2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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小林琢磨氏(以下、小林):「お金」でけっこう語っちゃったんで、次の(テーマに)。
野口卓也氏(以下、野口):なにかありますか、どれがいいとか?
小林:そうですね。僕が決めるというよりも、せっかくなので。
野口:今、3番と5番は終わったかな。
小林:手を挙げていただければ、その話をします。
参加者:『ジャンプ』。
小林:ジャンプ!。
草彅洋平氏(以下、草彅):ジャンプ。
小林:やっぱ男は。
野口:あれ? 年齢的に草彅さん『ジャンプ』黄金世代の……。
草彅:僕、660万部の頂点のときの。
野口:『ドラゴンボール』とか『北斗の拳』とか『シティハンター』とかという時に。
草彅:さっき話したのですが、僕、両親が集英社なんですよ。
小林:えーっ。エリートじゃないっすか!
草彅:かぁちゃんが『りぼん』編集部なんですよ。
小林:えーっ。エリートじゃないっすか!
野口:それこそ、少年漫画と少女漫画のハーフの(笑)。
小林:うまいこといいますね。
草彅:おやじは女性誌に行って編集長とかやってたんで、『ジャンプ』はめっちゃ早く手に入ったんですよ。だから人よりも、660万部の一番勢いがあるすごいときに、誰よりも早くジャンプを手に入れることによって、当時ヤンキーブームで、もう番長とかが「お前殺すぞ!」と来るとき、いつも『ジャンプ』を差し出して(笑)。次の日とかに「草彅をイジメるべからず」みたいな、「ありがたき幸せ」みたいな。
野口:今、数少ない番長は絶対『ジャンプ』読まない。
草彅:今まで生きてこられたのは『ジャンプ』のおかげで、あのとき『ジャンプ』が早く手に入ったからすごい守られてたけど、『ジャンプ』なかったら相当ヤバかったですね。この世を悲観してけっこう辛かった。
小林:なるほど、なるほど。
野口:『サンデー』じゃ許してくれなかったかもしれないですね。
小林:今はどうかわからないですけど、僕今30歳なんですけど、ここ以上の人って絶対『ジャンプを通ってるはずなんですよね。
草彅:通ってますよね。絶対通ってますよね。
小林:男である以上、絶対『ジャンプ』って通らない人はいないくらいなんですよね。
草彅:『月刊ジャンプ』がまたエロくて。みんな『週刊ジャンプ』について語る人は多いけど。当時の660万部の裏側にある『月刊ジャンプ』について語る人は少なくて。
小林:その時の『月刊ジャンプ』ってなんだったんですか?
草彅:例えば、有名な漫画だと『かっとび一斗』とか、わかんないっすかね。
そういう漫画があるんですけど、エロいのだと『瞳ダイアリー』とかね。(参加者の反応に対して)素晴らしい、さすがお詳しい。
『瞳ダイヤリー』いいですよね。あれがエロかったんですよね。だってあれですよね、『ウルトラジャンプ』とか、『ジャンプ』とはいえ、そういうのもあったりしたんです。それで、『BASTARD!!』とかね。
小林:『BASTARD!!』、お世話になった男子は多いんじゃないですかね。
草彅:そこに実は『ベルセルク』も連載していて、というか『ベルセルク』のスタートは『ウルトラジャンプ』だったんですよ。
小林:『ベルセルク』は違いますよ。『ヤングアニマル』だったんですよ。
草彅:『ヤングアニマル』なんですけど、『ヤングアニマル』は集英社の傘下なんです。
小林:あの、白泉社はね。
草彅:まぁ、その系列なんですよ。一番最初『ベルセルク』見たのって『ウルトラジャンプ』だった気がするんですよね。そこから、『ヤングアニマル』に移った気がするんですよ(※ベルセルクは『月刊アニマルハウス』で連載開始されました)。僕の子供心の記憶が混同しているかもしれない。なんか、そういうのいろいろあるんですよ。
『ジャンプ』の全然違う版を読んでいくと、当時は家に『ジャンプ』がいっぱいあったから。普通の人の家には置いてないじゃないですか。出版社の人の家にいたから、置かれてるんですよ、そこで『文芸春秋』のエロい記事読んだり。
小林:あらまあ。じゃあ、性の目覚めも早かったかたちで。
草彅:恥ずかしいですね。なんかこう『ジャンプ』とはいえ、みんな『週刊ジャンプ』だけなんですけど。横をすごく読んでた印象がありますね。
小林:まあ、確かに個人的には、今一番おもしろい雑誌は『ヤングジャンプ』だと思います。
草彅:『ヤングジャンプ』いいですよね。
小林:さっきの『ゴールデンカムイ』とか。ヒンナヒンナ。
草彅:ヒンナヒンナ。
野口:これから『ゴールデンカムイ』とか読んだら、ミーハーですから。今ツイッターでプロモーション広告とかすごい出てきますから。
小林:一話目からヒットすると思ってましたけどね。
草彅:途中で料理系に変わっていく感じがいいですよね。『山賊ダイヤリー』っぽさがあるというかねえ。
小林:『山賊ダイヤリー』も読んで、真似したいというか、『イブニング』で連載されてる漫画でして、実際漁師になった作者がその生活を書いている漫画なんですけど。
草彅:彼女にフラれて岡山のほうに行って漁師になって。
小林:「漁師になりたい」って言ったらフラれたんです。
草彅:もともと、そういう気持ちがあって理解されないみたいなところがあるんですよね。
小林:すごい、カラスとか食いますからね。いや、本当に。
草彅:カラスのシチューがうまいんでしたっけ?
