2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):僕もいま山手線とか、名古屋の名鉄のところに、母の日なので『ママがおばけになっちゃった』のポスターが貼られてるんですけど。
僕はそれがどこにあるのかわからないから「教えてください」って言うと、ものすごいくるんですよ。「ポスターを貼ってあります」って言うと、みんな無反応なんだけど。
西野亮廣氏(以下、西野):「見つけてください」と。宝探しのようになると。
のぶみ:そうなんです。それだけでもすごいくるから。
西野:いやあ、すごかった。超うまい。
のぶみ:うまいです。でも、例えば西野さんの『(えんとつ街の)プペル』が出たときに、ポスターを作ってもらって、東京に全部違うポスターを貼って、それを見つけるってやったら同じようなことができますよね。
西野:なるほど、なるほど。
のぶみ:だから僕はすごいやつを見ると、一瞬「わっ、すごい。うらやましい!」って思うんだけど、5分後には「どうやって自分に取り入れようかな?」って思うんすよね。だから、取り入れられそうな感じはしますよね。
西野:まあ、そうですよね。
のぶみ:「バンクシ―、すげえ!」って言ってる場合じゃなくて、もう全部取り入れちゃえばいいんじゃないすかね(笑)。
西野:まあ、そうっすねえ。なんか、あの感じが好きなんすよ。もともと、観光地にある顔がくり抜かれてるパネルみたいな、あれが好きなんす。
あれってお客さんが中に入って、ようやく作品として成立するじゃないすか。めっちゃ好きなんすよ。作品の中にお客さんが入ったことで、成立するみたいな。僕はそっちのお客さん参加型のエンタメしかぜんぜん興味なくて。
のぶみ:それが向いてんだろうな。
西野:好きなんすよ。そっちのほうが拡散すると思って。「負けエンブレム展」をやったのもそうなんですよ。
のぶみ:すごい出てましたよね。記者会見して、全局来たらしいですよ。
西野:あれはもともと五輪エンブレムの選考が八百長だとか癒着だとかワーワーゆうてたから、それだったら自分で「負けエンブレム展」を開催しちゃって、自分が優勝しちゃって「どうだー!」みたいなオマージュみたいなことをして、それでチクリといってやろうみたいな。
あれもやっぱりみんなが参加したほうが盛り上がったし、渋谷ゴーストバスターズも600人がかりでやって、あれもみんながいるから絵になるみたいな。
「おとぎ町」もそうです。今作ってるのも、とにかく一番でっかい作品を作りたいと思って。それで、「超インタラクティブな作品って何かな?」って思ったときに、単純に町やななと思って。町を作ろうと思ったんすけど。そういうもんに興味あるんすよね。
のぶみ:僕は見ていて、「西野さんっておもしろいな」と思ったとこがあって。どこかと言うと、西野さんってすごくいっぱい(の人数)でやってそうでいて、すごく個人でやってる気もしてて。ルフィみたいに「仲間だぜ!」って感じには見えないんですよね(笑)。
西野:(笑)。
のぶみ:そうじゃなくて、「俺、こんなこと考えて……」って発明して、それをみんなが見に来るみたいな感じがするんすよね。
西野:けっこうバーっと作り上げてから渡しちゃうことが多いですね。
のぶみ:そうですよね。けっこう個人的に見えるんですよね、いっぱいでやってるんだけど。あれ、おもしろいんですよね。バンクシ―もそれに似てる感じしますよね。「仲間だぜ」ってやってる感じじゃなくて、個人の楽しみをみんなが寄ってたかってバーと見てる感じがするんすよね。
小谷:ざわざわするというかね。
西野:そういうのやりたいなあ。
のぶみ:西野さんが机に向かって1人でやってることが、みんなが100万人とかがバーって群がってる感じがすごい合ってる気がしますよね。
僕はいろんな友達がいるんですけど、「仲間で何かやろうぜ!」って言うやつは、ちょっとうまくいかないんですよね。なんか仲間になれなくって(笑)。個人的にやってる人だとうまくやれる感じがするんすよね。
西野:なるほど(笑)。いやあ、おもろいことしかしたくないんす。
のぶみ:僕もね、仕事すんのやめてやろうかなって思いますよ。
西野:わかります、わかります。仕事なんてぜんぜんしたくないです。マネージャーがいる前でこういうことを言うのもあれなんすけど……。
のぶみ:初ですよ、マネージャー見たの。
西野:申し訳ない。ホント、仕事なんて興味ないんすよ。
