2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
リンクをコピー
記事をブックマーク
絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):いや、でも西野さんのやりたいことは「芸人」なんですよね。
芸人って、やっぱりみんなの逆をいかないとおもしろくないところがあるので。そういうとこは根本のセンスではあるよなあと思ってますね。いつも。
西野亮廣氏(以下、西野):そうその話が……なんか僕、ナインティナインの岡村さんとぜんぜん合わないなと思って。
山田玲司氏(以下、山田):なんで!?
西野:なんかウマが合わないと思って。実は僕、去年の27時間テレビに出なかったんですね。それは単に仕事で出られなかったんですけど。でも、たぶん仕事が入ってなくても僕出てないんですよ。
それは、あんまり気持ちのいい企画じゃなかったから。終わった番組のスタッフの悪口をみんなで言うっていう企画だったので。
それを、すごい人気のある番組がやるとか、ノリにノってる局がやるんだったらまだしも。そうでもない番組が、さらに昔の番組を引っ張りだして、その番組のスタッフの悪口を言うって、「これ、誰か興味あるかな?」と思って……。
そういうのにはあんまり参加したくないなと思って、出なかったんですよ。みんなそういうことやるし、別に自分がやらんでもいいかなとか思って。
そうしたら、岡村さんがラジオかなんかで「芸人みんな出てるやんか、西野も出ろよ」って言うんです。(僕は)みんながやってたらやりたくないんですよ。芸人だから。
でも、岡村さんは「芸人みんなやってるんだから、お前も出ろ」って言うので、ぜんぜん話が噛み合わないなと思ったときに、そもそも芸人の定義が違うんだと思って。
岡村さんは「ひな壇に出て、漫才をやって、グルメに番組出て……」とか、そういうことをする「職業名」として芸人という言葉を使ってるなと思って。
僕は漫才もしますし、グルメ番組も出ますけど、そうじゃなくて。例えば、進学校に行って、みんなが「ええとこの会社行くんやろな」って思われてるやつが、急に「吉本いく」って言っちゃうやつだとか。
もうまもなく、あと2年で定年退職を迎える親父が、もう我慢できなくなって、「明日から沖縄で喫茶店開く」とか言っちゃうとか。みんなが「え、ちょっと待ってよ。あと2年我慢したら定年なんやから」って。「でも、我慢できへん」とか言って行っちゃう。
つまり、みんながこっちにいってる時に、(逆に)こっちにいっちゃうとか。「そんなことしていいの?」ということをやっちゃう、思わせちゃうやつが取っている「姿勢」の名前を芸人と言うなと思ってます。だから、僕はみんながやったら興味ないんです。それは、芸人だから。
山田:じゃあ、吉本やめちゃう?
西野:それもマジで思ったんですけど。
山田:あれ、マジで!? 本当に思ってんの?
西野:いやいや、僕ね。
山田:そしたら、友達になろう。
のぶみ:なんでそこで友達になるの?(笑)
山田:そして、ウォルト・ディズニー・カンパニーで、アキヒロ・ニシノ・カンパニーを作るんだったら、それはいいですよ! いいですよ、あなた(笑)。
西野:でも吉本とはずっとそういう感じで。距離をとってずっとやっていたので。
山田:え、いつ卒業!?
西野:それで……。
山田:ナタリー、ナタリー! 芸能ナタリー、聞いてる?(笑)
西野:実は、吉本には所属してないんですよ。吉本タレントって契約書を書いてないんです。なんとなく吉本にいる。みんな吉本に所属してない。
山田:え、そうなの? へ〜そういうことなの。
西野:だから、僕はほかでぜんぜん仕事していいので。
山田:やってるもんね。そういえばね。
西野:やってるんですよ。契約してないということで会社と話して、例えば、お金のこととか、仕事のこととか。「これを言ってくるんだったら、契約しなきゃいけないよ」と話したりして。けっこう吉本と距離をとって、今まで10年ぐらいやってました。
西野:本当に、先週ぐらいに(吉本の)幹部に呼び出されたんですよ。
のぶみ:何を話したんですか?
西野:クビになるんやと思ったんですよ。さすがに。
のぶみ:何かおもしろい話、「何かやりましょうよ」みたいな話なんじゃないの?
西野:結局、そっちだったんです。「西野、お前の考えてることと、お前の考えてる未来の話を全部聞かせて」って言われて、「こうでこうで…こうやって、こうやったほうが良くないっすか?」みたいな話を全部した。
要は「もう全部バックアップするから、今やりたいことを全部聞かせて」って言われて。それで、吉本今めっちゃ好きなんですよ(笑)。
のぶみ:すげーな、いい会社。ちょっと前まで辞めようって言ってたのに(笑)。
構成作家トンボ氏(以下、トンボ):辞めようっていうか、西野さんって吉本をバッシングしてるふうに見えますけど、意外と一番吉本をバッシングしてないんですよ(笑)。
山田:吉本っぽいもん。
西野:そうですか?
