2024.10.01
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松島倫明氏(以下、松島):第2ラウンド、「靴 vs 裸足」を始めて行きたいと思います。「自分は裸足なり、裸足系のシューズで走っています」という方、手を挙げていただけますか?
(会場挙手)
そうですね、半分くらい。半分よりはちょっと多いくらいですよね。第1部よりはバランス取れてるかなと思います。
安藤正直氏(以下、安藤):取れてないです。全然(笑)。来た時みんな靴履いてないからひいちゃいましたもん。帰ろうかと思いました。「仕組まれたんじゃないかな」と思いましたよ(笑)。
(会場笑)
松島:ありがとうございます。ではご紹介します。
皆さんもよくご存知でいらっしゃると思うんですが、一番左側から、高岡尚司さんです。合同会社エフエイト代表社員で、日本最速裸足ランナーでいらっしゃいます。よろしくお願いします。
お隣が、日本ベアフットランニング協会代表理事でいらっしゃいます、吉野剛さんです。よろしくお願いします。
こちら(靴派)、手前の方から、日本フットウエア技術協会理事で、F Shokai(藤原商会)代表でいらっしゃいます、藤原岳久さんです。よろしくお願いします。
いち早く大きな声を出していただきました。ブルックス・テクニカルアドバイザーの安藤正直さんです。よろしくお願いします。
安藤:お願いします!
(会場拍手)
松島:ありがとうございます。それでは、また前回と同じように……どちらからいきますか? そちら(裸足派)から。まずは自己紹介がてら、ご自分がどういうことに取り組まれているのかと合わせて、裸足派でしたら裸足のメリットというのを、簡単に1分くらいでお願いします。
吉野剛氏(以下、吉野):吉野剛です。通称「裸足王子」、というと笑われるんですけど。
自分はアメリカで研究を始めて、ダイエットがてらランニングを始めて、それで怪我する人多いなぁと思って。
今のシューズのクッションは、生卵を2メートルくらいの高さから落としても割れないくらい改善されている。にもかかわらず、膝を痛める人が多いなと思うところから研究をしていきました。そしたら、「裸足で走っている人たちには膝が痛いという人がほとんどいない」というので、研究を始めて。そのよさを日本だけでなく海外でも伝えています。
最近では小学校から依頼が来て、小学生のパフォーマンスがどんどん上がって、いい感じになってきているところです。よろしくお願いします。
高岡尚司氏(以下、高岡):高岡尚司です。よろしくお願いします。
私は、鍼灸マッサージ師をしています。ランニングをやってらっしゃる方が多いのですが、その方々の治療で、何回やっても怪我を繰り返される方がいらっしゃいまして。
そういう時にランニングのフォーム自体をちゃんと改善しないといけないのではないかと思い、まず自分を守っているものを外して、人間本来の走り方を身に付けてみようということで、裸足で走り始めました。
実は、僕、東京マラソンを3回走ってまして。1回目、シューズを履いて走ったときは、たしか3時間6分くらいだったと思うんです。2回目に走った時は3時間30分くらいかかったんですね。これもシューズだったんですけど。
3回目走った時は、はじめてファイブフィンガーズで走って。それで、はじめて2時間50分で走れて。そのあと湘南国際マラソンを走って、この時は「全部脱いでみよう」と思って裸足で走ったんですけど、2時間45分で走りました。足にクッションがなくなっていくごとに早くなっていった。
今年1年は吉野さんといろいろツアーをやって、裸足で走るやり方とかを広めていっています。
松島:ありがとうございます。
藤原岳久氏(以下、藤原):おはようございます。こっち(靴派)、元気チームでいきたいと思うんですけど(笑)。「裸足vsシューズ」というかたちもあると思うんですけど、PCを操っている(主催の)砂川さんもいるので、「ボウズか吉野さん」か、みたいになってますけど(笑)。
(会場笑)
会場はボウズ派の人が多いので、ボウズ派の人はぜひ聞いていただければ。
高岡:僕、そっちに行ったほうがいいかな(笑)。
藤原:私は、シューズフィッティングアドバイザーという仕事をしています、藤原と申します。よろしくお願いします。私はシューズを履いて、今年の東京マラソンでベストを出しました。2時間35分で走りました。
(会場拍手)
そういう話ではなくて。先ほど高岡さんがおっしゃったように、私は、シューズは「重心移動する道具だ」と思っています。ですので、ランニングフォームを作っていく。ランニングのフォームもよくないとシューズは使えない。
吉野さんがおっしゃられたみたいに、クッションのあるシューズを履いていてもトラブルがある方がいる。そのなかで、体の重心を移動する道具としてシューズがあると考えています。そのへんをお話しできればと思います。よろしくお願いします。次の元気者に(笑)。
