人から「愛される力」を身につけるには

小林雅氏(以下、小林):非常にいい話……特にFiNC、最高でしたね。非常にリアルな感じがあって、いいなと思いました。どうもありがとうございました。

では早速、質疑応答をしたいと思うんですけども、ぜひ質問したい人、手を挙げてください。じゃあ、そこからいきましょうか。

質問者1:貴重なお話ありがとうございます。僕、結構人から嫌われる質で、お伺いしたいことが、「どうやったら周りの人に自分のファンになってもらうか」の、ただ情熱を語る以外の小賢しいコツみたいところを伺いたくて。というのも、たぶんスタートアップとかベンチャー企業、会社の顔の人にはそういう「愛される力」みたいなところが必要なのかなと思っていて。

例えば、投資家や先輩の起業家に相談を受けたり、事業の提携をしてもらったり、採用のときも、やっぱり肩書きや能力じゃなくて、自分より優秀な人を採らなきゃいけないとか。そういうときに必要なのは、その人の人柄なのかなと思っていて。

小林:なるほど。いい人柄、人格になるには、ファンを作るにはどうしたらいいんですかと。どうしましょうね。

美容師の母から受けた笑顔の英才教育

佐々木大輔氏(以下、佐々木):小賢しいというか……僕は笑顔の英才教育を受けていて、うちは両親が自営業で、母親は美容師なんですね。

小さい頃、うちの実家の1階に美容室があるので、寂しくなると構ってもらいにお店に行くんです。そうすると絶対に親に怒られるんですね。「店にくるんじゃない、迷惑だから」と。それでも僕が泣きじゃくっていたら、だんだんうちの親が懐柔策として、「わかった。ただし、お店にきたら絶対に笑顔でいなさい。ニコニコしていなさい」と。

「子どもがニコニコしてたらお客さんもハッピーになるから、それだったらいいよ」ということを言ってくれて、小さい頃は寂しくなると、とにかくつらいときでも笑顔でお店に行くというのをやっていたんですね。

それは今思うと、結構いい示唆になっているんじゃないかなと思っています。わりと僕は普段ニコニコしていて、本当はイライラしているときでも、そういうふうに思われなかったりするみたいなことがあって、それは1ついいところなんじゃないかなと思います。

一方で、僕はそのせいで、中学の頃ラグビー部に入っていたんですけど、ラグビー部で試合中に「佐々木、ニヤニヤしてるんじゃねえ!」って言われて、そのまま試合から降ろされました(笑)。こういうこともあるから、デメリットもあるかもしれない。

小林:どうですか、池谷さん? ファン作り。

たくさんの人にモテる必要はない

池谷大吾氏(以下、池谷):笑顔、いいですね(笑)。これも1つの手だと思うんですけど、とはいえ自分で無理するのも難しいと思うんですよね。でも、少なからず気が合う人っているじゃないですか?

僕は別にたくさんモテる必要って……モテたほうがいい場合と、別にモテなくてもいいんじゃないかという考えもあると思うんですね。だから数少ない、1人かもしれないその人とどっぷりやるというのも手かもしれないですし。

僕らも例えば資金調達とかするわけですけど、決して別に八方美人なわけではないんですよ。やっぱり気に入ってくれる人に好かれたいって思って、好いていただいて投資とかいただくんですけど、皆さんから投資いただけないわけなんです。

なので、僕は数じゃないと思っていて、質のほうが重要だと思っているんで、やっぱり自分と気が合う1人とか、そういう中でのちゃんとした信頼関係を築いて、大小じゃないと思うので、そこを貫き通すことも重要かなって思います。

小林:どうですか、溝口さんは?

自分を良く見せずに本音でぶつかること

溝口勇児氏(以下、溝口):僕は元々スポーツクラブでトレーナーやってたり、何10人とか、多いときは何100人の前でレッスンの指導とか、ヨガやキックボクシングを教えてたんですよね。

テクニカルでいうと、やっぱり笑顔は一番ですね。これは本当にそうだなと思っていて。あとは声がボソボソしているのは良くないですね。あとは、人の話を聞いているときに、「何考えてるんだろうこいつ」って思われないようにすることですね(笑)。

例えば、僕のことをいうと、比較的喜怒哀楽がはっきりしているタイプです。本当にどんなに目上の人でも、頭きたら「頭きた」って顔するし、一方で「すっごい言ってることわかるな」と思ったら、ものすごく頷くし。何考えてるかわからないというのは、結構とっつきづらいみたいなのがあります。

僕が参考になるかわからないんですけど、僕は比較的敵も味方も多いという感じのタイプなんですけども……吉田浩一郎さん(株式会社クラウドワークス社長)寄りですかね(笑)。

吉田さん寄りだとよく言われるんですけど、僕は媚びる人間ではないですし、別に自分を良く見せようとも思っていないくて、そのまま素で、誰に対しても直球、本気でぶつかっていくタイプです。それに何か小賢しさとかを感じなければ、例えば上の人であればあるほど、みんな器が大きいので、そのまま本気でぶつかってくれますし、受け止めてもくれます。

ただあまり考えすぎないで、最低限のテクニカルスキルというか、最低限の態度、コミュニケーションスキルを学んだあとは、本気でぶつかることがいいんじゃないかなと思いますね。ちょっと定性的ですけど。

小林:大丈夫ですか、悩み解決しました?

質問者:解決しました。大丈夫です。

小林:ほか、じゃあ真ん中の人。

新卒でスタートアップを選ぶことについて

質問者2:現在、私はスタートアップの企業でインターンをさせていただいています。スタートアップで働くこと、それからファーストキャリアとしてスタートアップを選んだり、起業したりするということが、実際にはどういうものなのかといったことをお聞きしたいです。

質問の背景と致しましては、私が現在大学に在学しているんですけども、大学ではやっぱりスタートアップで働くことの不確実性というところを気にしていたり、実際にエリート思考みたいなところから、あまりスタートアップは選ばずに大企業にいくというような背景がすごくあると思います。

学生が思っているイメージと、実際に働かれている現場ではどのような違いがあるのかといった点をお聞きしたいと思います。

小林:なるほど。ちなみにこの中で、起業を除いて、「スタートアップにいきたいんだけど、やっぱり大企業がいいかな」と思ってる人ってどのくらいいらっしゃいます?

結構いらっしゃいますね。大企業の定義もあると思うんですけども、ほかの人はみんなスタートアップがいいんですか? スタートアップがいい人?

やっぱおかしいですね、みなさん。世の中の母集団とちょっと違うような気がしますけど(笑)。スタートアップと大企業で、大企業経験者の2人いきましょうか。池谷さん、どうですかね?