2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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司会:話題を少し前に戻しましょう。あなたは『インビクタス/負けざる者たち』で、クリント・イーストウッドと仕事をしましたね。そして、あなたがかつて出演した作品の中にも、彼が監督した作品が幾つもあります。あなたは、彼と仕事をするのが好きなのですか?
モーガン・フリーマン氏(以下、モーガン):その通り。私は、彼の感受性が好きなのです。私は彼の話し方や、短気なところが好きです。もし私が1つのシーンでテイク3まで撮り直しをさせようものなら、彼は少し怒ってしまいます。
彼は役者たちにどう演じるべきか言いません。彼は役者を指揮しているのではなく、映画作りを指揮しているのです。彼に、どこにカメラをセットしたら良いか尋ねようものなら、確実に怪我させられ、家に投げ飛ばされます。新スタートレックのようにね。
彼は、決して「アクション」「カット」と言いませんでした。ユージーンが準備完了といえば、いつでも撮影を始めました。
司会:変わらなかったことは?
モーガン:私は、自分の個性をとても大切にしています。そして、自分の能力も大切です。しかし、誰も自分の能力を可視化することはできません。私は監督に、どうすれば映画の中に入れるかを聞きました。しかしそれが無理なことは知っていました。分割するよりも、1つのかたまりであなたに売る方が良いです。そして彼らがそうすれば、モニターを覗き込むのではなく、大きなスクリーンで見るようになりました。
司会:30年、40年前の自分にアドバイスするとしたら、どんなことを言いたいですか?
モーガン:30年前でも、40年前でも、同じアドバイスをしますね。「お前の仕事は演じることだ。スターになるんだ。それが、飯を食うための道だ」と。もし私が俳優になっていなかったら、生きていけなかったでしょう。だから演じることを仕事にしています。
もし私が俳優になってなかったらどうしていたでしょうか。どこかで演じていたことでしょう。それがタクシードライバーとしてでも、工場で働いていたとしても。私は誰かの小さな集団に属していることでしょう。
司会:演劇を学んでいる人について、どうお考えですか? また、演劇を教えて、その人を有名にしていくことに興味はありますか?
モーガン:ありますよ。芸術の形式としてではなく、私と同じやり方を伝えます。宣言していい、これはやるべきです。もしあなたが執筆家を目指していて、20年間もテーブルの前で日の目を見るのを待っているとしたら、それは懲罰を受けるのと同じことです。私は彼らが家賃を払ったり、食料を買ったりできるとは思えません。
司会:アカデミー賞を獲得したもの以外で、本当に楽しかった役や、完璧に演じることができた役はありますか?
モーガン:すべてです。1つ挙げるとすると、『ドライビング Miss デイジー』でホーク・コバーンを演じた時です。舞台でも、映画でも演じました。私が知っている中でも、狂った役でした。
そして、マンデラを演じた時も楽しかったです。ブラウンと仕事をした時も、本当に楽しかった。何百万ドルも稼いだし、忘れられない役です。西部に行ったとき、イーストウッドが道行く女性に「俺に車に乗っていかないかい?」と声を掛けたんです。女性は去っちゃいましたけどね。
司会:次の質問です。特に一緒に仕事をしたい人は誰ですか? まだ出会ってないなら、出会える可能性と、それはなぜかということを教えてください。
モーガン:そうですね。一緒にやりたい人はなぜやりたいのか、やりたくない人はなぜやりたくないのか、そのどちらですかね?
司会:それら両方を聞かせてください。
モーガン:分かりました。詳しく聞かないでくださいね。メリル・ストリープは、私を巻き込んで爆発しました。とんでもない女優です。しかし、一緒に仕事をしたい人でもあります。
司会:あなたが本当に演技に集中したいときに、メディアのインタビューや映画のプロモーションが入ったときは、イライラしませんでしたか? 頻繁にはないでしょうが、演技の仕事は台本に集中することが必要です。プロモーションのスタッフによってその集中を乱されたとき、どうしますか?
モーガン:いいえ、乱されませんよ。いつも大勢のプロモーションのスタッフがいるわけではないですから。本当に仕事の時にだけやってきます。しかし、いつも彼らは喋らないようにしています。我々はシュート直前のPKチームみたいなものですから。
しかし、役者みんながそうではありません。あなたが役者だとして、次のシーンを演じるために準備万端だとしたら、気遣いのできる人なら、演技を優先させますよね。
司会:最後の質問です。あなたは、舞台での振る舞いから学び得たものは重要だとお考えですか? 映画の中のあなたは、あなたの演技の上達を手伝ってくれますか?
モーガン:練習と人間性です。練習がほぼ全てです。舞台は映画よりもより多くの練習が必要です。舞台を見ることで、完璧な演技を学ぶことが出来るので、そのすべての言葉を毎晩言うようにするのです。そしてあなたが得たものは、あなた自身を助けることでしょう。
司会:これが本当に最後の質問です。あなたは『バッドマン・ビギンズ』で、ルーシャス・フォックスを演じましたが、多くの人びとは『ジェームス・ボンド』のパウエルをイメージしました。もし、あなたがルーシャス・フォックスのように何か作るとしたら、何を選びますか?
モーガン:空を飛べるように、凧ですね。
司会:グライダーですか?
モーガン:そうです。伝書鳩では一緒に飛べないでしょう。しかし、凧はハンググライティングには向いていません。
司会:より危険なのですか? 頼りになりますね。
モーガン:あなたがサンドバッグになりますよ。
司会:1時40分、終わりの時間です。夕方に時間をとってあります。みなさん、最後にフリーマンさんに拍手を贈りましょう。
モーガン:ありがとうございました。
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