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会議を見せるテレビ 第2回(全6記事)

キンコン西野「オンラインサロンに興味がある」“たまり場”から生まれるアイデアの面白さを語る

キングコング西野亮廣氏と絵本作家のぶみ氏による「会議を見せるテレビ」第2回。ハロウィンの翌日にゴミ拾いを行う渋谷ゴーストバスターズを成功させた西野氏は、まるで子供の作戦会議のような“たまり場”から生まれるアイデアの面白さを語ります。西野亮廣オンラインサロンは実現するのか? Synapse(シナプス)のアドバイザー・イナギ氏の解説をもとにオンラインサロンの仕組みを学びます。

渋谷ゴーストバスターズの裏話

トンボ:今日は第2回目ですけど、何をやるかとりあえずメニューを決めときましょう。

西野:はい、決めましょう。

トンボ:さあ西野さん、何を話したいですか。

西野:この間の11月1日、渋谷ゴーストバスターズという、渋谷のゴミを……。これ、めっちゃいいんですよ。自慢でいいですか?

今年(2015年)の11月1日、ハロウィンの翌日、これが今年1年の渋谷で一番綺麗だったんです。要は、ハロウィンがあったから渋谷は超きれいになった。

のぶみ:いい話だな。

トンボ:じゃあ、これまず1つですね。ゴーストバスターズ。

西野:ゴーストバスターズ。

のぶみ:これ、おもしろいなと思ったんですけど。西野さんが朝6時にお掃除するから、それをつぶそうと思って。「先に掃除してやれ」という2ちゃんねるの人がわずかにいたというのは。

西野:まあ5人ですけどね。

のぶみ:すげえなと思って。

西野:でも(ウーマンラッシュアワーの)村本が言ってました。「西野は人間のごみも有効利用したぞ」って。でも、いいですよね。要は、そのごみ拾いイベントを邪魔するために、俺たちがごみ拾おうという……。

のぶみ:あほですよ。

西野:だから愛すべきアホの悪者みたいな(笑)。

トンボ:いいですね。

のぶみ:ゴーストバスターズがまず1つですね。

いま興味があるのはオンラインサロン

西野:あと、ごめんなさい。今日実はもう知っちゃったんですけど。

のぶみ:何ですか?

西野:オンラインサロンに興味がでてきたんです。

のぶみ:オンラインサロン。

トンボ:これはわからないですよ。

西野:ごめんなさい、僕はもうひとつニコ生のことが勉強不足なんですけど、(この番組も)後半はそれに近いものになっているのかもしれない。

僕ん家はもともと、いろんな人が集まるんですよ。20〜30人ぐらい。

のぶみ:僕も行ったことあります。

西野:そうですよね、来てくださって。映画監督から、起業家から、いろんな人が集まって。

のぶみ:アニメの人とかね。

西野:ゴーストバスターズの話もそこでバーっとまとまって、「じゃあ、行こか」となる。

のぶみ:なるほど。

西野:あれが超おもしろいなと思っていて。僕は長崎とかに非常に興味があるんですけど。この間、長崎の史跡料亭みたいなところ行ってきたんですよ。そこは何かといったら、坂本龍馬とか、あの辺の幕末の志士たちのたまり場やったんです。

それで、何かすげえでかい文化が起きる前夜というのは、絶対にたまり場があるなと。そこで情報交換したり、情報交換だけじゃなくて、「お前がやってるサービス、来れたら俺が手伝うわ」と言って、具体的な話に進んでいく。

ルネッサンスでもそうです。何かすごい芸術運動が起こるときも、たまり場があるんですよね。あそこには画家だけじゃなくて、当時のお笑い芸人とか、起業家とか、音楽家とかがいてて、みんなで集まって。

たぶん、日本のエンタメでそれをやったのって赤塚不二夫さんだと思うんですけど。そこにはタモリさんとか(がいて)、たまり場だった。

西野:あれが超おもしろいと思って。ファンの方としゃべるというか、そういうたまり場が欲しいぞと思って。

のぶみ:ここもけっこうできますよね。

西野:オンライン上でやりたいと思って。オンラインサロンってどんなんだろう。僕は具体的によくわかってないんで。

のぶみ:なるほど。(西野さんが)好きな、岡本太郎さんもやってましたもんね。

西野:パリでもやっぱりたまり場があったんですかね。

のぶみ:うん、パリのほうでやってますよ。

トンボ:ゴーストバスターズと。オンラインサロン。

放送中に有料会員はふやせるか

のぶみ:あと、みんなからの悩みなんですが。西野さん、アイデア出すの得意じゃないですか。

西野:得意得意。

のぶみ:番組中に解決してほしいなと思っていて、今ここ(ニコ生)は無料の放送なんですね。

西野:なるほど。

のぶみ:有料会員をふやすにはどうすればいいんですか?