小林:担当編集にカラスの肉って言わないで食わせた。カラスの肉とか食いたいと思わないじゃないですか。カラスの肉だけは食わせないでくださいという担当編集に「これ鳩の肉です」って言って……。
野口:カラスの肉だったんですよね。
小林:っていうか鳩とかも食ってましたね。スズメとかも。
草彅:うん、いいですよ。素晴らしい。
小林:最近『モーニング』で、家を自分で造るみたいな漫画もあるんですよね。そっち系はそっち系でずっと需要はあるんだろうなとは思うんですよね。
野口:なんかその流れでいうと、なんだかんだもうミーハーになってきているんですけど。『ダンジョン飯』ってあるんですよね。空想でいかに生々しく空想のモンスターを調理して食うかという。
小林:後で言うとすごくアレになるから言いますけど、今年の漫画の1位は確実に『ダンジョン飯』です。
草彅:僕もくると思います。
野口:えー?
小林:それか、タラレバ(『東京タラレバ娘』)か、『波よ聞いてくれ』。
草彅:タラレバでしょうね。
野口:うそー。
小林:多分、今年のこの番組の1位は『ダンジョン飯』です。
草彅:『波よ聞いてくれ』って?
小林:これです。
草彅:これ、ちょーいい。
小林:ちょーいい。
草彅:ラジオのね。いい漫画ですよね。『おひっこし』って漫画大好きですよね。
小林:『おひっこし』のなかに入ってる涙のランチョン日記です。
草彅:素晴らしいですよね。この間日清のカップめんが出て、イタリア人に食わすんですよね。あれ『おひっこし』の話とほぼ一緒で。
小林:多分、『波よ聞いてくれ』か『ダンジョン飯』が今年の漫画の1位になると思います。すごいのが出ない限り。
野口:1位はないんですけど、ランクインは『BLUE GIANT』が絶対くると思います。
草彅:『BLUE GIANT』か『岳』。
野口:5位以内に入ってくると思います。
草彅:なぜか漫画から音が聞こえてくる感じがいいです。
野口:僕、『ベルセルク』の音楽漫画バージョンだと思います。『岳』はあんまりおもしろくなかった。
草彅:『岳』最高ですよー、なに言ってんすかー!
小林:その前に音楽漫画の歴史をいうと、まず『BECK』『のだめカンタービレ』がきて、『四月は君の嘘』がきた後の『BLUE GIANT』です。
野口:その文脈に『ピアノの森』が入ってないのがちょっと残念です。
小林:ごめんなさい『ピアノの森』も確かに。『ピアノの森』か『のだめカンタービレ』みたいなところはありますね。今、最終章をちょうどモーニングでやってるんですけども。
草彅:みんな熱いっすね。
野口:僕は、『BLUE GIANT』に少しでも認知して欲しくって、『BLUE GIANT』のTwitterで公式アカウントやってるんですよ。5回くらいリツイートされたことありますからね。絶賛するあまり。
小林:僕、先日ラジオ出たんですよ。その時に『BLUE GIANT』宣伝しておきましたよ。本当に読んでいて音が聞こえるんですよ。
草彅:いいですよね。トンネルでね。
小林:河原のところでこうやって。
野口:コマワリが一番美しかった。主人公のダイの師匠が速弾きババババっていうのを、吹き出し左右に出てきてババババというところが「うぉー!」みたいな。
小林:俺は上手いだけなんだというやつですね。
草彅:みんな、なんか家帰って漫画読んだの?(笑)。
野口:『ジャンプ』って、それこそ音楽漫画でこれというのありますか?
