2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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古賀学氏(以下、古賀):それで今月なんですけど。本当はね、ここにしまりすちゃんが居て。
宮脇修一氏(以下、宮脇):本当ですね。
古賀:「しまりすちゃんが誰か」という説明をしようと思ってたんで、そこは短く。しまりすちゃんって元々、先日の6月9日でしまりすになって2周年。
宮脇:あ、それまではしまりすじゃなかった?
古賀:中の人は写真を撮られたり、撮ったりする人じゃなかったんですけど。自撮りを。自撮りってわかりますか?
宮脇:わかりますよ。自撮り棒で撮る自撮りですよね。最近あんまり見なくなりましたけど。
古賀:自撮りで鏡に映っている自分を写メって、SNSに投稿するだけって人だったんですよ。
宮脇:へぇー、普通にアマチュアの? お家の中でですか?
古賀:自分の家で、下着で写真撮ってアップしたらフォロワーが15,000人になったそうです(笑)
(一同笑)
宮脇:はあぁ。
古賀:そうしたら僕をはじめとするクリエイターなんかから声がかかって、モデルになったっていう。
宮脇:これはプロの方が撮った。
古賀:こっちはコスプレ。下のやつとか、これは。これ『美女暦』かな。
宮脇:身長はそんなに高くなかったですよね。
古賀:小っちゃいですよ。150cmって言ってますけど、150無いぐらい。体重も35キロ無いぐらい。
宮脇:いやすごいですね。僕の3分の1ぐらい。3分の1じゃないか、どちらかと言うと3分の1。93キロですから(笑)。わりと近いと。そっちのほうに。
古賀:体脂肪率15%以下。がんがん沈みますね、身体が。
宮脇:沈みますね。僕らみたいな体脂肪のかたまりやし。この前沈んだら、4キロ重りをつけても全然浮くから僕は(笑)。
本橋康治氏(以下、本橋):4キロつけても浮く!
宮脇:きれいに浮けて「水中に入れないぞ」「沈まないぞ私は」というぐらい。4キロつけましたけどね。潜れないですね、なかなか。
古賀:このしまりすちゃんは、水中ニーソでモデルをやってもらっている。そしてここからが……。
宮脇:カッコ悪いというかなんというか。
古賀:僕が撮った写真ですから。
宮脇:そうですかこれ。
古賀:2013年。
宮脇:2年前ですね。サブマリン707の潜水艦を、ワンフェスでただひたすら走らせたいがために。
古賀:サブマリン707が50周年だったんですね。
宮脇:そうなんです。小沢さとる先生を呼ぶということと、水の中に潜る潜水艦をみんなで見て喜ぼうということで、ワンフェスにプールを作って、お約束やからやっぱり最後は「えーい飛び込んだれぇ」ということで、パフォーマンスをやらせてもらって、皆さんの見てる前で、1人で役得をやらせてもらって。
古賀:暑いワンフェスでね。涼しいパフォーマンス。
宮脇:はい。懐かしいですね。ジャバジャバになって水浸しになって遊んでました。その時に撮っていただいてたわけですね。
古賀:そうですね。
宮脇:そういう意味では水中センムさんも(笑)。ニーソのちょうど7月にいいと思います。こんな社長はいないと思います。
古賀:今のFacebookのプロフィール写真に(笑)。
宮脇:これ傑作でしょ。これプラモデル3万個全部持ってるの並べて。
古賀:これ周りも全部?
