2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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乙君:なんか、俺の感覚だと、(メンヘラは)人との距離感の取り方がわからない人。みんな多少そうなんだけど、どっちかっていうと自分の思い込みのラインに、人ありきじゃなく持ってきて。
だから、恋愛とかに顕著にそれが出るのはそういうことなんだろうなって思ってるんですよ。なんか「今なにしてんの?」とかもそうだと思うんですけど。
ずーっと独占欲とか、束縛というか、独占欲は自己愛の裏返しなんだけど、要は「人と人との距離感を、バランス良くとることができない人」っていうのが。
メンヘラ……って言えばいいのかなあ。みたいな感じですね。だから分裂病だとかいろんな症状がありますけど、全部そこ……木村敏っていう人の詩……この話やめますか(笑)。
山田玲司氏(以下、山田):何すか? 何すか(笑)。
乙君:「あいだ」っていう……これはいいや(笑)。
山田:折れんのはえーよ!(笑)。
乙君:今日はね、真面目な話はあんま僕したくないんで。えー、メンヘラっていうのはそういうざっくりした定義だとして、なんで生まれてしまうのかっていうか。
なんでメンヘラになってしまうのかっていう。そもそもメンヘラなのか、いろんなパターンがあると思うんですけど。原因。
山田:それは外部にあるって話で、そっからのアレですよ。これいきましょう!
乙君:もういくのアレ!
山田:そっからのコレですよ。
乙君:ハイ、いきますじゃ。スター・ウォーズ……(笑)。
山田:スター・ウォーズ問題ですよ!
乙君:まったくポカンとしちゃうよね(笑)。スター・ウォーズ問題っていうのがありまして、これが一体何なのかっていうと。
山田:これ単純な話、親の問題を子供に引き継ぐなって話ですよ。だからスター・ウォーズって、君スター・ウォーズ見てんの? そういえば。
乙君:……。
山田:…マジか!!
乙君:いや、あのざっくり見たことはありますよ。その、子供ん時にテレビで。あのー、ダース・ベイダーと、……ルーク・スカイ……。
山田:おい! ちょっと待て、そこからいかなきゃいけない話これ!?
乙君:いや、だからそれが何か戦うんでしょ?
山田:マジで……(笑)。
乙君:だから、わかるわかる! 宇宙船乗って、バチバチやって。
山田:あれ!?
乙君:そんでなんか王女かなんかを救う話。
山田:お前長渕クロニクルあんだけ細かく喋れて、スター・ウォーズ知らないのか。
乙君:ちが……! 俺ね、スター・ウォーズになんでハマれないかっていうとね、外人なんですよ。
山田:おい!
乙君:いや、ガンダムは大好きなんですよ。
山田:ヘイヘイヘイヘーイ! 君の大好きなアイアンメイデンはどうするんですか? メガデスはどうすんですか。あれは何人ですか?
乙君:あれ(メタル)は音楽じゃないですか。
山田:え、ちょっと待って。
乙君:スター・ウォーズは人の物語だから、なんつーんだろうな、大味過ぎるっていうか。ソースのないステーキみたいな感じなんですよ。アメリカ行った時にステーキ食おうと思って(レストランに)入ったら、こんな分厚い肉がさあ、出てきて。
山田:それがなに?
乙君:いや、これが外国か! って俺小学校の時に思って。
山田:厚いステーキ=スター・ウォーズですか?
乙君:だから、アクション映画とかだったら単純におもしろいんだけど、なんかフォースが、とか言われても。
山田:ちょっと待ってよおじさん。あのね、フォースって、あなたの大好きなやつですよ。
乙君:え?
山田:セイッ! セイッ!(長渕)
乙君:ちがうちがう(笑)。ちがうよ!
山田:あれがフォースですよ。(長渕が)太陽を引っ張り出すのはフォースで出したんだよあれ! 長渕ファンの、フォースで富士山から、太陽出したんじゃない。
乙君:いや、なんか動かしたりすんじゃん。念力で。
山田:動かしたじゃん君ら、太陽を! やったんでしょ! みんなでこうやってー!
