2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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山田玲司氏(以下、山田):じゃあ、最初のお悩みからいきましょうか。
乙君:皆さんからいっぱい来たんですけども、まず今日、一番最初に紹介したいのが……悩みの系統をいろいろジャンルわけしたんで、その中で共通してるものでいくんで。全部読めないんで、同じような質問した人はそれに対する回答だと思って聞いていただければなと思ってます。じゃあここからいきますか。
山田:(笑)。……いや、(コメントにて)「スリーサイズとか聞くから」お前らスリーサイズとか聞くなよ!(笑)
乙君:匿名さんからいただきました。男性です。「私は36歳で童貞なんですが、女性の前にいくと『童貞臭がバレちゃう』と身構えてしまい、うまく話すことができません。童貞なので童貞臭がするのは当たり前ですが、少しでもニオイを抑える方法があれば教えてください」ということですね。
あと、それ系が多いっていうか。もうすぐ魔法使いになる年齢の方からなんですけど、「魔法使いに変身。それでも僕は魔法のステッキをにぎり続けるのか問題」ということで。
山田:大問題ですね。
乙君:「男なら誰しもが持っている魔法のステッキがあります。それは伸縮自在で柔軟性があり、ときに鋼のごとく姿を変える不思議なステッキであります。にぎるもよし、入れるもよしと様々な状況で魔法をかけることができ、そのパワーは子孫繁栄と全人類の存続を担うものでもあります。そしてあるとき、部屋の中でこの魔法のステッキをにぎりながら僕は考えました。
あと数年かで僕は魔法使いに変身する歳です。故に僕は魔法のステッキの力を私利私欲の自己満足のためにしか使ったことがありません。そう、人のために使ったことがないんです。そこで皆さんにお聞きしたいんですが、この魔法のステッキの本来あるべき使い方はなんなんでしょうか?」とか。要は、「童貞こじらせてて」みたいな話なんだけど。
山田:童貞臭ってわかるものですか?
西川さゆり氏(以下、西川):全然わかんないです。
山田:36歳で。40歳になるときに妖精になるんだっけ? 精霊になるんだっけ? そういうんじゃなかったっけ。妖精になるんだよね、あと4年でね。
乙君:そうっぽいですね、魔法使いになるっていう。
山田:魔法使い、そうそう。
乙君:これも来てて、「30代中盤で童貞の男です」と。「職場で2人子どもがいるシングルマザーに好意を寄せられている気がします。飲みに行こう、温泉に行こうと頻繁に誘われますし、態度やメールからも、自信はないですがそのように感じます。彼女は掛け持ちでバイトをしていて休みがほとんどなく、実家からの援助もないようです。
『お金に困って俺みたいな冴えない男を好きってことにしないといけないのか』と考えてしまう自分もいますが、『童貞卒業できるかもしれない、ラッキー』と軽い気持ちで付き合うのも良くないと思います」。まぁまぁ、そんな感じ。そういうことですよ。
山田:だからあれでしょ、「いずれなんとかなるだろ」と思ってたら、なんとかならなかったっていうことでしょ(笑)。そろそろカミングアウトしてる時代っていう感じがするよね。こういうのネタにできる時代がやってきたなっていう感じがするよ。俺の頃ってバブル期だから、リア充勢力が当たり前なんだよ。
西川:言えない?
山田:言えない。恐竜時代に、哺乳類のネズミみたいなのがささやかに生きてるじゃん? あんな感じでオタクが存在してたの。「いつ踏まれるかわからない」みたいな、周囲が恐竜だらけだったの。
ヤンキーってそうじゃん。俺はそのヤンキーの時代なんで、ヤラハタ、「やらずに20歳」っていって、20歳までにヤれないと人として認められないくらいの圧があった。「あいつやばいぞ、もう時間ないぞ」みたいな。
おっくんの時代はもうないの? ヤラハタとかいう圧力あった?
乙君:いや、ないですね。
山田:「いつまでにやらなきゃやべーぞ」みたいな、なかった? 君もリア充側だもんね。
乙君:まぁ、どっちかっていうと。
山田:「あいつだけ童貞だ」みたいな……。
乙君:これはちょっと……(笑)。
山田:何?(笑) 炎上に怯えるようになったの?
