2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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大和智明氏(以下、大和):ありがとうございます。じゃあ、ここからは5周年記念ということで、久しぶりに開催したコンテストの結果発表にいきたいと思います。
ちょっと簡単に、今回の応募要項を説明したいと思います。「5」にちなんだイラスト、作品。マンガかイラスト、最大16ページまで。カラー・モノクロは問わない。
まぁこんな感じなんだけど、一番の特徴だと思ったのが、募集開始したのが10月の中旬ぐらいかな? けっこう遅くて、文句言われるかなと思ってドキドキしながら出したんですけど、とにかく短い期間で……。
全部は紹介できないんですけど、このあと見ていただく機会があります。そこで見ていただくとわかるんですけど、すごいクオリティ高い作品がたくさん集まって、本当にこれはコミPo!の機能というか、一番いいところかなと思ってるんですけど。
田中圭一氏(以下、田中):短期間で、クオリティが担保できるっていうね。手描きだと無理でしょう。
大和:ねぇ。応募総数が全69作品も集まって、過去のコンテストからすると桁違い……桁は変わんないか。
田中:桁違いになりそうな勢いですね。
大和:非常にいい作品が多いなっていうのがあったので、当初考えていたよりも佳作を2作品追加して、入賞作を多めにさせていただきました。
応募総数にも驚いたんですけど、今まで我々が見たことがない作家さんからの応募がすごい多くて、それがなんかよかったなぁと思って。コミPo!って、当初はちょっと一部の人だけでやってるみたいな……。
田中:なかなかね。もっと広がるといいねっていうのがなかなかうまくいかなかったところもあったりもしたので。今回はずいぶん新規の方が参加してくれて。
小野知之氏(以下、小野):ほとんど半分以上ですよね。
田中:そんな感じですよね。
小野:前回最後にコンテストをやったのが3年以上前ですけど、その間に以下にユーザーさんがいかに広がっていたかっていうことですよね。
大和:本当にうれしいですね。じゃあ、いってみますかね。それではさっそく、コンテストの結果発表。まずは佳作の2作品。1作目はこちらです!
田中:へけもこさんの『最後の願い』。
(会場拍手)
田中:へけもこさんはわりとあちこちでコミPo!で作品を発表されて、しかも竹熊健太郎さんの『電脳マヴォ』とかに作品が載ってたりして、すごい評価高いんですよ。やっぱりマンガとしての完成度が高くて、読み応えがあって、読み進めるのがすごく楽しい。
竹熊さんってマンガ読みとしては本当にツウの方なので、竹熊さんが評価するっていうことは、かなり深いディープな方が喜ぶマンガということですよね。
大和:すごいよかったですよね。ちょっと気になったんですけど、竹熊先生から「ちょっとエンディングが長い」みたいなマジな突っ込みが入ってましたもんね。
田中:編集者目線のね。
大和:それだけマジなんだなって。プロの目で見てそこに合致してるんだなって思いましたね。
大和:つまり、コミPo!で作られたマンガって世の中にたくさんあるのに、竹熊さんがそれを選んでるって言うことがひとつの証ですよね。竹熊先生っていえば……。
田中:あっ、「セイカちゃん」っていう名前に決まった時の。
大和:京町セイカを選んだ時の座長さんは竹熊先生です。竹熊先生が京都精華大にいらっしゃったので、ちょっとお願いしようということでお願いしたんですよ。そんなよしみもあって、ありがたいですよね。
田中:そうですよね。それでここでへけもこさんもすごい評価されていて。今回もご多分に漏れずおもしろかったですよね。
大和:おもしろかったです! まぁまぁ、内容は言っちゃいけないですよね(笑)。
(会場笑)
田中:なんかへけもこさんらしいっちゃあらしいマンガですよね。
大和:じゃあ、次行っちゃいましょうか。佳作が2つなので、もう1つの佳作作品を発表します。はい、こちらです。
田中:ヨモギ田モギ代さん『大胆予想!コミPo! の未来』。
(会場拍手)
田中:この方は常連さん? 新しい方ですよね。この方は、読んでてやっぱりもうこなれた感じがすごくしました。
大和:そうですよね。
田中:昨日今日始めたんじゃなくて、ずいぶん前からやってるのかななんて気もしたんですけどね。
大和:いらっしゃってないですよね?
田中:あそこで手を挙げてる。あの方ですね?
大和:ありがとうございます。
田中:なんか皇太子に似てません?
大和:ははは(笑)。
ヨモギ田モギ代氏:言われたことないです。
大和:存じ上げてたんだけど、ぜんぜんつながってなかった。
田中:そうなんですか。
大和:ヨモギ田さんですね。あ、どうもどうも……(笑)。おもしろっ。
田中:フーゾク行ったら向かいのおねえちゃんだったみたいな?
