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地獄のミサワ公式サイト作成会議5回目その2(全1記事)

シモダ「乳首系ホームページです」ミサワ「……」 シモダ×家入のミサワ公式サイト作戦会議

漫画家である地獄のミサワ氏が自分のホームページを作るにあたって、株式会社paperboy&co.代表取締役 家入一真氏と、社員のシモダテツヤ氏(ともに肩書は当時)に相談してきた会議も、ついに最終回! 過去4回にわたって様々な名アイデアが飛び出してきましたが、今回のサイト案はTシャツ……!? 相変わらずやりたい放題の2人です。

家入一真(以下、家入):……ねえ、気づいてくれたと思うんですけど。ちょうど「ENTER」、乳首の位置です!

シモダテツヤ(以下、シモダ):おっ! 押してもらいたい、そのミサワのニーズを捉えた。(いきなり踊り出して)ニーズをとらえた~♪

地獄のミサワ(以下、ミサワ):何で今日いっぱい面白い顔をやろうとするんですか。

シモダ・家入:(笑)。

シモダ:っていう感じで。

ミサワ:いや、そんなの押して欲しくないですよ。

シモダ:何がいいって、布のよさ。っていうのは、結局生地に味が出てくるんですよ。ミサワ着るでしょ、ずーっと着る。洗わない。夏も走り回るでしょ? これ着て。じゃあ、脇汗かくでしょ。黄ばんでくる。Gパンと一緒で、色の味が出てくるわけですよ。

ミサワ:はぁ。

家入:変化するんです。

シモダ:変化するホームページ。

家入:普通ホームページは手を入れないと変化しないです。

シモダ:ただ着てるだけで変化していくんですよね。

ミサワ:いや、ホームページホームぺージ言ってますけど……これ、ホームページじゃないでしょ、やっぱ。Tシャツでしょ。Tシャツに……。

シモダ:じゃあ、いっぺん着よう。分かるわ、着たら分かるわ。

家入:着よう!

ミサワ:着たら分かる。……ここで? このおしゃれなカフェで?

シモダ:着たら。

家入:分かりますよ。

ミサワ:(シモダに着ていたTシャツを脱がされ)ジャズとかかかってる店ですけど? ジャズとかかかってる店で服着替えていいんすか?

シモダ:早く! 怒られるから!

シモダ・家入:(爆笑)。

ミサワ:わっはっはじゃないですよ。

シモダ:いい体してんなー。

ミサワ:これが何なんですか?

シモダ:だから、ホームページでしょ。

家入:(ミサワの顔を指さして)これ、「ABOUT」。

シモダ:(同じくミサワの顔をさして)ここらへん、「ABOUT」。

ミサワ:(自分の顔を示して)ここが「ABOUT」。

シモダ:こういう顔をしてますよ。ここの脳みそでものを考えたりできますよ。

家入:できます。

ミサワ:それは人間だったらだいたい分かるでしょ。

シモダ:(ミサワの耳をつまんで)ここで音楽を聴けますよ。すごい分かりやすい。

家入:分かりやすい。

シモダ:ミサワはホームページになってんのよ、今。

ミサワ:ホームページになってる?

シモダ:うん。これ、ナイスアイディアですよ。

家入:ね。

シモダ:社長、しびれるわー。

ミサワ:これ、ホームページになってたとして、何人に見てもらえるんですか? 

家入:全人口ですよ。

ミサワ:……いやいや。二人はよく仕事とかで外出るかもしんないですけど、俺、あんま出ないですよ。外とか。

シモダ:それは心の問題でしょ。君のね。

家入:心の病でしょ。

シモダ:「ENTER」入ったら……。ホームページっていったら、何や? ミサワが理想とするホームページは。

ミサワ:「ENTER」押したとこでなんにもなんないでしょ、これ。

シモダ:考えてある! 社長が。

ミサワ:(「ENTER」を押しながら)外れてますよ。ここ、乳首ないですよ。

シモダ:えぇっ? 

ミサワ:えぇっ? じゃないですよ。

シモダ:ミサワはその位置でしょ。

ミサワ:違いますよ。もっと下ですよ、乳首。ここに乳首ないですよ。

シモダ:どこに乳首あるの?

ミサワ:いや、乳首の位置はいいじゃないですか。

家入:指してみて、指してみて。

ミサワ:……。

シモダ:いや~ん。

ミサワ:いや~んじゃないですよ。誰も興奮しない! そんなの。

家入:乳首系?

シモダ:乳首系ホームページですよ。これは新しい。まあまあ、今な、君ホームページやん? ホームページとして、いて、動いてます。で、入るでしょ? 「ENTER」押してな。

ミサワ:入るじゃないですよ。

シモダ:クリックすると入ります! 

ミサワ:入るって何ですか? Tシャツで?

シモダ:入った後、ギャラリーとか。

家入:ちゃんと考えてます、今回。

ミサワ:……ギャラリーは作ってくれって言いましたよ。俺のイラストがいっぱい見れるやつ。

家入:それ考えてます!

シモダ:お願いします! はい。

(ミサワの胸をパシパシ叩きながら)地獄のミサワ! 地獄のミサワ!

ミサワ:誰が言うんですか?

シモダ:(笑)。自分で言って。今回は俺が言ったけど。……はい、クリック。

ミサワ:「地獄のミサワ」。

シモダ:違う。

ミサワ:違うってなんすか!

シモダ:(ミサワをさえぎって)はい、入りましたー。

家入:縦スクロールです。

シモダ:いいねー。

家入:このイラストいいねー。

シモダ:あー、いっぱいギャラリーがある。ミサワの魅力がたっぷり。すげえ。

シモダ:これはいいわー。

ミサワ:ネクタイ。……ネクタイですよね、これ?

家入:このギャラリーいいねー。「ENTER」クリックするとこれが見れるわけですね。

シモダ:見れるわけです。

ミサワ:これ、どっから出てくるんですか?

シモダ:だから、ミサワは最初から巻いてるんですよ、ね。こういう感じです(ネクタイを巻き出す)。

家入:まぁ、ミサワはニートだから。ネクタイの巻き方分からないかもしれない。

シモダ:こうこうこうやって、こうやって……ね。こうですよ、こう。

家入:おおーっ。ほら、ちょうどここに「ギャラリー」って文字が出て。

ミサワ:いやこれ、(「ギャラリー」の)文字が出るとこの計算間違ってるじゃないですか!

ミサワ:ここ(ネクタイの結び目)に「ギャラリー」ってきちゃダメですよ! 縦書きになってるのに。

シモダ:いや、でも、ネクタイとしての形は。

家入:いいネクタイですよ。

ミサワ:そりゃネクタイなんだから当たり前ですよ。

シモダ:これを、要は……(ネクタイを、ミサワの頭に引っかける)。

シモダ:ほら。すごくいい。

ミサワ:……これ、酔っぱらいのかけ方じゃないですか。

シモダ:でも、ネクタイがカクッとなってるの、カッコいいじゃん。

家入:呼吸がしやすいようにね。

シモダ:ミサワが息を吐くと、ぼわっ! ってなるわけよ。

シモダ:ぼわっ! って。あ、生きてる! って周りの人安心するやん。

家入:安心感ね。

シモダ:このホームページ生きてる! ってなるわけよ。

ミサワ:え? ……まず人は俺を見て、あ、ホームページだ、って思えってことですか?

シモダ:そうそう。だって今、すっごい自己アピールキツいよ? でも、自己アピールしたい、イラストレーターとして売ってきたいって言うから社長頑張って考えたんよ。最強のアピールの方法を。

ミサワ:いや、こんな形でアピールするとは思ってませんでした。

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