小林:最近ソウル指揮者のやつ(『SOUL CHATHER(S)』)が。
野口:打ち切られたやつ?
小林:打ち切られてない、移籍したの。
野口:そうなんだ『LIGHT WING』の作者ですよね?
草彅:そういえば音楽漫画ってあまりないかもしれませんね。不思議と。
野口:文科系が少ないですよね。
野口:『BOY』で一発当てた、梅沢春人とか。その後に『無頼男』(ブレーメン)。無礼な男で『無頼男』。
草彅:『ジャンプ』で落ちぶれた作家はすごいいるんですけどね。『ジャンプ』黄金期660万部時代から。
野口:それこそ、漫☆画太郎ですよね。
草彅:『県立海空高校野球部員山下たろーくん』描いた。
小林:落ちぶれたという表現がややコメントしづらいですけど。
草彅:こんな話ししないほうがいいのかな。僕、下北沢にずっと住んでるんですよ。下北沢で「こせきこうじ先生」っていて色紙を書いて、奥さんが「山下たろーくんの作者です」って言って、色紙を売ってたんですよ。そのときにすごく衝撃を覚えましたね。
野口:なんか名乗らないと伝わらないないみたいな。
草彅:買いましたけどね。『ジャンプ』はけっこう悲哀があるんですよ。落ちぶれたっていう言い方はわるいかもしれないですけど、売れて欲しい。660万部の時代にいた人だからこそ知名度はあるけど、なんか多分ビジネス的にうまくいってなくて、そういうふうに売ってるわけじゃないですか。
下北沢ってなぜかそういう人が多いですよ。極楽とんぼのこの間の下北大学もそうですけども、山崎邦正の元相方。
小林:山崎邦正に相方っていたんですか?
野口:今の月亭邦正。
草彅:山崎邦正の元相方は言葉を売る詩人みたいになってて、なんか言葉を売ってたんですよ。なんか悲哀のある。
小林:これは恐れずにサブカルの町みたいな。
草彅:なんかそういう感じの人が多くて、なんか『ジャンプ』の人を下北で見たときにいろいろ思いましたね。
小林:『ジャンプ』は下北じゃだめじゃないですか。「王道こそ、ジャンプだ」みたいな。
草彅:えんどコイチ先生が、エロ漫画雑誌で書かれてたり。エロ漫画雑誌で書くってことにすごい衝撃を覚えたし。
小林:今そうなんですか。『アウターゾーン』の人も麻雀雑誌で書かれてました。
野口:麻雀雑誌ってなんか西原理恵子先生が麻雀漫画で成り上がって『まあじゃんほうろうき』とか。逆に超第一線超えられた人が麻雀漫画雑誌でまた連載を持つというところにあるんですよね。今、『鉄鍋のジャン』の作者が。
小林:麻雀雑誌で書いてますよね。麻雀雑誌って今、『3年B組一八先生』ですよね。
野口:僕、あれはだめなんですよ。麻雀漫画として楽しくない。
小林:なるほど。『ジャンプ』って読売ジャイアンツみたいなものなんですよ。
草彅:いや、間違いない。
小林:ジャイアンツで活躍するって、ほかの球団とは全然違うんですよ。
野口:背負ってるものがね。
小林:背負ってるものが違うし、人気も違うし。だからこそ『ジャンプ』でなければ『サンデー』の看板とか、『マガジン』でもう大御所になってた人なんていくらでもいるんですよ。
草彅:ゆでたまご先生が、インタビューでおっしゃってましたよ。2位とか3位で1位とらないと人間ではないとか言われて、だから厳しい扱い受けてて、あの頃でも。もう酒が回ってきてよくわからなくなってきた(笑)。
野口:『ジャンプ』こそ王道で、トップシェアだから。なんか『ジャンプ』の表紙ってすごいなと思うんですよ。必ず新連載がガッと顔出して売り込むじゃないですか。昔は作者が顔出しで、和月伸宏が意外と……。
小林:その話しはやめましょう。和月伸宏の顔の話しはやめましょう。
野口:和月伸宏が武装錬金という話はやめましょう。
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