2024.10.10
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五郎丸歩氏(以下、五郎丸):本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。2016年の2月より、オーストラリア、クインズランド・レッズでプレーすることが決定いたしました。
この話はワールドカップのアメリカ戦の後に、エディーヘッドコーチより直接お話しいただきまして、10月の末にエージェントを通じて契約をし、11月の頭にサインをして、このような会見を開かさせていただいております。
まずはクインズランド・レッズさん、チャンスを与えていただきまして本当にありがとうございますという気持ちと、また快く送り出してくれたヤマハ発動機ジュビロ、それからチームメイト、ファンの方々、心より感謝しております。
これから新たなチャレンジになると思いますけれど、日本のプレイヤーとして恥じないように、しっかりと世界の舞台で活躍する姿を日本のみなさんに届けられるように頑張ってまいります。応援よろしくお願いします。
司会:ありがとうございました。質疑応答の時間に入りたいと思います。
記者:東京中日スポーツ、オオトモです。本日は契約決定おめでとうございます。五郎丸さんにお願いしたいんですけれど、今回契約するに当たりまして、当然、日本のサンウルブズというチームでのスーパーラグビーという選択肢もあったのではないかと思うんですけれど、その辺りはどのように自分のなかでいくつかの選択肢を考えて、どの部分を重視してレッズとの契約を選ぶことにしたのか、そのあたりの考えをお聞かせください。
五郎丸:もちろん、サンウルブズがスーパーラグビーに参戦する1年目、来年が参戦する1年目にあたりますので、そこに参加して盛り上げることももちろん視野に入っていました。けれども、2012年からこの4年間、エディージャパンでずっとやってきましたけれど、家族との時間とのいうのがあまりにも少なくて、サンウルブズのチームに参戦することによって、また家族との時間が取れないということがサンウルブズを選ばなかった一番の要因です。
レッズに関しては、家族も一緒に行けますし、子どももまだちっちゃいので、子どもたちにも非常によい経験になるかと思い決意させていただきました。
記者:フジテレビのオオムラと申します。今のお話だとご家族も一緒にオーストラリアの方で生活をされるということになるんでしょうか?
五郎丸:そうですね。家族もすべて全員行きます。
記者:上のお子さんはもうわかってると思うんですけれど、なんて言ってました?
五郎丸:いや、彼はまだ知らないと思います。
記者:そうですか。お子さんは知らなくても、現地のレッズのホームページの方では、相当歓迎されるホームページが出てましたけれど、ご覧になりました感想をお聞かせください。
五郎丸:そうですね。文章だけでなく、ワールドカップの映像なども入れて盛り上げていただいておりますんで、期待に答えられるように努力して参りたいと思います。
記者:ただスケジュールを見ると、来週から日本のリーグが始まって、1月までプレーして、2月から8月までオーストラリアでプレーして、また終わったら日本じゃないですか。1年以上というのは体力的にはどうなんでしょうか? 自信のほどは?
五郎丸:この4年間ずっとエディージャパンで世界一きつい練習してきましたんで、その辺については心配はしていないですね。
記者:じゃあ、怪我には注意していただくということですかね。
五郎丸:もちろん最善の注意は払いますけれども、怪我するときは怪我するんで、あまり怪我を恐れずに思いっきりチャレンジしていきたいと思います。
記者:サッカーの長友選手のお辞儀ポーズがよく有名になりましたけれども、今度はオーストラリアでは五郎丸さんのポーズはどういうふうにとらえられると思いますか?
五郎丸:まずは試合に出られるように努力したいと思います。
記者:ありがとうございました。
記者:テレビ朝日のアオヤマです。よろしくお願いいたします。さきほど、エディー・ジョーンズヘッドコーチの方からお話があったと聞いたんですけれども、どんな言葉をかけられたんでしょうか?
