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第35回『本当の名言とは何だ!?〜山田玲司と東村アキコが選ぶ絶望に効く名言スペシャル!』(全6記事)

ヤった数を自慢する男は相手にするな 「浮気できる人は魅力的」という誤解

「セックスした経験人数が多い男性は魅力的」「浮気は男の甲斐性」と男性同士の間で言われることがありますが、本当にそうなのでしょうか? 「今のところ浮気願望はないけど浮気ってしたほうがいいの?」という既婚男性からの疑問に対し、漫画家の山田玲司氏と東村アキコ氏が答えます。東村氏は「恋に落ちてない人とそういうことするのは気持ち悪い」とバッサリ。山田氏は「ヤった数が多いって自慢する男は相手にするな」と数を追うことは間違った価値観だと回答しました。

浮気ってした方がいいの?

質問者:こんばんは。

山田玲司氏(以下、山田):どうも、どうも。

質問者:えっと。浮気ってしたほうがいいんですか?

山田:浮気したいの?

質問者:したくないです。

久世孝臣氏(以下、久世):自己矛盾が(笑)。

質問者:まあ、僕、結婚してるんですけど。

東村アキコ(以下、東村):え~、若いのに。

質問者:周りの職場の人とか、男性の先輩、人生の先輩の人はみんな「結婚したら地獄」みたいなこと言うじゃないですか。

東村:まあね。うん。

質問者:浮気して離婚しちゃったりとか、内緒で浮気してる人とか、なんかいっぱいいるので。『絶薬(絶望に効くクスリ)』とかでも出てて。勝新太郎さんも……。

絶望に効くクスリ vol.12―One on one (ヤングサンデーコミックススペシャル)

おっくん氏(以下、おっくん):いや、勝新と普通の人を……。

質問者:浮気は男の魅力の1つみたいになってるのかな? みたいな感じです。それで聞きました。女性と男性でイメージ違うと思うので。

山田:本当はそういう気持ちがちょっとある? 10パーセントある? 15パーセント?

質問者:俺がですか? ないっすね。

山田:0?

質問者:じゃあ、一生今の人と、三木道三的な感じで(笑)。

東村:ちなみに、すごいおしゃれさんな、ちょっとしたイケメンの子が聞いてますよ、今。いくらでも浮気できそうな。なんか、代官山みたいな。

山田:そう。あなた、大丈夫ですよ。骨董通りかなんかで。

久世:会いますね。アップルパイ買いましょう(笑)。

山田:でも、周りの人間がそういうのを見るのと、許せないとかがあると。

質問者:いや、別にいいと思うんですけど。カッコいいと思うんですけど。そういう男の魅力はわかるんですけど。

山田:ああ、本当に。

質問者:逆に不安なんです。

浮気は事故のようなもの

東村:非常に君の言ってることはわかる。どっちのほうがいいのかっていう、明確なのを決めたいと。玲司先生に聞いてね。

質問者:みなさんどう思ってらっしゃるのかなって感じです。

山田:もうね、これ、人それぞれとして言いようがないので、答えづらいんだけど、でも、自分でどうにかなる問題ではないので(笑)。事故なんで。

あの瀬戸内寂聴さんがどんだけ事故ったかって話があるじゃないですか。あの人が今日本で一番人生相談をしたいって思われてるランキング1位ですからね。だから、いろいろあったせいで信頼たる人になってるという部分もあるので。

だけど、彼女は、最初からそうなりたかったわけではないわけだよね。常にね。最初の結婚からそうだったと思うので。

何してたんだよ、もう(笑)。

東村:なんかコメントに「アッコかわいい」って書いてあったから。上がっちゃって(笑)。

山田:かわいいよ。お前はいつもかわいいよ(笑)。

東村:もう40歳だぞ。谷亮子と同い年だよ(笑)。

山田:なんか、ごめんね。そうそう。

おっくん:事故だったら浮気していいけど、浮気を目的に浮気するのは……。それが恋だったらもう落雷だからさ、しょうがないじゃん。だけど、浮気をみんなしてるから俺もしたほうがいいのかなって、クソじゃん、それ。

東村:そうや。おっくん、いいこと言った。

質問者:ちょっと違うんですけど。そうなってしまうように男ってできてるのかなっていう不安です。

おっくん:不安? なるほどね。

山田:ああ、そういうことか。

質問者:今のところ、大丈夫なんですけどっていうことです。

東村:あんた、奥さんがこれ見とったら、どげんすっとか?(笑) 洋服の特徴、私が言ったら。奥さんヤンサン見てない? 大丈夫? 声でわからないの、奥さん? ね。

おっくん:男も女もね、そりゃありますよね、浮気心はさ。

久世:タイミングもあるしね。

おっくん:でも、なんだろうな。わかんないな。

「ヤった数(経験人数)」自慢をする男は相手にしないほうがいい

山田:若い時はとくに、自分だけは非常に困ったことにはならないで生きていきたいと思ってるんだよね。だから、誰も事故りたくないんだよ。でも、全員が事故りたくないのに事故るんだよ。これが人生だよ。

東村:あのね、もう恋に落ちてない限りは、したって気持ち悪いわけ。人に話す時は、それが勲章のなるかもしれないけど、恋に落ちてない人とそういうことするの、なんか気持ち悪いよ。

やっぱり人間ってね。ほら、唾液とかキモいじゃんっていうさ。でも、恋してれば平気じゃん。恋に落ちたら、それはもう本気になっちゃうじゃん。

だから、恋に落ちてないんだったら、しても、なんとなく唾液が気持ち悪いよっていう感じ? だから、しなくていいなじゃないっていうね。恋に落ちちゃったら、その時考えるしかないんじゃないっていうさ。そういう感じかな。

山田:まあ1つ言えるのは、「ヤった数が多い」って自慢する男のことは相手にしないほうがいいよ。そういう価値観は、俺は間違ってると思うよ。それは数じゃない。何か自分の欠けてるものを補うために、そういう行為をしてるだけで。これはなにか悪い徳を積んでる。

それは必ず返ってくるので。誰か傷つける可能性があるんだったら、なるべく避けたほうがいい。もし、君が今の状態で安定してて、そういう思い、欲望がないんだったら、そのままキープしていけばいいと思う。

でも、どうにもならないことが起こった時は、その時考えたらいいんじゃないの? その時の最善の選択をする以外ないと思う。

質問者:ありがとうございます。わかりました。

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