2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
The Terrifying Truth about Bananas(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
ハンク・グリーン氏:このSciShowの本部には、従業員用の小さなフードコーナーがあって、日によって、ドーナツとか、ナッツとか、ドライマンゴーとかが置いてあったりします。
その中で、一番人気があって、すぐになくなってしまうのが、このなんとも素晴らしい、美しくて気品のあるバナナなのです。ところが、このバナナ、いつかは消えてなくなってしまうかもしれないのです。
まずは、いいお話から始めましょう。バナナは健康的な食べ物で、栄養やエネルギーがいっぱい。こうして手にもぴったり収まるし、いつ食べごろなのかも一目了然。むくのも簡単、食べるのも簡単。
それにビックリするような統計があります。ウォルマートで一番売れているのが、なんとバナナ。ポテトチップスでもない、コカコーラでもない、フィフティ・シェイズ・オブ・グレイでもない、バナナなのです。
カーク・キャメロンは神の存在を証明するのはバナナ以外にないと考えたほどです。しかし、バナナは神が作ったものではなく、自然が作ったものでもないのです。
お店で売られているバナナは人が作っているのです。でも、誤解しないでください。もちろん野生のバナナもあります。たくさんね。南アジア、東南アジアに原生しています。
品種の数で言えば何十種類、それをさらに細分すれば何千種類ものバナナがあります。でも、我々が食べているのはそれらではありません。
その原生種のバナナには、ご想像の通り種があります。果物はみんなそうですからね。柔らかい果肉の中には種があって当然です。でも、バナナの種はふつうは食べていませんよね。どうしてでしょう。実は、すこしは食べているのです。食用栽培のバナナには種がほとんどなくなってしまったのです。
でも、よーく見れば、黒い点が見えますよね。種はこんな姿になってしまたのです。発芽力はないので、植えてもなにも育ちません。今のバナナは、繁殖しない変種なのです。別にけなしているわけではありません。ただ、それが真実なのです。
1960年代より前に生まれた人、そういう年配の人もこのSciShowを見ていただいているでしょうか。感謝いたします。でも、それ以外の人が、今まで食べたバナナはおそらく遺伝的に同一のバナナなのです。それはこのキャベンディッシュという種類で、種なしのやつです。
でも、昔もそうだったわけではありません。1960年代以前でもバナナを食べていましたが、それはグロ・ミシェルという種類のバナナでした。今よりもっと大きくて、甘く、皮も厚めでした。「バナナの香り」がすると言われるいろんな食べのものがありますよね、でもバナナの味がしないと思いませんか。それは、一応バナナはバナナですが、グロ・ミシェルの味なのです。
非常に普及していたグロ・ミシェルですが、その遺伝的画一性が、その命取りとなってしまいました。パナマ病という、殺菌剤の効かない病原菌がグロ・ミシェルを襲いだしたのです。人々がこの病原菌の怖さに気付いた時には、グロ・ミシェルはすでにほとんど壊滅状態になっていました。
そういうわけで、バナナ生産業者はキャベンディッシュに総入れ替えせざるをえなかったのです。キャベンディッシュは種なしなので、茎を株分けして栽培するのが唯一の生産方法です。
この50年くらいはキャベンディッシュでうまくやってきました。パナマ病にも強いのです。ところが、ちょっと恐ろしいことに、パナマ病の新型でキャベンディッシュを襲うものが現れたのです。遺伝的に同一の世界的単一栽培は病原菌にとっては願ってもない攻撃相手です。1つの個体に感染して、やっつけることができれば、後はどれも同じなので、いとも簡単に次から次へと、瞬く間に攻略することができるのです。
科学者の中にはこのことを心配している人がたくさんいます。キャベンディッシュは全滅すると予測する人もいるくらいです。このわれわれの大好きなすばらしい果物が姿を消してしまうかもしれないのです。
でも、そうと決まったわけではありません。現在では、遺伝、伝染病、菌類、病原菌の知識が飛躍的に向上しています。科学者や栽培農家はキャベンディッシュを守るための対策をすでに取り始めています。最悪の場合に備えて、キャベンディッシュに取って代わる、遺伝子の異なった品種を栽培し始めている農家もあります。
また、遺伝子組み換えでパナマ病に免疫性のあるキャベンディッシュを作ろうとしている科学者もいます。それに、グロ・ミシェルの教訓から多くのことを学んでいます。感染した畑はすぐに取り壊され、病原菌のまったくない、研究室で育てられた苗が植えられています。
というわけで、バナナを一生懸命栽培して頂いている農家の皆様、ありがとうございます。おかげで従業員にも安く提供できます。科学者の皆様もありがとうございます。グロ・ミシェルの過ちを繰り返さないよう、たゆまぬ努力をしていただき、感謝しています。
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには