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会議を見せるテレビ第14回(全7記事)

本を出版する人が知っておきたい、売り込み方のテクニック

キングコング西野亮廣氏と絵本作家のぶみ氏によるニコ生チャンネル「会議を見せるテレビ第14回」。今回は、秋に『えんとつ町のプペル』の発売を予定している西野氏が、本を売り込みためのちょっとしたテクニックを紹介しました。

本は発売後の2ヶ月が勝負

西野亮廣氏(以下、西野):秋に『えんとつ町のプペル』という本が出るんですけど。「売りたいな!」と思って。

やっぱり本ってどうしたって、発売当初は平積みになるけど、時間がたったら縦になって、もうちょっと時間がたったら書棚から消えるみたいな。本は売るときに時間制限があるなと思って……わかります?

山口トンボ氏(以下、山口):なるほど。

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):あの、2ヶ月なんですよ。

西野:2ヶ月。

のぶみ:2ヶ月で売れなかったら、返品されます。

西野:あまりにもリスク高すぎると思います。なんか、ここのバクチって……2ヶ月の間に当てなきゃけないっていう。

のぶみ:そうそうそう、けっこう難しい。

Amazonの予約数を増やす方法

西野:だから、やっぱスタートダッシュがかかったほうがいいなって思って、初日の段階で『えんとつ町のプペル』の評判がバーッて出回ってたら、ちょっとスタートダッシュはかかるやろなって思って。

トンボ:まあ、たしかにたしかに。

西野:Amazonでは、予約販売っていうのがあるみたいなんですよ。

トンボ:あ、そうですね。

のぶみ:ありますあります。

西野:なんなら、お客さんが一番、「あ、これ買いたいな」って思う瞬間って、メイキングしてるときじゃないかなって思ったんですよ。

のぶみ:そうですよね。

西野:できあがって宣伝してるっていうより、今現在作ってるところを見て、「この作品はここで買えます」みたいな予約販売のURLを貼っつけといたら、実はそれが一番買いたくなるタイミングなんじゃないかなとか思って。やってみたら、(予約が)すげー増えたんですよ。

トンボ:勢いがほんとにすごい。

のぶみ:それはちょっと、初めて知りました、そのやり方。

西野:BASEっていうサイトでも予約販売して。

のぶみ:あれって予約販売するじゃないですか。誰が配るんですか?

西野:僕です僕です。

のぶみ:え?

西野:もちろん数が数だから、手伝ってもらいますけど。BASEはBASEで、実は配るサービスもやってるんですよ。それはだから、あの……。

のぶみ:配るサービスやってる?

西野:なんて言ったらいんですかね。

トンボ:委託みたいにできるってことですよね。

西野:そうそうそう。配送委託みたいな。でも、配送は別に自分でやるし、それだったら後輩とかにやらして、後輩に給料払うほうがいいから。

トンボ:まあ、たしかにね。

のぶみ:すげー。

西野:とにかく、今で1,200冊なんですよ。

のぶみ:すごいよね。

トンボ:すごいですよ。

西野:2,000までいきたいんっすよね。

トンボ:あー。

のぶみ:2000いくんじゃないっすか。

西野:いくんすかね。もう勢い止まりかけてますけどね。もう、さすがに。

『えんとつ町のプペル』は秋に発売

のぶみ:絵本って、平積みと差しというのがあって、差しというのはこうやって本を(縦に)差されることなんですけど、絵本って細いから埋まっちゃうんだよね。

西野:なるほど。

トンボ:たしかにね、背表紙わかりづらいっすよね。

のぶみ:だから、専門用語で重点配本っていうんですけど、大型の書店に平積みになるようにやって、ちっちゃい書店には送らないっていう方式があるんですよ。

西野:なるほどなるほど。

のぶみ:ただ、ほんとにそれぐらい。

西野:縦になったらもう終わりっていうか、そっからはあんまり伸びないっていう。

のぶみ:そうなんですよ。

西野:だから平積みの間にいっとかないと。

のぶみ:うんうん。

西野:へぇー、おもしろ。

のぶみ:それがあるから、けっこう僕は営業のことについてあんま言わなかったんだけど、もう言おうかなって思ってます。

西野:でも、超大事っすよ。

トンボ:「『プペル』発売日いつですか?」っていうコメント来てますけど。

西野:ざっくり秋。今、チームで作ってるんですけど、昨日も昨日で、「やっぱやり直しやね」みたいな。要は、できあがってきたときに、ほんとに僕がちゃぶ台返すようなことやっちゃうから。

