2024.10.10
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Why We Love Sugar(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:僕は今、この世でもっとも素晴らしく、パワフルで、驚嘆すべき化学物質を手に持っています。皆さんに失礼して、少し食べてご覧にいれます。うーん、うまい!
これはごくごく平凡な、ただの砂糖です。原料がテンサイかサトウキビかまではわかりません。これから先は、ショ糖という正式名称で呼びます。
糖にはさまざまな種類がありますが、これらは全て炭水化物で、食用になります。おお、炭水化物よ! 英語の中でもっとも美味なる単語ですね。
みなさんの小腹を満たしたり、ちびっこたちを夢中にさせる役割以外においても、糖は地球上でもっとも重要な化学物質です。地球上のすべての生命の、最も重要なエネルギー源なのです。
正確には、手に持っているこの物質のことではありません。これはむしろ、地球上の全ての虫歯の原因ですね。
植物、動物、バクテリアなどに関わらず、地球上の全ての生命は、細胞レベルでのエネルギー補給を糖で行ないます。
では、糖はどのように作られるのでしょうか。糖を作るのに用いられるエネルギーは、ご存知のとおり太陽から供給されます。
このすてきに甘い化合物は、膨大な種類の全ての植物の中に見られます。糖は光合成の産物だからです。
光合成については、生物の短期集中コースチャンネルで解説していますので、もっと知りたい方は、解説の下にあるリンクのエピソードにアクセスしてください。ここでは、植物が二酸化炭素と水と日光を糖に変換することの重要性は、誇張ではないとだけ言っておきます。
ざっくり解説しますと、植物は光エネルギーを用いて水の分子を分解し、水から作った水素を二酸化炭素と結合させてブドウ糖を生成します。ですからこの工程は実質、太陽エネルギーを捕らえ、糖の中に化学エネルギーとして蓄えることなのです。
さあ、太陽を食べますよ!(ハンク氏、スプーン1杯の砂糖をほおばる) 僕はまさに今、太陽を食べています! あ、舌の下に入っちゃった。助けて! さて、結構な量を食べました。お腹を壊しそうです。
ブドウ糖と並んで、一般的な植物由来の糖には果糖があります。似たような化学式でできていますが、少々アレンジされています。両者はよく似ておりエネルギー含有量も同じですが、果糖の方が大変甘いです。清涼飲料水に異性化糖(訳注:ブドウ糖を果糖に異性化したもの)が多く用いられるのは、こういった理由からです。
じゃがいもを食べて、大変甘く感じるかと思えば、まったく甘みを感じなかったりと、植物のおいしさに違いを感じるのも、このためです。
これらはデンプンもしくは複合炭水化物などと呼ばれ、多数の糖の分子が結合しているものです。糖は、最初にお話したショ糖からできていて、ショ糖とは、ブドウ糖と果糖の分子が結合したものなのです。
要するに、これらの糖分を非常に美味に感じるのは、私たちにとって大変重要だからなのです。生きるためにはエネルギーが必要であり、糖はエネルギー源としてうってつけです。
さて、僕はこの動画でずいぶん大量に砂糖を食べているように見えますが、実際は大さじ1〜2杯しか食べていません。
アメリカ人は平均して1日に大さじ22杯もの砂糖を摂取しますから、僕はまだそれには及ばないわけです。大さじ22杯ですよ! 皆さん。到底、健康的とはいえません。
僕が調べたところ、ただ炭酸飲料を飲むだけで、アメリカ人は1日平均して0.5ポンド(約225グラム)もの砂糖を摂取していることが、昨晩わかりました。
全般的に僕たちアメリカ人は、必要量である1日大さじ6〜9杯よりも多量の糖を摂取しています。ですから皆さんは、キャップ&クランチ(砂糖とバターをまぶしたシリアル)の食事を見直した方がよいでしょう。
砂糖を無制限に摂取する世界と手を切ろうと思っても、自然界で極めて甘い物を見つけることは困難です。例えリンゴを沢山食べようと思っても、それほどまでに大量のリンゴを食べれば気分が悪くなってしまいます。
ですから、私たちは一生懸命になって、この白くて素晴らしい粉を製造しているわけです。今日の、ありとあらゆる食品に含まれている、異性化糖にも同じことが言えます。
僕から皆さんへの健康上のアドバイスは、原始時代の祖先と同じ方法で、デンプンが含まれるフルーツや野菜を食べることです。そして、砂糖をまるごと食べるような摂取の仕方は控えましょう。
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