2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
今更聞けない大人の教養〜モラルって何?〜(全1記事)
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和田裕美氏(以下、和田):和田裕美のWADA CAFE。それでは番組に届いたメールをご紹介します。ラジオネーム「カラクリンさん」です。
リスナー:和田さん、唐突ですが質問があります。和田さんのような有名な人にもし町で遭ったとき、写真を撮るのはどう思いますか?
先日、友人がとある有名な俳優に遭遇して、隠れて撮った写真を自慢してきました。「隠れて撮るのはいけない」と話したら、「ネットにあげたわけじゃないのに!」と怒ってきました。こんなことを怒った僕は間違っているのでしょうか?
和田:う~ん……そうですね。カラクリンさんはぜんぜん間違ってないと思うんですが、有名な方というのは有名税みたいなものがあって、例えば『FRIDAY』ってどうなのってことじゃないですか。
普通の一般の人が六本木の街角あたりで路駐してても、『FRIDAY』は撮らないわけですよね。隠し撮りとかしないけど。
要は、有名な人はパパラッチが追いかけて、それで写真を隠し撮りしてて、それを雑誌に掲載して、さらにはそこで訴訟問題になったりとか発売停止とかで、毎回、『週刊文春』なり『FRIDAY』とかがやってるじゃないですか。
なので、モラル的には私はいけないことだと思うし、カラクリンさんは正しいと思うんですが、世間一般での認識、メディアからの発信というものに関しては、もしかしたらそれは商売になってOKなんじゃないか、っていうようなことがまかり通っている。
その場合に、テレビ出てるとか、顔が売れてる方というのは、どうしても情報そのものがネタになり、お金になりやすいわけですよね。それで食べてる人もいるわけなので。
なので、有名になったら噂をされたりとか、「あの人、この人と離婚したんじゃないか」とか、あれこれあれこれ週刊誌に書かれたりするのも、これはもうみんな有名税だと思って、有名になっちゃったらその辺は加味して、うまく自分のなかでの(折り合いをつけるしかない)。
その代わり、すごく評価を受けたり、すごくチヤホヤされたり、レストランに言ったら1品多く出てきたりっていう、その折り合い、プラスとマイナスの折り合いがすごくたくさんあるんじゃないかなと思うんですね。
だから、その部分で良いところも悪いところもあるということで、有名な方はほとんどの方が「まあ、仕方ないな」と思ってる方が多いんじゃないのかなとは思いますけどね。だから、怒ったほうは間違ってはいないですよ。誰だって隠し撮りとかはされたくないから。
でも、そのモラルそのものが日本の社会において、どこかメディアを中心に「ま、いいんじゃないの、これくらい。あんた有名なんだから」みたいなところによって、メディアのカメラマンじゃない方たちもみんなそういうふうに、「いいんでしょ、これくらい」っていうふうになっちゃってる世の中なんだなって思いますね。
私はテレビに出てるわけじゃないので、顔バレしないから普通に大丈夫ですけど、こないだ大阪のホテルで打ち合わせをしてるときに、ホテルを出たら女の人2人追いかけてきて、「和田さんですよね?」っていうことで。
その方たちはちゃんと真正面から声をかけていただいて、それで「写真撮っていいですか?」っていうことで、写真を一緒に撮ったりとかしました。
たまにそういうことはあるんですけど、声かけられないとわからないので、隠し撮りされててもまったく気づかないのが現実なのかな、とは思いますね。
だから、良い悪いっていうことが、今、非常に世の中、曖昧になっているので、友人はそこでちょっと「こんな有名な人見ちゃったんだぜ!」って言うかたちで、自慢したかったんですよね。
まあ、カラクリンさんからしてみれば、それってあんまり価値の高いものじゃなかったと思うんですよ。
例えば、その「隠れて撮ってくるのがいけない」とか、そういう心理の裏には、なんかこう、「別にしょうもないことで、何自慢してんだろ?」みたいなことを感じちゃったんじゃないのかなと思いますね。
なので、そういうときは、もうスルーしちゃってください。そこで相手が怒ってくるのも、ちょっと大人気ないかなとは思うんですけど、そういうときはそこに反応するんじゃなくて、「へ~」って言って次(笑)。
もし自分の子供だったり、社会的な云々で何か言ったほうがいいなっていう場合、大人になった人間が、大人がやってて世間がやってることを注意されると、それも友達に注意されると、「ダメだ」と思っていても腹が立ってくるので。
もしこれが自分の子供だったら、有名とか有名じゃないにしても、例えば自分が、下着売り場で下着を見てるところとか、撮られたくないところってないですか?
トイレに行く瞬間とか。コンビニに行って、「すいません、トイレを……」とか言ってあわててトイレに駆け込むところとかを隠し撮りされたいですか、ってことですよね。
誰もが人に見られたくないシーンが必ずあるっていうことを、そしてそれを隠し撮りされたりしたくないっていう。何かをされて、「こんなことされたら嫌だな」っていう気持ちを理解していきましょう、っていうことだと思うんですよ。
自分がされたら嫌なことを人にしたくないじゃないですか。だから、たぶんそれをカラクリンさんは言ってるんだけど、モラル的にはこれが崩れているので、子供とか道徳的なこととか、そういう教育的なことから、自分が言われたら嫌なこと、これイジメと同じなんですよね。
されたら嫌なことはどうなのかっていうことを、気づいていくっていうのが違う角度から日常で取り入れていったりとか。
カラクリンさんがそれが気になるんだったら、お子さまとか、まわりの後輩とか部下とか、これもいらっしゃるかわかんないですが、そんなふうにして、写真がどうのじゃなくって、違う角度から伝えていくと、すごく理解されると思うんですよ。
自分がどういうふうな立場でどうされたら嫌かっていうのが初めてわかったときに、自分が今やったことを振り返ると思うんですね。それが一人ひとりの学びじゃないかな、ってちょっと思いますので。
カラクリンさんが悩むことでもないし、カラクリンさんが悪いわけでもない。なので、自分がそうやって気になったことは、そういう違う角度からの教育で。
そして、相手との関係性を見ながら、ここは「へ~」って流したほうがいいのか、ここは違う角度で言ったほうがいいのかっていうことをちょっと考えながら、伝え方っていうものを選んでいくのが、もしここを解決したければですね、いいかなと思います!
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