2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
3 Ways to Save Earth from an Asteroid(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:少し前から、小惑星が地球に衝突する危険は、計算上は少ないにしろ、ありえなくはないと伝えてきました。ここで浮かび上がるのは、小惑星の衝突を防ぐためになにができるかという疑問です。
現在までに、3つの策が明らかとなっています。
2007年、衝突する軌道にある小惑星から地球を守る3つの可能性をNASAが発表しました。どの策を選んでもメリットとデメリットがありますが、すべてを組み合わせることで、考えられるシナリオのほとんどに対応できると思われます。
1つ目の策は“スロープッシュ”。衝突する恐れのある小惑星に向け宇宙船を送り、軌道を変えるという戦略です。巨大な鏡を使って太陽光を小惑星のある1点に集める“アプレーション”はその一例といえます。太陽光が生み出す熱で表面の物質が気化し、気体と小惑星の破片から成る光線の力で軌道が逸れるそうです。
また、小惑星の引力となるのに十分な大きさの宇宙船も選択肢の1つ。小惑星のすぐ脇を通るように宇宙船を飛ばすことで、その引力に引っ張られて小惑星の軌道が変わるそうです。専門家お墨付きのこの方法は“スペースタグ”と呼ばれています。
簡単そうに聞こえますよね? でも、そんなことはありません。
“スロープッシュ”の問題点は、何百万マイルも先の小惑星に向けて放つ宇宙船を開発しなければならないこと。莫大なコストがかかってしまうのです。また、この方法が直径300メートル以下の小惑星にしか通用しない点を考えると、プランBが必要でしょう。
いわゆる力ずくではどうでしょう? とにかく、1つの巨大な岩を破壊すればいいのですから、そう難しく考えなくでもいいのではないでしょうか?
ここで、2つ目の策が浮かび上がります。NASAはこの策がもっとも成功率が高く、大人な考え方だと述べていますが、このアイデアを聞いた僕のワクワク度は、まるで小さな子どものものようでした。まず、デルタⅣロケットに、例えばウランなどの弾薬を詰めます。そして、よく狙って小惑星に向かって放つだけ。
しかし、この策にも問題点があります。比較的小さい固体にしか通用せず、宇宙を飛び交う小惑星のほとんどに対して効果がないのです。
こうなると、3つ目の策しか残されていません。もうおわかりですよね? そう、核兵器の力です。
NASAの物理学者によると、小惑星の軌道を変えるためには数メガトンの中性子爆弾の力で事足りるそうです。コンピューター上でのシミュレーションの結果、あらゆる大きさの小惑星に対応するためには、核を用いるのがもっとも効率がよいことが判明しました。
これで小惑星問題も解決!
と思いきや、ここでも明らかなデメリットがいくつかあるのです。
まず、核弾頭であればなんでもいいというわけではなく、また、正確なタイミングで爆発させる能力が必要となります。
また、小惑星の表面、もっと言えば内部で爆発させるのが最も効果的なのにもかかわらず、公式に推奨されているのは、小惑星とすれ違う際に少し離れた場所で爆発させるという方法なのです。こうすることで、小惑星の破片が地球にぶつかるリスクが減るのです。
最後に付け加えておかなければならないことがあります。包括的核実験禁止条約により、たとえ学術的な研究のためであっても、宇宙での核実験が禁止されているのです。つまり、この方法を用いるためには、国際的な協力体制と合意が欠かせません。
私たちは、人類の生活が90年代の映画の1シーンのようなものになってしまう可能性が出てきたとき、自然とすべての国家間での協力体制が出来上がることを望むしかありません。
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