2024.12.03
企業の情報漏えいで最も多いのは「中途退職者」による持ち出し 内部不正が発生しやすい3つの要素
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野口卓也氏(以下、野口):言いたかったのは『マガジン』や『サンデー』とか、グラビアアイドルを新連載で出すところあるじゃないですか。王道の漫画を順番に表紙にしていくというサイクルで、成り立っているのが『ジャンプ』なんですよ。
小林琢磨氏(以下、小林):確かにそう。『マガジン』も『サンデー』もグラビアで。『ジャンプ』は必ず漫画ですよ。
野口:『チャンピオン』は、ずっと『グラップラー刃牙』ですよ。
小林:たまに『弱虫ペダル』『弱虫ペダル』『グラップラー刃牙』『グラップラー刃牙』『弱虫ペダル』『グラップラー刃牙』みたいな。
草彅洋平氏(以下、草彅):1つ言いたいのは、うちのおやじがかなり酔っぱらって出版パーティーに行ったんです。小6のとき、『こち亀』のことばかり考えてて。全部編集できるくらい、自分で辞典を作ったんですよ。『こち亀』が好きでクイズ集とかも作ってたんですよ。
おやじがパーティーで秋本治先生に会って、「うちの息子が好きだから、色紙送ってくれよ」みたいなこと言ったら、フルカラーの色紙が届いたんですよ。うちの親父も酔っぱらってて、軽くお願いしたら「洋平君へ」みたいに書いてあって、これはまずいから俺が手紙を書いたんです。
崇拝しすぎて200枚くらい手紙を書いて、字が気に入らなくて「ダメだ」みたいになって、いまだに送れてないです。いつかお会いしたら渡したいと思って、すごく懺悔したいくらいな思い出がありますよ。
小林:その話しすると、『学校へ行けない僕と9人の先生』というのがあって。
登校拒否になった男の子が、鳥山明先生が好きで、いろんな先生と会うんだけど。どの先生にも「なんで行かないんだ」とかすごく怒られて。最後にあった9人目の先生が鳥山明先生。たまたま、この作者のお母さんが、鳥山明先生と同級生かなにかで、ふだん絶対に会わないらしいですけど。鳥山明先生に会って、それで人生が変わって学校に行けるようになって、今漫画家になったというすごくいい話なんです。
草彅:そうなんですか。僕も学校に行きたいなぁ。
小林:ずっと学校に行けなくて、いろんな先生にイジメられてたけど。9人目の鳥山明先生と出会って、漫画を書くようになって学校に行けるようになったという。
草彅:当時の先生ってすごくエグかったですけどね。僕、ローキックくらいまくってたし。
小林:まさにそんな感じです。学校休んだとき「なんで学校こないの?」って、今言ったらモンスターペアレントというか問題になるようなるけど。昔は当たり前で、今アレすぎるというのもありますけど、ちょうどいいところでやればいいのにと思います。
野口:じゃあラスト1テーマくらいいきますか? これ数分押したと思うけどジャストですか。数分押しで。10分で。
草彅:一杯もらえますか?
野口:みなさんも。飲んでもらわないと儲からないので。
小林:ぜひ飲んでいただけるとうれしいと思います。
草彅:なにがおいしいんですか?
小林:チューダーとかいいんじゃないですか?
草彅:チューダーあるんすかー。チューダー大好き!
野口:クラウドファウンディングで、この店の立ち上げのお手伝いさせてもらってますが。バルクムーンというカクテルを作ってもらいましたが、あるんですか。じゃあ、バルクムーンを3つ。
草彅:チューダーがいいよ。チューダーは超いいですよね。
野口:チューダー1つ、バルクムーン2つで。
草彅:三ツ矢サイダーと焼酎で、チューダー。
野口:じゃあ、どなたか会場のほうに。
小林:トキワ荘で手塚治虫先生と石ノ森章太郎先生が、飲んでたお酒がチューダー。焼酎を三ツ矢サイダーで割ったものは置いといて。
草彅:ちゅらさん考案のやつですよね。
小林:みんな、その頃いた人が駅前の中華料理屋でラーメン食って、でもリニューアルして綺麗になっちゃった。そういう繋がりでいうと、「喫茶店『南風』」ってありますよね。
草彅:『タッチ』のですね。どこにあるんですか?
小林:実際にあるんですよ。モデルになった店です。板橋だった気がしますが、板橋にあった喫茶店でナポリタンもあって。
野口:区切りのいいところで、今日、最後のテーマをピックアップしてもらいましょうか。ここに載ってないテーマでも大丈夫です。質問とかでよくないですか。
小林:もうなんでもいいですよ。
参加者:1番好きな漫画は?