宮脇:周りも全部。これ今から4年? 5年前かな。今はもう4万個ぐらいになってますけども。1万個ぐらい増えてます。
(会場笑)
古賀:ちなみに世界一のプラモデルコレクターで。
宮脇:プラモデルコレクターで。この時もギネスに挑戦ということで、全部高知県の大正という町のホールを使って、四国の四万十の奥地に海洋堂の博物館を作ったとき、オープニングのイベントとして「センムコレクション全部並べまーす」ということでやったんです。
高知の大学生とか、ボランティア全部使って、すべての商品リストを作ったんですよ。ギネスに申請しようとしたらですね、英語でなければいけないとか、ダブってるものを減らすとか、あとややこしいのは、東ヨーロッパ系とか中国系なんかは、なかなか英語に翻訳するのは難しいということで、全部が全部うまくいかなかった。
じゃあ少なくていいやんと思ったのですが、結局テレビ局とタイアップして、センムさんコレクションをギネス認定するはずだったのですが、さすがにできなかった。それでとりあえずピラミッド状に並べた。強化ダンボールでピラミッドの下に芯を作って。その前にガンガン並べて。壁中にも全部。
古賀:ボランティアが並べてると、本当にピラミッドの話で……。
宮脇:そうなんです。確かにね。これで乗ったのもなかなかね。本物と一緒で、中に細い階段というか、ここにあるんですよ。最後に登ったら物を詰めて見えなくして、こういうことしてまたはずして、ピラミッドを作る人の気持ちってよくわかりました。
(会場笑)
宮脇:「みんなで並べよう」ということで。並べさせてこんなポーズをとって。
古賀:これ普段は、今も高知に保管してあるんですか?
宮脇:プレハブを1戸建てて、全部プラモデルの保管庫があります。
本橋:水戸芸術館で「造形集団 海洋堂の軌跡」展をやったとき(2005年)にセンムコレクションを並べた時はどれぐらいですか?
宮脇:あれは5,000個ぐらいですね。だからアレの6倍ぐらい。もっとありますけどね。
古賀:あれも相当なインパクトがありましたけど。
宮脇:そうですね。まぁ言うたらコレクターの夢というか。『なんでも鑑定団』を見てて、僕らつくづく思うのは、日本人の模型に対する根性の悪さというか、貧しさというか。あの鑑定団に出る人、みんな全部。
日本のコレクターのダメなところは、買ったらみんな大事にしまいこむじゃないですか。お宝が登場するとき、大事そうに押し入れの奥にきれいにしまい込んで、それを出してきて、お願いしますって、「バカじゃないの」って思うんです。普通は並べて、模型でもおもちゃでもね。
みんな大事にしまい込んで、結局見ることも遊ぶこともない。そして最近、僕はコレクターの末路というか、60代70代になっていよいよ死んだりとか弱ってしまって、「じゃあそのコレクションどうするの?」っていうたら、結局みんなバイヤーに取られるしかないんですよね。
だから転売屋さんが喜ぶような事態になるわけです。それがどんどんどんどんと僕の周りでもあって、この前も、この業界では35年前から僕も付き合っていた、中村さんという方がお亡くなりになった。莫大な量のソフトビニールで、本当に何千万円分の、昔のマルサンとかブルマァクとか、一生かけて集めた模型おもちゃのコレクションを、奥さんが気っ風良く、旦那さんはもう「自分が死んだら売ったらええやん」という話をしてたけど、全部もうそんなんバイヤーに食われたくないから、「宮脇さん全部持ってって博物館にして下さい」っていうことで。
古賀:センムコレクションに加わった。
宮脇:コレクションに加わって、それでまた5,000個ぐらい追加したんです。
古賀:すげー(笑)。
宮脇:そんなんが、どんどん集まってきて。そういうみんなの遺志をどんどん集めてくる場所が。
古賀:これから一気に増えそうですね。
宮脇:ますますこれから、みんな50歳、60歳、70歳の人が、人間力なくなるだけでも勝負せなあかんわけじゃないですか。
古賀:だって価値がわかんない人にいっちゃうより、センムにあげたほうが。
宮脇:絶対に、それこそでっかい博物館をこれで。こんなこと出来る人って、世の中にこんなバカは僕しかいないと思うんで。この行為はちょっとね、良かったと思います。という写真の衝撃的な。
古賀:そういうセンムがアウストラロピテクスからネアンデルタール人になるまでですけど(笑)。
(会場笑)
宮脇:なるほど。よくこれを、こんな写真を持ってるのがすごいです。
古賀:僕はすごいセンムマニアで。
宮脇:すごいですね。
古賀:後で出てくる映像のために持ってるんですけど。いちばん右の子供のセンムが。
宮脇:小学校5年生で。
古賀:5年生、11歳。
宮脇:11歳。うちのお父ちゃんは昔から説教臭い、海洋堂っていうところは昔からスローガン、啓蒙活動だけしかしなかったので、何かちょっとお金儲かったら、こういうプラモデルの展示会をやったり。これ1966年に「これがプラスティックモデル展だと作品コンクール」という、わけわからんタイトルがついたイベントで、公民館の中で審査員の、当時からこんなもん付けてですね、おんなじポーズをしてる、5年生の。
古賀:左手は腰なんですね。
宮脇:両手とも腰に回すのはセンムさんの
古賀:決めポーズ?
