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「吉田類の酒場放浪記 其の九/其の拾」発売記念イベント(全2記事)

ヒグマと対峙して… 『酒場放浪記』吉田類が次々繰り出す“異次元”エピソード

『吉田類の酒場放浪記 』が大人気の酒場ライター吉田類氏が、同番組の最新DVD発売記念イベントを開催。本人も類さんのファンだというチュートリアルの福田氏を司会に番組収録の裏話などさまざまなエピソードを披露しました。収録は1回2時間、2本撮りのこともあり、記憶がなくなってしまうまで飲むこともあるそう。ほかにも「トレードマークの帽子はいくつ持っていますか?」など会場からはさまざまな質問が寄せられましたが、話題があちこちに飛んで聞きたいことに答えてくれないのが類さんです。最後は得意の歌を披露。しかし、ここでもマイペースさが発揮される展開となりました。

会場からの質問に回答します

チュートリアル福田充徳氏(以下、福田):類さん、会場にお越しのみなさんからアンケートをいただいてるんですよ。いろいろみなさん、聞きたいことがあるみたいなので。アンケートで質問をしていきたいと思います。そして、アンケートが読まれたお客様には番組ポスターをプレゼントするということで!

吉田類氏(以下、吉田):はいはい、ありますね。どっち、こっちかな?

福田:どちらかが貰えるみたいです。

吉田:これ、TBSに行ったらあちこちに貼ってありますね(笑)。

福田:そうです。今回読まれた方は、いただけるということです。じゃあいきましょうか。この方は、トモコさん。女性の方です。類さんに聞きたいこと「帽子はいくつお持ちですか?」

吉田:50くらいですかね。

福田:そんなに持ってるんですか!

吉田:絶えず気に入ってるのは5種類以下なので。古くなったり、酔っ払ってなくなったり、忘れちゃったりすると……。

福田:酔っ払って忘れることってあります?

吉田:ありますよ。メガネとワンセットで全部忘れたことも。

福田:ちょっと待ってください、飲みだしたらメガネとるんですか?(笑)。

吉田:そうなんですよね。

福田:帽子とって、メガネとって、どっちも。

吉田:2回忘れたことありました。それはもう、結構な損失でしたね。

福田:金額的にも。結構な損失で。50着、一番良いものでおいくらぐらいですか?

吉田:いや、そんな大したことないんですけど。まあ、うん十万ですね。あの、ブルガリの。

福田:それは忘れてないですよね?

吉田:忘れてないと思いますけどね(笑)。

福田:覚えてないんですか?(笑)。もはや。

吉田:覚えてないですね(笑)。

福田:豪快ですね(笑)。普段かぶっていない45個の帽子は、どうしてるんですか?

吉田:それは気が向いたらというのもあるんですけど、また新しい帽子を買うので。どっかに忘れていっても、同じ数くらいは絶えず。

福田:どっか飲み屋に忘れていったものは、補充していって。なんとなく50でキープしてる。よくできてますね(笑)。

吉田:そうそう(笑)。

吉田類ごっこをする子供たちも

福田:じゃあ、この方にこのポスターを。トモコさん、トモコさん、どこにいらっしゃいます?

吉田:そこにいらっしゃった。お母さんですか? よかったね(笑)。

福田:おめでとうございます。チビっ子と一緒に? チビっ子にとっては地獄の空間でしょうね(笑)。おっさんが酒飲んでるとこを、ただただ見させるっていう(笑)。

吉田:最近ね、小さい子のファンもものすごく多くて。だから、すごく嬉しいですね。

福田:だって、子供が吉田類ごっこするんでしょ?

吉田:やってます、やってます。

福田:俺が親やったら全力でとめますけどね(笑)。吉田類ごっこ。

吉田:いや、僕、名前もいっぱいつけてますよ。子供に。

福田:お子さんに?

吉田:類という名前。

福田:そうなんですか!

吉田:知ってるだけで、十数人いますが。こないだ、「命名書」みたいな正式なやつを送ってきてもらって、それに名前を書いて、一応僕が命名しましたっていうハンコを押して送りましたよ。

福田:そんな活動もしてるんですか!(笑)。類という名前を広める活動(笑)。

吉田:活動じゃないですよ(笑)。TBSに送ってきたものに、頼まれたんでやっただけで。

福田:ほんまですか?