トンボ:なるほどなるほど。

西野:その都度、やっぱこう伸びていっちゃう、ちょっとずつ。でもまあ、秋には間に合いますね。年内には絶対いけます。

のぶみ:すごいよなあ。

ツイキャスは最高の宣伝ツール

西野:ニコ生でこんなこと言っててもダメなんですけど、ツイキャスがすごいいいんですよ。

トンボ:あー、なるほど。

西野:ツイキャスで。

のぶみ:ツイキャス連動するか? ここでも。

西野:ツイキャス超いいっすよ。

トンボ:ツイキャスの使い方みたいなことですよね。

西野:要は、ツイキャスでもお客さんのコメント欄がバーッて流れるんですけど、そのコメント欄にBASEのURLをお客さんが貼っつけてくれる。

コメントの下にURL貼っつけるみたいな感じでやってくれたら、『プペル』の話をずっとこんなエピソードでこんなんでこんなんでってやったら、1回ツイキャスしたら、そこでけっこう注文してくれますね。

トンボ:なるほど、(リンク先に)飛んでくれるんすね。

西野:そう、飛んでくれる。ほんとは画面の上とかにURLがあればいいけどね。

トンボ:常にね。

のぶみ:そうか、これも出るのかな。

西野:あれ、なんでできんのかなあ。

トンボ:たしかにね。テロップみたいなことで、出しとくみたいなね。

西野:そうそうそう。ほしい人はここに飛んでねって。

トンボ:そうっすね。

西野:ツイキャスってその仕組みさえあればさ、要はライブする人とかはチケット売りたいから最高やんか。

トンボ:最高っすね。

のぶみ:そうか。

西野:なんでツイキャスってあの仕組み作んないですかね、URLを貼っつけるっていう。

トンボ:たしかにたしかに。

西野:あんのかなあ。

トンボ:ちょっと、できんのかなあ。

お客さんに表紙を相談するメリット

のぶみ:僕、絶対やるのは、表紙を2パターン出してもらうんですよ。それで「どっちがいいですか?」って聞くんですよ。

西野:Facebookでやってはりましたね。

のぶみ:それやると、すごい宣伝になりますよね。

西野:あー、それ自体がね。それいいっすね。意見を聞くってね。

のぶみ:自分の意見が入ったっていうことにもなるし、僕もどっちか結局選ばないといけないので。

西野:そうですよね。

のぶみ:ほかの人の意見も聞きたいので、それも見ると、すごい広まりやすいんですよ。

西野:はいはいはいはい。相談するの、いいっすね。

のぶみ:一気にコメント100以上になりますからね。

トンボ:へぇー。

西野:それはありますよね。

のぶみ:ほんで全部読むんですけど、すごい参考になるんですよ。それで、『頭の上の神様』っていう6月に出るやつは、帯文とかかなり変えました。

西野:へぇー。大事やなあ。

のぶみ:そういう細かいことなんですけどね、地味なことなんだけど、そういうの大事ですよね。

西野:要はそれって、お客さんが作品の当事者になってるじゃないですか。なんなら、ちょっと作り手みたいなかんじ。

のぶみ:たしかに。

西野:だから、やっぱ出たときに自分はそれをほしくなるし、自分がちょっと携わってるから。それすごい大事やなと思って。

作品はそういう届け方も1個あるなと思ったのと、もう人自体をそうしちゃったほうがいいんじゃないかと思って。タレント自体を。

トンボ:あー、はいはい。

お客さんを巻き込んだ、マネージャーの疑似体験

西野:お客さんの共有財産にして。最近、オンラインサロンで自分はそうしてるんですけど、これまでやったらこの仕事受けるか断るかっていう相談って、自分とマネージャーのこの2人だけだったんですよ。

