2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
女子APA!×ラ・コビルナ コラボトークイベント~独女の「恋愛氷河期」サバイバル術~(全10記事)
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小野麻衣子氏(以下、小野):第2部は、ラ・コビルナさんのパートということで。ちょっとお楽しみ時間という感じで、進めていこうと思います。では、おすすめの2作ということで。
杉沢志乃氏(以下、杉沢):ちょっと見えないかもしれないですけど。うちのDVDは主に、ドラマとHow toモノを作っているんですけども、一番の売れ筋がこちらですね。これは『ひとりエッチ入門 HOW?』という作品です。
さっきちょっと私も言ったんですけども、ひとりエッチの入門編ですよね。まずは保健の授業みたいに自分の身体をもう一度勉強しましょうっていうことで、フリップや模型を使って解説しています。AVではありませんね。
あとは、膣トレのレクチャーとかも入っているので、膣トレをして骨盤底筋を鍛えましょうですとか、実際に実践編として自分の身体で感じるところはどこなのかなっていうのを、自分で探りながらやりましょうという内容になっています。
これが、なぜかっていうとおかしいですけど、一番売れているDVDですね。
(『HOW? セクシャルマッサージ』を指して)これも売れているものですね。これは、カップルで行うセクシャルマッサージというものになってます。
こちらも別にセックスシーンがあるわけではないんですが、女性から男性に、男性から女性にというマッサージですね。手の指先ですとか、足のリンパマッサージから局部にじょじょに近づくセクシャルマッサージなどが入っています。
これは、例えばセックスレスのカップルですとか、ちょっと性欲が減退し始めた年配のご夫婦とかに結構ウケがよくてですね。買っていただいているようです。
小野:販売してます?
杉沢:そうですね。販売してますので、ぜひよろしければ。
この作品もかなり売れてますね。ご存知かわからないですけど、セックスレスカウンセラーの二松まゆみ先生という方がいるんですけども。二松先生に監修していただいて作った『HOW? 彼を夢中にさせる魔法のレシピ』。
これもさっきちょっとお話したんですけど、男性の草食化で女性がなかなか彼氏に相手にしてもらえない時、どうしたら自分を魅力的に見せて、仲よくできるかっていうレシピが入っております。
まずは、「女性と男性の性の差を知ろう」ですとか、「上手な前戯の方法」とか。「エッチのときの魔法の言葉」って、あいうえお作文のように並べたりもしています。結構具体的にオーラルのテクニックを教えたりしているので、内容的にはちょっと過激かもしれないですけど。これも、かなり売れております。
おおしまりえ氏(以下、おおしま):結構セクシャルなもの以外も、今日は売っていらっしゃるんですか?
杉沢:そうですね。セクシャルなもの以外ですと、『ペニ助が行く!! 大人の社会科見学』ですね。これはですね、日本最大級のアダルトショップに行ったりですとか、渋谷にあるバイブバーに行ったりですとか。最新ラブホ事情ってことで、いろんなラブホに潜入してみたりですとか。
テレビやAVなんかではよく使う「モザイク加工」っていう技術があるんですが、そのモザイク職人の作業現場に潜入してみたりもしています。そういう気になるけどちょっとなかなか行けない場所に、代わりに行って取材してきましたよ、という作品です。これはアダルト作品ではなく一般作ですね。今はAmazonとかで売っています。
おおしま:ありがとうございます。後ろで売っているので、ぜひ。
勝部元気氏(以下、勝部):ペニ助はナレーション入るんですか? ふなっしーみたいな。
杉沢:そうですね。しゃべります。
Juli氏(以下、Juli):生きてますし、妖精ですから。
おおしま:「おっきくなっちゃった~」みたいな、そういう決めゼリフはあったりするんですか?
杉沢:過激なことを冒頭で言うんですけど。
スタッフ:しこしこどっぴゅーん!
(一同笑)
小野:え? 何?
スタッフ:しこしこどっぴゅーん!
(一同笑)
杉沢:冒頭に「皆さんこんにちは! 今日も元気なペニ助です!」っていう決めゼリフがあるんですけど。そこにだいたい「今日も2回イっちゃったペニ助です!」とか、いろいろバリエーションがあります。「今日もしこしこどっぴゅーん、ペニ助です!」とか(笑)。
小野:ラ・コビルナさん、「女子SPA!」でも先ほど申し上げたとおり、たくさん取材させていただいてて。顔出しで性のことをあけすけに語るということで、今このネット社会において、すごく貴重だなと思うんですね。
なので、そのへんラ・コビルナさんってどういう会社なのか、どういう人たちが集まっているのかっていうのを中心に聞いていきたいと思ってます。
おおしま:まず、私、すごく聞きたかったんですけど。会社のお名前の由来。ラ・コビルナの「コビルナ」は男に媚びるなっていう意味だっていうところまでは聞いているんですけど。
なぜ、この名前をつけようと思ったのかとか。AVメーカーをやろうと思ったきっかけを教えてください。
杉沢:私が、もともと男性向けのAVメーカーに勤めていまして。お仕事で見なきゃいけないんですけど、なかなか共感できないし、感情移入もできないし。何で男性はこんなので興奮するんだろうっていうところから始まって。
女性でも見たいっていう人たくさんいるんですけど、男性向けのAVではちょっと違うんじゃないかと思ってたんです。
それで、女性だけのメンバーで、女性向けのアダルト作品を作りたいと思って、始めました。
おおしま:それで、何年前から始められましたか?