吉田:そりゃそうですよ(笑)。

福田:法外な金を請求するんじゃないんですか?(笑)。

吉田:それはできたらしたいですね(笑)。

収録で記憶がなくなるまで飲んでしまうことも……

福田:やめなさい(笑)。そうですか、すごいですね、そんなこともされてるんですね。次いきましょうか。ミイさん、また女性の方ですね。これはみなさん気になってると思うんですけど、「収録の記憶がなくなったことはありますか?」

吉田:あります。

福田:あるでしょうね。

吉田:身近な回では、青森、弘前の「ドモン」という店ですね。「豊盃」というお酒を1杯ずつ飲んでたんですよ。1杯、1合くらい入ってるんですけど、10杯飲んだんですよ。それだけは記憶にあったんで、1年半くらいあとに行ったんですよ、お店に。「この前、10杯も飲んじゃったよね」って。「いや違います」っておかみが。「15杯です」って。

福田:残り5杯覚えてないんですね!

吉田:覚えてない。15杯その収録の時に飲んだんだって。もちろん、種類の違うのが15種くらいあって、それ全部飲んだんだって! ぐううっと。それ映ってるよ、番組では。

福田:そうでしょうね!(笑)。回しませんってなったら、ワケがわからないですからね(笑)。15杯飲んで、けど、最後出てくる時は大丈夫なんでしょ? ギリギリ。

吉田:それも覚えてないんですよ(笑)。

福田:オンエア最後の、もう一軒最後にちょっとってのも。

吉田:いやいや、だからね、必ず振り返って見てるんですよ、番組をね。あれはね、屋号を探してるんですよ。なんて店だったかなって。

福田:あ! 出てから振り返って見てるのって、あれ、店の名前覚えてないんですか(笑)。

吉田:覚えてない。だから、屋号を探してるわけ、あれは。

福田:ない時、地獄ですね(笑)。

吉田:ない時、あった(笑)。

福田:あります? どうしてます?

吉田:たまに、探しても全然屋号がなくて、「いや、もうとにかく楽しくって、屋号忘れました」で帰りました(笑)。

「僕は宇宙人なので」

福田:よう耐えましたね! その回。じゃあ、後の川柳というか、あれはまあ、後に。

吉田:俳句です。

福田:俳句は、後に。

吉田:その時もありますが、ほとんど後から、どこへ自分が行ってどういうとこで自分が感動したかをデータで送ってもらいます。それで思い出すわけ。あ、これであの時感動した!

福田:データで思い出して、感動するんですか!(笑)。すごいですね、『酒場放浪記』のシステム!

吉田:いや、そんなもんです(笑)。

福田:そんなもんですって(笑)。

吉田:俳句は現場で作るものもありますが、だいたい芭蕉も後から作ってるんですよ。一つ旅をしてから。だから、芭蕉の視点ってのは後からだから、想像力を働かせて俯瞰図で景色を読んだりするんですね。そういうことができるんで、芭蕉は宇宙人じゃないかって言われるのはそういうことですね。僕は、もろ宇宙人なんで(笑)。

福田:否定はしないですけど(笑)。

吉田:だから普通ですね、そういうことは。

福田:なるほど。後ほどもう1回思い返して、一句読んだりとか。

吉田:そうですね。そういうんじゃないと、結局どんだけ飲んでんねんって話だから(笑)。

収録は1店舗2時間飲みっぱなし

福田:だってあれ、1つのお店でどれくらいの時間、飲むんですか?

吉田:2時間ですね。あれ映ってないとこで、収録に立ち会った人はわかると思うんですけど、みんな、「乾杯! かんぱーい!」ってしてますからね。

福田:お店の奥のほうのお客さんも全部、してるんですか。

吉田:やってます。

福田:2時間!

吉田:2時間。そんなもん、2時間を日本酒に換算したら1升いきますよ。

福田:いかないです。普通に、換算されても(笑)。

吉田:普通にいきます(笑)。

福田:それは覚えてないですよね(笑)。2本撮りやったりするんですよね?

吉田:うん。

福田:2升でしょ?

吉田:そうですね。だからね、1升くらいじゃ顔色変わらないんですよ、僕は。

福田:あんまり変わらないですね。

吉田:変わらない。舌がまわらないだけで。

福田:舌はまわってない時、多々ありますよね。まわってない時のほうが視聴者はテンションあがるんですよ(笑)。類さん、楽しかったんだろうなって。見てるほうはね。

吉田:それはね、相当酔ってるってことです。自分は酔ってるつもりはまったくないんですよ。最後まで真面目にやってるつもりなの。見たら、とんでもない映像になってるの。ええって(笑)。

福田:最初から最後まで真面目にやってる感はないですけどね(笑)。楽しそうにやられてる感はありますけど(笑)。

真面目に楽しく人生を

吉田:真面目なんです。真面目に生きるというか、真面目に楽しんで人生を送るという。そういう生きかたをぜひ、みなさんやってください。なんでも可能になりますよ。本当かどうか知りませんが(笑)。

福田:たしかにそうですよ! 可能かどうかなんてわかんないですけど(笑)。

吉田:こういうことですよ。「類さん、なんであんな初めてやって緊張しないでできるんですか?」って疑問を持たれることがある。それはね、やっぱり、楽しいからなんですよ。

小泉孝太郎さんも言ってました。ほんの数分ですよ、親子の感情移入したんですから。僕ももうそのつもりで、お父さんの役になったんで。その時に一言、言われたんですよ。「類さん、普通はこれだけのカメラがあって緊張するもんなんですけど、どうして緊張しないんですか?」って言われたわけ。

「えっ」って思ったわけ。「緊張ってどういうこと?」っていう。だから、たまには緊張したほうがいいのかなって(笑)。

吉田類 vs ヒグマ

福田:いやまあ、それが類さんの魅力というか。人生で緊張したことあります? なんかで、これはもうちゃんとやらなあかんみたいな、失敗できへんなみたいな。

吉田:緊張ということではないと思うんですけど、ものすごい気の張ってる時がある。たとえば、ヒグマと会った時とか。

福田:どんな状況なんですか! それ、緊張ちゃいますやん!(笑)。めちゃくちゃやな(笑)。どういう状況やったんですか?

吉田:恐怖感はないのよ。まったく。ヒグマと会って、怖いとは思わないんですよ。

福田:なんでなんすか? 背筋がピンとなったエピソードがヒグマと会った時(笑)。

吉田:必ず、僕のほうが先に見つけるんですね。

福田:ヒグマより? ヒグマなんてものすごい遠く見てるでしょ。野生の生き物なんですから。

吉田:ところが、ヒグマが野生をやったって、せいぜい4、5年でしょ。僕は野生を何十年もやってるんですよ。僕のほうが先に見つけられるんです。

福田:もうなんのトークショーかわからない(笑)。なんのことを語りだしてるのかわからないんですけど(笑)。

「喧嘩はしません」

吉田:だから、今まで会ったヒグマは全部、僕が先に見つけてるんです。

福田:何回会ってるんですか!(笑)。ヒグマと(笑)。

吉田:何回もありますよ。

福田:ヒグマと?(笑)。

吉田:だって、ヒグマの巣のとこ行ってるわけ、僕。北海道に。

福田:なんでそんなとこ行くんすか!?

吉田:そりゃ、ヒグマの生態を書きたかったわけ。その取材で行っちゃった。

福田:怖い! そんな危ないことようしますね……。

吉田:危ないと思ってないしね。

福田:ヒグマ見つけて。

吉田:ヒグマ見つけるほうがワクワクするわけ。

福田:ほう。どうすんすか、ヒグマとばっと対面したら。

吉田:いや、対面しないように後ろから見てます。僕は。だから、一番近いとこだったら7メートルくらいです。

福田:ほう、近いですね。

吉田:普通に、最初は牧場から牛が逃げたんだと思ってたのよ(笑)。歩きかたが違うしね。それで、夕日に照らされて、毛の色が変わるわけよ。黄金色だったり、銀色だったり、黒だったり。その揺れかたが美しいんで、神々しいなって思って。だから、恐怖感よりも神々しいと思いましたね、ヒグマなんかは。

福田:武井壮みたいになってきましたね。倒せるって言い出しそうですよ(笑)。

吉田:喧嘩はしません。

福田:喧嘩はしません(笑)。

吉田:襲ってきたら、まあまあということで(笑)。

アンケートタイムはの次は……

福田:はあ。じゃあ、ミイさんにポスターを。ミイさんおられます? 奥のほうのかわいらしい女性の方が。「収録の記憶がなくなったことがありますか?」といった質問から、ヒグマと遭遇した話になりましたね(笑)。

吉田:こういうふうに自由に話が飛んだほうがね。

福田:飛びますね。そして、なんとアンケートをもっといただいたんですけど、アンケートのお時間終了です!(笑)。2つです(笑)。

吉田:すいません(笑)。

福田:すいません。もうね、ヒグマの話が聞けたんでね(笑)。ということで。まあ、僕から質問させていただきたいなと思ってまして。さきほどから話が出てましたけど、類さん、歌も好きじゃないですか。

吉田:好きです。

福田:一番、十八番。カラオケに行って歌うことになったら何を歌うんでしょうか?

