2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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松島倫明氏(以下、松島): 本日の司会を務めさせていただきます。松島です。よろしくお願いいたします。
僕は書籍の編集をやっておりまして、皆さんのなかで、この『BORN TO RUN』という本を読んだことがある方、挙手していただけますでしょうか。
(会場多数挙手)
お、かなりいらっしゃいますね! ありがとうございます。
僕自身もこの本を手掛けたときに、裸足ですとか、ファイブフィンガーズ(注:五本指の靴)で走り始めて。今はサンダルで走っているので、多分、裸足とシューズの中庸あたりにいるんじゃないかと、思っているんですけれど。
あとは、この『BORN TO RUN』のなかに、ヴィーガンでウルトラマラソンを走るスコット・ジュレクという人が出てきまして。その人の本を作っているなかで、3ヶ月、ヴィーガンをやってみたりしました。
今は、自分ではパレオダイエットと言ってるんですが、野菜たっぷりなんですけれど、炭水化物を取らない。なので、それもまた菜食と肉食の中庸にいるんじゃないかなと思っています。
自分でも体験して、いろいろと本を担当するなかで、今、最も熱いこの2つのトピックスについて、今日はこういう会で皆さんと一緒に、それぞれのメリットというのを持って帰れるような会にできればと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(会場拍手)
では、まずは「菜食と肉食」というテーマで進めていければと思います。ザックリと最初に聞いてしまうんですが、「自分はヴィーガンです」とか、ベジタリアン、ローフーディスト、要するに「菜食派だ」という方、挙手いただけますか?
(会場少数挙手)
1、2、3……、少ないですね。4名ですね。では逆に、肉食というか、「その定義をどうするか」というのもあるんですけれども、「自分はどちらかというと肉食派だ」、「肉が自分の食事のメインである」という方。
(会場多数挙手)
お、かなりいらっしゃいますね! わかりました。今日の大体の会の雰囲気が、これでつかめました(笑)。
(会場笑)
どちらかというと、そちらに肩入れしながら……というのは嘘ですけれども、うまく進めていければと思います(笑)。
(会場笑)
まずは、今日の前半のパネリストの4名の方をご紹介させていただきます。こちら、僕のほうから見て左側なんですけども、ローフードシェフでいらっしゃいます、石田恵さんです。よろしくお願いいたします。
その手前にいらっしゃるのが、Attivaローフード・スクールの校長でいらっしゃいます、森睦美さんです。よろしくお願いいたします。
そしてこちら、今、お越しいただきました、宗田マタニティクリニック院長の宗田哲男先生です。よろしくお願いいたします。
で、一番右手にいらっしゃいます、稲毛エルム歯科クリニックの院長でいらっしゃいます、長尾周格先生です。よろしくお願いいたします。
では、まずここ(スライド)に「メリットを挙げて下さい」とあるんですけれども、みなさんに簡単に自己紹介を兼ねて、ご自身が食についてどういう取り組みをされていて、そのメリットとしてどういうものを考えているのかということについて、お話しいただけますでしょうか? 森さんからよろしくお願いいたします。
森睦美氏(以下、森):みなさま、おはようございます!