西野:ああ、なるほど(笑)。それをしなきゃいけないんでしたっけ。

のぶみ:ここでもしその作戦がうまくいったら次も。1時間後ぐらいに結果が出ますので。

西野:ああ、なるほど。有料会員っていくらなんですか。

のぶみ:トンボさん、説明してください。

トンボ:月額540円。

のぶみ:540円ですか。

西野:月540円払ったら、どういうメリットがあるんですか? 有料じゃない人と有料の人の違いというのは。

のぶみ:何かあるんでしょうか。

トンボ:無料では見られないものが見られるという。

西野:ああ、なるほどね。

のぶみ:有料放送はYouTubeには(動画が)ないので、いろんなことをやれるし、残らないので。

西野:なるほど。

トンボ:『コロコロ』や『ボンボン』より安いのかな? いいじゃないですか。

西野:『ボンボン』もうないけどな。

トンボ:『コミックボンボン』。

西野:有料だったら、1ヵ月間はこれの(放送の)後半部分は見れるということ。

トンボ:そういうことです。

西野:なるほど。

のぶみ:何かアイデアとか。

西野:それをしゃべろうということ。はい、わかりました。

のぶみ:天才だと聞いているので。

西野:だいたいいけるんで。

のぶみ:皆さんからもそういう。

トンボ:みなさんからもアイデアを募集しましょうか。

西野:楽しくやって。了解です。

オンラインサロンってなんだろう?

トンボ:じゃあもう、オンラインサロンにいっちゃいますか?

西野:どういうことなんですか。

のぶみ:オンラインサロンってみんな知っている人いますでしょうか? 知っている人いたら、ちょっとお返事ください。

西野:簡単に説明するとどういうことなんですか? 僕はファンクラブだと思っているんですけど。まず会ってないということですよね。

のぶみ:だから日本中どこからでもできる。

西野:つまりどういうことなんですか? やりたいんですけど、やってみて違うなと思ったらやめようと思ってる。

のぶみ:そこで今日、詳しい方が来られています。お名前は何でしょうか?

イナギ:Synapseのイナギと申します。

のぶみ:イナギさんね。ありがとうございます。この人はすごくかっこいいですよ。さあ、どういうことなんでしょうか。

イナギ:ご理解としてはファンクラブで間違いないと思います。

のぶみ:ファンクラブで間違いないですか。

イナギ:基本的にはそうですね。コンテンツを売るといっても、知識や情報を売るものと、娯楽を売るものの2パターンがあると思うんですけども。知識や情報のほうだと、いわゆる私塾のイメージ。

文化人とか実業家の方がノウハウを特定の方に教えると。娯楽のほうだと、やっぱりファンクラブに近くて、その人自身が持っているコンテンツ力をお金に変えるというところ。

オフショット写真ですとか、裏話を聞きたいという方も多いですし、西野さんのようにいろんなプロジェクトをやられている人だと、それをファンも一緒に楽しめたらもっと……。

作戦会議のおもしろさ

西野:そうなんです。例えばこの間、「渋谷の街を掃除しよう」みたいな打ち合わせが超楽しかったんです。まず渋谷の地図を広げて、500人を14分割して。

どういうふうに分けて、誰をどこに配置するかとか、ちびっ子チームはなるべく酔っ払いの多い場所から離してとか、警察への届け出は誰がするかとか、そういう話し合いが超楽しかった。

のぶみ:作戦みたいなね。

西野:事後報告で終わったから言いますけど、あれは500人たまっちゃダメなんです。

のぶみ:そうなんだ。

西野:要は、人だまりをつくったらダメなんですよ。もっと言ったら、「イベント」ってあまり前に出せないですよね。でもせっかく500人いるんだから、500人が集まってる映像って欲しいじゃないですか。

