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生で男三人、猫談義!!!(全4記事)

「かわいくない」という理由で殺処分される 保護猫とペット産業の闇について

ペットブームの裏側では悪徳ブリーダーや動物虐待、殺処分の問題も後を絶ちません。猫が病気だとわかった途端に捨てられたり、耳が垂れていないスコティッシュフォールドなどは商品価値が落ちるという理由で殺処分されてしまうということもたびたび起きています。そういった殺処分される猫を減らすべく、保護団体の間では保護猫の里親探しや、保護猫を集めた猫カフェ運営などの取り組みを行っています。捨て猫や殺処分されるペットを減らすにはどうすべきか。ペットを飼っている人だけではなく、一人ひとりが考えるべき問題なのかもしれません。

病気が発症した猫を捨ててしまう人もいる

前田悟志氏(以下、前田):僕が撮影させていただいた猫で「ルーンくん」て言うんですけど、ちょうど先月亡くなっちゃって。

それで、飼い主さんに渡していない写真を渡してあげたんですよ。もともとは、「病気になったから今のうちに撮ってください」って頼まれていたので、ある程度覚悟はしていたんですけれど。実際亡くなったって聞くと、つらかったですよね~……。

ヒロタ氏(以下、ヒロタ):そうですよね。

前田:やっぱどの猫も、写真で撮っちゃうと良い子なので。自分の家の猫みたいな感じで接していたので、つらかったですね。

ヒロタ:どうしても私達より命は短くて、別れる時というのは来ますからね。そこを考えると確かにつらいですよね。たまに、私が取材で看板猫さんがいるお店に行ったりした時に「いなくなっちゃったんですよ」みたいな話を聞く時がたまにあって。

サラっとお店の方もそういう話をするんですけど、実際はもっといろいろ悲しみををもっていて、というのはありますよね。

前田:そうですね~。

ヒロタ:だからこそ一緒にいる時間を大事にしなきゃなというのはありますね。

前田:最後までちゃんと看取ってあげるのは飼い主の役目。それは持っていてほしいですよね。実際猫エイズだったり、白血病とか発症した瞬間に捨てちゃう人ってやっぱりいるんですよね。

ヒロタ:びっくりしますよね。そういう話を聞くと。

前田:やっぱりそのへんもなくなってほしいな~と思ってます。

耳が垂れていないという理由で殺処分されるスコティッシュ

前田:スコティッシュフォールドの「もも次郎くん」ていうんですけど、この子、実はスコティッシュ特有の病気、「骨瘤(こつりゅう)」という病気があって、骨が変形してしまうんですね。

それでブリーダーさんが「この子はその病気になっているから」といって育児放棄して捨てられて、殺処分される寸前に保護されて、今の飼い主さんに渡っている子なんです。やっぱりそういう現実を知るとつらいですね。

ヒロタ:そうですね~……。

前田:スコティッシュはとくに、耳が垂れていないだけで商品価値が落ちちゃうから殺処分しちゃうというブリーダーさんが多いらしくて、それってあんまり知られてないですよね。

ヒロタ:そうですね。スコティッシュという名前ばかりが一人歩きしていて、そんなに猫に詳しくない方だと、多分「可愛い」だけで終わっちゃうと思うんです。そういうお話聞くと、ペット産業の闇の部分というのを感じざるを得ないですよね。

前田:そういう闇の部分も知ってもらいたいなと思っていて。

ヒロタ:猫たちからしたら何の罪もあるわけではなく、本当に人間の都合だけですよね。耳が垂れているから可愛いとか、垂れていないから可愛くないとか、そんなの信じられないですけどね。それで耳が垂れていないから飼わないとか、そういう人がいるのかなと思うとちょっとショックですね。

前田:まあまあそんな感じですかね、つらかったエピソード。この記事を読んでいただいて何か変わるのかすごく不安な所ですけど(笑)。

ヒロタ:猫に癒されてがんばってください(笑)。

おーさき氏(以下、おーさき):そこですよね!(笑)

前田:それだ! それが結論ですね。

保護猫を集めた猫カフェがある

ヒロタ:一緒に暮らすこともそうだし、例えば、猫カフェとかでも良いと思いますし。今、猫カフェは賛否両論ある所ですけど、ここは保護した猫たちでやっている保護猫カフェですよね。

前田、おーさき:そうでうすね。

ヒロタ:そういう仕組みって私も良いな思うんですよね。猫たちの命が救われつつ、都合でどうしても自宅で暮らせない猫でも、そういう所に行って猫たちと癒やされながら過ごして、そこでお金を支払うことでその猫たちが救われるという仕組みにもなるので。

どんどん人にも知ってもらいたいし、猫たちに負担をかけない程度にそういうのが広まっていったら嬉しいなと思います。

前田:おーさきさんが猫を飼われる際は保護猫カフェですね。

おーさき:そうですね。

前田:ぜひお気に入りの猫を選んでいただいて。

ヒロタ:予定はいつごろですか?(笑)

おーさき:いや~。

前田:なんか出産みたい(笑)。

おーさき:まず住む所ですね。

ヒロタ:あ~。

おーさき:今ダメなんですよ。まずそこから変えていかないと。

ヒロタ:じゃあ引っ越しましょう。

おーさき:頑張ります(笑)。

前田:なんか今猫付きマンションあるでしょ?