乙君:それはそうなんだけど、なんつーのかなー。んー、難しいな!
山田:東洋で言う「気」とか…。
乙君:(コメントにて)「話進めてよもういいよ」って。
山田:ごめんなさいね、本当に。
乙君:しみちゃんの方が見てんだろ?
しみちゃん:ふつうに一応見てますね。
山田:普通見て……まあいいや。
乙君:俺も普通に見てるよ!? 見てるけどそんなにハマってないってだけで。
山田:ま、ざっくり言います。
乙君:ウンウン。
山田:ルーク・スカイウォーカーは、ジョージ・ルーカスなんだよ。どういうことかっていうと、ジョージ・ルーカスって団塊世代なんだよ。
で、お父さんたち戦争してたんだよ。これがクローン・ウォーズですね。これが第二次世界大戦なんですよ。ていう風にかぶってんの。
だからルーク・スカイウォーカーって、実に団塊世代の自分探し、そして親を超えるってストーリーなの。スター・ウォーズって。ながーい話っていうのは。
それでルークの親を超えるって話を最初70年代から三部作作ると。それを遡って、なんでお父ちゃんあんなことになってしまったのっていう話を1、2、3でやってるっていう。それが、悲惨な戦争で心を病んで結局悪の道に堕ちてしまったお父さん。
乙君:そこなんすよ! ダークサイドがどうとかって言うじゃないですか。あんな単純に割り切るようなもんじゃねーだろって思っちゃうから。
山田:それをだから、すごく単純じゃないようにやるからすごくめんどくさいのよエピソード1とか。元老院がなんとかとか。そうならないように頑張ってんの、ジェダイも。
それでも結局悪の道に堕ちてしまうの。それなんでかわかる? 愛するものを失いたくないから落っこちるんだよ。ビジョンで見ちゃうの、自分の奥さんが死ぬっていうのを。だから……。
乙君:ビジョンってなに?
山田:予知能力的なやつ。フォースの力で見ちゃうんだよ。それで、それを避けるために悪の力に染まっていくっていうのがこのダース・ベイダーの話ですわ。
乙君:でもそれって悪なのかなあ。
山田:まあそういう話ですわ(笑)。「それは悪なのかな」っていうのがテーマなのよ。
乙君:めんどくさいよね。ゴメンね。
山田:だから「それは悪なのかな」ってのがテーマなの。見てる人はそれを楽しむって話なんだけど。結局、親の問題からルークは開放されずに田舎に……。
あれ、アイオワとか農場にいる、NYとか行ったことのない人なんだよ。それで農場に預けられて「こんなとこで一生を終えたくない」って。そういうやつですよ。和歌山で一生を終えたくないみたいなやつですよ。
それで、声がかかったら行きたいな、活躍したいなみたいな感じで行くわけよ。そんな感じで行くわな。これはだから親の呪縛っていうものをテーマにしてんのね。
乙君:エディプスコンプレックス。
山田:これ知ってるでしょ?
乙君:それは知ってる。
山田:これはだから『100万回生きたねこ』。これは、ずっと不幸でしたって話だよね。誰かに飼われてる猫っていうのは、ずっと幸せじゃないですよっていうのを、これ佐野洋子さんが描いてるんだけど。
この人は自分が母親にそういう風に育てられた。母親の所有物として育てられた猫なんだよ。佐野さんって。
っていうことで、呪縛から解けないっていう。要するに親の呪縛から解けないっていう。これが1つのポイントで、スター・ウォーズ問題って要するに、「親が抱えた何らかのトラウマや呪縛」。
例えば貧乏で苦しんだとか、学歴なくて困ったとか。「学歴さえあれば私はもっと幸せになれたはずだ」っていうと、「もう余計なことはしないで勉強だけしろ」って言うわけ。
それとか、例えば裏切られた経験がある親だったとするじゃん。そしたら「人なんか信じるな」って育てちゃうんだよ。その最初のフォーマットっていうもので決まってしまって。
その呪縛との戦いになってしまうっていうのが、これがスター・ウォーズ問題です。
乙君:つまり親との関係性の問題。
山田:縦の軸で生まれてしまう不幸。それをダース・ベイダーとルークっていうのが一番わかりやすい。
乙君:それをあんなに壮大にしたのが。
山田:そう。で、誰の心にも「スター・ウォーズ」っていう。
乙君:家庭問題だったはずなのに。
山田:そうそう、だから共感できる。だって『北斗の拳』なんてあれ兄弟喧嘩だろ!?
