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会議を見せるテレビ 第2回(全6記事)

キンコン西野「いかにマイナスを逆手にとるか」町おこしを成功させるヒントを語る

キングコング西野亮廣氏と絵本作家のぶみ氏による「会議を見せるテレビ」第2回。ハロウィンの翌日にゴミ拾いを行う渋谷ゴーストバスターズを成功させた西野氏は、まるで子供の作戦会議のような“たまり場”から生まれるアイデアの面白さを語ります。西野亮廣オンラインサロンは実現するのか? 本パートでは、西野氏が地方都市が町おこしをする方法について、グルメや観光地をアピールするのではなく、そこにしかないマイナスポイントを活かす逆転の発想法を語りました。

有料会員獲得には脱ぐしかない?

西野亮廣氏(以下、西野):どうしたら僕はのぶみさんになれますかね?(笑)どうやったら好かれますか?

トンボ:でも、有料チャンネルでは“黒のぶみ”が……(笑)。無料では出しませんが。

西野:そういうことやっているんですか。ずるいわ。他にあれへんかな。僕、YouTubeに有料の動画上げたろかな(笑)。

のぶみ:何で上げるんすか。ちょっと今回時間を延長しまして。ちょっとこれ、おもしろいなと思ったんです。

有料会員をふやす方法というのは、お金の話なのかよって思うんだけど。でも、これでふえたらこの後すぐ結果がすぐ出るので。

西野:なるほど。

のぶみ:だから、これを解決するアイデアというのは、今出るのかなと思ったんですね。

西野:ああ、なるほど。

のぶみ:僕がやるとしたら、どういうふうにやるんだろうね。

西野:ふだんニコ生ってご覧になられますか?

のぶみ:僕は見たことないですよね。でも、山田玲司さんのときは出たので、ちょっと見ましたね。でも、有料会員のところまでは見てないな。

西野:ふんふん。

のぶみ:これって、本当にこれで500円くらい?

トンボ:540円。

のぶみ:540円で入れるんですね。

西野:これをふやさなきゃいけないってことです。何だろうな。

のぶみ:これは見ている人も一緒に考えると、おもしろいんじゃないのかな。

トンボ:「私たちはこれだったら540円払うよ」みたいな。

のぶみ:そうですね。

トンボ:今、無料で見られてる方がね。

のぶみ:西野さんが脱ぐとかね(笑)。

西野:興味ありますか? 僕の裸なんか。

トンボ:もうめちゃくちゃバカじゃないですか。有料になったら脱ぎますって(笑)。どんな人なんだ。

西野:それおもしろいですね。

有料会員が多い人の特徴とは

トンボ:「自分が視聴者側だったら」というのを考えてみるといいかもしれないですけどね。

西野:そうやね。何だろな? これまでどういう手をとってるんですか。ごめんなさい、勉強不足で。

のぶみ:そうですね。けっこう多い人はどうしているんでしょうかね。ちなみに、岡田斗司夫さんはけっこう多いんですよね。

トンボ:多いですね。

西野:岡田さん、もうずっとやってますもんね。あの方、毎週毎週やってはりますもんね。

トンボ:ちなみに、岡田さんの無料と有料の棲み分けはどうされてるんですか?