乙君:怯えるというか、「うーん、そうか」と。言葉には気をつけないといけないなと。
山田:(笑)。そういうの、君はなかった? 君の世代は俺よりもちょっと下じゃん。
乙君:そんなに言うほどなかったです。
山田:今は逆にネタとしてありだし、「童貞処女が普通」みたいな空気あるよね。
乙君:でもね、「童貞力」みたいなこと言い出すんですよ。90年代後半から。
山田:あれでしょ、みうらじゅんさんとか、伊集院光とか。
乙君:そういうのが俺、すごい嫌いだったから。
山田:そっちの炎上は大丈夫なんだ。
乙君:だから「別にそんな気にしなくてよくない?」っていうことですよ。初めてなら初めてで楽しいし。「そうじゃない?」っていう、ただそれだけ。
山田:じゃあ、この流れでやるかな。俺は、童貞の人と処女の人は呪いにかかってると思う。何の呪いにかかっているかというと、本質的な間違い。
山田:昔の人は写真を撮られると、魂を取られると思ってたっていう時代があるじゃん、あと黒柳徹子は20年前からもうCGになっているっていう、そういう人がいるじゃん? あとはニューヨークの地下鉄に行ったら必ず殺されるって、そういうの信じてる人いるじゃん?
そういう間違ったイメージ、「どうすればモテるか」っていうことに関しての、モテる男・やれる男みたいなもののイメージが、基本的に大きく間違ってるんじゃないかっていう。俺はこれ、一種の呪いじゃないかなって考えて。
乙君:俺もそう思いますね。「気にすることなの?」って。
山田:モテない星人が抱えてる間違いって、大きく3つあると思ってるんだよ。
山田:女子でいったらね、基本的に「これだとモテない」と思ってる大きな間違いがある。女子はね、「痩せてないとモテない」と思ってる。
西川:あ、わかります。
山田:これ違うでしょ?
乙君:うん。これ、しみちゃんに聞いたほうが。
しみちゃん:全然大丈夫です。
山田:女の子は「何号の服着れないと無理だよね」みたいな、そういうのすごい気にするし。あと、おしゃれショップにいくと残酷なまでの制限があるじゃん?
西川:着れないっていうか。
山田:おしゃれな服が着れなくなるみたいなさ、そういうのがあるじゃん。そことの格闘をさせられてるんだけど、我々男子側は、実はその外にいるわけ。
俺達の目線ではなく、女子同士の世界でやってるランキングっていうのあるじゃん? そこに、おしゃれじゃなきゃダメとか田舎者じゃダメとか、いろいろなものが乗っかってるんだけど、我々は実はそんなこと考えてませんよね。逆に、ダサいほうが好きっていう男がけっこういるよね。
乙君:それはそう、楽だしね。キメキメの女でバッチバチに化粧してたら、「俺なんて釣り合わないな」みたいな。
山田:全身シャネルで現れたら、最初っから「このデートのコツはどうなるんだ!?」みたいな。GUで来てくれたほうが気が楽なのよ。「オーケーオーケー」ってなるのが今の男子っていう。それはいろんな男がいるんで、一概には言えないんだけど。
西川:今の「こなれ」っていうファッションはモテとしてはすごくいいってことですね。こなれたファッション。
山田:実は「そこじゃねーよ問題」があって(笑)。そこにすごくお金をかけたりとか意識を持っていったりして、「じゃないと私、男の子の前に出れない」みたいなことになるんだけど、男は見てません。
西川:そこじゃない。
山田:これ、ほとんどの女の子が感じているNG条件みたいなのを、男たちは本当は受け入れる準備できてます。ていうのは思うな。
だから『モテない女は罪である』は、あのタイトルでなんでそれを言いたかったかっていうと、「本当は誰でもほとんどの人がモテるのに、何してんだ!?」っていう。
「そこのもっと根本的な問題を変えればモテるのに、何してんだ!?」って。そこの問題を考えないで、やたらとただひたすら王子様を待ったり家にこもったり、いろいろこじらせたり、書き込んだりとかしてるけど、「お前待てよ、それが罪だぞ」と。「男たちは待ってるんだぞ」という話なの。
山田:問題の、男問題ですわ(笑)。これね、まず第1にクラウドとスコールの刷り込み問題からいきましょう。
山田:わかります、これ?(笑)これ俺思ったんだけど、90年代後期から00年代にかけて、ビジュアル旋風がもう1回吹き荒れるじゃないですか? これがスコールさんですか? こっちがクラウドで……。
乙君:よく知らないだろ?(笑)
山田:これはGLAYのTERUですね、言ってみればね。この当時はKAT-TUNの時代なんですよ。これ、幼少期に見ちゃったやつは「ここいかないとモテない」って信じ込んでる多くの世代がいる!