杉沢: 2012年の4月ですね、設立が。女性だけ10人くらいで始めまして。やっぱり最初はなかなか……。まったく未知数の市場ですので。
今もなかなか間口は狭くって、決まった人が見てくれてるって感じなので。まだそんなに一般的ではないかもしれないですけど。でも、じょじょに増えてきてはいますね。
おおしま:ちなみに、スタッフの方ってどういう経緯で集まったり? やろうかなって、最初は10人って時だと思うんですけど。その10人の女性ってどういう? 「あ、じゃあ私もやりたい!」みたいな感じですか?
杉沢:一番初期のメンバーは、当時の同僚というか。同じような気持ちでいて、男性向けのAVで勤めていた女性たちを集めました。
おおしま:なるほど。Juliさんは最近?
Juli:今年の4月に入社しました。
おおしま:どういう魅力を持って?
Juli:そもそも性業界で働きたかったっていうのがあるので。もとから、ラ・コビルナで働いていた広報の子にFacebookで直接連絡をとりまして。
小野:今っぽいですね(笑)。
Juli:その子も顔出しで、いろいろ広報をやっていたので。それで、「私も性業界で働きたくて、話をうかがえませんか?」って言ったところ、「じゃあ、うちに面接来ない?」っていう。あれよあれよという間に入社っていう感じです。
小野:それを志乃さんが、オッケーっていう感じに?
杉沢:いやもう、「どういう子なの?」って聞いたら、「レズなんですけど」って言われて。「じゃあ採用!」って言ったんです(笑)。
(一同笑)
Juli:まさか、私の性指向がここで役立つとは思っていなくて……(笑)。
おおしま:すごいカジュアルですね。会社自体も。
杉沢:やっぱ、女性だけとはいっても、いろんな子がほしいわけですよ。いろんな経歴があって、いろんな性癖があって。そういう子たちと物を作りたかったので。
もう、初めてレズビアンと聞いた時、私の身近にはいないのであんまりよくは知らなかったですけど。何ておもしろいんだろうと思って。すぐ採用、という感じでしたね。
Juli:(笑)。Facebookから、突然仕事が決まりましたね。
おおしま:面接も?
Juli:もちろん面接はしました。でも、Facebookで送った時に、「じゃあ、もう面接来なよ」で、その場で「じゃあ(採用)!」っていう感じだったので。
おおしま:こういうAV関係はラ・コビルナが初めて?
Juli:そうです。この業界に入るのが初めてです。
おおしま:ちなみに、その前って何してたか聞いてもいい?
Juli:その前は、IT企業の総務課で働いていました(笑)。
おおしま:普通ですね、また(笑)。ちなみに、Juliさんって、個人的に聞いている話、上京1年?
Juli:去年の10月なので、1年ちょっとになりました。
小野:何を目的に、上京されたんですか?
Juli:30歳を手前にした時に、「私の人生これでいいのか」って思ったんです。
小野:それまで、ご実家はどちらだったんですか?
Juli:千葉とか、茨城のほうで。ちょこちょここっちには来てて、憧れもあったんですけども。やっぱり30を越えると、人生を変えるためにお金も労力も時間も倍以上かかるなと。求人票見ても、やっぱり30歳までっていうのが多いですし。
っていうところで、30歳までにこれからの人生固めたいなって思って、固い仕事を選んで上京したんですけど。やっぱり違うなって気づいて。で、ずっと心内にあった性のほうに行きたいなって。
おおしま:稀な存在ですよね。イメージとしては、こういう業界を渡り歩く女性のほうが多いので。ポンッて飛び込む人って、結構少ないイメージがあるんですけども。
Juli:若い頃から変態なので(笑)。ずっと、こういう業界に入りたいなって思っていたんです。でもやっぱり、地元に住んでいたらそんな仕事ないので。
小野:まあ、確かに。
小野:ラ・コビルナさんって他にもたくさんスタッフがいて、そこで写真パシャパシャ撮っていらっしゃっている、さっきどっぴゅんどっぴゅん言ってた女性は? 彼女はどうやって?
杉沢:彼女はですね、ハプニングバーですね(笑)。うちのスタッフでハプニングバーにハマっている女の子がいまして。で、どこかのハプニングバーで仲よくなった彼女を入社させたんですね。
おおしま:そうだったんですね!
