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What color is your blood?-YouTube(全1記事)

血管が青く見えるのはなぜ? 血液の色に関する大きな誤解

「あなたの血は何色ですか」と聞かれればきっと「赤」だと答えるでしょう。しかし、血管を見てみると、どうも青いように見えます。一体これはなぜなのでしょう? 本当のあなたの血の色は赤なのか、青なのか? 今回の「SciShow」では、血液の色にまつわる不思議と誤解について解説します。

血は赤い? 青い?

ハンク・グリーン氏:延々と続くように感じる、我々の吸血鬼に関することへの執着心について考えてみましょう。

あなたが考えるところでは、きっとなんらかの恋の病や薄気味悪さ、そしてどこかで見たであろう男性有名人演じる吸血鬼、といったところでしょう。そしてそのような素敵な吸血鬼がセクシーな美女の首から血をすすっている、またはアンティークのゴブレットから血をすすっている、または壁に血が飛び散っている光景が浮かぶでしょうか。

血液そのものは、深紅色、赤ワイン色または鮮やかな赤色で、見逃すことはないでしょう。血が流れる様子は異なるかもしれませんが、空気に触れた血液はいつも赤いですよね。

しかし、自分の腕の血管を見てみると、血管はふつう青っぽくありませんか。なぜでしょう?

そこで考えましょう。あなたの体内の血液はいったい何色なのでしょうか?

この質問に答える前に、血液がなにでできているのかについてお話ししたいと思います。

血液とは、心臓が送り込む液体で、それは体内の循環系統を通り、酸素やそのほかの物質を体内のすべての細胞に運びます。

平均的な成人ですと、大体5リットルの血液が体内を流れています。透明な液体である血漿と、赤と白の血球、そして血小板がそのなかに漂っています。

もうご存知かもしれませんが、白血球は感染症と戦い、血小板は血液を凝固させる働きをし、赤血球は酸素を全身に供給します。赤血球は3分の1がヘモグロビンという鉄分豊富なたんぱく質で、酸素と結合して、それにより血液は赤さび色になるのです。

生き物によって血の色は違う

そしてヘモグロビンはヘモクロームの種類で、それは血液の色に多大な影響を与えるたんぱく質です。

各生体がそれぞれ異なるたんぱく質を用い、すべての動物がヘモグロビンを使うわけではありません。ですから、すべての動物の血液が赤いわけではありません。

つまり、あなたの血液の色は、あなたがなんであるか、体内で血液がどのように酸素を動かすかに、より決まるということです。例えば、タコ、イカ、カタツムリ、ナメクジなどの軟体動物や、いくつかの節足動物の血液は青色です。なぜなら彼らの血液中には高濃度のヘモシアニンが含まれているからです。

それは銅を含むたんぱく質で、無色透明から酸素に触れると青色に変わるのです。

海中に生息するワームのうちのある種類のものは、ヘムエリスリンを用いて血中の酸素を移動させます。

それは酸化するとピンクがかったすみれ色に変色します。

ニューギニアに生息するトカゲ属のあるものに至っては、緑の血液をしています。なぜならビリベルジンと呼ばれる緑がかった色素の成分を含んでいるからです。それはヘモグロビンが分解してできた副産物です。

実は、あなたもビリベルジンの影響を自分の体内で見たことがあるのですよ! 痣が3日ほどたったとき、緑色に見えるのがそれです。

過度のビリベルジンが黄疸や、肌の色素を黄色くしたりするのです。

血液は青いという嘘

あなたの血液の話に戻りましょう。人間の血は、元々は青く、空気に触れて酸化すると深紅色に変わるのだという、長らく続く誤解があります。それは間違いです!

ウィリー・ウォンカの魔法のブルーベリーガムに血液が影響を受けたりしない限り、血液が青くなることは決してありません。アクシデントが起きてまな板の上で切って空気に触れても、体のなかで安全にとどまっているにしても、あなたの血液はいつも赤いのです!

外側から見て血管のなかの血液が青く見えるのは、異なる光の波長が皮膚に入り込んでいるからです。あなたの動脈や毛細血管中の血液は血管中の深い赤に比べると明るい赤色をしているということはあります。それは血液がどれだけ最近新しい酸素をピックアップしたかによるのです。

一度、私の採血をしたお医者さんが「ちょっと見てください」と言って、血の入った入れ物を振ると、血液の色が変化したのを見たことがあります。すごいと思いましたが、青から赤には変わりませんでしたよ!

ですからこういうことです。心臓が血液を送り出し、肺を通って酸素という名のスナックを手に入れます。そしてそれが動脈を通って、全身の細胞へ酸素を送り出す場所である、すべての毛細血管に送り出されます。

血管を通って再び心臓へ戻っていくときには酸素を運んだので、血液の色は濃くなっています。紙で手を切ってしまったときに違いに気づいたかもしれません。

指にできた小さな切り傷から出てくる血のほうが、献血の時に腕から出てくる色の濃いシロップのような血より、薄くて色鮮やかなのに気が付いたかもしれません。

紙で切って出てきた血液は毛細血管の血なので酸素がたくさん含まれていて、採血の時に採血者が出した静脈血は、ちょうど運んでいた酸素を供給し終わったところなのです。

酸素の含有量が異なるゆえに、若干その赤色も異なるというわけです。

しかし、両方とも明らかに青くはありませんね。

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