
2025.03.07
メール対応担当の8割以上が「カスハラ被害」に クレームのハード化・長期化を防ぐ4つの対策
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古賀学氏(以下、古賀):ワンフェスに残念ながら、フィギュアは間に合いません。フィギュアの販売は間に合いません。
宮脇修一氏(以下、宮脇):販売は間に合わないよ。というか最初からね、間に合わす気はないんですけど(笑)。だって普通間に合うと思ってなかったし。
古賀:あと、普通のガレージキットとして売ってもおもしろくない。
宮脇:おもしろくないじゃないですか。だから今回は最初から、ゴール地点は8月の。
古賀:水中ニーソの。
宮脇:いつからでしたっけ?
古賀:8月21日からの。
宮脇:21日からのところで、最後のゴールは原宿にしよう。そこで、今までは写真だけじゃなくて、辻村フィギュアも、僕らとしてはフィギュアを。模型の国の人間からすると、ワンフェスの中では2500とか5000ぐらいのフィギュアがデビューする中で、1つだけ売るよりもいい。
やっぱりその1つのために、水中ニーソ展とフィギュアが、何かできる。まぁ言ったらコンセプトもはっきり出せるし、お客さんにとっても、そこで初めての色ついたしまりすちゃんのフィギュアを見れるってのは、大きな事件なので。それこそさっき言った、「説教臭い」ってなるけど。
古賀:啓蒙。
宮脇:啓蒙ですね。
本橋康治氏(以下、本橋):文脈も含めて提案するっていうことですね。
古賀:文脈ごと商品になっている。
宮脇:フィギュアの発売、発表イベントが、ご本人の写真カットと一緒に造形師としまりすちゃんのって、普通はならんだろう。
フィギュアは僕らこれだけ、お菓子のおまけでやったりとか、なんだかんだして、海洋堂さんもそれなりには、認知はされてるんですけど、ライセンサー様がいらっしゃいます。某さっきのお姉ちゃんみたいなアニメの漫画の作品でもなんでも、「誰のためにこんなフィギュア作ってるのと思ってんの、お前らのために作ったんと違う」と言いたいんだけど、ライセンサー様が「こんなポーズにして下さい」とか、最近はどんどん調子に乗ってきはって、「グーをパーにしろ」とかね、こういうふうにしてるのを「もうちょっとなんとかポーズを変えて」……。
「いや、あんたの為にやないわ!」っていうか、「アホ毛をこうなってるのをこっちに向ける」「いやなんやそれ! その君の趣味は何やねん!」とか。そういう意味では、どんどん増長する、キャラクタービジネスと言われるライセンサー様の、僕らは文句言う気はないですが、意見を言うと、「監修を受ける気は無いのですぐわぁー」とかね、嫌そうに言ってますけど(笑)。ほんまにそうなんですけどね(笑)。
ますますキャラもんは、各メーカーさんもまた、どこもこもライセンサーでいけいけ、「ご意見をください」とか言うて、へりくだっていきよるんですよ。そしたら言われた通りに、造形師のほうに「お上がこう言うてるからこう変えろとか」言うて。平気でそういうことを言う。
でも今回は辻村さんであり、しまりすちゃんであり、それから古賀さんが、ある種そうやって、フィギュアとしても僕らの立ち位置からしても、それはすごい幸せな出来事になる。
特にリアルフィギュアは、絶対に女の子自身もやらせたくない人が多いんですよ。つまり魔改造ができたりとかすると、しまりすちゃんのフィギュアにちょっと他のをっくつけて、嫌ぁなことするような。だからジャニーズなんかは版権を下ろさないし、それは当たり前なんですけどね。フィギュアに自分がなるというのは(抵抗がある)。
古賀:センムのもありますよね。
宮脇:ありますけれども、そのうち売り出すかもわかんないけど、本人を目の前にチョーンッと首を落とされたりとかね。変に言ったら、イスラムの国の人が絶対に偶像崇拝したらいけないし、いざとなったらブッシュ人形を焼いたりとか、オバマ人形を焼くのと一緒で、フィギュアを自分の分身にされることはすごくリスクが高いので、魂が入るから。そういう意味ではしまりすちゃんのフィギュアは魔改造したりとか。
古賀:リボルテックのウッディも大変なことにされてる(笑)
(会場笑)
古賀:そういうことですよね。
宮脇:ウッディがそうなってしまって、ライセンサーから、「いかがなものか」と言われても、まああんな顔してるしね(笑)。
古賀:これは海洋堂がやってるわけじゃないですもんね。
宮脇:顔は実際にリアルに、ちゃんと本編に出てる顔だけど、どう使うかはユーザーの歪んだ心があるので。なんかウッディがそういうキャラになっちゃいましたからね。そうされたりして嫌がるのは、その覚悟がないと。
フィギュアになる、自分が偶像になる事は女の子にとっても、リスクがすごい高い。それこそ目の前でベロリと舐められたりとか、食べられた日には、嫌でたまらんでしょ。そういうリスクすらあるのがフィギュアの持つ力ですから。それはフィギュアが市民権を得るには難しいところでもありますよね。自分で言ってて「ああそうか確かになぁ」と、食べる奴おるよねと。
古賀:いるんでしょうね。
宮脇:ねぇ。しまりすちゃんやと思って。それ絶対に、本人おれへんから言えますけど。
古賀:本人もいないからね(笑)。
宮脇:そうですよ。しげしげ眺めるわけですから、そういう権利を持てるわけですよ。そこはやっぱりフィギュア化は、なかなか難しいものがありますよね。でもそういう意味では今回は、しまりすちゃんもそういうものに含めて。
古賀:ただ辻村さんの。
宮脇:辻村さんの素晴らしいのは、それを遥かに超えた。そういうデメリットなんて小っちゃいもん。それ以上の、箔のあるでっかいいいものができれば、それもご自身の中で。しまりすフィギュアは、これからリアル美少女フィギュアを作り出していく者として、すごい歴史の1ページというか、「リアルフィギュアついにやったよ、成功したよ」ってのがうたえる。
古賀:成功させたい。
宮脇:はい。
古賀:普通にワンフェスのガレキで出してもしようがない。
宮脇:そう。でも、それは製品では出しますけどね。あぁ出てきた出てきた。
古賀:これ、しまりすちゃん撮ってるようにしか見えないじゃないですか。
宮脇:すごいね。これぐらいかなぁー(笑)。
古賀:どこまで?