宮脇:そうみたいですね。
古賀:これが20代。
宮脇:20代後半のガレージキット創成期の1985年頃の、海洋堂の造形室で、指揮をするセンムさんが皆を見回している図という。27歳、26歳ぐらいのセンムの図でございます。
古賀:その隣の瓦礫の上に。
宮脇:これは40代で、この同じポーズをずーっとやってますけど、これが2003年に、海洋堂が新社屋というか、お菓子のおまけバブルで莫大な富を得たとき。
(会場笑)
古賀:バブル!?
宮脇:だってこの業界でビル建てたのうちしかないもん。
古賀:そうですね。建てない、結構お金を使わないとまずかったんですね。たぶんあれ。
宮脇:そう、税金対策ですよね。お父ちゃんは館長ということだから、デカイもんを作るのが好きなんです。僕はあんまりそんな意志は無いけど、お父ちゃんはどんどんと、気がついたら建てもん作ったり博物館作ったり。
古賀:箱物大好きですね(笑)。
宮脇:箱物大好きです(笑)。「建てるぞー!」「わかりましたー!」っていうことで、そうやってる。ちょうど2003年に新社屋ができる前に、旧社屋っていうのがあって、そこを壊した時にすごい瓦礫の山ができたので、面白いので瓦礫の上で「次はここじゃー!」という記念写真を撮った時のが残ってた。「いい絵だねぇ」と思いながら。軌道に乗るってかっこいいですよね。
古賀:かっこいいです。で、プラモの上に。
宮脇:プラモの瓦礫の上で。
古賀:瓦礫?(笑)。
宮脇:すごいなぁ、こんなポーズも。「こういうセンムでございます」。わかりやすい、こういうキャラって。キャラ作りは確かに大事ですね。すべてでも、おんなじですね昔からね。
古賀:作ろうとしてるキャラじゃないですよね。
宮脇:もう自然に。これも普通のスナップですからね。
古賀:小学5年生の時からこれですから。
宮脇:これですね。こういうキャラでございます。模型に囲まれていただけじゃなく、プラモエリートは、村上さんがハプスブルク家に例えたように、そういう意味では模型だけは、家はある意味貧乏でしたけど、プラモデルに囲まれてプラモセレブでもあります。ある種マリーアントワネット状態が、プラモデルのみに関しては。
古賀:プラモを作るっていいじゃないですか。
宮脇:「戦車に飽きたら飛行機か船を作ればいいじゃない」ですかね。
古賀:そういうお家に生まれ育った。
宮脇:そうなんですね。
古賀:プラモ貴族(笑)。
宮脇:僕はプラモデルが好きだったから、お父ちゃんがプラモデルを小学校1年生になったときに初めてくれた。それまでうちの父ちゃんは物書きで小説家だったので。
古賀:絵本も書かれていた?
宮脇:絵本もやってましたし、純文学もやってました。童話は僕のためだけに書いてたんです。
古賀: そうなんですか。
宮脇:お父ちゃんはひたすら「直木賞や」とか言ってて。海洋堂が始まる前は、『あおぞら書房』という小さな貸本屋さんでね。そういう昔の貸本屋っていうのは、同人作家というか、本当に小説家の卵が集まっていて、僕は幼稚園の時までそんな人に可愛がられて生きてきました。 そして1年生になるんで、いよいよ本業を始めようかと。本業というか。
古賀:商売を始める。
宮脇:商売を始めると。それでプラモ屋をやってくれた。だからプラモデル漬けの人生でございます。
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