2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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川崎貴子氏(以下、川崎):では第2部の質疑応答に移らせていただきます。どなたか? 早かったので白いシャツの方。
質問者:今お話いただいたことって女性と1対1で話していてそこから関係性を深めていくとか、そういうところで僕自身勉強になったなっていうところが多かったです。
例えば、初対面でそこから次に1対1で会おうとかした時に何か意識するといいことや、関わりの中でどういうふうなことをやっていくといいとかあったりするんですか?
二村ヒトシ氏(以下、二村):これが一般論では言えないことで、僕が常に本の中で「あなたが何をしたいのか? あなたの欲望は何?」って聞くのはそこで、人間の欲望っていろいろなんです。
絞っちゃうと、女の人は幸せな結婚がしたいとか男はセックスがしたいとかすごい雑なくくり方はできるけれども。今の質問は「君が会って“いいな”って思った女性が、次に君と会ってくれるにはどうしたらいいか?」っていう質問ですよね?
質問者:はい。
二村:「彼女が何を求めているのか」を知れ、としか言いようがないです。よく言われることは、女性が男性に求めるのは清潔感みたいなこととかスマートさとか。
それはさっき言ったこととつながるんですが、女性は身構えている。自分の身体が男性から性の対象として見られることに身構えるから、いきなり欲望を剥き出しで寄ってくる男(笑)よりも清潔感がある感じで口説いてくれる男性を求めるとは思うんですよ。でも、これは一般論ね。
一般論として、清潔感とか「しつこくしない」みたいなことは心掛けるべきだとは思うんだけど、これも程度問題で。ずっと我慢してたら電話番号も聞けないわけで困っちゃうよね。そこには常に矛盾があるというか。タイミングはその場で見つけるしかないわけですよ。
最低限やらないといけない、しつこくなさとか清潔感とかは心掛けつつ、相手が何を求めているかを探るしかないんですね。最初に30分しか話さなかったら、その30分の中で探すしかないんですよ。「そんなこと無理だ」と言われても「やりましょう」としか言いようがない。
(会場笑)
二村:もっと踏み込んで言っちゃうと「諦めが肝心」っていうのもある。相手にも趣味があって、あなたがどんなに彼女を好きでも向こうの趣味の男性でなかったら、仮にLINEをゲットしても返事がこないんですよ。そう考えたら、あんまり深追いをしていてもしょうがない。
向こうもあなたを選んでいるんだってところがある。あなたに興味を持ってくれる女性の存在を知り、彼女が、あなたのどこに興味を持ってるのかを正しく認識する。それも対話力の1つだと思うんだけど。あんまり芽のない人にしつこくしてもモテない。答えになってますか?
質問者:はい。ありがとうございます。
川崎:次の方。
質問者:先程二村さんのお話で、男性は変化することが大事だってことでしたが、それを聞いたときにやっぱりものすごい身構える自分がいたんですよ。これを少しずつでもいいから、変化させることに馴らさせる、身構えさせないで自分がいられるには、どういうことから始めたらいいんですか?
二村:これがエロをテーマにしたイベントであれば、女王様のいるSMクラブに行って酷い目に遭ってみなさいという答えになるんですが(笑)。
(会場笑)
二村:まじめな話、今まで知らなかった快感を知りなさいってアドバイスになるんですけど。今日は僕はAV監督じゃなくモテ評論家としてここに呼ばれているので、そういうエロ方面のアドバイスも頭のどこかに置いていただきつつ。
でも、そこにひとつ真実があります。いろんな目に遭え、いろんな経験をして、壊れることに慣れろとしか言いようがないんです。ご質問は「どうしたらいろんな目に遭えますか」っていうことじゃなくて「身構えてる自分をどうすればいいか」。
質問者:どちらかと言えば後者ですね。
二村:なぜ自分は身構えてしまうのかっていうのを考えることが大事だと思います。なぜ身構えてしまうんでしょう?
質問者:怖いから。
二村:怖いからだよね。僕の本で言うと「心の穴」って書きましたけど、その人の人格を作っている本質から、さみしさも欲望も生まれていて、その正体を自覚したり、他人に干渉されたりするのは、おそろしいことです。
それを怖がってる人間が、みんな怖がらない人間になっちゃったら世の中おもしろくないとも思うし。自分を守るっていうところから出ているあなたの魅力ってあるはずなので。
身構えてしまう自分を全否定しなくてもいいから、なんで自分はこれを言われたら身構える人間なのかってことを、考えることじゃないですかね。何言われても身構えるわけではないでしょう? 何かを言われたら身構えるんですよ、あなたは。
他の人が「Aでしょう?」って言われたら身構えることがあるかもしれないけど、あなたは「Aでしょう?」って言われて「ああ僕、Aですよ」ってサラッと言えることもあるわけです。逆に、彼は「Bでしょう?」って言われて平気なのに、あなたは「Bでしょう?」って言われたら辛いことがある。
そこが弱点であり魅力でもあるんですよ。その部分はなんで生じたかと言うと、ほとんど親との関係だと僕は思うんだけど、それだけではないかもしれない。そこに至るまでの人生とか昔の男女関係とか何かによって絶対その「心の穴」って開いている。
自分の「心の穴」を否定しないで「なぜそういう穴が開いてるのか?」っていうのを考え続けるしかないんじゃないかな。考えるのをやめたら終わりだと思う。
質問者:薄々わかってはいるんですけど。
二村:でしょう? だったら俺に聞くよりご自分のほうがよく知ってるっていうことなんですよ。
(会場笑)
二村:わかってるはずなんです、自分の弱点であり魅力のみなもとって。そこで身構えているはず。
質問者:そうです。
川崎:大丈夫ですか?
二村:ごめんね、しょんぼりさせちゃった? 「それをどうすればいいか?」ってことだよね、訊きたいことは。
質問者:そうですね。考えても身構えてるところはあるし。気付いてもいるんですけど怖くて尻込みして動けない。変わりたくない。
二村:さっき言った「男も愛されることを求めているんだ、優しくされたいんだ」という話で言うと、あなたのその部分を愛してくれる女性はいるんですよ、必ず。それは信じてもいい。
ところが、そこを愛してくれる女性ほど、また抽象的っていうか哲学的な話になって申し訳ないけど、あなたのその部分をえぐってくる女性でもある。その部分は恐らく彼女の弱点でもあるんですよ。それが結びつきということなんです。
質問者:同じ弱点を持つ相手を……。
二村:ちょうど真逆の弱点かもしれないし、それは見え方によって変わるけど。仲良し夫婦とか人もうらやむ恋人みたいな、割れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)みたいなカップルいますけど。あれは「心の穴」が共鳴しあってる。
そうでなかったらカップリングってありえないと思うので。グサッてくるってことで気付かせてくれる相手だったりするわけです。本当にいい相手になれるような人っていうのは。
質問者:グサッてくると拒否反応が出てしまうんですけど。
二村:そうなんだよねー……。
(会場笑)
二村:でも、それは相手も同じなんです。つらい気持ちはすごくよくわかる。わーっと行ってバキッとフラれたならまだいいけど、自分の側の意気地のなさとか、自分の側の威張っているところを壊せって言われて、壊した上で出てきた自分の弱さみたいなのって本当につらいよね。
川崎:「それでいいのよ」って言ってくれる女性を見つけることですよね。
二村:「そんな人、いるわけない」って思わないでほしいんだよね。わりと大丈夫だから。なんでかっていうと、女性も結婚したがってるんですよ。だから自分はここが弱いんだって気づいて頭を抱えてしゃがみこむんじゃなくて、相手も弱いんだ、相手も人間だって思うってことじゃないですか。
弱いあなたが勿論弱いままでいちゃいけないんだけど、あなたは壊されて変わらないといけないんだけど、それを一緒になって痛みを感じて壊し合ってくれる女性がいる。それは女神様ではなくて。女神様だと思ったら絶対ダメなんだ。相手にもあなたによって壊されるところがあって、そのメリットがお互いにある人っていうのがいる。
質問者:お父さんでもなくお母さんでもなく、お互い土俵に立つっていう。
二村:そうです。あんまり怖がらないほうがいいと思います。でも、怖がっちゃうんだよね、男は。
川崎:大丈夫。
二村:川崎さんみたいな人に「大丈夫よ」って言ってもらうっていうのが、とりあえずの対処療法っていうか。気つけ薬にはなるね。
(会場笑)
川崎:かわいいなって思って。大丈夫よって思いながら。だから勇気を持って開示してください。
二村:さっき別の人に答えたのと同じだけど、開示してだめだったら、向こうにも好みがあるんだから、その時は諦めて次に。
川崎:でもスキルは絶対上がってますよ。
二村:フラれるたびに、傷つくたびにスキル上がってますよ。フラれたときに自分のことばかり考えていると上がらないけど、対話によってフラれたんだったら絶対スキル上がる。
川崎:他の方いかがですか? 一番早かったので、一番奥の人。
質問者:こんばんは。二村監督の本で『浅草橋ブレッドボード』で読書会をやってたときにお会いしたんですけど。どうもありがとうございました。
今日すごく楽しみにして来ましてお話を聞いていたんですけど、本を読んでいてずっと気になってたのが、よく言われた土俵、近づきやすいっていうことで、この場で言われた共感性のところについての質問なんですが。
対話のやりとりによってボールの投げ合いってあるじゃないですか。その中で大事なのって、ボールの投げ合いをしていても共感してなかったらどちらかと言うと好意って持ってくれないような気がするんです。この時に言われているのが「女性が求める男性像」で。それを男性が知らないことが大きいんじゃないかなって私は思っていたんですけど。
二村:女性の求める男性像を、男が知らなすぎる?