宮脇:どこまでですか。僕はもう写真みんな公開で。
古賀:皆さん共犯で。
宮脇:ほな絶対に上げないということで。次ですね。ほら。
会場:おぉー。(どよめき)
宮脇:すごいでしょ。
古賀:これね、すごいのが、このマスクの幅が15mmしかないんですよ。10分の1スケールなんで。
宮脇:どっかその辺に、チラッと小っちゃいのがあるかなぁ。芯みたいなもんが、チラッとこの辺に、持ってる? ある?
古賀:さっき出てた。
宮脇:チラッチラッと。
古賀:あの箱に。現物がいかに小さいか。
宮脇:水中メガネだけ見せてもいいんちゃいます? これ、レジンのね。これ出してもらっている間に酸素ボンベだけ。
古賀:タンク大きさがこのくらいです。
宮脇:ちょうど後にね、ありますけど。すごいですねやっぱりね。
古賀:どうバランスをとっているのかわからないですけど、これ右手だけしか固定してないんですよね。
宮脇:ほんまですね。でもしっかりして、僕持ってましたよ水の上でも、怖いけど。
古賀:あのセンムが持ってる姿(笑)
(会場笑)
宮脇:こんなに小さいんですよ。
古賀:センムと比べると小ささがわかりますね。
宮脇:いい写真。これ、古賀さん評して、これを社長の目で見てるセンムと、欲望というか、左はビジネスバージョン、右はただの愛蔵バージョン。
古賀:別の人ですね。「芸人すごいっすねー」みたいな。
宮脇:すごいですね。でもこれはちゃんとリアルにいい顔してますね。これぐらいの大きさしかないし。
古賀:今あのビニールから、どうしましょうか。一瞬、大きさだけ。
本橋:進撃の巨人です(笑)。
(現物のフィギュアのキットを参加者に見せる)
宮脇:こんな感じです。
古賀:こんな大きさです。
宮脇:遠目にね、こんなにちっさいですよ。
古賀:もうね、出来が良すぎて、センムが競泳水着だけ商品化しようって。
(会場笑)
宮脇:辻村さんすごいわ!
古賀:すごいですよね。
宮脇:すごいです。これはね、この才能は何か、悪の力としては、「悪の天才は時に野心を抱く」んですよ。負けへんのですよ。こっちのほうが鉄の軍団で行くんですよ。レッドバロンだろうが。いろんなことを今考えてますから。辻村さんのその曲がった力がやっぱり素晴らしいじゃないですか。
古賀:歪な力が。
宮脇:歪な力を正しい方向に使おうと思ってます。正義のために。僕は、世界征服を狙う悪の秘密結社としては。
古賀:これは監修中の、監修中というか打ち合わせですね。
宮脇:されてたらしいんですよ。
古賀:「ここどうなってます?」という質問のメールをもらって、実際に、マスクに関してはもう説明ができなくなったんで、「現物を送ります」って送っちゃった。
宮脇:なるほど。それは正しいですよね。
古賀:足ヒレとかはね、赤入れてたり、部分ディテールの写真を撮って送ったりとか。タンクはK-WORKSさんにお願いしてて。
宮脇:ごいですもんね。これ小っちゃいタンクだけ見てても。
古賀:ダイビング機材の造形だけ見てもすごいですよね。しまりすちゃん的にはね、いちばん向こうの鉛筆でシャーペンでさらさらっと目入れした写真を見て、初めて本人が、「あっ、似てる!」って言って。
宮脇:あぁすごい。
古賀:白目で見ても全然わかんなかったそうです。
宮脇:そうですよね、なるほどね。やっぱり目を入れないと。
古賀:またフィギュアを見慣れないのと、自分が白目になった時の顔なんてわかんないですからね。
宮脇:わかんないっすよね。白目ね。次の写真でも出てくるんでしょうけど、しまりすちゃんがすごいのは、自分でフィギュアをねぇ、こういう自分でフィギュアの表情をするから、すごいですよね。フィギュアの世界にとってこれほど嬉しいことはない。
古賀:フィギュアの顔真似をして。
宮脇:フィギュアの顔真似って、なんかちょっと逆かなっていうのは、フィギュアの顔って意味がわかんないですもんね。普通はね。
古賀:「自分がモデルじゃないよ」っていう。
宮脇:自分がモデルのフィギュアになって、そのフィギュアがまた自分がその表情をするという、なんかすごい写真が撮れてます。最高ですね、これね。
古賀:わかるかどうかわかんないですけど、ここにちゃんとARENAのマークが入ってて。ARENAって書いてあるんですよ。
