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3 New Discoveries in Space(全1記事)

2013年、宇宙で見つかった3つのもの

2013年12月の『Journal Science』で宇宙に関する3つの新発見が紹介されました。1つ目は韓国の研究者が超新星からリンの存在を発見したこと。2つ目はロンドンの天文学者が超新星で発見したアルゴン。3つ目は木星の衛星エウロパに海があるという証拠です。それぞれ、サイエンスチャンネル「SciShow」の解説で見てみましょう。(SciShowより)。

超新星からリンの存在が観測された

ハンク・グリーン氏:宇宙から私たちが必要としているものの多くが得られるということがわかりました。栄養素が水とともにヨーロッパに落ちてくるのです。ジョークを言いたい気分だけど、どうせリアクションがないことがわかってるので、言いませんけど。

超新星は常に例えばゴールドや、私たちが生きるうえで不可欠なすべての元素を作っています。さらに驚くべきことに、例えば細胞膜組織の中にあるといった構成要素であるDNA、RNA、ATPなど、リンは生命体にとって必要不可欠な栄養素です。

今週(2013年12月)、韓国の天文学者が爆発している星の残留物の中に元素の根源を発見したということです。

研究者たちは、パロマ天文台にある望遠鏡を使って、Cassiopeia Aの超新星から放出される赤外線波を観察しました。

異なる元素は異なる波長を放出し、中でも驚くほど目を引いたのが、リンでした。

通常私たちが銀河系で見られるものに比べ、リンの波長は鉄の波長の約100倍に値します。瀕死の星がリンを大量生産するのです。超新星からリンの存在量が観測されたのはこれが初めてのことで、これは生命体にとって不可欠な要素がどこからくるのかという観測でもあります。

そしてLASSOもまた生命維持に必要な6つの元素である水素、炭素、窒素、酸素、硫黄も宇宙で見つけました。

神々しい命の部品がすべて一度に完全に揃うという証拠になります。

アルゴンの放出も確認

University College Londonの天文学者たちがEuropean Space Agencyにあるハーシェル宇宙望遠鏡を使って別の超新星が特別な物質を放出しているのを観測しました。

そのチームは、かに星雲と言われる超新星の残留物が発している赤外線の長さを測量しました。

特にアルゴン、水素と非常に多くのリンでした。

宇宙で希ガス分子が観測されたのは初めての事です。アルゴンのようなガスはとても安定していて、元素と分子が一緒に存在することはほとんどありません。

天文学者はそれらの分子やアイソトープはその型で、星の中心にある強力なエネルギーがその素ではないかと考えています。実際それが観察されたのは、今回が初めてです。

木星の衛星エウロパの海

要約すると、今週お送りした宇宙に関する3つめの発見はエウロパの泉と呼ばれるようなものです。

私たちが長年、月を覆っている氷殻には、液体でできた海がありました。今、私たちにはこの海が現実に存在するもので、行くことだってできるという証拠があるのです。

テキサスのサン・アントニオにあるSouthwest Research Instituteの天文学者は、南半球の異なる2地帯において200メートル水蒸気の柱が上がっているのを観測しました。

ハッブル望遠鏡で撮影された1999年秋と昨冬に撮影された月の画像には、酸素と水素による紫外線の放出が見られ、水分子が観測されました。

軌道上の木星が月に近づくと水柱は消え、潮汐力で地割れを引き起こすのです。氷殻と水柱が宇宙に吹き上げるというのです。

詳しくお知りになりたい方は、今週号(2013年12月)の『Journal Science』で3つの新発見について、お読みいただけます。宇宙が我々の世界について、こんなにも寛大で私はうれしく思います。それから、ご覧いただいたみなさんと、特に購買者のみなさんに感謝しています。なぜなら皆様なしにこの動画は存在しないからです。

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