だからいわゆるラルク時代、GLAY時代にこのFFをやってた子どもたちが、これが完成品だと思ったんじゃないかと俺は思うの。それでいわゆる、ああいうファッションをする人たちっていうのが生まれるわけ。これ実は、女子は今あんまり求めてません(笑)。これ、やたらとホスト文化として生き残るのね。
乙君:そうそう。
山田:ホスト文化とビジュアル系文化として残って、前髪をひねる人たちが残るわけですけど(笑)。駅前でキャッチしながら(前髪をひねりながら)やってるこれの人たちになるわけですけど、これ、実際の女子は相手してない人がほとんどです。
逆に「イタイ」っていうふうに思う人たちのほうが、実際多くなってると思うんだよね。ともかく、これが第1の問題ね。
あともう1つ、たとえば女優さんが結婚したりすると「イケメンでリッチで有名人だからモテたんだよ」なんていう落とし所で。だから「結局モテるやつっていうのは、顔がよくって金があって、有名だからだよな」っていうふうにしてメンタルを保とうとするんですよ。
だけどここで納得してると、永遠に抜けられなくって(笑)。
乙君:「あいつは特別だろう」っていうことで、納得させるんでしょ。
山田:そうそう。だけど女のほうは、意外とこれ、逆です。女の人は顔で決めないんです。それで、リッチじゃなくても支えるの大好きです。
西川:そうですね(笑)。
山田:それとあと、有名人になる直前が好きです(笑)。
(スタッフ笑)
山田:ここに、完成品を求める女と未完成品を求める女にわかれてる。幸せにしてくれる女っていうのは未完成品を求める女たちのほうに多くて、完成品を求める女たちっていうのは「私を助けて、完成したあなた」っていう。これがプリンス問題になってる。
ここで何かあったときに「俺、金ないし顔悪いし、無名だし」みたいなとこで開き直んなくていいんだと。この2つ、大きく間違ってる。
これこの間アッコが言ってたけど、「レキシっていうアフロの人がモテるじゃん?」みたいなこと普通に言ってたじゃん。顔いいですか? っていう話ですよ。
乙君:それはまあ。
山田:それとか、最近だとバナナマンの日村さんですか? 大人気ですよね。あとは小杉(竜一)さん。小杉さんって後期のチャーチルによく似てるよね。
乙君:チャーチル?
山田:戦争終わったあとのチャーチルに。
乙君:マティーニ大好きの?
山田:マティーニ大好きの。第2次世界大戦の英雄といわれた、イギリスの首相のチャーチルですよ。どうでもいいですけどそれは(笑)。あと、一番人気で旦那になってほしい人は大泉(洋)さん。
西川:わかります。
山田:彼はそこまでのイケメンですか? ということで、意外と女子のほうの視点ていうのは、スコールだクラウドのここまでいかなくても大丈夫ですよ、ということがわかってないのが童貞に多いっていう。
山田:もう1個最後、デカイやつあります。「トークがイケるとモテると思ってる」。これがまぁ、めんどくさい。これね、けっこうダメなやつ。どうダメかっていうと、ご存じですよね。
合コンとかにいくと、「俺のトークで女子は大ウケだぜ、だから俺はモテるんだぜ」って思ってるバカがいるでしょ? これ、解散したあとに「あいつ一番イタイよね」っていうことになるでしょ?
西川:まぁ、なきにしもあらず(笑)。
山田:結局、そこそこしかしゃべらなくって、聞いてたやつがおいしいところを持っていく。
乙君:それはあるかもね、ミステリアスで。
西川:それはやっぱり女性もそうなんですか?
