2024.10.10
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Hearing Colors, Seeing Sounds: Synesthesia (全1記事)
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ハンク・グリーン氏:君たちは音楽を目で見たり、髪で感じる風を味わったりするためには精神に作用するようなドラッグをやらないといけないと思っているだろうね。
でもそんなことはぜんぜんないんだよ! 君たちには代わりに共感覚というものが備わっているんだ。2つの感覚が同時に認識される神経感覚の状態のことだよ。
共感覚とはギリシャ語で「結合した認識」という意味だ。そして時にはかなりレアではあるけど、3つ以上の感覚をミックスしたりすることもできるんだよ。
研究者たちは共感覚は生まれながらに持っているということを発見した。家族でも時々違うタイプを持っていたりするんだ。
ベイラー大学の科学者は、最低でも「着色連続共感覚」と呼ばれるもっとも一般的なかたちにとって16染色体のDNA領域を原因だと断定した。これは人間が文字や数字、文章、日にちなどを認識した時に、本質的に色が付けられることを言うんだ。
例えば、Aという文字が赤とか4という数字が茶色みたいな感じかな。
きっと君たちはこう思うだろうね。「へぇ。きっとそういう人って小さい頃に赤いAというアルファベットのマグネットが冷蔵庫にでも貼ってあったんだろう。それでAを赤だと考えるんじゃない?」ってね。
でも研究で共感覚の脳についておもしろいことが発見されたんだ。
共感覚を診断する方法は確立されていないけど、本物の共感覚には共通点は少ないんだ。
1つ目が、ミックスされた感覚の認識は無意識なもので、なにも考えずに起こるものだということ。
2つ目が、その状態は想像するというよりも経験するものなんだということ。例えば、僕が「三角形は何色?」と聞いたとして、共感覚は色を見て、黄色だと即座に答えるような感じかな。脳が関連付けをする前になにか考える必要はないということだ。
3つ目が、感覚のミックスは継続的で、関連付けされたものはいつだって一緒だということ。ベーコンがある日バッハの味になったり、次の時にはベートーベンになったりはしないってことだね。
4つ目が、第2の認識は第1の認識よりももっと記憶に残るものになったりするということ。だから共感覚がいつもデイブという名前と紫色を関連付けるとして、最初に紫色が思い出されて、それからデイブという名前が出てくるんだ。
そして最後に、認識というのはとても感情的ということだ。「なんてことだ。T.J.Maxxでかかっていたこのエルトン・ジョンの曲はガソリンのにおいがする! ここを出なきゃ!」みたいな感じだね。
もちろんこんな疑問が出てくるだろうね。「こういった人間の脳はどこに依存している?」。
それに対する考えとしては、自然構造の欠陥ということかな。科学者は人間は複雑に絡み合った感覚を持って生まれてきて、時間が経つにつれ僕たちの脳は感覚同士の自然な繋がりをシャットダウンして、別々に経験するようになるんだと理論づけている。
でも共感覚はこういった繋がりを適切にシャットダウンせず、少し混乱させてしまうようだね。
また別の理論では、共感覚は神経化学に影響を受けるとされている。
僕たちのニューロンは神経伝達物質と呼ばれる化学作用によってそれぞれが伝達し合っている。だから共感覚は脳の流れの一部としての神経伝達物質を持っているか、もしくは神経伝達物質を抑える阻害物質と呼ばれる化学作用を欠いているとも考えられるんだ。
これはかなり疲れている時や、なぜ本当に空腹のときなどに多くの共感覚が異なる感覚経験を持つのかを説明することができる。また、なぜそれが幻覚誘発ドラッグを摂取した人間に起こるのかも説明できるかもしれない。
そしてもちろん、僕たちの脳はとても複雑だから、こういったすべてのことが混ざり合っている可能性もあるね。
今のところ共感覚は、おいしくてすばらしいことについて完全に理解しきれていないこととはまた別の話なんだ。それが僕たちの脳さ。
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