人工知能型教材「TreasureBox」が提供する学習プログラムとは

Launch Pad 2位「Treasure Box」

IVS 2015 Spring Miyazaki
に開催

スタートアップのプレゼン大会・IVS 2015 Spring Launch Padにて、第2位に入賞した株式会社COMPASS・神野元基氏のインタビュー。神野氏は、従来の教育現場では解決できなかった生徒一人ひとりへの個別学習プログラムを備えた人工知能型教材「TreasureBox」を紹介。同プロダクトの成長の先に見据える10年後の未来について語りました。

Launch Pad 第2位「TreasureBox」入賞者インタビュー

佐俣アンリ氏(以下、佐俣):「TreasureBox」で「safie」と同率2位を受賞された、株式会社COMPASSの神野元基さんにお話をうかがっていこうと思います。まずは神野さん、2位入賞おめでとうございます!

神野元基氏(以下、神野):ありがとうございます。

佐俣:率直な今のお気持ちをお聞かせください。

神野:悔しいですね。ひたすら悔しいです。

佐俣:うれしいというお気持ちはないんですか?

神野:チームメイツには「絶対に優勝してくる」って言って来たんで。だから悔しいですね。

佐俣:なるほど。ありがとうございます。

それでは、改めてこの動画を見ている方に会社の紹介と現在やっているプロダクトの説明を簡単にいただいていいですか?

人工知能を用いた学習教材

神野:私たちは人工知能を用いて教材をつくっています。どういうことかというと、生徒一人ひとりの状況を常に把握して教育を行うということが、現在なかなか難しい状況にありますよね。

現状で唯一できているのが、先生が個別に1対1で(生徒を)教えてくれることなんですけど、これって非常に費用が高いんです。

ならば、テクノロジー(の力)を使って、まるで1対1で教えてくれるかのような人工知能を生み出そうと考えて、今そうしたものをつくっているところです。

佐俣:実際にプレゼンテーションを見させてもらって「やられたな」と感じました。

僕も「EdTech」っていう教育系の領域で何社か応援させてもらってるんですけど、TreasureBoxは「このアプローチで、しかも儲かりそう」と思いました。

教育系のサービスって良いんだけど、儲からないところがあると思うんですけど……TreasureBoxははっきりお金を儲ける気できましたよね?

TreasureBoxのビジネスモデル

神野:利益化も(実は)ずっと考えていて。スタート地点として、自分たちが学習塾を経営している現場で、小学生で3割、中学生で5割、高校生で7割の生徒がカリキュラムについていけなくなっている現状に直面したんですね。

その時に「これをどうやって解決しなければならないのか」ということをひたすら追求していって、いざプロダクトができあがった後に、「これをどうやって広めるのか」という問題にぶち当たったんです。

一番最初の段階では「学校に導入してもらおう」と思っていたんですけど。今の日本の状況についていろいろ考えていた時に、無料のフランチャイズという形態には「マーケットがあるな」と(最終的に)思い至りました。

Launch Padに出場した経緯

佐俣:なるほど。それでは、Launch Padに出場して入賞されるまでの経緯をいろいろうかがっていこうと思うんですけど。どういう経緯で「Launch Padに出場しよう」と決意されたんですか?

神野:僕らは「SLUSH ASIA」にも出させていただいた直後に、ずっとお世話になっているGREE・副会長の山岸広太郎さんが「IVSも出てみたら?」と声をかけて下さったので、すぐ応募したことがきっかけです。

佐俣:それで参加してみて、パッと2位に入賞した。

神野:そんなことないですけど(笑)。もちろん2次審査、最終審査、IVP(Infinity Venture Partners)のみなさまに「ここのプレゼンダメだよ」といったいろんなアドバイスをいただいて、一生懸命直しています。

佐俣:具体的にどんなアドバイスをいただいたんですか?

神野:まず……実をいうと、僕らには2つプロダクトがあるんです。「COMPASS」っていうアプリケーションがあったんですけど、それはまだリリース前だったんです。

「6分間のプレゼンテーションで2つのプロダクトを紹介するのはかなり難しいだろう」ということで「いさぎよくCOMPASS(のプレゼン)を外したらいいんじゃないか」というアドバイスをもらったのが一番大きかったですね。

佐俣:2つプレゼンする予定が、最終的には「TreasureBox」1つに絞られたと。

毎年どんどんピッチのレベルが上がっていって、「この先どうなっちゃうんだろう?」と毎年思うんですけど。審査に通って今朝会場入りした時はどういうお気持ちだったんですか?

プレゼン当日の準備

神野:(実は)常に「SLUSH ASIA」の時と比べていて。「英語しゃべらなくていいから楽だな」と、ずっとそんな気持ちでした。

佐俣:「日本語しゃべっていい」と思ったわけですね(笑)。プレゼンテーションは相当練習したんですか?

神野:かなりしました。

佐俣:何時間くらい?

神野:少なくとも1日ずっとしゃべりっぱなしだった記憶があります。

佐俣:昨日は寝られたんですか?

神野:はい。一応「絶対寝よう」と決めてたので。寝られはしましたが、その直前まで(プレゼン内容を)しゃべってました。むしろ、ずっと頭の中で反すうしながら寝てました。

佐俣:今までLaunch Padでトップのほうに入られた方って、大体そういうモードに入っていますよね。

神野:そうですね。起きた瞬間から(早速)しゃべり出しましたからね(笑)。「寝て忘れてないか」ってすぐチェックもして。

佐俣:準備万端だったと。プレゼンを実際やってる最中ってどんな気分でした?