乙君:(笑)。いやいやいや、北斗の拳めっちゃ好きなわけでもないしね。
山田:え!? そうなの! 90年代のジャンプじゃん。
乙君:いや、90年代のジャンプ……う~ん、まあいいや。
山田:結局、親の問題を解決できるかどうかっていうことを、子供は関係ないのに背負わされるわけだよ。これが『アリエネ』で描いてた、許されていた子供と許されなかった子供。
「何してもいいよ、君はできるね」って言われた子と「何やってもお前はダメだ」って言われた子の話。暗黒面にいくか、ジェダイになるかって分かれちゃうの最初に。だからこれは本人のせいではないわけ。
乙君:本人のせいではない、はあ。
山田:親がダース・ベイダーだったかどうか。
乙君:俺親がダース・ベイダーだったらめっちゃ嫌だなあ(笑)。
山田:ルークはそうだかんね。レイアもそうだかんね。でもダース・ベイダーは奴隷の子供なんだよ。
乙君:そうなの?
山田:オイ! 見ろよちゃんと(笑)。
乙君:それは初耳(笑)。
山田:お母さん殺されちゃうんだよ。
乙君:へー。
山田:そう。そこで「NO〜!」。その時の「NO〜!」がルーク突き飛ばして「NO〜!」になるわけよ。我が子の腕を切り落とすってところまでのメンヘラ状態までいくわけ。でも「エピソード1」見るととてもそんな風になる子じゃなかった。
乙君:ダース・ベイダーはメンヘラなですね。
山田:メンヘラです。完全に。
乙君:完全に(笑)。
山田:あれは基本的に、何かあってトラウマを抱えて、それで変わってしまった人なんだよ。だけどそれをベースに埋め込まれる人たちの問題。これでおもしろいのが、ジェダイとして……。
乙君:『美味しんぼ』ね、つまり。
しみちゃん:(笑)。
山田:『美味しんぼ』か! お前そっちだったらわかんのかよー! も〜めんどくせ〜。
乙君:なるほどなるほど。
山田:そう。で、それの系譜がずっとありますよっていうのが1個。その、メンヘラ問題の時。それで、これが男女問題ですごく多いのが、どっちかが暗黒面で育った家庭からきてる。
「人なんか信じねーよ」って言ってる人が彼氏だとするじゃん。でも「人を見たら信じろ」って家庭で言われてる彼女がいたとするじゃん。そうすっとそこで2人が出会って何が起こるかっていうと、家庭内スター・ウォーズが始まるわけだよ。
ジェダイ対シス。これ結婚したりしちゃったりすると。シスっていうのは暗黒面の人ね。ダース・ベイダーのボスだから。
乙君:ダース・ベイダーのボス?
山田:もー! いちいちめんどくせえ(笑)。ここワニスタなのに! ここ、オタクの総本山ですから!