のぶみ:この前ある体の異変に気付いたんですけど、自分の好きな絵本を描いてるときはぜんぜん腰痛くならないのに、依頼されたちょっとしたイラストを描いてるときに、すごい腰痛くなるんですよ。
西野:それ、わかる。
のぶみ:やる前にうろちょろしたりするんですよ。座りたくなくて。「ああ、これは俺だめな人間になってきてるけど、それでいいかもしんない」と。
西野:体が拒絶反応起こしてますよね。僕、仕事なんかもう絶対にしたくない。
のぶみ:(笑)。
のぶみ:それっていけないようであり、これからの日本っぽいんだよね。小谷さんもそうだもんね。
小谷:僕、働いてないです。
のぶみ:働いてはいるんだけどね(笑)。
西野:ぜんぜんしてないもんねえ。
小谷:ぜんんぜんしてない。
のぶみ:そうか(笑)。
西野:例えばですけど、ベッキーの不倫のやつとかあるじゃないすか。みんなもうワーワーワーワー言うじゃないですか。
のぶみ:友達の(オリエンタルラジオの)中田さんも言ってるんですよね。
西野:中田さんね。言いたいとこで言えばいいと思うんですよ。ご意見番になりたい人はなりゃいいんですよ。僕はそれをやりたくなくて、あれに対して意見を言うんやったら、「こんな言い方で言ってきたか」とか。「こんな作品で⁉ そうきたの⁉」とか。
のぶみ:それ、わかるなあ。
西野:そんなやり方できたかと。
のぶみ:作品なんすね。
西野:作品なんです。すごいおもしろい運動だとか、五輪エンブレムの選考をつつくんじゃなくて、負けエンブレム展みたいなやり方で「あー、こいつ憎いなあ!」みたいな。そういう……なんかバカにしたいっすね。
のぶみ:バカにしたんだけど、あのクオリティはすごかったから。僕ちょっと見てないんですけど、決まりましたよね? あの人って記者会見したんですか?
西野:どうなんでしょう? してないのかな? 決まった日はやったんですよね。
のぶみ:見てないですけどねえ。あれより西野さんやってましたよね。
西野:あの日の記者会見、ちょっと酔っぱらってやったんすけど。
のぶみ:なんで酔っぱらってるんですか?(笑)
西野:先に飲むことが決まってたんですよ。後から記者会見が決まったの。
のぶみ:記者会見が悪いんだ(笑)。
西野:そのときも吉本で3つくらい部屋を準備して、こっちで記者会見してる間に、こっちで次の記者会見の準備。終わったら次はこっちでって。
のぶみ:まとめてじゃなかったんだ。
西野:新聞とかテレビとか全部あったんで。
小谷:すげえ! やばっ!
のぶみ:そういうのが絶対いいですよね。
西野:そういうのがいいですよね。
のぶみ:発明して出るっておもしろいですね。
西野:動かしてる感じが楽しいですよね。
のぶみ:そうなんだよね。テレビに出演すると、バラエディでも実はもう「これ言え」っていう台本があって、このコメントを任せるみたいなことが決められてるんですよね。だから、こっちがいくら創作していっても、創作したことは全部切られてしまうんですよね。
西野:問題集を解いてるみたいで、楽しくないですよね。
のぶみ:そうですよね。
西野:もう用意されてて、それを楽しくないって言っちゃったらもう終わりなんですけど、その仕事を。でも、楽しくないんすよ。そういうのより「わあっ、こうきたか!」みたいな。
のぶみ:それが向いてる人と、そうじゃない人がいるだろうなあ。
西野:まあ、そうでしょうねえ。
のぶみ:そこはちょっと難しいですよね。
西野:僕は苦手ですね。計算ドリル解いてるみたいな。ああいう仕事は苦手です。朝からずっと、「なんかおもろいことないかな」って。
のぶみ:あれちょっとおもしろかったですよね。(ネットニュースで)梶原さんが4人目の子供を産んだときに、西野さんが海外にいたっていう(笑)。(注:西野氏がLINE BLOGではじめた「行ってもない旅日記」のこと)
小谷:(笑)。
西野:あれでニュース進んでましたね。
のぶみ:あれ、まじめに「フィリピンで」って書いてましたよね。
西野:僕、8月まで帰ってこないことになってます。
のぶみ:フィリピンで……あれ何なんでしょうね? ちょっと調べればわかるのにねえ(笑)。
西野:Facebookでそれをいじったら、そのニュースの元記事を直しよったんですよ! あれ、直して欲しくなかったなあ!
のぶみ:もったいない!
西野:もったいないやね!「ああ、だまされた!」でええやないすか。フィリピンで電話受けたことになってるんです。
のぶみ:もう、なんだろうね。
西野:でたらめでいいんすよ。
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