見えるように表現しなくてはならないならば、人間の進化の物語は信じられないほどに複雑な系統樹になるでしょうし、もっとフラクタルで、途中でなくなるものも枝分かれするものもあるだろうし、そのいくつかは現在でも存在し続ける一方で、だんだん消えていくものもいるでしょうね。
でも決して警察の面通しの列みたいなものではないんです。
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