トンボ:そうですよね。

西野:だから、僕に思い入れがあるのは僕とマネージャーぐらいだったんですけど、これすらもお客さんと共有しちゃって。

公の場でやっちゃうと、どの番組断ったとかが出回っちゃうからダメなんだけど、もうオンラインサロンで。

トンボ:ちょっとした育成ゲームみたいな。

西野:そうそう、そっちのほうが。

のぶみ:『ダービースタリオン』だ! 古い(笑)。

トンボ:そうですよ。

西野:そっちのほうがいいと思う。その仕事がうまくいったら、みんな「ヤッター!」ってなるし、下手こいたら、「僕たち(私たち)がやったせいで、こんなんになっちゃった」「じゃあ、次はがんばろう」みたいになるから。

トンボ:マネージャーの疑似体験的なことができる。

西野:そうそうそう!

のぶみ:僕も『のぶみ学』で、若干同じようなことやってますね。

西野:それいいっすね。

トンボ:なるほどなるほど。

のぶみ:絵本のラフを読み聞かせるんだけど、それは書き直しちゃうので、そのときしか見れないんですよね。

だから、全部見たい人とかは、全部来たりするんですよ。ほんで、僕が「こういうふうなのに挑戦します」っていうのを言うんですよ。

のぶみ氏にバンダイから講演依頼

例えばこの前、バンダイから社員に「講演会してください」って来たんですね。そのときに、バンダイから講演会ってめっちゃおもしろいな、なんだその仕事と思って。俺なにしゃべるんだろうと思って。バンダイにおもちゃのプレゼンしたら、めっちゃおもしろいんじゃないかって思ったんですよ。

西野:あー、なるほど。

のぶみ:だから、おもちゃのプレゼンして、そんなの通るかどうかなんてさっぱりわかんないんだけど、「それやります」って(視聴者に)言ってたら、「この人、どうなるんだろう?」って思うじゃないですか。

西野:なるほどなるほど。

のぶみ:ほんで、僕もおもちゃのこと考えてたら、もう眠れなくなるぐらいおもしろくって。今、100個ぐらいアイデア出して、そん中から……1時間半もらえるって言ったから、「プレゼンで1時間半あったらいけんじゃないの?」と思って(笑)。

トンボ:へぇ、すごーい。

のぶみ:せっかくだから、ちょっとバンダイの開発の人を呼んで、「お昼食べたいんですけど」って言って、開発の秘話も聞いてこようと思って。

西野:へぇー、いいっすね。

のぶみ:おもしろい。

トンボ:すごいな、でも。

のぶみ:企業の人も来たら、「これ、どうやって作ってるんですか?」「これ、なんで売れたんですか?」っていうのを必ず聞くようにしてるんですよ。

この前、湖池屋の人が来て、チップスターとポテトチップスの違いを教えてくれたんですよ。チップスターとかプリングルスっていうのは、実は粉でできてるらしいんですね。粉からやってるから、実は厳密にはポテトチップスではないらしいんです。

西野:なるほどなるほど。

のぶみ:のりしおとかコンソメパンチのやつは、こうやってカットしてやってるから、カットして揚げてるから、これがポテトチップスなんですって。決定的にこれは違うんですよっていう話とか。「あ、そうなんだ。これは別物なんだ」とかいうのを、おもしろいなと思って聞くんですけど。

西野:けっこう行かれるんですか? 企業のそういうなんか。

のぶみ:いや、初めてです。だから、びっくりしたんです。

西野:あー。

のぶみ:「え、バンダイ?」って思って。行ったことあります?

西野:バンダイですか?

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