のぶみ:先輩の悪口とかそんな言わないですよね。
西野:吉本と付き合ってないからあんまり。だから、吉本のことを別に悪く言ってないし、なんなら超いい感じです。
山田:やっぱ、あそこはビジネスの天才がいっぱいいるわけじゃない? だから、金の匂いがするやつ離さないでしょう。それが大阪の文化でしょう。
のぶみ:ちょっとスターですからね。
西野:いやでも、吉本はやっぱりいい会社ですよ。
山田:というか、それぞれ勝手にやってって泳がせてるんだよ。それでボーっとしてるやつはボーっとしてると。そこがわかってたんでしょう? だから「ボーっとしてたら、これ終わるな」というのに気がついたってことは、そこは賢いんだよね。
それで、できることからやってて、しかもビッグネームから相談していくというのも、成功してる人のスキルからきてるから。だから、タモリさんが「絵描けば」って言ったら描くしってことで。
それは吉本からすると、泳がせたやつの何匹かは自分で道を見つけてきたなっていう話だよね。俺、それは否定しちゃいけない話だと思うよ。
西野:吉本、いいですよね~。
のぶみ:そういう意味でいいですよね。
山田:それはWin-Winでいいんじゃないの?
のぶみ:いま見てる人は気づいてるのかどうかわからないけど、この番組は実は僕らがMCで、ゲストが山田玲司さん(笑)。
西野:そうでしたよね。
山田:回しちったよ(笑)。
のぶみ:まったく間違ってる。急に俺らがゲストみたいになってるけど。
トンボ:聞きたいですけどね。
のぶみ:そうなんですよね。玲司さんの話も聞きたいもんね。(動画コメント)「ヤングサンデーだと思った」って。
山田:え、今度来てくれる?
のぶみ:逆に、いったらいいよ。
山田:ヤングさんの視聴者も結局(西野さんと)仲良くなっていくんじゃないのという結論で。
のぶみ:そうなんですよ。
山田:それで、実は俺、『非属の才能』って本を書いているの。属さない、非属。
西野:あ、そういうことですね。
山田:「どこにも属さないような人というのは才能ですよ」ということですね。迫害あって百利ありというのを書いてて。迫害されてるやつのほうがいいんだよということで。だから俺、本当はあなたような人を応援しなきゃいけない人なの。
西野:マジですか。してくださいよ。
山田:そうだよ。今日からするよ。よーし! 西野、お前は最高だぞ!(笑)
トンボ:今まではどう見てたんですか?(笑)
山田:あのね、よく京都の時代劇のスタジオに行くと、そこの大部屋にベテラン役者さんがいて、ポッと出の役者が来ると、「なんだよこいつ、気に入らねえな」みたいな感じですよ。俺、マンガ業界では30年もやってるから。
「え? 何? 君、絵描くの? へ~」みたいな「へ〜、片手間でやれるんだ? ふ~ん」「ちょっと見してみな。へ~、技巧派~」みたいな。
下手すると、そういうことになりがちなわけ。俺はそれはいかんと思うの。京都の方の気持ちもよくわかるよ。だって頑張ってんもん。「俺も頑張ってんの」って言いたくなるよ。
だけど、先輩としてそれはダメだぞと。頑張ってるやつ、はみ出してるやつ、リスクを取ってるやつは、やっぱり応援しないとダメじゃないかなと思って。
西野:1回、超リスク取りましたよ。だって僕、ひな壇出ないときは「終わったな」と思ったんですよ。どうしようかなと思って。
山田:露出がなくなるわけだもんね。
のぶみ:実はひな壇に出るのって、ひな壇の技術もいるし、その裏回しとか、いろんなポジションがあるじゃないですか。
昨日、バラエティに出てたんですけど、バラエティの台本は上のところに「この人はお金の話とか、彼女の話とか、エグいことも聞く」みたいなことを書いてあるんですよ。役割が決まってるんですよ。
だから、バラエティというのはすごいチームワークであって、その技術はまた別のところにありますよね。あれはすごい技術ですよ。
西野:すごいですけどね、出られてる方の技術と才能と……。
のぶみ:サッカーみたいなチームプレイと個人競技だとまた違いますよね。チームプレイが上手な人もいるんだなというのは思いました。
西野:でも、個人競技しようと思って。
のぶみ:そうですよね。個人競技やりたい人なんだよね。
山田:そうすると、気に入らない人が出てくるのはしょうがない。思うんだけど、海賊王になるのと一緒でしょ。「ニューヨークに俺は行く!」というのと、「グランドラインに俺は行く!」というのは一緒だし。「ディズニーになる」というのは「海賊王になる」というのと同じで。
そうしたら、(周りの人間が)ディズニーでいちいちブーブー言うのもバカみたいな話で。「すごい人」になりたいんでしょう?
西野:すごい人になりたいですね。
山田:やっぱりそうでしょう?
西野:それが一番わかりやすくてよくないですか?
山田:ヒーローになりたいの?
西野:ヒーローになりたいです。
山田:そうだよね。
のぶみ:だけど、やっぱり街作るって言ったら街作るし。それはすごい好きです。そこはすごいいいなというところもあって。「それを言うだけだったら、いくらでもできんじゃん」みたいなことで。
そこに目標で書いたことも、「村長になりたい」とか、夢を書いたときも、ちゃんとやろうとしてるし。いま街を作っていて、有言実行なので。僕はそういう人は好きだな。見ていたいなという気がしますね。
山田:逆に怖いものって何?
西野:なんだろう。
のぶみ:俺は止まることだと思いますよね。西野さんの場合は。こうやってぐるぐる巻きにしといて、「何にもしないでください」って言われたら、「うお~!!」ってなると思う(笑)。
関連タグ:
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには