2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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橋:女性はどういう漫画が好きなんですかね?
橘:女性が好きな漫画ね。『コボちゃん』じゃない?
(会場笑)
高橋:国民が好きなものだよ。
橘:女性と言えば、さっき言った『テニプリ』もそうですし。あとは『ママレード・ボーイ』。
菅:ちょっと古くない?
橘:古いのは許そうよ。昨日誕生日で34。おめでとう。
(会場拍手)
橘:漫画だ漫画。(会場に向かって)好きな漫画あるよって人。好きな漫画何ですか?
参加者:『テニプリ』です。
橘:やっぱり格好いいっていうのは理由に入ります? 格好いいのが好き。じゃあここにいるメンバーのこと全員好きだ。
(会場笑)
菅:俺、『ちはやふる』もスポーツ漫画だと思ってるから。
高橋:これみなさん知ってます?
橘:百人一首ですか。
高橋:かるた? 百人一首はかるたなんですか?
橘:かるたのなかに百人一首があるのかな。
高橋:けっこう少女漫画タッチですよね。
菅:そうですね。俺も「これ少女漫画かな」って読み出して、普通に読んでておもしろくて、しばらく、5、6巻くらいで「あれ、これスポーツ漫画だ」って。恋愛の要素も軽くあるんですけど、そこは一切置いておいて。女性版スポーツ漫画だと思っています。
橘:5・7・5・7・7ですよね。短歌を詠んでその絵札を取っていくという。上の句と下の句に分かれていて、下の句の札が「あそことあそことあそこ」っていうのを常に頭の中に入れておいて、分析をちゃんと済ませた時点で読み言葉を聞くっていうスタートですね。
菅:そうそう。女性はこれから読んだほうがスポーツ漫画にスッと入れる。アニメにもなっているし。
山田:あだち先生は……。
橘:先生付けた。好きだぞ。
山田:あだち先生はスポーツ漫画ではないと思うんですよ。
橘:なるほど。あくまで恋愛だと。
山田:恋愛というか、人間関係というか。青春ドラマですね。
高橋:青春ドラマの土俵が野球であったり。
山田:そうですね。野球であるという。『サンデー』の特色ですけどね。
橘:やっぱりすごいですね。週刊誌、月刊誌のところから紐解いていくっていう。
『タッチ』に関しては、先ほど山田さんがおっしゃってた……あ、でも(主人公に)才能はあるのか。
山田:そうなんです。才能はあるんです。
橘:才能はあるけど、そのスタート時点が。あそこで才能がなくて努力型だったら。
山田:だったらねって。死んじゃったほう(主人公の弟)が努力家だったので。
橘:死んだほうが努力家。
菅:僕は、あだち充先生とか高橋留美子さんとか巨匠だと思ってるんですけど。ストーリーが尋常じゃないですね。絵とか余計な演出とかないですもんね。
橘:そうだね。
菅:ストーリーだけで見せちゃう。
橘:確かに、背景なんて1個も凝ってない。こんなこと言ったら何だけど。
(会場笑)
高橋:良い意味で凝ってない。
橘:だって、パンチなんて犬に見えないんだから。
(会場笑)
菅:あれ人入ってるよな。
山田:ちょっと話が逸れるんですけど、いいですか? あだち充先生のお兄さんがいらっしゃるんですよ。この方もう亡くなってるんですけど、この人がもともと漫画家で、「うちの弟を漫画家にする」っていうので漫画家にして。
もともと赤塚不二夫先生のアシスタントなんですよ。赤塚プロでやってたんですけど、自分の弟が漫画家デビューした時に全部マネジメントに専念したという人です。亡くなってるんですけど、この人の自伝を書いたら本当におもしろいはずなんです。
橘:おもしろそうですね。
高橋:そういうの読んでみたい。
山田:これ言っちゃっていいのかな。僕、あだち充先生のご子息を知ってまして、友達なんですけど。「おじさんの思い出で本作れないですか」って話はしてるんですよ。
橘:わー楽しみだな。いつ? ブックオフオンラインさん。
(会場笑)
橘:それはいいですね。
山田:本当におもしろいと思う。多分、70年代から80年代の漫画史の裏側がいろいろ出てくるはずなんです。
橘:それこそ、僕この前、映画の『バクマン』見てきたんですよ。たまらなかったですよ。映画になっちゃうんですけど。すごく良かったですよね? 山田さん。
物語を作る人たちの物語をやっているじゃないですか。物語を作っている人たちの物語を作る映画に携わっている人たちの物語までも、演出で手を抜かずに見せてくる場面があるんですけど。
だから、もうこれは見てもらわないとわからない。映画の『バクマン』もブックオフオンラインさんでね。
(会場笑)
橘:いずれね。
高橋:動画のコンテンツも。
橘:裏側の物語ってやっぱりおもしろいですよね。
高橋:裏側というと、ここにある『GIANT KILLING』。サッカーの選手じゃなくて監督の話ですね。
橘:アメコミタッチの。スーパーレモンキャンデーのタッチに似てますね、これ。
菅:ちょっとマニアックだな。「ジャイアントキリング」って強いチームに勝つことですよね。
高橋:そうですね。弱いチームが強いチームに勝つことを「ジャイアントキリング」っていうみたいで。
橘:なるほど。ジャイアントを殺したということで。
菅:大物食い。
高橋:弱いチームの監督に就任して、強いと言われるチームをどんどん倒していくっていう。視点が違う漫画なので。
橘:中畑だ。ベイスターズの。結局、前半戦だけ首位で終わったけど。負けちゃったけど、山田に一言添えただけで、三打席連続ホームランっていうね。あれはなんで山田が「絶好調」ってヒーローインタビューで言わなかったのか。
(会場笑)
高橋:みなさんおすすめの漫画ってありますか?
橘:僕はいろいろ考えたんですけど。まだ読めていないんですけど、菅ちゃんにおすすめされて読みたいなって思ったのが、『黒子のバスケ』。
橘:これは、菅ちゃんにおすすめしてもらえたらなと思ったんですけど。
菅:これは、僕は楽しく読ませてもらっているというか。全員能力者なんです。
(会場笑)
菅:主人公の黒子が「幻のシックスマン」と言われてて。コートの中で存在感がないの。普段から。「めちゃくちゃ存在感薄いな」って言われてるやついるじゃないですか。存在感がなさすぎて、コートの中にいたら見えなくなるっていう。
橘:透明人間になるんだ。
高橋:今のところバスケ要素が伝わってこないんですけど。
菅:それがすごくて。敵からしたら、見えないところからバッてパスが飛んでくるような。それで「誰もいないよね」って思ったところに黒子がいきなりいる、みたいな。試合始まる前に、審判に挨拶するじゃないですか。「よろしくお願いします」って。その時に、「こっちのチーム、1人足りませんよ」って審判から言われる。
そんなことある? 黒子が「僕いますよ」って。「あ、いたのね」って。
橘:ハリセンボンの箕輪さんで見たことありますけどね。へー。
菅:黒子にはそういう能力があって。黒子が消える能力の説明が1回あったんですよ。黒子が何で消えて見えるのかって。その時に、黄瀬君っていう、その子も1度見たプレイを完全に真似できる天才プレーヤーなんですけど。黄瀬君が1回だけ説明するんです。
「ボールのこと見てて」って言って、それから何かしゃべりかけるんですよ。(言われたほうは)ボールのこと見てなきゃいけないけど、こっち(話しかけられた方向)も向くじゃないですか。その瞬間にボールがポーンって落ちるんです。「こういうこと」。
(会場笑)
菅:読んでて、えっ、どういうこと? よくわからない。
橘:それは楽しみだよね。
菅:だから、手品みたいなことをコートの中で延々とやってるんですよね。
高橋:黒子の動きをしっかりと徹底してる。
菅:出てくる人全員超楽しみで。
橘:他にもいろんな能力があって。現実では到底無理だと思えることも、そのなかではやれちゃう。それこそ二次元のいいところでもあります。それは読みましょう。
高橋:『黒子のバスケ』もブックオフオンラインさんで。
橘:ブックオフオンラインで買えば、あなたも能力者の1人です。手元にないものが届くわけですから。
(会場笑)
高橋:菅さんは? おすすめの漫画。
菅:僕は、『バトルスタディーズ』。ここにあるんですけど、これはけっこう異色の漫画というか。PL学園ってあるじゃないですか。
橘:野球の関西の強豪校。
菅:描いてる作者がPLの出身なんですよ。今この漫画のなかではDL学園っていう名前にしてるんですけど。中学生から高校でDL学園に入った子が、その中での生活を漫画にしているような話なんですけど。(作者が)経験者だから超おもしろいんですよ。
高橋:本当に野球部だったんですか?
菅:そうです。実際、PLの野球部出身なんです。
橘:厳しいことも苦しいこともいろいろあったけど、その中で楽しいこともあるしっていう。
菅:そうそう。(漫画のなかで)今ほとんど野球やってない。1年生でPLに入学して、PLの厳しさみたいな、伝統とかをいろいろと描いてる。PLは1年18人しか入れないんですね、厳選して入るから。そこに入った高校1年生が、どんな寮生活を送ってきたかっていう。
橘:そんなこと伝えてくれる人いなかったわけだからね。
菅:わからないじゃん、内部だから。ちょっと盛ってるところあるだろうけど、ドキュメンタリーを読んでいるような感じ。
橘:しかもそのPL学園の野球部がなくなっちゃうっていうことで。これから伝えていく人は、もうその人しかいないわけだ。
菅:そう。本当にすごいの、精神も。「野球をやるためだけに俺たちはここにいる」みたいな。PLの精神を受け継いでる、じゃないけど。3年生に付き人がいたりするの。1年生と2年生の。1年生は、3年生の次の日の練習に向けて、ユニフォームを必死で洗って。一切新品同様にしないといけない。寝るのは2時3時で、4時起きみたいな。先輩の練習に付いていく。
そういうことがいろいろ描いてある。それでも野球が好きだから、とにかく食らいついていく。
橘:へー。すげーな。
菅:そういうことがリアルに感じ取れる漫画なんですね。
橘:そんなに野球のことが好きで頑張ってた人を漫画家にしてしまう、漫画っていうものも素晴らしいものですよね。
(会場笑)
高橋:『バトルスタディーズ』ですね。
菅:今まだ3巻くらいまでしか出てないので、すぐに読める。
橘:先生のおすすめを聞いてもいいですか。
高橋:山田さん、おすすめの漫画は?
山田:ベタになっちゃうかも。ちょっと攻めるところでいくと。
橘:多分、山田さんのベタはベタじゃないです。
山田:あえて、今の連載中のスポーツ漫画で。集大成ということで、『ドカベン スーパースターズ編』を。
(会場笑)
橘:『ドカベン』ですか。
山田:今、水原勇気対山田太郎というとんでもない対決をやっていて、これはもうたまんないですね。
橘:へー。
山田:水島先生が「これで最後にする」と言って描いてるので。これは毎週読んでて。読まなきゃいけないなと。
橘:『ドカベン』に関しては、今スーパーオールスターズ編?
山田:最後トーナメント戦をやってるんですよ。全部自分が出したキャラクターを山田太郎に対決させていく、ぐらいの勢いでやってて。
橘:それは最初から読めたら最初から読んでいくほうが?
山田:もちろん。その前にすべて、『ドカベン』から『大甲子園』、『(ドカベン)プロ野球編』からすべて読んでいただかないといけないんですけど。
橘:最終的に、『ドカベン』は柔道漫画から始まって野球漫画になって、最後の着地は柔道って可能性はないんですか?
(会場笑)
山田:余計な話なんですけど、『ドカベン』が柔道漫画で始まった理由は、ほかのところで『男どアホウ甲子園』っていう野球漫画を描いていたんで、「野球漫画を描かない」っていう約束があって。
橘:そういうことなんだ。
山田:けっこう有名な話ですよ。
橘:「けっこう有名」って、あなたがマニア。あなたのベタはベタじゃないんだよ。
山田:多分、アラフォー以上は知ってる情報なんですよ。
橘:いやそんなことない。うちの親父絶対しらないって。
(会場笑)
橘:あーそうなんだ。
山田:そうなんですよ。それがあって、柔道描いてただけなんで。
山田:『ドッジ弾平』素晴らしいですよね。
(会場笑)
菅:第1話ね、親父の墓に。
山田:たまんないですね。
菅:大きい墓にずっとドッジボール投げてるんだから。
橘:そうそう。あのエンディングテーマがね。(歌いながら)「がんばれちゃう、でかいガッツが、いまは欲しいと♪」っていうね。「夢のボール空に投げた♪」って。空に投げるのって。ドッジボールなのに、相手に投げないんだっていう。
山田:ドッジボールってもともと漢字で書くと、逃げる球で「逃球(とうきゅう)」なんです(一般的には「避球」)。それを「闘球(とうきゅう)」に変えたっていうのが素晴らしい。
橘:なるほどね。もう時間でしょう?
菅:弾平は読んでほしいですよね。バカでかい親父の墓が倒れたら、「炎」っていうドッジボールが入っていて。俺めっちゃ嫌だ。親父がドッジボール選手なのも嫌だし。
橘:あの時ドッジボールなんてメジャーじゃなかったのに。休み時間やるっていうだけで。あれをあそこまで、全国大会やってたじゃないですか。
菅:おもしろいよ。
橘:あそこまでいったらすごいですよね。『ドッジ弾平』がすごいのか、『コロコロコミック』がすごいのかわからないけど。
菅:スポーツ漫画本当に読んで欲しいですよね。女子もね。
高橋:そんなこんなで、今日は、パンサー菅さん、橘さん、山田さんでお送りしました。「トリガーナイト」ですね。
橘:そんな悲しい内容じゃなかったですよ。今すごいしっとりしてます。疲れたんでしょう?
高橋:「まとめてください」って言われたから、こっちのトーンかと。橘さんまとめてください。
橘:「トリガーナイト」本当にすっごく楽しかったですね。今日、お話しした本がみなさんの手元にない時、ブックオフオンラインさんで注文していただければ、すぐ届くわけでしょう。
高橋:すぐ届きます。インターネットで「ブックオフオンライン」と入れていただいて、ほしい漫画を検索するっていう。
菅:プレゼンしたのぜひ読んで欲しいと。
橘:『バチバチ』マジで読みたくなったし。高橋さんも何かおすすめ漫画あれば。あ、『バドミントン』だ。
菅:バドミントンと学研の漫画ですね。
(会場笑)
高橋:どっちも付録系の漫画なんで、ブックオフオンラインさんにあるかどうか怪しい。バックナンバーあれば。
橘:付録の漫画集めた冊子を作ってもおもしろいかも。
高橋:学研の子供チャレンジみたいな。
橘:あと、あだち充さんのご子息の方の。まとまったら、ブックオフオンライン限定で発売っていうのができたら最高じゃないですか。できるでしょう! 関係者の顔を見ると、できそうにないか。
高橋:「2回やります」だって。
橘:いや、そこはV(サイン)でしょう。
高橋:時間過ぎちゃった。
橘:本当は9時半までだもん。
高橋:そんなこんなで今日見にきてくださったみなさんありがとうございました。
(会場拍手)
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