のぶみ:そうですね。

西野:みんなゴーストバスターズの格好してるんですけど、これを1ヵ所に集めるのはダメだけど、どうやったら合法的に1ヵ所に集められるかという話が超楽しくて。

もう方法は1個しかないんですよ。みんなで同じタイミングで、たまたまスクランブル交差点を通るという。

だから裏で示し合わせて、何時何分何秒にここに並び出して、たまたま行く方向がこうなっちゃって……と。

のぶみ:それ、どういう状況なんですか(笑)。

西野:でも、移動してるから。しかもスクランブル交差点って日本のアイコンですから。

のぶみ:まあそうですね。

西野:実は俯瞰で映像を撮ってたんですけど、これ世界に行けるなと思って。そういう話し合いが超楽しかったんです。

要は、これは娯楽だったんです。打ち合わせから、うまくいったところまでが仕事じゃなくてここの会議というのは超娯楽だった。これをお客さんと共有できたらむっちゃいいなと思って。

のぶみ:そうか。だから「この番組の名前何にしますか?」と言ったときも、「会議を見せるテレビ」ということなんですね。

西野:会議、超おもしろいじゃないですか。

のぶみ:子供の作戦会議みたいな感覚なんだな。

西野:でも、双方向でいけるんですか? 僕が一方的にしゃべるんじゃなくて、お客さんからも……というのも可能なんですか。

イナギ:そうですね。オンライン上でお互いコミュニケーションすることもできますし。多くの方が月に1回リアルに集まって、会議をしてということはやられています。

西野:何か料金がありますよね。例えばAパターン、Bパターンで。Aパターンはオンライン上で、Bパターンはオンライン+(リアルで)集まれるみたいな。分けたりしているんですか?

イナギ:そうですね。オンラインのみの参加のプランはいくらで、リアルに会える場にも参加できる権利がついてると。

のぶみ:それもあるんですね。リアルに会える参加の権利。

西野:僕はなるべくリアルに会いたいんですよね。

イナギ:そうですよね。

西野:リアルに会って、ファンの方というよりかは、その場は(ふだんの僕とは)別でつくっているので、もうちょっと具体的な話ができる。ファン感謝祭みたいなものはぜんぜん興味がなくて、そういう会合はみんなやっているんです。

有名人のオンラインサロン

イナギ:ちょっと宣伝みたいになっちゃうんですけど、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんが今、FC今治という地方クラブのオーナーをされていて。

皆さんが払ったお金をクラブの強化資金に使おうということで、月に1回集まってミーティングをして、プロジェクトをつくって、岡田さんが承認すると実際に動き出すというかたちで(クラブの)運営をされたりもします。それにすごい近いイメージかなと思います。

西野:へえー。

のぶみ:ちょっと新しいですね。ホリエモンとか勝間和代もやってるって書いてあるのは本当なんですか。

イナギ:そうです。堀江さんはSynapseで。

のぶみ:みんなよく知ってるな。

イナギ:勝間さんは独自でやられている。

西野:その仕組みはご自身でつくられた。

イナギ:オンラインサロンとはちょっと違うんです。

西野:例えば、実際に会ったら意見を交換できるじゃないですか。(今の)この感じですよね?

イナギ:そうです。

西野:オンライン上で意見を交換するのはどうするんですか。

オンラインサロンの理想の人数

イナギ:Facebookのグループを使うケースが1つと、もう1つは同じようなスレッド式の掲示板をSynapseのプラットフォームでも持っておりまして、どちらかお選びいただけます。

西野:なるほど。

のぶみ:始めるのは簡単なんですか。

イナギ:そうですね。

のぶみ:誰でもいけるということなんですか。

イナギ:一応審査をさせていただいております。申し込みをけっこういただくんですけど、中にはマルチ商法的なものや宗教みたいな……。

西野:ああ、そうかそうか。

のぶみ:犯罪に絡んじゃうとちょっとよくないという。この男はどうなんでしょう。

イナギ:ちょっと悩んだんですけど、まあ。

のぶみ:悩んだんだ(笑)。

イナギ:はい。

のぶみ:ちなみにそのオンラインサロンで何人集めたいんですか。

西野:いや僕、20〜30人でいいですけど。みんなで集まってしゃべるのが月1回あったとして、人数がふえちゃうと、1人頭の参加している感情が下がりますね。結局僕が1人でしゃべることになる。

のぶみ:20〜30人ということは、業界関係者のみになるということですか。

西野:わからないですけど、でもこっちはお客さんを選べないですよね。

イナギ:いや、選ぶケースもあります。

西野:審査を。

イナギ:先着順のケースと審査をするケースと両方あるんで。

西野:こっちがお客様を審査する場合もある。へえー、おもしろい。

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