神野:意外に聞いてたより「会場に人がいっぱいちゃんと入っているな」とか(そんな思いでした)。

佐俣:(笑)。人がいないっていう話を事前に聞いていたんですか?

神野:はい。昨日、小林さん(インフィニティベンチャーズLL共同代表パートナーの小林雅氏)がLaunch Padのご紹介をされていた際、前置きとして「みなさんきっと朝早いから来ないだろう」と話していたので。

だから「そんなに(会場は)満杯にならないんだろうな」と思ってたんですが、実際は意外に人が入っていて。

佐俣:会場超満員ですかね。しかも全員前のほうに来てピッチを聞かれてますからね。

神野:お話聞いていただいて「すごくありがたいな」と思って。

プレゼンを終えた直後の気持ち

佐俣:プレゼンを終えられたのが、ちょうど今から1時間ちょっと前ですよね。「2位。TreasureBox!」って言われた時はどういう気分でした?

神野:その前に、審査員の方にみなさんがインタビューされてたじゃないですか。

あの時に僕らの名前だけ出なかったんですよ。「おかしいな。絶対に入賞してないわけがないだろう」と勝手に思ってたんですけど。

だからずっと「どうなんだろう、どうなんだろう?」って不安な思いでいました。

佐俣:確かに他の入賞者の方は、審査員の方が「これは良かったよ」って言ってましたね。

神野:なので、呼ばれた時はほっとしたんですけど、同時に2位で悔しかったという、いろんな気持ちがこみあげてきました。

佐俣:1、2、3位はすごい僅差だったらしいですよ。

神野:そうですね。(1位受賞者と)1票差だったとは聞きましたね。

佐俣:あと一息だったっていう。

神野:でも、まだ1位になるには早いのかなと思ってます。もう少しハングリー精神をちゃんと持って、ガリガリやって「本当に事業としてちゃんとした段階で1位取ろうかな」と思ってます。

Launch Pad名物の「名刺交換」

佐俣:Launch Padがすばらしいのは、リベンジ可ってことですね。

神野:そういう意味では、ぜひともリベンジしたいですね!

佐俣:2回目、3回目と出られる方もたくさんいらっしゃるんで。

もちろん、よりクオリティの高いものを出していけば、審査員もそれに応えてくれて、結果的にみんなどんどんレベルアップできるのがLaunch Padのすばらしいところかなと! 入賞をきっかけとして「どんな未来が見えるかな」っていう見通しはありますか?

神野:「入賞してどうなるのか」が(まだまだ)全然イメージがついていないので、入賞をきっかけに(どんな未来が見えるのか)はわからないです。

僕らは少なくともこの10年はやることが決まっているので、とにかくひたすらガリガリ(プロダクトを)開発して、事業提携や営業だとかをひたすら頑張ってやらせていただければなと考えています。

佐俣:「Launch Pad名物だな」と毎回思うんですが、終わった後に名刺交換希望の経営者がワッと押し寄せてきますけど、どういう話を聞けたんですか?

神野:出資の話もありましたし、「こういう形でもしかしたら協業できるんじゃないか」って提案もいただきました。

東京に戻ってからいろんな方々が声をかけて下さりそうな予感があるので、それを(今から)すごく楽しみにさせていただいています。

佐俣:あの短い時間の中で、何人くらいが名刺交換に来たんですか?

神野:多分30〜40人だと思います。

佐俣:会場の方が600人ぐらいなんで、600人分の40人なんてすごい確率ですよ。

神野:そうですね。すごくありがたいお話で。

「TreasureBox」の未来構想

佐俣:すばらしいですね。このプロダクトを伸ばしていった先に見える未来って、どういう未来なんですか?

神野:どこまでも未来を語っていいですか? もしいいのであれば、僕らが最終的に10年後から始めるサービスを語らせていただければと思うんですけど。

まず、この10年間で僕たちは(自社の)ラーニングを全世界の方々に届けられる段階までもっていきます。

次の展開としては、子どもたち一人ひとりの学習状況が全て僕らの手の中にある状態にします。

数学ひとつでもいいですし、プログラミングでもいいです。どんなラーニングでも結構です。つまり、(この時に)何が起こるかというと、こういうラーニングパスをたどった子が10年後、20年後にどうなるのか全部わかるわけです。

最後には、僕たちで全人類の適材適所(がどこにあるのか)を地球規模で分析したいと思っています。そこまで10年でいきます。

佐俣:なるほど。結構グッときますね。ありがとうございます。

この入賞にいたるまで、いろんな方が応援してくださっていて、きっと今生放送でこの様子を見てくださっていると思うので、最後にカメラに向かってメッセージをいただければと思います。

神野:まずウチのチームのみんなに。本当に優勝できなくてすいませんでした。もっとプレゼンテーション力を磨いて必ず優勝できるよう、次は頑張ります。

そして、今回のIVSに出る際、いつも支えてくださっている投資家のみなさま、私の周りの方々にもプレゼンテーションを見ていただいたり、いろんなことで支えていただきました。本当にありがとうございました。

また、IVSというイベント自体にも感謝させていただきたいです。本当にありがとうございました。

佐俣:ありがとうございます。それでは、「TreasureBox」で第2位に入賞された株式会社COMPASSの神野元基さんにインタビューさせていただきました。神野さん、本当におめでとうございます!

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