山田:「バーッとしゃべってウケればいい」と。これがね、女性の場合は損してる人多いんじゃない? 「この場を盛り上げてやろう」っていってピエロになって、誰かトイレ行く隙についてって抜け出したみたいな、そういう女がいて、「結局盛り上げ損じゃん」みたいなことはあるんじゃないかなって気はするけどね。
西川:男女ともに需要と供給をちゃんとわかってないといけないっていう。
山田:最後は「トークで盛り上げてやろう」っていうやつは、「でもあいつ、結局損してるけど本当はいいやつだよね」みたいなことになることがあるんで、ベストを尽くしてるのは実はいいことなんですよ、悪くはないの。
だけどこれ、愛想笑いしてる女子にウケてるときに、「俺ってイケてる」って勘違いするのが一番ヤバイやつで、ここの問題も言っておきたかったんですけど……。
山田:これNGトーク術っていうのがあるよなって、やっぱりジャイアン型はアウトだなって。ジャイアン型って体育会系、ヤンキー系に多い。
ガッハッハーって、「こいつ最悪なんだよ、こいつバカでさ」とかいって、おっくんが俺の後輩だとするじゃん。ここで自爆されて、こいつ最悪だっていって、「うわー最悪」なんて盛り上がって「モテてる」みたいな、勘違いするジャイアントーク。これはね、やめたほうがいいよね。
その場で盛り上がるためにいじめをしてるやつがいるんだよ。これは体育会系、ヤンキーに多いんだけど、これは実は最低だと思うよ。店員に毒づいてるのと一緒で、店員に偉そうにしてる男は女の子大嫌いじゃん。そこで「俺って偉いんだ」みたいな感じでやるって、非常に浅い所で。これは絶対学校で勉強するやつだ。
あとこれ、「フトコロドロップ作戦」ていうのがあるじゃん。この人(乙君)とか得意なんだけど、懐に飛び込んでいくテクニックっていうのがあって、この人はけっこうそれがうまい。
西川:どうやって飛び込むんですか?
山田:人の懐にボーンと飛び込んでいくっていう。俺、こいつに最初に送ったメールで「最近どうしたんですか? そろそろ目を覚ましてください」みたいな(返事が来た)。いきなり懐にナイフ持ってダーッと入ってきて、当たり屋みたいな。な?
お前は前、友達論のときに「本音ぶっこむ」っていう話してたじゃん。何割だっけ? 何割かは痛い所突くみたいな。合わせるのと、反対のことを言うっていう。
乙君:もう忘れちゃいましたけどね。
山田:おい!(笑)
乙君:でもそれは大事なことですよ。
山田:乙君スキルがあったじゃん。
乙君:だって本音言い合えなかったらこっち側を信用してもらえないっていうね。
山田:それで、初めて会った女の子にスリーサイズを聞いちゃうみたいなことがあるわけよ(笑)。「待て待て、そこで懐入るな!」と、(コメントしてる)お前らだぞ! さっき「いくつ?」って言ったやついただろ、お前! ダメだぞ、年齢とかいきなり、そういうの。
「弱点突いて盛り上がる」っていうのは、本当空気読んで雰囲気で、デリカシーっていうスキルができてないと、これ大事故ですから。本当気をつけなきゃいけないっていう。
これ江戸っ子とか、大阪の人もたまにやるのかな。俺江戸っ子なんでよくわかんないんだけど、江戸っ子って本当ズケズケいくんだよ。関西人もけっこうあるんですよ。
乙君:大阪の人ですよね。大阪の人と江戸前の人って似てるんです。大阪の、しかもミナミとかあっちらへんの。お約束の笑いが大好きで、せっかちで、本音と建前の本音の割合のほうが強くて。そういうのはそうですね。「飴ちゃんあげるわよ!」「いらんわ、ババア」っていう。
(スタッフ笑)
山田:福岡は?
西川:福岡ですか? 福岡もちょっとズケズケいう感じだと思います。みんな素直です。
山田:タモリさんがみんな小心者で、言いたいこと言ってるようだけど、ものすごい気遣ってるっていう話してたけど(笑)。どうなんですかね実際?
西川:北と南と中部で結構気質が違うんですよ。北の人はちょっと本音を隠すかも。でも仲良くなったら、メチャメチャ仲いいです。もう家族みたいな。ズケズケ言うし、きついこと言っても悪口が愛、みたいな所もある。
山田:やっぱそうなんだね。要は、仲良くなってからやるスキルっていうことだよね。このバランス結構大事だなと思って。あと最後、ストーンですわ(笑)。これね、彼女が欲しくて来てるんだったら石になってるんじゃねーよって話なんだよ。
石川:(笑)。
山田:いるでしょ? カラオケとかで一言もしゃべらないで存在しているやつ。そういう魔法をかけられたみたいになってるじゃん。石になってるじゃん。だけど、彼女が欲しくて来た合コンだったら、お前、何黙ってるんだよっていう話で。
「おもしろトークしなくてもいいから、質問くらいしろよな」みたいなことですわ。最低限のやつなんだよなっていう話なんだよな。
乙君:うんうん。
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