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脱やる気なさげなプレゼン。強調のスキルでメリハリある話し方にする(全1記事)

話し方の強弱はなぜ必要なのか プレゼンのプロが分析

学校の授業や何かのセミナーなどで話しを聞いていて、とても魅力的に話している人がいる反面、聞いていてとても退屈になってしまう人、場合によっては聞いているだけで眠くなってしまうような人がいると思います。この違いはどこから生まれてくるのでしょうか? 今回、プレゼンテーション・アドバイザーの野村尚義氏は、プレゼンに強調、強弱、変化をつけることの大切さを語ります。変化のないモノトーンなプレゼンは聞いていてとても退屈に感じてしまいます。一方で、重要なところとそうでないところで変化をつけたプレゼンは、聞いていて飽きないし、重要なポイントがすんなりと入ってくるのです。みなさんもプレゼンやスピーチをする際、自分の話す内容のどの部分が重要で、どの部分を軽く話すかを決めた上で、強弱のあるお話しをするよう心がけてみましょう。

聞き手を退屈させないスキル「強調」「強弱」「変化」

野村尚義氏:こんにちは、プレゼンテーション・アドバイザーの野村尚義です。さて、デリバリー8つのスキル。今回3つ目にご紹介するのが強調のスキルです。強調、強弱のスキル。大きくゆっくり話すところと、小さくさらさらっと話していくところ。話し方の中に変化、コントラストをつけてあげましょうということですね。

イメージで言うとこうです。さらっといきましょう。重要じゃないところは小さく早く。重要な箇所は大きくゆっくりと。そして、最重要な箇所は繰り返す。最重要な箇所は繰り返しましょうと。

今若干大げさにやりましたが、言いたいことはこれです。表現を変えるならば、大事な場所は大事っぽく話してください。そして大事じゃない場所は大事じゃないっぽく話してください。これをやらないといけないということです。

この強弱、強弱、変化をつけることによって、大きく2つのメリットを我々は得ることができます。1つ目は強調という言葉を使った通り、自分が強調した大事な部分を聞き手の中にしっかりと刷り込む、印象づけることができます。そのための強調ですよね。

もう1つは、結果として話し方の中に変化、コントラストがつく。モノトーンな一本調子なプレゼンテーションになることを防いでくれます。この一本調子にならない、そこに変化があるということは実は非常に重要でして、プレゼンテーションがモノトーンになってしまうと聞き手を退屈に思わせてしまいます。退屈に感じさせてしまいます。

そしてその退屈なプレゼンテーションをしている話し手に対して、当然ネガティブな印象を持ちがちです。

例えば、ちょっとだけやってみましょうか。こんな感じです。

じゃあですね、今日は強調ということについてお伝えしていきたいと思うのですが、強調、強い部分と弱い部分の間に話の差をつけようということですよね。強調すべき大事な部分っていうのは、重要そうに大きい声でゆっくり話さないといけない。一方重要じゃない場所っていうには、小さく軽く話さないといけない。

この調子のプレゼンテーションずっと続いたらきつくないですか? 実はこの変化があることは、繰り返します、話し手を魅力的に見せる上で、そして、話の内容をしっかり聞いていただく上で、両方の意味で非常に重要だということです。

参考書にマーカを引くイメージで、強弱をつける

この強調、強弱についてお話しするとき、私よく例えに出すのはこれなんです。強調する場所っていうのは、参考書に引くライン、マーカーみたいなものだと。蛍光ペンで引きましたよね。学生のときに。あれみたいなものなんですね。

この表現がなんで使えるかというと、強調、強弱を大事だと思った人がやりがちなミスが今のことによって防ぐことができるんです。なにか。自分のプレゼンする内容、全部大事そうに話す。そこにはあんまり意味がないということです。

ずっと大事そうに話し続けるというのは、熱意は感じられるかもしれませんが、結果的にずっと重要そうに話しているところが続くので、変化がないわけですね。コントラストがないと。

それって、参考書の全ての行にマーカー引いているようなものじゃないですか。参考書を真っ黄色にしたって、重要な部分は目に飛び込んでこないと。重要な部分だけ適切にマーカーが引いてあるからこそ、そこに意味があるわけですよね。

あなたがプレゼンテーションするときに、どこの部分を重要そうに、大事そうに話すべきなのか。そして、そことコントラスト、変化をつけるためにどの部分をむしろ少し落としめで話すべきなのか。変化のつけ方ということに対して、意識を向けてみていただきたいと思います。

この強調のスキルって本当に私、すごい大事だと思うですよ。プレゼンテーションのトレーニング、コンサルティングの中で、本当によく言うのが、強弱がないという話を非常によくしますので、あなた自身もですね、例えば自分で撮ったプレゼンの動画だったり、音声であったりを、強調、強弱、変化という観点からチェックしてみる。そういったことをおすすめさせていただきます。

(編集協力:伊藤勇斗)

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