大和:その例えはアレですけどね(笑)。だけどこれなかなか、本当に読みながら頭使うというか、そんなに難しい話じゃないんだけど、深いですよね。
田中:今回はいろいろある中で、ちょっと特異なというか、変わったポジションの作品だなという風には思いましたけど。本当に読み応えありました。
大和:そうですね。ありがとうございます。じゃあ、次いってみましょうかねぇ。このあと優秀賞2作品。それで、一番最後に最優秀賞みたいな感じになるんですね。
残りはあと3つ。じゃあ優秀賞の1作目は、こちらです。
田中:Midorikodanさんの『monotone』。おめでとうございます。
(会場拍手)
大和:今日いらっしゃってるのかな? いらっしゃるはずだけど、出られないかもしれないですね。あとでごあいさつをさせていただければ。
田中:作品はやっぱりコミPo!のシリアス系の作品の中によくある、カラーリングを演出に使うっていう人はたまにいらっしゃいますけど、そこを見事にシックな感じで画面を仕上げてもらって、最後にやっぱり「コミPo!は翼だ、翼を得たんだ!」って。
大和:うれしいですね~! うれしいんじゃないですか? 西海さんとか小野さんとか。「翼」って言われて。
田中:絵が描けなくてもマンガが描けるっていう、描けない方のためのソフトというコンセプトできましたから、そういうふうにしてマンガ描けたよっていう作品が上がってくると、やっぱり作った者にとってはすごくうれしいなぁと思いますね。
大和:『monotone』っていうタイトルでだいたいわかると思うんですけど、変わってく感じとか、色による演出はね。
田中:まさにデジタルツールならではっていうのと、あとはWebに載せるためのマンガってやっぱり色による演出ってすごく重要だったりしますよね。
大和:そうですよね。データになってますからね。カラーって塗るの大変なんですか?
田中:大変ですよ。マンガの世界は、いかに手軽に塗ってしかもちゃんと描いてるっぽく見せるかっていうテクニックがあって。アニメっぽく塗るのが一番手軽でしかもちゃんとやってるぞ感があるんですよね。ベタッとしてて、ちょっと影が入ってるみたいな。
それと同時に、マンガの中で確かに気分が沈んでる時にモノトーンになったり、明るい時は鮮やかになったり、彩度で演出するっていうことがよくあるんですけども、今回はこの作品はすごくちゃんとそれが入ってる。
大和:最近、昔の白黒のマンガをカラーにして出してるじゃないですか。あれ、いいですよね。
田中:人様のを僕が塗るっていう。手塚作品を僕が塗るみたいな。
大和:ははは(笑)。色だけ田中圭一っていいんですか?(笑)
田中:確か『ジョジョの奇妙な冒険』のカラー版が出たじゃないですか。あれ、荒木さんっぽい塗り方できる人をいっぱい集めて、いかにも荒木さんが塗ったかのようにっていうのでやってるんですよ。
ただカラーリングするだけでもそういうところは気を遣ってますよね。ちゃんとファンが怒らないように。
大和:すごいですよね。でも圭一さんってファンに怒られないんですか?
田中:いや、いっぱい怒られてるよ(笑)。
(会場笑)
田中:それはもう、昔から。
大和:じゃあ、優秀賞のもう1つのほういってみましょうか。よろしくお願いします。
田中:SEDESUさんの『リッテル・ラッテル5』。
(会場拍手)
大和:SEDESUさーん、おめでとうございます!
田中:この方も本当に初期の頃からね。いっぱいたくさんマンガ描いていただいて。最近もずーっと1ページの日記マンガをTwitterに上げてて、いつも楽しみにしてるんですけれども。SEDESUさんといえば、一番初期に田舎の学校が廃校になっちゃうっていう作品がありましたよね。
大和:『ひとりぼっち』か。
田中:あれがすっごい衝撃で。「あぁ、コミPo!でこんな泣ける話が描けるんだ」みたいなね。
大和:登場人物もね。あのキャラの少なさというか(笑)。
田中:少ないキャラでね。それ以来ずーっといろいろな作品を描かれて、どれもSEDESUさんの作品は読んでて気持ちが上がる。楽しいんですよ。ワクワクする。
大和:話してても上がりますよね。もうそれがマンガに出てるんですね。
田中:人柄がマンガに出るっていうことなんですよね。今回のもやはりカードゲームを開発するみたいな話から始まって、スラップスティックな様相もあり、ちょっといい感じの話もあり、でね。SEDESUさんらしいなぁといういい作品ですよね。
SEDESUさんにはこれからももっといろいろ、日記マンガを始めとして、僕らファンを楽しませてほしいなぁと思いますよね。
大和:そうですよね。SEDESUさんでしたっけ? 新聞の一面に載ったのは。
SEDESU氏:はい。
田中:そうだ、そうだ。新聞載ったんだ。思い出した。
大和:新聞載ったんだって言うと……(笑)。
田中:そんな、悪いことばっかりじゃないですから(笑)。
大和:それから、昨日でしたっけ? セイカちゃん。
田中:セイカちゃんも新聞載りました。
大和:完結編? 三部作の。セイカちゃんのマンガも描いていただいてて。
田中:あっ、そうか。
大和:小野さんまだ読んでない?