宮脇:これでも、どう……。
本橋:ちゃんとARENAって読めるんですよ。
古賀:読めるんですよね。
宮脇:すごいですよね。
古賀:米粒に字を書くっていう次元じゃないっすよね。
宮脇:あんな顔した人がね。すごいかっこいいおじさんが、こういうことやってるって、信じられないですよね、ほんとにね。美少女フィギュアだけは、僕も絶対に逆立ちしても塗れない。いちばんだめな世界で、発色とか、お化粧せなあかんわけですよ。僕らつや消し族は、日頃。
(会場笑)
古賀:つや消し族?(笑)
宮脇:錆びたやつとか。ツヤあり族からして無理な。塗りもそう、自動車とかバイクとか、テカテカに埃無くきれいに塗る美しい模型もあるし。
古賀:つや消し族なんですね。
宮脇:僕はつや消し族。軍艦とか戦車とか、飛行機とか汚れて汚いババチイものが得意で、こういう美しいものとか……。
古賀:エナメルでジャバジャバやる?
宮脇:もうジャバジャバとか、カスカスとか。ドライブラシ絶対できますやん、これ私がやったらすごいことになりそうなんで。いやー難しいです。
古賀:美少女は何なんですかね。
本橋:もう、絵ですよね。
宮脇:絵でええよ。
古賀:立体の表面にもう1回絵を描き直す。
宮脇:そうですね、だから95%の人も、99%塗れないでしょうから、なんとか塗装済をしなければいけないんですけど、まあ世の中のそういう連中らを甘やかすのも嫌なんですが、また何か方法を考えて。
古賀:あと、何気にマスクがクリアレジンになってるんですね。
宮脇:当然ですね。ここはもう当然クリアレジンで抜かなければ。レジンキャストはレジンキャストで、彫刻物としてもすごいんですけど、PVCの完成品になればいいんですが。今はさすがにその市場は、リアルフィギュアっていうのは、本当にみんな。でもこれ不気味じゃないから、買うんじゃないかなぁ。どうかなぁわからん。でも今お客さんの偏差値も低いから、艦コレとかガルパンとか流行りもんしか、もう今ね1万個以上売れないんですよね。
古賀:「しまりすちゃんて誰や」。
宮脇:「しまりすちゃんて誰や」「辻村って誰や」とかですね。「海洋堂? もう古いよ!」とか言われて、キッとか思いながらですね。人気キャラしか売れない時代なんで、そういう造形力に惚れ込んで「良いから買おう」なんて、そんな人ほんとにね、ほとんどいない。
古賀:ほとんどいないですよね。
宮脇:アベンジャーズでも売れるのはアイアンマンだけですからね。他の、盾持った人とか、弓持った人とか、斧持った人とか、トンカチ持った人とか、誰もね、売れないんですもん。だからやっぱり天下のアベンジャーズですら売れないというのが。売れるのは社長さんだけ。
古賀:社長さん(笑)。
宮脇:どのメーカーも緑のお化けも、売れないですね。ましてやしまりすちゃんの、すごい出来が良いし、欲しいだろうと思っても、「いや誰ですか?」って形で、自分の中で良いものに対する心が動かん人たち、フィギュアを欲しくない人たちというのが。
古賀:レジンで買ったら逆なんですね。
宮脇:そうですね。
古賀:レジンで買う、ガレージキットを買うのは、造形がいいから欲しい人。
宮脇:そう。でも売れないけどとりあえずは彫刻物としてほしいというのは、日本に200人300人ぐらいしかいないです。
古賀:原宿の展示会場でレジンキットを出したいですね。
宮脇:出したい。その時は何とか、原宿来たら買えます。きっと辻村さんに何個か塗ってもらって特別、そういう才能のない人には。ぜひともアーティストエディションじゃないですけど、才能のない人はお金で買うしかないので、辻村さんに塗ってもらったやつを。でもすごい競争率が高なると思うんですけどね。
古賀:そんなにいっぱいポンポン塗れませんからね。
宮脇:塗れませんからね。数個しか塗れないでしょうけど、「なんとか辻元さん頑張って塗ってぇ」って、僕も1個買いたいけど。
古賀:センムが欲しいですよね。
宮脇:欲しいです。欲しいでしょ?
古賀:欲しいです。しまりすちゃんも欲しいって言ってましたね。
本橋:ユーザーまで回ってこない!(笑)
(会場笑)
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