小林:1番好きな漫画って難しいですね。
野口:1番嫌いな漫画なら容赦なく言えますけどね。
小林:嫌いな漫画は言わなくていいよ。
草彅:すごく影響を受けたのは『こち亀』。だけど3つあって。あと『銃夢』ですね。
『銃夢』はめちゃくちゃ影響を受けましたね。木城ゆきと先生の。素晴らしい漫画ですよ。あと『MASTERキートン』ですね。
小林:『MASTERキートン』ね。
草彅:『MASTERキートン』のセリフほぼ覚えて。社会の先生に超生意気なセリフ言ってて。世界史の授業で、授業中立ち上がって、『MASTERキートン』のセリフで先生イジメたりしてましたよ。「最低だな」みたいな。
小林:じゃあ、『こち亀』、あと『銃夢』『MASTERキートン』ですね。『攻殻機動隊』とか同じレベルですね。
草彅:海外だと『銃夢』の影響はすごいですよ。『AKIRA』レベルで大きいですよ。
小林:『AKIRA』『攻殻機動隊』と並んで。
草彅:あれも『ヤングジャンプ』ですけど。
草彅:漫画のお酒って、ほかなにがあります?
小林:チューダーがたぶん有名なのと。
野口:『Barレモン・ハート』みたいなものとか。
草彅:『Barレモン・ハート』はかっこつけ過ぎですよね。『大東京ビンボー生活マニュアル』もありますよね。
小林:あります。あります。『酒の細道』とかは?
草彅:コンビニ弁当でひたすら飲むとか無理だろうとか思います。280円でラッキーみたいな。
野口:琢磨君は、よく聞かれると思うんですけど、一番好きな漫画はどういうの?
小林:一番好きなのはそのときによって、変わってくるんですけど。前から言ってるのは『G戦場ヘブンズドア』。
草彅:日本橋ヨヲコ先生の。
野口:日本橋ヨヲコというジャンルですよね。
小林:『G戦場ヘブンズドア』を読んで起業しました。あの漫画を読んでなかったら、今この場にいないです。
草彅:大好きです。日本橋ヨウコ先生。『G戦場ヘブンズドア』いい漫画ですよ。
小林:魂削って漫画書いてる。読んでて恥ずかしくなるくらい青臭いんですけど。自分の人生をかけて、漫画書いているのが伝わってくる漫画家って、この世の中に何人いるんだろうと思って。そのくらいすごくパワーがあって。『G戦場ヘブンズドア』で気づいてしまったんだな。誰も急げって言わないことに。
野口:主人公の親友の相方の絵がうまいやつの父ちゃんが、出版社で働いてて、自分が編集者で。
草彅:気づいてしまったんだな。
小林:みなまで言うな。だから、焦んなきゃなと思って。大学3年くらいかな読んでて、もっと焦んなきゃいけないというときに自分ってどこまでできるのかな。挑戦したいと思ったのと。とにかくいつかやろうではなく、今やろうと思って。僕23歳で、起業して今があるんですけど。早い、早いって言われて焦ろうと思って起業したというので、やっぱり『G戦場ヘブンズドア』。
草彅:バルコムーンでも飲んでゆっくり。
小林:語っちゃったな。どうぞ野口さんは。
野口:同着1位が3つあって。うち2つは超ミーハーなんです。『HUNTER&HUNTER』と『寄生獣』。『寄生獣』はかなり優れた、完璧な漫画だなと。
草彅:ワイド版の鶴見俊輔さんの解説が素晴らしいですよね。
野口:完全版が出てよかった漫画ですよね。
小林:今読んでも、新しいですよね。
草彅:人があっさり死んでいくところが、素晴らしいですね。
野口:タイトルの伏線を回収していく感じとかね。
野口:「それなんだ」ってよく言われるのが、僕の人生のバイブル、『デビルマン』です。
草彅:永井豪の家行ったことありますよ。ピンポン押して。高田馬場にあって。
野口:地獄に落ちてください(笑)。
草彅:(笑)。いや、でもすごく優しく対応してくれましたよ。
小林:『デビルマン』なんて、小さいときに読んだらトラウマになりません?