質問者:男性像を男性が知らないってところがありますから、どういうものを研究したりすれば女性の求める男性像がわかるのかっていう具体的な……。
二村:僕は女性一般の求める格好いい男性像っていうのはないと思う。モテない男性ほど「女って何を考えてるんだろう?」って思っちゃうし、ヤリチンの男はどんな女性にも対応できる心理操作技術があると思って、それを学ぶわけだけど。
どっちも同じことをやっていると思っていて。僕、非モテとヤリチンは全く同じ精神構造だと思っています。単純にやれてる回数が多いか少ないかっていう。それは男からみたら単純なことじゃなくて非常に大きな差のように見えるんだけど、内面に入ると本質は同じだっていう。
天然のヤリチンはまた別なんだけど、女性を撃墜するべき対象だと思ってヤリチンをやっている人って、承認欲求が強すぎるメンヘラなので、非モテと同じです。
女性を対象としてしか思えなくなっちゃってるわけじゃないですか。要するに「女性一般」というものがあると思っている。男と女は全く違う生き物だと思っている。僕はそんなことないと思いますよ。男と女は同じだし、「女」っていうくくりで人間は存在しないと思っている。
だけど、あなたが一応「女っていう性」の誰かと結婚をしたりセックスをしたりしたいのであれば、その誰かが求めている男の像っていうのに近づかないといけないわけですよね。でも、それには一般に言う格好いい男じゃなくて、あなたが格好いいと思う男になるしかないんじゃないですか?
質問者:兄弟とかでも女性が多いと女性の気持ちがわかるとかあるじゃないですか?
二村:よく言われますね。僕もそういう育ち方をしたので女性の気持ちがわかると言われがちなんだけど、それは女性というものに慣れてるってだけの話であって。ある女に囲まれて育った男がいたとしたら、その人が知ってるのはその人を囲んでいた女だけですよ。
確かに大きく分けて社会の中で「女っていう性」の人はこういう社会的振る舞いをするっていう現象ははっきりあると思うけど、それを知ることにはそんなに意味はなくて。
何を勉強したらいいかって言うと、それは映画とか小説とか漫画だと思う。それは例えば、『ドラゴンボール』を読めばモテるとか『弱虫ペダル』を読めば腐女子にモテるとか、そういうことではなく。
(会場笑)
二村:あなたが『弱虫ペダル』に出てくる人物を格好いいと思うのであれば、そこから学べばいいし、『ドラゴンボール』を読んでシビれるのであれば、その中であなたは悟空が格好いいのか、ベジータを格好いいと思うのかが大事。そこにあなたの本質、心の穴がある。そこから学ぶんです。でも「男の美学」みたいなのを女性に押し付けちゃダメですよ。そういうことではない。
あなたの中にも女性性ってのがあるんです。それは『すべてはモテるためである』にくわしく書きましたけど。
僕がさっきから言っている、本当は男も女もないという話の中で、男は心の中に男も女も飼っている。自分の中の女性性が惚れちゃうような男になろうとするのが一番格好良くなる早道だし、あなたと上手くいく女性から格好いいと思われる早道です。あなたが格好わるいと思う男に、あなたが惚れた女は、惚れませんよ。
男の中に女性性がある。女性の中にも男性性があると思うんですけど。あなたの中の女っぽさっていうのは、あなたが好きになる女の人と似ているはずなんですよ。
質問者:(二村監督の本に書かれている)モモレンジャーの?
二村:そう。その「あなたの心の中の女が格好いいと思う男を目指せばいいわけだから。単純に言うと、あなたの心を撃つ漫画とか映画に出てくるヒーローのことしか、あなたは真似できないっていうこと。
女子一般がどういうヒーローが好きかを考えてもしょうがないし、それにはそもそも近づけないだろうって話。いま世の中でウケてる男、いま格好いい男みたいなものになろうとしても無理でしょうっていう話だと思います。
質問者:ありがとうございます。
(会場拍手)
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