小野:そういうのって、やっぱり募集しなくても勝手に集まってくるもんなんですか?
杉沢:うちはね、募集は一度もしたことないんですけど。常に、入社希望の女の子が殺到ですね。特に若い子が最近多くて。新卒の子とか。
小野:新卒で!?
杉沢:つい先日も、大阪の学生の子からメールいただきまして。「就職活動中なんですけど、御社に入社したいです」と。で、新卒なんで来年の4月ですよね、入社が。で、「大阪に住んでいるので、上京してきます」と。
「何で、うちみたいな会社に?」って聞くと、「性産業に興味がある。親にも説明して、承諾を得ています」と。なかなか時代が変わったなぁと思いますよね。
おおしま:女性ですよね?
杉沢:もちろん。22歳の女の子でした。
小野:あ、大卒。
Juli:まじめそうな方でした。
杉沢:大学まで出て、何でこんなAV業界にって思うんですけどね。
小野:すごい自由な社風で。私は、何度かお伺いさせていただいているんですけど。会社のなかで、すごいあけすけな性事情を思いっきり話している、自由な社風ですよね。
杉沢:まあ、仕事なんでね。ちょっと感覚が麻痺しているとこもあるんですけども。
Juli:私、女子校出身なんですけど、似てますね。会社が。だから、あんまり男性の目とか気にしないで、それこそ生理用品とか貸し出しできたりとか、この前ヤった人があーでこーでとか。女子校の時と似てるなーって感じますね。
小野:女子校の時からわりと、そんなあけすけに?
Juli:そうです。体操服を忘れて友達に借りたら、返す時はその場で脱いでブラで帰ってくるみたいな。借りたものを返したから、自分は裸で帰ってくる(笑)。
おおしま:本当に、ナプキン飛んでますよね!
Juli:飛んでる、飛んでる(笑)。
小野:おおしまさんも?
おおしま:私、中学2年間だけ女子校だったんですよ。
小野:2年間!?
おおしま:女子校合わなくて転校しちゃったんです……(笑)。
小野:そうだったんですか(笑)。今ちょっと女子校っぽく話してますけど、勝部さんがポツーンと。
(一同笑)
勝部:私も、女子校みたいなとこ出身なんで。
小野:みたいなとこって、どこですか(笑)。
おおしま:女性が多いとこ?
勝部:そう。20対1くらいかな。
おおしま:ハーレムじゃないですか!
小野:元々、女子校だったところが共学になったっていう?
勝部:だから、女性が天下とってるところは昔から見てきましたので。全然違和感ないですね。
Juli:この感じも?(笑)
勝部:そうですね。
Juli:だいぶ女子校トークになりつつありますけど(笑)。
おおしま:大丈夫。こちらの人も違和感ないですから。
(一同笑)
おおしま:違和感がないから、「どっちが好きなの?」って言われるんじゃないですか?
勝部:そうですね。
Juli:女性が相談しやすい感じですよね。あんまり、男性って肩を張らずに悩みごとを相談できる感じなので。だから皆に頼りにされるのかなと。
勝部:でも、それは使い分けと言いますか。うーん。
Juli:男性の面も?
勝部:ありますよ、ちゃんと。
おおしま:若干、腹黒みたいな? どう使い分けるんですか?
勝部:基本的に人としゃべる時は、聞き手に回ることが一番多いですね。とくに複数でいると、ほとんどしゃべらなくなっちゃうというか。その時は「皆どんなことを考えているのかな」とか、学習する立場になるので、あんまりしゃべらないっていう。
男性で、見栄を張ろうとかしちゃって、余計に無駄なしゃべりしちゃって、女性から「何だコイツつまんねぇ」って思うことありますよね? そういうふうに言われている男性を見ていると、「今のあなたじゃ何言ってもつまんないんだから、とりあえず黙っとこうよ」ってのは思います。
そうすれば、こういうところで女子会って笑うんだなとか、どういう言動が引かれるんだなとか、クセを覚えていったら、だんだん馴染めるようになったっていうだけです。
おおしま:そういう女性ばかりの場で訓練して、要は慣れたってことじゃないですか? それによって、何か得したことってあるんですか?
勝部:得したことですか? もちろんたくさんありますよ。今、書いている内容って、女性からいただくネタも多いですし。それを女性自身が書く場合って結構あると思うんですけど、代わりに男性が第三者的な視点で書くって無いから、仕事にはいい影響かなと。それに普通に楽しいですしね!
おおしま:ラ・コビルナさんの社員さんて、全員100パーセント女性なんでしたっけ?
杉沢:そうです。
おおしま:男性はいない?
杉沢:いないですね。
おおしま:勝部さんみたいな人をいずれ……、みたな。そういうアレはあったりするんですか?
杉沢:勝部さんが、もしオネエだったらありですね!
おおしま:なるほど(笑)。
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