野口:トラウマになったから一生忘れられないというか。あの規模で正義と悪の対立軸がメタ化して。どっちが正義かわからなくなっていく。あのメタ度とあのスケールでやったのが、永井豪先生ならでは。
ネタバレしちゃうと、さんざん最後まで生き残ったヒロインの首がパッて飛んで死ぬみたいな。「えっ?」みたいな。正確に覚えてないですけど。主人公がカバンにその首をつめて、それと一緒に海を眺めながら、最後にアイツが、アレしてきて、こうなるみたいな。
草彅:昔の漫画ってすごいですよね。描けないですもんね。
小林:『デビルマン』ってアニメで知ってる人が多くて、アニメの印象がありますね。
野口:知ってます? 『デビルマン』の映画。映画版があって、「超映画批評」というサイトの映画ライターさんが、100点満点で採点してて。『デビルマン』の実写映画版は、その人の過去最低の得点2点ですよ。人とは思えないディスりかたです。本当に酷いですよ。「この映画は本当に酷い。お金を返してもらっても許せない」みたいな感じでディスってて。
小林:お金を返してもらっても(笑)。
草彅:冒涜だと(笑)。
小林:アニメと漫画は違いますからね。
草彅:ぜんぜん違います。当時漫画のほうが自由で、今はアニメのほうがやや自由な印象がありますね。
小林:昔の漫画の表現は本当に自由。
草彅:『男坂』はいったいなんなんだろうみたいな。構想10年で、こんな感じで終わっちゃうんだみたいな。
野口:再開されることはないという。
小林:再開されるらしいですよ。
草彅:聞きましたよ。噂を。車田正美先生にも、すごく影響を受けて。『真友仁義 車田正美 初期短編集』ってマニアックなやつがあるんですけど、そこに集英社が出てくるんですけど。垂れ幕で「俺が建てた集英社」って書いてあるんですよ。
小林:尾田栄一郎先生だって言えないんじゃないですか。
野口:ちゃんと読んでなくて、記憶に薄いですけど。前に『チャンピオン』で『聖闘士星矢』の続編みたいなやつやってて。
草彅:少女版も。
小林:『聖闘士星矢セインティア翔』! 『聖闘士星矢』の女の子。厳密にいうと星矢達が戦ってる裏で戦ってた女性戦士がいて。聖闘士星矢なんですけど、女の子なのでセインティア。
草彅:小6のときクロスを段ボールで作って、番長にボコボコにされて(笑)。
小林:僕ら世代は『幽遊白書』の飛影で。
運動会とかの鉢巻をこうちゃって、もう巻き方を忘れちまったからなみたいな(笑)。後戻りできねえぞみたいな。
野口:僕は琢磨さんより若いので、僕のときは掃除のときに『るろうに剣心』の牙突とかやってました。
草彅:『るろうに剣心』の映画はいいですね。素晴らしいですね。
小林:世代によって『ジャンプ』の真似するとかありますよね。
草彅:こんな話でよかったんですかね。
小林:最後に告知とかあれば。
草彅:小説書きまして。OKAMOTO'Sさんが9月30日に『オペラ』っていうアルバムを出すんですけど。
それがロックオペラっていうジャンルで、1から16曲くらいまでを物語にしてるんですね。『オペラ』というアルバムなんですけど。「The Who」っていうバンドがアルバム昔出してて。
それのオマージュみたいなところがあるけど。それで三重苦の、見えない、聞こえない、喋れないって男の子が、異様にピンボールだけうまいみたいな子がいるんですよ。トミーっていう。その子の物語を昔 「The Who」っていうバンドが作ってすごく売れたんです。それにあやかってというわけじゃないんですけど。「OKAMOTO'S」が、現代版の三重苦ってなんだろうと考えたときに、鍵がない、財布がない、携帯がない、そいつを主人公にして物語を作ろうとして曲を書いたんです。それで相談されて僕は小説を書くことになったんです。
野口:草彅さんも絶対、鍵と携帯と財布失くしたことありそうですね。
草彅:むちゃくちゃ失くします。ほぼ家に帰れないですからね。今日もなんか失くして、ヤバイんですよ。もう病気です(笑)。
野口:今日、この後のご予定を告知するやつじゃなかったんですか?
草彅:一応、今ネット上で少し公開されて。9月30日(2015年)にアルバムが出て、書籍化されるんで、もう少し放っておいてくれるとうれしいなと思いますね。
小林:野口さんから告知は?
野口:直近で、これっていうのはないですけど。来月も漫画を軸にできるだけビジネスのことを語っていきたい会、トリガーが送る「漫画経営塾」のようです。
小林:ぜひ、今日会場に来ている方は、このあとビジネスの話しとかいろいろしましょう。見ている方もイベントだけでも楽しいですけど。トリガーに来ると、こういうふうに直接話ができます。
野口:選ばれし20名〜25名しか入れない。今日は締めさせていただきましょう。バルクオムプレゼンツ、漫画経営塾第2回ゲストは東京ピストルの草彅洋平さんでした。
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