乙君:あのねえ、ハッキリ言っときますけど、オタクじゃないですからね、俺。
山田:ね! なんでここにいんだろーね。
乙君:オタクこんなの着ませんから。
山田:違う種類のメンヘラですよね、あなた。違うカテゴリの方ですよね。そうなんだよ、それで彼女がさ、メンヘラだったみたいな話があるじゃん。彼女は、暗黒面に堕ちたんだよ、彼女のお母さんが。
乙君:お母さんが。
山田:そう。そう考えないと、彼女がラインで、あなたさっき簡単に批判してましたけど、「どこいるの? 何してたの?」って粘着質になる、ストーカーになる。
悲しかったんですよ、彼女は。彼女のお母さんが。本当は。そこからの問題なんで。
乙君:あー、なるほど。だからまず『スーパースーパーブルーハーツ』でお母さんの。
山田:そ! お母さんのメンタルケアから始めるの。メンヘラの女の子がいたらお母さんに「寂しかったですか?」って聞くの。それは、ダース・ベイダーの問題だと。
乙君:(登場人物の)ゆらちゃんには、ちょっと自殺願望があって、それをカウンセリングして助けるっていうざっくりした話なんですけど。
まずこの子の家に行って主人公のドクターハグはどうしたかっていうと、お母さんの話を聞くところから始めるっていう。これけっこう今までのね、(他の作品と)違いますよね。個人の問題に落としちゃうんですよね。
山田:そ、「君は努力が足りない」とか「暗いからダメなんだ」とかそういう簡単な、あさーい認識で人間を評価してきた歴史があるんだけど、もういいかげんわかってきてるでしょって。
この時代になると。佐野洋子さんも書いてたでしょ。みんなわかってんの。だからメンヘラがいたらその背後にいるお母さん、おばあちゃんもしくはお父さんか。
で、お父さんに殴られてきたフネ君って出てくんじゃん。この父親から受けてるDV系っていうのもけっこうあるんだよね。だからこの家族が天国ではなかった、家庭が天国ではなかった、地獄だったっていう日の思い出、みたいなものが心に黒い渦を巻いてしまって、治らないんだよ。
それを例えばそういう風に親に殴られてきた彼氏と一緒になって、一生懸命彼女が頑張っても、これなかなか根深いんだよ。何代も前に遡んないと解決しない問題なの。
乙君:そんななの!?
山田:そう。これがメンヘラ問題の1個の中核だと思う。
乙君:あー。
山田:これわかんないで本人のせいにしたり薬入れたりとかするから。そんなに簡単に治んないっすよって。
乙君:それもそうだし、本人も自分の問題っていうかよくわかってないっていうのがあって。
山田:だから本人は、けっこうお母さん大好きだけど大嫌いみたいな感じ。
乙君:あー……。
山田:そこで非常に困ってる。なんでかっていうと、もう1人の自分だから、母親とかって。
乙君:まあまあ、そうですね。
山田:それを、大嫌い。だけど大好きっていう。このどうにもならなさみたいなものが性格にも現れちゃう。そしてそれを実社会に出しちゃう。
そうすると、ミラーだから。社会は。嫌な対応をする人間には周りは嫌な対応で返してくるんだよ。
乙君:んーん。
山田:そうなんだよ、吐いたツバは返ってくるんだよ。それで「社会ってクソだ」ってなっちゃう。
乙君:余計にね。
山田:それで家から出らんなくなったり、自分を痛めつけたりとか、そういう悪い悪い方に行くっていう。結局この漫画で描こうとしたのは、「まずはドーナツでもどうですか」って話なの。まずは一服ですよ、「お茶でもどうですか」って。リラックスして。
乙君:数々の恋愛相談とかも基本的にまず「ドーナツ食お」で返しますし。
山田:ドーナツ教なんで、僕は。
乙君:ドーナツ教(笑)。
山田:ドーナツが救うと思ってますから。
乙君:ああ。
山田:まず甘いもんでも食って、ちょっと落ち着こうよと。そんで明日まで生きてみようよと。
乙君:どこのドーナッツが一番いいんですか。
山田:いや、なんでも良いっす。
乙君:やっぱミスターとか。
山田:なんでもいいっす。
乙君:手作りでも? 重いっすよ、手作りは。「ドーナッツ食お」って言って「俺手作りしてきたんだよね」。「え〜!?」みたいな。
山田:また違う話に(笑)。それは違う問題が始まりますんで避けますけど。
乙君:スター・ウォーズ問題はつまりエディプスコンプレックスで美味しんぼ問題っちゅーことになって。
山田:まーまー、それが1個ですって話なの。
乙君:まだある!?
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