2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
Do I Only Use 10% of My Brain?(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:映画や雑誌、著名人、いかさま師などによって、我々の脳は10パーセントしか使われていないというアイデアが広められています。もし脳のパワーの一部にしかアクセスできないとしたら、そのすべてのポテンシャルを開放した時に何ができるかを想像してみてください。
他人の考えを覗いたり、株式市場で遊んでみたり、手を使わずに空き缶を破壊したり浮かせたり。そんな想像を台無しにするわけではありませんが、その10パーセントというのはそんな想像とは程遠く、ばかげていると言っても過言ではありません。こんなことをいまだにしゃべり続けていることすら信じられないぐらいです。
多くの根拠の無い説と同じように、どこから始まったのかを正確に指摘するのは難しいです。決定的なソースはありませんが、いくつかの説はアメリカの心理学者ウイリアム・ジェームスや、アルバート・アインシュタインにさえつながります。2人があらゆる言葉で示唆しているのは、我々は精神的なポテンシャルのほんの一部しか使っていないということです。
しかし実際我々は、脳のほとんどの部分を使っているんです。本を読んでいるときや、音楽を聴いているとき、街を歩いているとき、寝ているときでさえ、脳の多くが活性化されています。
なぜそう言えるのでしょうか? ひとつの方法としては、PETスキャンやMRIsなどの技術によって、脳の働きを視覚化することができます。これらのイメージによって、歩いたり喋ったりという単純な動作においても脳の大部分の領域の働きを確認することができます。
一度にすべての筋肉を使うことがないように、一度に脳のすべてを使うことはありませんが、我々が数日にわたって脳のすべての部分を使っていることはこれらのスキャンによって証明されています。
またもし脳の90パーセントが役に立たないのだとしたら、虫垂や扁桃腺などを取り除いても普通に生活していけるというのは理にかなっていますよね。
脳の損傷や病気は、臓器の10パーセントしか機能していないときほど重大ではないはずです。しかし実際には、大小はあれど心身への影響のない脳の損傷や病気などひとつもありません。
フィネアス・ゲージの話を聞いたことがありますか? 19世紀の鉄道建築技術者で、レール用のくぎで頭を貫通する事故にあった人です。
実際にはくぎは頭には留まらずに、完全に貫通して飛んでいってしまったのですが。驚くべきことに、それでも彼は死ななかったんです。記憶も技術もそのままでした。ただし多くの友人が、彼の性格が変わってしまったと証言しています。
沢山の人が彼を使って、さまざまなことを証明しようとしたので、我々には実際彼がどんな人だったのかはわかりません。しかし棒が頭を貫通したら、何かしら変化が起こるということにはほとんど疑う余地がありません。
イギリスのピアニスト、クライブ・ウェアリングは、海馬を破壊するウイルスに感染しました。海馬は記憶保存をコントロールする脳の領域です。その結果、妻以外の人を識別できなくなり、30秒以上記憶を保持することができなくなってしまいました。脳のすべての領域は機能を持っていて、それらは自分自身であり続けるために必要なんです。
脳は常に動き続けているということを我々は知っています。文字通り、常に栄養を与える必要があるからです。平均的にヒトの脳は体重の約3パーセントを占めますが、すべてのニューロンの働きを保つには少なくとも身体のエネルギーの20パーセントが必要なんです。
我々は脳が心の鼓動を思い出したり元カノへの対処法を考えたり、どこに携帯を置き忘れたかを思い出すために、いつも食事のカロリーの話をしているんです。
食、特に糖質と脂質の高い食へのコンスタントな欲求は脳と大いに関係があります。進化の観点から言えば、大量のエネルギーを無駄に消費するのはまったく理にかなっていません。
最後に、テレキネシスも魅力的ですが、我々の脳はすでにとんでもないことをする能力を秘めています。実際、起こっていることのほんの一部しか理解できていないとしたら、その機能を非難するのではなく、あなたの脳がしてくれているすべてのことに感謝しましょう。
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