会場:おはようございます。
森:ローフードのAttivaフィットライフ・アカデミーの学長をさせていただいております、森睦美と申します。むっちゃんとか、むっちゃん先生と呼ばれておりますので、お気軽に呼んでいただければと思います。
今日このように、大勢の肉食派のなかで(笑)、4名の菜食派で、ちょっとドキドキしていますが、よろしくお願いします。
私は、実は、8年前くらいまでは肉食派でした。長年いろんな病気を患っていまして、あるとき出会ったのがローフードでした。それを5割くらい取り入れて、21キロのダイエットに成功して、喘息をはじめ、さまざまな体調不良を、大体1年くらいで全部、完璧に治すことができました。
もともと自然療法を20年くらいやっているんですけれども、アロマだとか、いろんな自然療法がございますけれども、「やっぱり体の源を作ってるのは食だな」ということを改めて感じる、自分のなかでショッキングな出来事でした。
「これをもっと研究して、多くの苦しんでいる人に伝えたい」と思いまして、6年半ほど前にスクールを開校いたしまして、今、7年目になっております。これまで、2,000名を超える方々に、いろいろ指導させていただいております。
実は、私はベジタリアンでもヴィーガンでもなくて、完全菜食ではないんです。お肉はたまにしか食べないんですけれど、お魚系はたまに、ちょっと食べます。
大体8割から9割が野菜という、そういう食事をしております。なので、パレオダイエットにちょっと近いかもしれないですね。
それともう1つ、これは完全にローフードの定義ではないんですけれども、私は食事に「発酵」を組み合わせております。発酵とローフード、野菜と、あとは生(なま)をいかした酵素ですね。これが三位一体になったときに、腸内環境が非常に良くなりました。
あらゆる栄養を、腸のなかで見事に変えていけるっていうのが、この7年間の実感です。そういったかたちでさせていただいております。ありがとうございます。
(会場拍手)
松島:ありがとうございます。続いて、石田さん、よろしくお願いいたします。
石田恵氏(以下、石田):みなさん、こんにちは。私は人生の半分くらいを日本の外で住んでいまして、初めはいろんな食べ物を食べてとか、普通に食事をしておりました。
90年くらいから、ヨーロッパでお肉の問題がけっこうありまして、だんだんお肉を食べなくなりました。狂牛病とか、豚ペストとか、そういうのがありまして、お肉を食べないという生活をしていくうちに、90年中盤くらいから菜食になりました。
そのあと、実は私、乳ガンを患ったんですけれども、幸いにもあまり進行していなかったので、このように元気にしております。(発症から)10年達成しましたけれども、そのときにローフードというものに出会いました。それはアメリカからきたものだったんですが。
私も、「自分の体の調子を良くしたい」という気持ちと、「そういうものをみなさんに作ってあげたい」と。もともと作るのが好きだったものですから、そういったかたちで「ローフードのシェフ」という活動を始めました。
で、5年くらい前に森さんと出会いまして、今回、Attivaフィットライフ・アカデミーの理事としても、参加して活動をさせていただいております。
松島:ありがとうございます。
(会場拍手)
松島:「肉食については、みなさん、もうご存じなんじゃないか?」という話になってるんですけれども、簡単にメリットの部分について、ご紹介をいただけますでしょうか。宗田さんお願いいたします。
宗田哲男氏(以下、宗田):私は産婦人科の医者ですけども、7年前に糖尿病になりまして。医者でありながら、医者の言うことを聞かないで、食事だけで糖尿病を治してしまったんですね。
私はもともとは、彼と実は大学同じなんですけども。最初の大学は北海道にいまして、地質学というのを勉強していました。地質で石を叩いて化石を探すという、古代のロマンですかね。
私はその頃は、ナウマンゾウというゾウを「北海道で掘り当てよう」と、思っていたんですけども。「日本にゾウやワニがいた時代があった」ということは、とてもロマンチックだったんですね。
そのあと、こういうことで医者になったんですけども、まさか医者になってから、またその地質学が役に立つとは思わなかったんですね。あとでお話ししますけども、「人間は何を食べて生きてきたのか」、こんなことを考えながら、今、自分が糖尿病になったことを幸せに思っているところです。以上です。
(会場拍手)
松島:ありがとうございます。では、長尾さん、お願いします。
長尾周格氏(長尾):みなさん、初めまして。私、千葉の稲毛というところで、歯科医院を開業しております、長尾と申します。みなさんよろしくお願いします。
僕のクリニックは、実は普通の歯医者とは違いまして、予防歯科専門のクリニックとなっております。予防歯科というのは、虫歯の予防ですとか、歯周病、もしくは歯並び、噛み合わせの異常、「不正咬合」って言うんですけれども、こういったものを予防していくためのクリニックとなっております。
その予防歯科を実践するにあたって、最初のほうは「虫歯の予防のために歯磨きを指導する」ですとか、「お子さんにフッ素を塗る」とか、そういうことをやっていたんですけど、「どうもなんかおかしいな、違うな」ということに気付いたんです。
いろいろ調べていって、「虫歯にならない人たちが世の中には存在する」ということを知りました。今から80年近く前に書かれたプライス博士の本(『食生活と身体の退化』)、先住民の生活を調べた本なんですけども、それを見て(先住民の)生活と、彼らがまったく虫歯にならないということに、衝撃を受けました。
そうであるならば、「その知識を広めることが本当の予防歯科だ」ということで、それ以来、活動しています。4年近くになるんですけども、僕の知見がみなさんのお役に立てるとうれしいと思っております。よろしくお願いします。
(会場拍手)
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