のぶみ:(コメントで)「もう脱いだよ」って言ってますもんね。「プレゼント企画」とか、「ベタに有料からゲストが来る」とか。

西野:岡田さんとき、そうでしたっけ? 違いましたっけ。まあ、ええわ。岡田さんはもう深い話をそっち(有料)にするという。

トンボ:まあ単純にそういうことですよね。

西野:のぶみさん、その絵本の読み聞かせとかいうのは。

トンボ:これはでも、プレミア感があっていいですよね。

のぶみ:まだ発売されていないやつを読もうかなというのはありますよ。

トンボ:それはもう、すばらしいですよね。

のぶみ:それは単にやってみたかったんですよね。どういうふうになるのかなとか。さっきカメラの具合いも調べて、生で読んでる感を出したいなと思って。

トンボ:なるほど、なるほど。

のぶみ:あと、西野さんにも見せたいなというのもあったので。

西野:そういうのいいじゃないですか。読み聞かせ。ああ、なるほどね。

のぶみ:これ、絵本はどういうときにつくったんですかみたいな話もできるし。

西野:はいはいはいはい。

トンボ:なるほど、なるほど。

のぶみ:まあおもしろいですよねと。

西野:なるほど、なるほど。

視聴者の電話相談も受付可能

のぶみ:西野さんのことを知りたい人たちは、どうしたらおもしろいんですかね。

西野:僕のこと知りたい人たちって何ですか。

のぶみ:質問とか受けてほしいのかな。

西野:あー。

のぶみ:「梶原さんゲスト」という(コメントが)。

西野:あんなの、彼は僕より嫌われてますからね。生活保護の不正受給でおなじみの……。

トンボ:西野さん、おなじみのって。そんな紹介の仕方ありましたっけ。

西野:生活保護芸人の方なんかは、テレビでいじられへんから、何かなかったことにしてますけど。本当は一番電通の方に嫌われてるのがあの人ですよ。ギャグで嫌われているのはこっちですけど。

トンボ:視聴者の電話相談を受け付けるみたいなのもありますけど。

西野:あ、それおもしろ。

のぶみ:視聴者の電話相談って受けられるんですか?

トンボ:電話もここにかけてもらって。

のぶみ:そこにかけてもらえば、つながるんですか。

トンボ:そういうことも可能です。今日は無理ですけど。

のぶみ:ちょっとおもしろいですね。

トンボ:今後そういうのもあると。

西野:なるほど。

のぶみ:ここのできることを知っておくと、けっこうおもしろいですね。

トンボ:そうですね。

西野:でもやっぱり、参加できたほうがよさそうですよね。

トンボ:確かにそうですね。

西野:そういう感じで。

ホームレス芸人・小谷の恋愛観

のぶみ:あとさっきお笑いサロンの話してたけど、この人たちとも何かやらせたい。

西野:したい、したい。

のぶみ:けっこうアイデアいっぱい出しますよ。

西野:例えば、皆さんが今悩まれていること。恋バナ以外ね。恋バナ興味ないから。

のぶみ:恋バナ以外でって(笑)。

西野:恋バナって、本当おもんないんですよ。ホームレスの小谷は、あれええこと言って、「もう恋には興味はないけど、愛には興味がある」って言うんですよ。ホームレスが。

のぶみ:あの人そんなふうに言うんだ。

トンボ:哲学者みたいな。

西野:でも、あいつが言うから、ちょっと僕「おっ!?」と思っているんですよね。何かあいつ、嘘じゃないんですよね。

のぶみ:純粋ですからね。

西野:そうですよ。

トンボ:すごい名言じゃないですか。その真意というか……ちょっとオープンに。

西野:僕は人伝いに「小谷がそれを言ってた」というんで、おもしろいなと思って。(それで)1回皆さんが、どういう悩みを持ってんのかなという。

トンボ:なるほど。

のぶみ:ここで会話したらおもしろいね。仕事をどうやって選んでいいかとか、けっこう切実な悩みですよ。

トンボ:何か切実ですね。

のぶみ:何なんだろね。この前も僕、すごい理不尽な目に遭ったんですけど……。例えば怒りが起こったら、あんまりその人に言い返さないんすよ。

西野:へえ。

のぶみ:その人に言い返すと、また争いになるんですよ。仕事のほうに向けて、「あいつ腹立つな!」って言ってやると、けっこう仕事もわーっと進むんですよね。それで、仕事がうまくいったときに、その怒った人には感謝できるんですよ。

西野:へえ。

のぶみ:そこから、けっこう怒りはすごい大切にしてますよね。活用法で。

西野:なるほど。あとは負けてるポイントをいかにこう逆手にとるかという作業ですよね。

のぶみ:そうですよね。逆手にとるという方法はありますよね。

町おこしの鍵は「マイナスをどう逆手にとるか」

西野:俺、昨日ダイノジの大谷さんとずっと夜飲んでて、大谷さんのご出身が大分の佐伯というところなんですけど。それで、大谷さんも「やっぱりさすがに郷土愛が出てきた」って言って。