ヒロタ:ありますね。賃貸とかでも。

おーさき:付いているんですか?

前田:そうそう。

おーさき:え、最初からですか?

前田:うん。

おーさき:えー!?

前田:猫がいて、その猫と一緒に暮らしてくれる人を探していますみたいな。

おーさき:へ~!

ヒロタ:保護団体さんと大家さんなんかが組んでやっていることで、もちろんペットを飼える建物で、それプラス保護団体さんが保護してくれる野良猫も見てもらうという仕組みですよね。

それで保護猫活動されている方も、そうやって一時的にでも預かってくれている方がいると、また別のキャパシティが空くので、別の広報ができるというので間接的に保護活動に協力できるという仕組みになっていますよね。

前田:そういう物件もありますね。

ヒロタ:猫と暮らせる物件とかもっと増えてほしいなと私は常々思っていて。

前田:でもまあ増えてきてはいますよね。

ヒロタ:少しずつですけどね。今、私自身も賃貸で暮らしているのですが、今の物件探すのに相当苦労したんですよ。ねこ経済新聞を始めたのが4年前で、引っ越したのが昨年末ぐらいなので、準備ができたら迎えようと思っていたんですけど、やっぱり3年ぐらいかかっているんですよね。

それは仕事もそうだし、一緒に暮らせる住宅を探すので苦労したっていうのもあるので、そういう環境面もどんどん整備されていったら良いなと思います。

猫を撮影する時の苦労

前田:そうですね。ではそんな感じで……。あとログミーさん的に記事にしたいこと、質問とかあります?

記者:撮影している時に、猫が逃げちゃったりとかプイってどこか向いちゃったりしないですか?

前田:しますよ。最初にお家にお伺いして、猫が来ることってまず無いんですよね。

ヒロタ:やっぱり警戒されちゃいますもんね。

前田:だからそういう時は飼い主さんと一時喋って、「飼い主さんと友達なんだ」みたいなのを猫にわかってもらって、撮りに行く感じですね。

記者:慣れるまで粘るというか?

前田:粘る粘る。なので、カメラを構えて20分ぐらい動かないとかありますよ。

記者:そうですよね。動くし。

前田:そうそう。動くし。まあその動くのを撮るのはカメラがやってくれるので良いんですけど。

記者:こっち向かないですからね。

前田:そのへんは苦労しますよね。だから100枚ぐらい撮って良いなと思うのは20枚ぐらいしかないですね。

記者:あと、この猫ちゃんはストレスを感じているなっていうのは見ていてわかりますか?

前田:わかりますよ。ひげが、ワシャって前に向いていたらちょっとストレス感じているなあ、みたいな。

記者:ひげですか!?

ヒロタ・おーさき:(笑)。

ヒロタ:これ伝わるのかな(笑)。

前田:そのひげの角度とか、しっぽの振り方。

記者:しっぽの振り方?

前田:うん、それでわかるんですよ。

記者:へ~。

前田:ゆら~ゆら~って振っている時はすごいご機嫌なんですけど、もうブンブン振っているときはストレス。そんな感じですよね。

記者:どういう時に機嫌が悪くなるんですか?

前田:あ、やっぱりずーっと撮影しているとダメですね。ちょっと休憩はさみながらとか、すぐ片付けたりとかしないとダメですね。

記者:住んでいる環境自体があまり気に入っていないことってありますか?

前田:それは無いです。

記者:みんなくつろいでいる?

前田:どんな部屋にいても、自分の居場所を探してそこで暮らしていますね。引っ越しちゃうとまた違うのかもしれないですね。

記者:そうですか。ありがとうございます。

前田:ありがとうございます。お客さん増えてきたのでこのへんで。何か話忘れたことは?

おーさき:今の前田さんのネコグラファー的な話はぜひ、「そうだ、ネコグラファーになろう」で。

前田:あ! そうですね。

おーさき:いぬねこマガジンで、前田さんと一緒にやらせていただいてる「そうだ、ネコグラファーになろう」という企画があって、「猫写真の撮り方」とか前田さんから教わっていろいろやっている企画があるので、そこを見ていただくと良いかもしれないですね。

記者:はい。

おーさき:すみません宣伝しました(笑)。

ヒロタ:(笑)。

前田:今日はありがとうございました。

ヒロタ・おーさき:ありがとうございました。

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