吉田:今はね、「Bad Bad Whiskey(バッド・バッド・ウイスキー)」がね、日本全国のカラオケに入ってます。それのプロモーションビデオと同時に歌えるので、今はそれを歌うようになりましたね。これからまたほかにも増やすんで、みなさん。

酒場放浪記 サウンド・トラック

福田:なんの曲を増やすんですか? 類さん!

吉田:いやいや。はい。「ワンスコッチ、ワンバーボン、ワンビア」という。

福田:いいですね!タイトル言った後にホッピーをあおるという。かっこいいですね!

吉田:これを聴けば、絶対飲みたくなるというそんな歌ですねえ。

福田:じゃあ、みなさんも聴きたいですよね!

吉田:ちょっと、狭いとこじゃ歌えないんで。

福田:前に出るなり、いいですか? さあ、それではスタンバイを……。類さん、とりあえず楽屋にはけてください。

(吉田類氏いったん退場)

すごいですね。みなさん、こういうイベントは何回も行かれてるんですか? 初めての方います? 結構初めての方、多いんですね! 僕も初めてなんですけど、ビックリしますね! 話の飛びかたが(笑)。すごいですね、類さん! 異次元の方ですね(笑)。

類さんが今から歌ってくれるので楽しみですね。もっとアンケート紹介したほうがよかったのかな(笑)。「お酒を飲むこと以外で幸せを感じることはなんですか?」聞きたいですね(笑)。

「今年の目標」聞きたいですね。「24歳、女の酒飲みはどうですか?」聞きたいですね。「ワインは血という言葉がありますが、類さんにとってお酒とは?」。いろいろ聞きたいことがありますけども。

いろいろ聞きたかったでしょうが、聞きたいことに答えてくれません。それが類さんです(笑)。

歌唱タイムもマイペースな類さん

あ、準備ができたみたいですね。それでは類さん歌っていただきましょう。

(吉田類氏 再登場)

(吉田類氏歌う、しかし歌詞がグダグダに……)

吉田:もういっぺん初めからやるわ!(笑)。

福田:ちょっと、類さん!(笑)。

吉田:もう1回最初から(笑)。

福田:最初からじゃないですよ類さん!(笑)。

吉田:これ僕が訳したんだけど、覚えてる暇がなかったんで(笑)。もう1回いきますね(笑)。

福田:なんちゅーイベントなんですか!(笑)

吉田:ちょっとね、ズレてるんだよね(笑)。ごめん、モニターが聞こえません(笑)。いいよ、大丈夫大丈夫。収録はもう終わってるんだよね。いえ~い!

福田:いえ~!

(吉田類氏 再び歌う)

恐れていたら人生は進まない

吉田:これ人前で歌うの2回目なんだよ(笑)。2回目でこれ、歌えたらおかしいだろ(笑)。

福田:そうですね。堂々とした間違えっぷりでしたね(笑)。1発目は(笑)。

吉田:レコーディングの時も1発で撮ったんですよ(笑)。

福田:1発で!

吉田:1発撮り。全部ね、PVも1発目で。

福田:じゃあ、トータルで歌うのは5、6回目ってことですか!

吉田:そうですね。

福田:すごいですね!(笑)よく客前で披露できましたね(笑)。

吉田:そういうの恐れてたら人生前に進まんのですよ(笑)。

福田:たしかにそうですね(笑)。

吉田:だからね、そんなんが恥ずかしいとか思わんでいいんです。間違ったら、「間違えました」って言えばそれでいいことですからね(笑)。

福田:いや、素晴らしい! ということで、楽しい時間はあっという間で終了でございます!

吉田:ん!

福田:以上で『吉田類の酒場放浪記』DVD発売記念トークイベントは終了です!

吉田:え、これから、どうなんの。みんな。

福田:残念ながら終了です。この後はDVD購入者対象の握手会と記念撮影会を行ないたいと思います!

吉田:はい! なるほど。ぜひ、買っていただいた方ね、ツーショットで。

福田:類さんと! 撮れますんで!

吉田:歌の指導もやりますよ。

福田:それは大丈夫です!(笑)。はい、それでは本日、みなさま、お集まりいただきありがとうございました!

吉田:どうもありがとうございました!

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