「佐伯盛り上げたいんだけど、どうしたらいいかな?」なんて言われて、「佐伯ってどんな町なんですか?」って聞いたら「寿司とかすごいおいしいし、いっぱいいいところある」って。「じゃあ、逆にマイナスどこですか?」って言ったら「佐伯は実は温泉が出ないんだよ」って言って。

のぶみ:うんうん。

西野:えっ? 大分県で温泉出ない? 温泉県で温泉出ないって宝じゃないですか。温泉県って言ってて、温泉出ないんすよ。そこに行って、「温泉どこですか」って言ったら、佐伯の人に「ねえよ」って言われるわけでしょう? むっちゃいいやん。

のぶみ:「ここにはねえよ」って。

西野:「ここにはねえよ」というポスターがあったら、むっちゃバズるじゃないですか。

のぶみ:でも、それ行きますか。

西野:いや、でもまずそこに目が行くじゃないすか。だって、今視聴率がゼロなんですもん。まずそこに目を向けて、そこで別のものをアピールすりゃいいんですよ。

トンボ:拡散しやすいですもんね。

西野:温泉県で温泉が出ないって、「大谷さん、それ宝ですよ」って。

のぶみ:突っ込みどころ満載ですよね。

西野:キャッチコピーつくりやすいじゃないすか。だって、(佐伯の)おじいちゃんが頭下げて「温泉の出し方教えてくれ」って言ってたらむっちゃええやん(笑)。僕そのツイート回ってきたら、リツイートしますもん。

トンボ:そうですね。おもしろいですもんね。

西野:「教えてください」っていうじじいがいたら、むっちゃいいっすよね。

のぶみ:それ本当に出ないんですか? もうどんなに掘っても出ないと。

西野:佐伯にはもうぜんぜんないんですって。

のぶみ:何でそこだけ出ないんだろう。何か別のものがあるかもしれないですね。

西野:だから、シャッター街もまずプラスのところで、もう負けてるから。シャッター街になってるんだからマイナスのところを、その人の特別なマイナスが何かを出して、逆手にとるということですね。

雨の日の悩みだけは解決できていない

トンボ:こういうのもあるよ。「貴重な休みが雨。そんな雨の日の楽しみ方がわからない」

西野:雨ね。この話だったら、結局雨に行くんですよ。要は、マイナスをプラスにしていこうよという話の究極って雨なんです。

僕たちはもう、何年雨にやられてきました?「今日雨でテンション下がるわ」って何億人の人が何万回言うてきました? それでこれ、いつまで解決しないつもりですか?

のぶみ:本当ですよね。

西野:「雨でテンション下がるわ」というのね。「雨やー!!」っていうアイデアがあればというぐらいで、農家の方はたぶんうれしいですよね。水が……。

トンボ:雨乞いとかしたりするぐらいですから。

西野:まあ「雨ラッキー!」というのは一部の人じゃないですか。でもほとんどの人は、「今日雨か……テンション上がらへんな」みたいな雨なんですよ。

トンボ:うん。

西野:大チャンスは。

のぶみ:大チャンス。

西野:発明のチャンス。

のぶみ:しかも、傘のデザインってそんな変わってないですよね。ちっちゃくなるとかいうのはあるけどね、折り畳みって。

西野:番傘のときから、基本的に傘は傘ですから。

のぶみ:そうですよね。

西野:雨なんですよ。

のぶみ:何かスプレーざーっとやって、全部水はじくみたいなやつがあったらおもしろいでしょうね。

西野:ああ、もう傘をね……。

のぶみ:でも、嫌なんだろうな、ここまでぽたぽたなるから。あと、そのスプレー振るっていうの嫌だな。

西野:嫌なんですよ。僕、実は雨がずっと答えが出せてないんですよ。

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