五郎丸:アメリカ戦の前に、少し海外のチームからオファーがあるというお話をいただいて、ただアメリカ戦に集中しなくちゃいけなかったんで、アメリカ戦が終わって詳しく話をするということで、終わってから話をいただきました。
まずクインズランド・レッズを選んだ理由として、僕がラグビーで海外に行った経験というのが高校3年生の時ですけども、高校日本代表としてオーストラリアに遠征がありました。その時に一番最初に行った街がブリスベンで、サンコープ・スタジアムというのがありまして、そこがレッズのホームタウン、ホームスタジアムになってますね。
南アフリカとオーストラリアの試合の前座として僕らはプレーしてまして、初めてテストマッチを生で見て、それまではまったく世界のラグビーというものに興味はなかったんですけれども、そのプレーを見て、すごく世界の選手達に興味を持ち始め、その時なにもわからなかった僕が一番好きになった選手がジョージ・スミス選手で、2012年には彼はトップリーグでMVPとベストフィフティーン。その当時僕は、ベストキッカー、ベストフィフティーン、得点王と3冠を獲って、同じ表彰台で表彰されたことを嬉しく思いました。
また高校ジャパンで試合した翌日ですね、移動があったので空港に向かった時に、写真を撮っていただいたのが、ジョージ・スミス選手とエディー・ジョーンズヘッドコーチ、この二人だけでした。
そういう繋がりというか、接点もありまして、エディーヘッドコーチの方からその話をいただいた時には、もう断る理由がなかったですね。非常に嬉しかったです。
記者:すごく運命というか、思い入れのある土地でもあるということですか?
五郎丸:そうですね。すごい思い入れがありますし、本当に世界のラグビーを意識し始めた一番最初の土地だと思います。
記者:今、五郎丸選手はほぼ定位置、チームのなかでも定位置が約束されている状態ですけれども、これからはポジション争いが行われるところへ行くと思うんですね。それに関してはどういうふうに感じていますか?
五郎丸:非常に楽しみですね。もちろん僕は英語も全然堪能じゃないですし、海外でのプレー経験もまったく無いんで、ゼロからのスタートだと思うんで。そういうチャレンジ一つひとつを楽しんで、しっかりといいパフォーマンスだせればと思います。
記者:「チームとしてはやはり正確なキックを魅力に感じている」というコメントが出されていましたけれども、キッカーとしての思いというのはなにかありますか?
五郎丸:そうですね。レッズさんは、クエイド・クーパーさんといういいキッカーがいましたけれども今シーズンはヨーロッパの方でプレーされるということで、キッカー不在ということで僕の方に声がかかりましたけれども。まずは試合に出ないと、キックもできないんでしっかりとレギュラーに定着できるように、またゼロからスタートしたいと思います。
記者:そして最後にもう一つだけ、思い出の地ということもありましたけれども、五郎丸選手といえば海が好きで、釣りが大好きで、と話をされていましたが、ブリスベンといえば目の前に美しい海が広がっていますけれども、それについてはどうですか?
五郎丸:そうですね。ゴールドコーストも近いですし、もちろん釣りも楽しみたいですしね。家族ともしっかりといい時間過ごせたらいいなと思います。
記者:ありがとうございます。
司会:続きまして、はいどうぞ。
記者:フジテレビ、とくダネ!のアベと申します。よろしくお願いいたします。レッズからオファーがあった時、五郎丸選手はご自身で、お一人で決断されたんでしょうか? それとも誰かに相談をして決断したんでしょうか?
五郎丸:もちろん家族には話はしましたね。ただ帰ってきて少し時間があったんで、しっかりと考えた上でサインさせていただきました。
記者:ご家族はオファーがあった時、なんておっしゃっていましたか?
五郎丸:そうですね。妻も何歳の時かわからないですけど、オーストラリアで半年くらい生活してたことがあるそうなので、非常に楽しみにしてるそうです。
記者:これからオーストラリアで半年以上生活することになると思うんですが、日本からこれは絶対に持って行こうとか持って行きたいなと思っているものはありますか?
五郎丸:なんですかね。トンカツですか? 冗談です(笑)。なにも持っていく必要はないと思います。文化もそんなに違いもないですし、その辺も楽しみたいと思います。
記者:すでに勉強を始めたり、準備しているもの、これから準備しようかなと思っているもの、お忙しい日が続くと思うんですけれどありますでしょうか?
