2024.10.10
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Why Do I Have to Use a Number 2 Pencil?(全1記事)
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マイケル・アランダ氏:ドリルはおそらくだれでもご存じでしょう。あなたたちは試験を手渡され、完ぺきに解答欄を塗りつぶすように言われ、そして今までだれも説明したことがない理由で決められている、2番鉛筆(注:アメリカのHB)しか使うことができない、ということを気にしたこともないでしょう。
さて、あなたが芸術家でもない限り、アメリカの外ではHBとしても知られる2番鉛筆以外の鉛筆を見たこともないでしょう。
本当は、マークシート式のテストを受けるときにほかの種類の鉛筆を使っても、おそらく問題はありません。
とはいえ、試験官がそれでもあなたたちにあくまで2番鉛筆を使うように言うのには理由があり、機械があなたたちの試験を採点する方法、少なくともかつて採点していた方法に大きく関わる理由があるのです。
1931年に、レイノルド・ジョンソンという名の高校の物理学教師が試験の採点を行なっていました、そして一つひとつの答えを実際に手で確認する以外に何か採点する方法はないものかと思いました。
彼は、鉛筆の書く部分の素材である黒鉛が導電性であることを知っていました。
彼は平らなカーボン紙を作りました。それはその素材のなかで自動的に電子が比較的自由に動き回れるというものでした。
そしてジョンソンは、解答用紙上を通過するたくさんの小さな電気回路を持った機械を考案したのです。
用紙の上に鉛筆のマークがあれば、回路の1つを通じてその選択肢が伝導され、機械がそれを解答として記録することができました。
やがて彼はそのアイディアをIBMに売り、IBMは最初のマーク感知装置を製造しました。
しかし、1960年代、70年代に次世代機が導入されるまで、2番鉛筆のことは問題になりませんでした。
次世代の機械には光電管と呼ばれる感光性の装置がついており、特定の場所に光を検出しなかった場合に、解答としてそれを記録するというものでした。
それは黒鉛をとりわけ有益なものにしました。なぜなら、黒鉛はインクよりもずっと光を遮断するのに適していたからです。
黒鉛はほとんどの光を反射します。鉛筆の印が明るいのはそのせいです。そして色が黒いために残りの光を吸収します。
しかし長い間、こういった光学式のマーク認識装置は非常に扱いが難しく、あらゆる種類の鉛筆が試されました。
黒鉛と鉛筆は粘土でくっついているので、あらゆる製法で柔らかさや堅さ、濃さをコントロールすることができます。
黒鉛が柔らかくなればなるほど、鉛筆の印は濃くなります。鉛筆はそれに応じて分類されています。
アメリカ合衆国では、その分類は数字です。各国の製品では、2番に相当するものをHBと呼ぶ異なるシステムが使われています。
2番鉛筆は、機械に感知されるのにちょうどいい濃さで、しかも判読できる印を残さず消す十分な明るさの印を付けます。
最近の採点機は、解答欄内にある限り、ほぼどんな種類の印でも検知することができる、はるかに高度なセンサーを採用しています。
だからあなたは、あなたの好きなあらゆる種類の鉛筆を使って次の試験を受けることができるでしょう。しかしSAT(注:大学進学適性試験)はそんな実験をする時間をくれないかもしれません。念のために2番鉛筆を何本か持っていくといいかもしれませんね。
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