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The Science of Hangovers(全1記事)

結局、二日酔いの解消法はない? 飲み過ぎたお酒が私たちを苦しめる3つの理由

お酒を飲むのは楽しいものですが、つい飲み過ぎてしまうと、翌日には苦しい二日酔いが待っています。頭が痛くなったり、吐き気がしたり、水を飲んだり深呼吸をしたりして何とかしようとしても、なかなか治ってくれません。しかしそもそも、この二日酔いはなぜ起こるのでしょうか? 今回サイエンス・チャンネル「SciShow」が解説するのは、二日酔いの原因である3つの反応と、考えられる解消法についてです。そもそも二日酔いにならないことが大切ですが、新年会や歓送迎会など、何かと飲み会の多くなる季節、ぜひ覚えておいてください(SciShowより)。

二日酔いを起こす3つの反応

ハンク・グリーン氏:カナリアの揚げ物、ピクルスの残り汁、牛乳入りコーラ、ベジマイト、茹でた胃袋、そしてコーヒー…。これらに共通するものは何でしょうか? コーヒー以外はおぞましいですが、実はこれらは二日酔いに効くとされているものです。

二日酔いを経験したことが無い人はいないと思いますが、とにかく辛いですよね。頭痛に吐き気、目ん玉も落ちそうなあの感じ…。あのだるさはなぜ起こるのか? それは3つの反応が原因なのです。

最初のステップは脱水症状。飲みまくると出したくなる。バーのトイレが混む原因はこれですね。

アルコールは、バソプレッシンを放出する脳下垂体後葉に影響を与えます。体に水分の再吸収を促すきっかけとなるホルモンです。それがないと腎臓は膀胱に水を送り続け、頭痛に伴って、脳の組織が縮んで頭蓋から引き離すのです。

排尿により、ナトリウムやカリウムやマグネシウムといった、細胞の活動に必要なものが失われます。

アセトアルデヒドの超過が起こる

ステップ2はアセトアルデヒトの超過。人体は2つのフェーズでアルコールを代謝します。

まず肝臓の酵素がお酒の中のエタノールと呼ばれる成分を分解します。これが副次的な有毒のアセトアルデヒトを生成します。

アセトアルデヒトはグルタチオンと呼ばれるペプチドの酵素により攻撃され、すぐに無害な酢酸塩になります。少量の飲酒だとこれがすばらしい効果を発揮します。

しかし何倍もガブ飲みすると、肝臓がついていけず、アセトアルデヒトが蓄積してしんどくなります。

結局、確実な二日酔い解消法はない?

ステップ3、コンジナー(アルコール飲料に含まれている、水とエチルアルコール以外の物質)の関係。水分を保つ能力を損ない肝臓に負担をかける成分の生成に加え、ほとんどの飲料にはコンジナーが含まれます。

科学ではいかなるグループにも関係することですが、アルコール接種に関しては、発酵による科学的不純物に特に関係します。

風味や色を与えると同時に、アセトアルデヒト、エステル、シンナーとしても知られるアセトンも含んでいます。

ブランデー、バーボン、赤ワインといった、色の濃いお酒は、ウォッカやジンといった透明なものよりも多くコンジナーを含んでいます。でもいま二日酔いに苦しんでいる人は、そんなことより早く対処法を教えてほしいですよね。

でも実は、今話した中でそんなことができるものは一つもありません。コーヒーは血管を収縮させるので頭痛を和らげるかもしれませんが、水分は失われ続けます。スポーツドリンクに頼るのもよくないです。医者に助けを求めたとしても、彼らが教えてくれる最善策は、時間という答えになるでしょう。

ベターな選択を自分でするしかないのです。そしてなにより確実な方法、それは飲み過ぎないことです。

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