野放しの野心(アンビション)を正しく制御せよ
アンビション(野心)。なんて魅惑的で、中毒性があって、手に負えないものなんでしょう。もしそれを“制御せず”に放っておくと、野心は暴れ馬のようになります。
手綱がなければ、暴走し、無軌道になり、時間の感覚もなくなり、感情も理解しません。野心はあなたのすべて、100パーセントを欲しがります。
制御されない野心は、ブラックホールです。終わりなき欲望の奈落。
でも、あなたたちは、それだけじゃない。あなたたちは、もっと豊かな存在です。あなたたちは本当にすごい人たちです。努力してここまで来た。尊敬しています。だから、私は“上から目線”ではなく、対等な立場でここに立っています。
私は「制御されていない野心」が人にどんな影響を及ぼすか、よく知っています。野心だけでは、330万分(=キャリアの一生)を乗り切ることはできません。もしそれだけを原動力にしてしまえば、自分も他人も壊してしまう。そして、年齢を重ねるごとに、その代償の大きさに後悔するようになります。
パートナーを慎重に選べ
これまでのキャリアの中で出会ったビジネスパートナーたちは、私を“もっとがんばらせてくれる存在”でした。
どん底の時でさえ、励まし合えた。 自分一人ではきっと無理だったと思うような場面も、彼らとなら乗り越えられた。スキルセットも、お互いに違っていて、それが補い合えていた。
キャリアのどのステージにおいても、「ひとりだったら失敗していたかもしれない」と思える瞬間があった。だからこそ、「人生のパートナー」も、「仕事のパートナー」も、同じくらい真剣に選ぶべきなんです。私にとっては、それが妻のブレンであり、仲間たちでした。
「週末のラスベガス旅行」のようなノリで、人生の大事なパートナーを選んではいけません(笑)。もちろん、それでうまくいったカップルもいるとは思いますが……その場合は謝ります!

まとめましょう。
1. “中間”を祝え。
2. お金より情熱。
3. 夢中になれることに集中せよ。
4. 本物の自分であれ。
5. 野心を制御せよ。
6. パートナーを慎重に選べ。
そうすれば、単にお金を稼ぐだけではなく、単に野心を追いかけるだけではなく、充実した人生を体験できるようになります。そして最終的には、「本当に大切なのは、充実感にフォーカスした人生だった」と、誰もが実感するはずです。
ご卒業、本当におめでとうございます。そして、よくぞここまでやり遂げました。ありがとう。