安藤:ブルックステクニカルアドバイザーと紹介いただいたんですけど、実は名刺には「ストーリーテラー」とあって、メインの仕事は「ランニングの楽しさを皆さんに伝える仕事」というものです。うらやましいでしょ(笑)。そういうことをしてます。
僕は陸上経験が特に多いわけではなくて。皆さんびっくりすると思うんですけど、ランニングする前、体重83キロあったんですよ。もちろんランニングを継続することによって、どんどん早くなったし、体重も軽くなりました。
僕はフルマラソンとかがすごく早いわけではないんです。基本的には、ウルトラマラソン。非常に長く走る距離が大好きです。過去の栄光になりますが、ギリシャのスパルタスロンという246キロのレースがあるんですけど、一応14位までいきました。たいしたことないですけど。
(会場拍手)
僕はこんな人間なんですけど、2歳と4歳になったばっかりの子どもがいるんですが、うちの子は裸足で運動させてます。
松島:安藤さんこっち(裸足派)ですか?(笑)。高岡さんこっち(ボウズ派)ですか?(笑)。
砂川伸彦氏:交代交代!(笑)。
安藤:皆さんと盛り上がれるといいと思います。よろしくお願いします。
松島:吉野さんも、怪我ということをおっしゃっていましたが、裸足の方は「シューズを履くと怪我をするんじゃないか」とか、一般的に考えると「裸足って普通に怪我をするんじゃないか」などと思われると思うんですけど。これは優位な研究結果とかあるんですか?
吉野:1個スライドを出していただいてもいいですか? これですね。
実は、すごい研究がすでに出ていて。もともとシューズを履いている人で、「裸足だと怪我しないだろうか」と思っている人はいっぱいいると思うんですけど。そもそもシューズを履いて怪我している人がどれだけいるんだっていうくらい、「膝が痛い」、「腰が痛い」という人が6割~7割くらいいます。
そんななかで研究があったんです。実際に一般的なシューズを履いて走っている人と、裸足系シューズという、ほとんどクッション性がないもので走っている人たちの、怪我の発症率を比べたら、裸足系シューズの人たちのほうが。
この赤のところが怪我の発症率なんですけど、圧倒的に少ない。股関節に関して言えば10分の1くらい少なくなっているんですよ。
シューズ系の人たちにすぐ突っ込まれたのが、実はこれは、1年以上、裸足系シューズでトレーニングできた人たちに限るんですよ。要は、裸足系シューズに移行して怪我した人たち、諦めた人たちは入っていないんです。
だけど、もともと移行した人たちのほとんどは怪我した人たちなので、順応できた人たちに関しては怪我が減るということです。これはものすごく重要なことで、ちゃんとやりましょうということがデータで出ている。5,000人を対象にした研究です。
松島:順応できる人の割合って、数字で出てるんですか? 裸足系で1年以上続けられている人の割合。
吉野:その割合は出てないんですけど、自分は何万人と教えてきている経験があって。順応していくというか、継続できる人の割合は、だいたい1割いかないですね。
松島:1割いかない! へぇ?!
吉野:ほとんどの人は、一般的には怪我したら「やっぱり裸足よくないね」となって戻っていく。諦めるんですよね、早く。だから、1年で止めた人が多くいると思います。
松島:なるほど。そこの原因についても伺いたいんですけど。どうですか? まずこの圧倒的な数字の差をご覧になって。
安藤:いろいろ資料を出そうと思ったんですが、どうしてもブルックスからとなると、仕事のアレで出せないこともあって。もちろんブルックスにも、こういったデータは入っているんですけど。
結果ありきのデータって、こういうことが非常に多くて。たとえばランニングシューズと言われても、「ブルックスが一番いいですよ」って言うわけじゃなくて、ホームセンターに売っている5,000円くらいのランニングシューズも、1万5,000円くらいのランニングシューズも、シューズで一括りにしちゃってるんです。
僕たちの責任もあるかもしれないんですけど、シューズというのが、その人の足にあっているのかどうか。サイズ、幅。あとは、モーションコントロールといって「基本的に正しい走り方はこれですよ」ということで作られたシューズが非常に多いんですよね。
それがたまたまマッチングしなかった場合は、逆に故障を招いちゃうこともあるかもしれないんですよ。「それだったら裸足のほうがいいですよ」っていうのは、極端な理由になっちゃうと思うんです。
さっきの、故障するというのは、どれくらいの走歴で、どれくらい走ったのか。ストレッチはしてるのか。睡眠時間削って走ってるのか。そういうのが隠れちゃってるんですよ。あくまでもデータはすべてそうだと思うんですよね。
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