PR2025.11.27
数理最適化のエキスパートが断言「AIブームで見落とされがちな重要技術」 1,300社が導入した「演繹的AI」が意思決定を変える
Those Maddening Eyeball Floaters!(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:動画の設定を変えないでくださいね。スクリーンが真っ白なのはわざとです。

わざと真っ白にしてその光が皆さんの眼球の膠原の網膜に影を落とし、目の中の濁りが良く見えるようにしています。目の濁り(眼球に浮かぶ虫)とは、透明な虫が皆さんの眼の中をうろうろと動き周り、視界に影響を与えることを指します。

そしてそれに気が付くのは、真っ白な紙や綺麗な青空を見た時です。皆がこの虫を持っているのですが、気が付かない人もいます。この虫を見たことがあるのであれば、きっとその虫はまだそこにいますよ。

眼球の真ん中、光が入る瞳孔の間に硝子体液というものがあります。それは眼球の中にあるねばねばしたものです。この硝子体液というものは非常に透明度が高く、その透明度は皆さんの自宅のシンクから出る水よりも高いです。
実際硝子体液の99パーセントは水分で、残りの1パーセントはコラーゲン繊維です。コラーゲン繊維は腱や靭帯といった結合組織をつくります。眼球の中にある1パーセントのコラーゲン繊維が眼球のゼリー質を一定に保ち、すべてがきちんと機能するようサポートしているのです。皆さんが眼球の中を実際に見たことがあるかは知りませんが。
コラーゲンは硝子液体の中に広がり、非常に薄い網目のようになっています。この網目の感覚は均等であるとされていますが、この網目は非常に薄く近接しているため時に分子引力が働きます。それが起きるとコラーゲンが固まりになってしまいます。
通常このコラーゲンの塊は小さすぎて瞳孔の真上にできない限り目に見えないものです。コラーゲンの塊が瞳孔の真上にできた場合は光を浴びると影が出来て、その影が視界に浮ぶ虫のように見えます。

眼球に浮かぶ虫、と呼ばれていますが実際に浮いている訳ではありません。中性浮力と呼ばれ、これらは眼球の上を浮かぶことも眼球の下に沈むこともないのです。
網膜に影を落とす程度に動いています。しかしこの虫に注意を集中させてみようとしても、眼球が動くと浮かぶ虫も動きますので無理です。そしてこれらは無くなることがありません。
それでもなぜ我々は常にこの虫を見ることがないのか? 先ほど言った通り、明るい白などのまっさらなものを見て、その光の反射によってできる影がその姿を照らし出さない限り見えないのはなぜか? これが見える時、脳は他に見えているものをシャットアウトするという素晴らしい機能を働かせているということです。この現象を感覚順応と呼びます。
この現象は皆さんが腕時計をつけていることを忘れていたり、時計がチクタク音を立てていることがまったく気にならなくなる現象と同じ原理です。いつも見えているものが見えなくなる、刺激が神経活動を活性化することを止める、つまり脳にとってそれは無いも等しいということです。つまり眼球の虫が動かなくなると、脳にとってそれは無いも等しいものになります。
しかし、眼球の虫には他の種類のものもあります。眼球の中のコラーゲンのゼリーが壊れ始めると硝子体液がサラサラになってしまう現象です。これが起きると、少し残っているゼリーが眼球の中心に浮かび始めます。

これが起こると視界が悪くなりますし、中性浮力は働きませんので眼球の下のほうにだんだん沈んでいきます。そしてだんだんと光が当たるたびに虫が見える頻度が高くなる場合、網膜がはがれ始めているサインです。今すぐお医者様のところへ行ってください。
大抵の場合虫が見えるのは硝子体液がその仕事をきちんとしている証拠です。眼球の網膜にきちんと光が入るように、すべてがきちんと機能するように支えるという仕事ですね。そしてこれは新陳代謝の一部ですので、眼球の虫がいなくなることはありません。90歳になってもこの虫は見え続けることでしょう。
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