小野:まだ読んでないです。
大和:俺もまだちょっと読めてないんですよ、すいません。1作目、2作目があって、セイカちゃんが未来から来たんでしたよね? 来て、いろいろなところへ行って人を助けるとかがあって、完結編はかなり期待はしてるんですけど。昨日公開したんですよね?
SEDESU氏:15日です。
田中:原稿依頼が来て、描いてるということですからね。
大和:そうですよ。SEDESUさんがそれをやってくれていて。あっ、さっきの『monotone』の話で明かりの話ありましたけど、コミPo!のユーザーさんで窓際ななみさんっていらっしゃるんですけど、すっごいやっぱり綺麗な色づかいで。
田中:この方は光の演出に気を使う方なんですよね。画面を見ると「あ、窓際さんだ」ってわかるんですね。
大和:精華町さんの何かっていうと、けっこう窓際さんに描いていただいてて。ちょっとした告知の時も描いていただいてますしね。すごいセイカちゃんは窓際さんにSEDESUさんと一緒に可愛がっていただいているというか、ありがたいんですよね。
田中:でもこうやってお仕事をいただいて、マンガをコミPo!で作ってらっしゃる方がいるっていうのはすごくうれしいことですよね。
大和:お仕事なんですよね。じゃあこれで最優秀賞いっていいですかね。じゃあいよいよ最後。「軽くもったいぶるようなトークを」っていう無茶な指示が……。
田中:これ、どーすんだ?(笑)
(会場笑)
田中:ぜんぜん違う話をします? じゃあ、TPPはどうなるんですかねぇ?(笑)
大和:TPPって何の略でしたっけ?
田中:何の略でしたっけ? なんか「ピーナッツ・なんとか」でしたっけ。
大和:ぜんぜんダメダメじゃん(笑)。もったいぶってない。
田中:まぁでも、コミPo!が出てからいろんな方がマンガを描かれてたじゃないですか。ひときわすごく感じたのは、同じモデルを使ってここまで違うものになるのねっていうのが。
大和:確かにパッとだけ見ると同じキャラだってわかるんですよ。けど、作品全体を通すとぜんぜん違う作品っていうのが。しかもその人ごとの色が出ますよね。
小野:作風がはっきり出ますよ。読んでて、「これってあの人のだ」ってわかる。
大和:わかっちゃいますよね。
田中:だって『くーろんず』とか1コマ目からおもしろいですよね。
大和:ははは(笑)。
田中:あれコミPo!だから、他のマンガ家さんでは他のキャラなのに、あの人らが並んでるとなんかおかしいっていう。あとやっぱり窓際さんみたいに、画面全体の作りで個性を発揮される方ね。パーンと見ただけで、あっ窓際さんってわかる。
大和:わかりますね。明かりの感じ。
田中:こだわりがあるんですよね。単にモデルをボンと置いて終わりじゃなくて、きっとあの方が光を添えることで、なんか世界全体がこんな感じっていうふうになってる。
大和:ストーリーっていうことじゃなくて、ですもんね。
田中:そうなんですよ。だからそれはもう演出。よくアニメの監督でも、この人の監督作品だって画面でわかっちゃうことがあるじゃないですか。
大和:わかりますよね。
田中:そういうこだわりですよね。
大和:コミPo!は絵が一緒だって言っても、結局特徴が出るっていうのがね。おもしろいですよね。うぐいすさんとかも、わかりますよね。うぐいすさんが広告手がけたなみたいなのはわかりますね。「これはうぐいすさんの勢いだ」って。
田中:うぐいすさんってセリフ回しとかキャラの性格設定に何となくにじみ出るものがありますしね。
大和:だからやっぱりそこはおもしろいなぁと思いますね。
田中:キャラクターが醸し出すものというか、後ろ側にいる作者がオーラのようなものを出しているっていうのは、コミPo!を使うとより一層はっきりするんじゃないですかね。
大和:逆に違いが出ないところがあるからこそ。
田中:例えばキャラの言い回しとか、配置の仕方とか、いわゆる立ち位置だとか関係性だとか。
大和:その辺はありますね。
田中:SEDESUさんのマンガにしても、やっぱりSEDESUさん本人と合うと「あ~、やっぱりなんか似てるぞ」みたいな。マンガがこんな感じだから、作ってる方はこんな感じの方で、みたいな。
大和:今日休憩時間あるから、あとでみんなであいさつして仲良くなったらうれしいですよね。
田中:そうですよね。
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