五郎丸:まずはトップリーグでしっかりと、僕自身はまだプレーヤーなので、しっかりとベストパフォーマンスを出して、国内のリーグを盛り上げるということがプライオリティとしては一番高いですね。次にやっぱり語学力。英語がついてこないと、いくらいいプレイヤーでも試合に出るっていうのは難しいと思うんで、残り少ないですけれどできるところはしっかりと勉強して、現地に入りたいと思います。
記者:最後に一つお願いします。オフの日、まだ考えられないかと思うんですけれども、レッズでプレーしてオフの日にはこんなことをして楽しもうとか今考えていることはありますでしょうか?
五郎丸:磐田の生活と一緒でのんびりしようかなと思います。
記者:ありがとうございます。
記者:テレビ朝日、グッド!モーニングのオオノと申します。今回ワールドカップでの経験はスーパーラグビーへの自信へと繋がりましたか?
五郎丸:そうですね。世界で戦えるという自信、きっかけを作ってくれたのはもちろんワールドカップですし、またヘッドコーチであるエディー・ジョーンズ、あとは日本代表のチームのメンバー、そういったのがきっかけになって今は自信に満ちあふれてます。
記者:ありがとうございます。逆に不安なこと、怖いことなどありますか?
五郎丸:いや、失うものはないんで、思いっきりやってこようと思います。
記者:ありがとうございました。
司会:次の方。
記者:静岡朝日テレビ、アダチと申します。五郎丸選手にお聞きしたいと思います。今回のレッズからのオファーなんですが、ワールドカップの五郎丸選手のプレーを見て、注目されたと思うんですけれども、もちろんキックのこともあると思うんですが、スコットランド戦でのタックルとか色々ありましたけれども、ご自身はどこが注目されたと思っていますか?
五郎丸:まず注目されるきっかけを作ってくれたのは、もちろん日本代表がいい成績を残してくれたからだと思ってます。個人的に注目されるというのはあまり念頭に置いてなかったんで、非常に嬉しく思ってますけどね。
記者:それでもレッズが評価している部分はご自身はどこの部分だとお考えですか?
五郎丸:やっぱりゴールキックですかね。
記者:スコットランド戦でも、素晴らしいタックルあったんですけれど、その辺はどうお考えですか?
五郎丸:そうですね。世界最高峰のリーグに参戦することによって、やっぱりあまり簡単には成功しないだろうなというのが今の自分のイメージとしてはありますけどね。
記者:レッズではどのようなプレーをしていきたいとお考えですか?
五郎丸:まずはやっぱりゼロからのスタートなので、初心に戻って、しっかりと努力していい結果を残して行きたいと思います。
記者:ありがとうございました。
記者:静岡第一テレビのコスゲと言います。お世話になります。地元のみなさんからすると、勘違いされて五郎丸さんそのまま静岡から出て行ってしまうんじゃないかと、思われている方も多いと思うんですけれども、地元のファンのみなさんに対してなにかメッセージがアレばお願いします。
五郎丸:そうですね。まずはワールドカップ期間中にいろんな場所でパブリックビューイングを開いていただいた自治会の方だったり、それに参加していただいた市民の方々、本当に心強かったですし、感謝の気持ちでいっぱいです。
2019年にはエコパスタジアムでワールドカップが開催されますんで、ラグビーにもっと関心を持っていただいて、ホスト国としてしっかりと歓迎できるような、街になっていけばいいなと思っています。
記者:五郎丸さんは海外で得た経験を地元ヤマハで今度どういうふうに活かしていきたいと考えられているのでしょうか?
五郎丸:僕もあんまり喋りがうまい方じゃないんで、しっかりとグランドでプレーで見せられればいいなと思います。
記者:あと、今立場としてはヤマハ発動機の社員という立場だったと思うんですけれども、海外挑戦中はお仕事とか立場とかどういうふうになるのかというのはいかがでしょうか
鈴木正典氏:この点に関しましては、私の方からご説明させていただきます。基本的には社員という立場に関しては従来通りです。この点に関して、海外の挑戦の支障になるというふうには考えておりませんので、引き続き、社員としてということです。
記者:ありがとうございました。
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