ヤンキーみたいな両親から生まれたサラブレッド

溝口勇児氏(以下、溝口):みなさん、こんにちは。株式会社FiNCの溝口です。今日は共同代表の乗松(文夫)と2人でお話させていただければと思っております。よろしくお願いいたします。

まず我々のことをご紹介させていただきますと、モバイルヘルスに特化したテクノロジーベンチャーでございまして、常勤の医師、薬剤師、トレーナー、管理栄養士といった予防領域、ヘルスケアのプロフェッショナルと、エンジニアやデザイナーで構成された集団でございます。

我々が戦うモバイルヘルスの市場は、今世界で5000~6000億円と言われてるんですね。ですが、たった3年で3兆円弱まで伸びると言われている、そんな市場で勝負している会社です。

簡単に私のことを紹介させていただきますと、起業して3年で、今30歳を迎えています。それから、今日登壇されている方はピカピカな方が多いんですけども、私も負けずに非凡な才を持つ両親のもとに生まれています。

こんなですね……ちょっとヤンキーみたいなんですけども(笑)。(写真の)左、私の父は実は孤児院生まれで両親も親戚もゼロです。母は高校を退学させられていて、ある意味悪すぎて親戚がいないみたいな。そんな2人のもとに生まれまして、ある意味サラブレットでございます。

(会場笑) 溝口:こういう両親のもとですから、すごく貧乏で、3歳のときに離婚してしまいましたので、やさぐれた少年時代を送りました。そういうこともあって、大学進学というのを全く考えたことがなく、高校在学中からスポーツだけはできたので、トレーナーの道を志して、今に至ります。

日本で最も年齢差のある共同代表

溝口:そこから起業に至った経緯は、大きな挫折が23、24歳のときにありまして。1つの大きなスポーツクラブ、フィットネスクラブの経営を任されて、そこが結果として潰れて、社員を20名くらいリストラした。

それが1つの引き金になって、「力がなければ何も変えられない」と。力を得る1つの形として起業の道を選んだと。そんな背景でございます。

隣にいる乗松に関しては、20世紀前半生まれでして、現在66歳の前期高齢者でございます(笑)。

(会場笑)

溝口:みなさん、ここにいらっしゃる方はけっこう多いと思うんですけど、慶應(義塾大学)の大先輩です。さらに興銀からみずほ銀行の常務、営業部門統括をして、その後、けっこう大きな会社の経営者を歴任されて、東北の復興に勤しんだ後にFiNCと。これだけ見ると、すごいなと思うんですけども、普段一緒にいると何も思わないです(笑)。

(会場笑)

溝口:その差36歳で、けっこうユニークな二人が共同代表を務める会社でございます。多分、日本の会社の中で最も年齢差のある代表取締役二人じゃないかなと思います。

日本の課題は「健康寿命」が伸びていないこと

溝口:みなさん、ここにいらっしゃる方で「健康寿命」という言葉をご存知の方いらっしゃいますか? あ、けっこう増えてきましたね。

この言葉の定義は、人の支えがなければ生きられなくなってしまう、そんな年齢のことを言うんです。動画をご用意したので、ぜひご覧ください。

(映像が流れる)

この動画は、人のラスト10年を描いたものです。左は健康な状態でのラスト10年です。右は不健康な状態でのラスト10年です。

今、日本をはじめとした主要先進国の課題は……寿命は延びています。ですが、健康寿命、つまり人の支えがなければ生きられない寿命は、それに比例して延びていないという問題があります。

では、この問題をどう解決していくのか? これは、正しい運動習慣と栄養習慣を身につけることが一番なんですね。実際、日本人の平均でなんと11年もの間こうした不健康な期間が存在しているんです。

ですから我々は、11年にも及ぶ不健康期間や体型にコンプレックスを抱えながらの日々、あとは腰痛とか肩こり、ひざ痛、あるいは片頭痛といった不定愁訴に悩みながら生きる日々をゼロにしたい、そこから解放したいと思って事業をやっています。

私はトレーナーをやっていたんですが、やっぱり対面とかジムじゃ限界があるんですよ。提供できる人数もサービスも限界がある。

そんなときに、まさにスマートフォンが拡がっていった。これを使えば、これまで対面で提供していたレベルのサービスが、非対面でも十分提供可能だと。これに大きな可能性を感じたんです。

FiNCのサービスの4つの強み

それもあって、モバイルヘルスのサービスを起こしました。1つは、栄養士やトレーナーやインストラクターのクラウドソーシングです。こうした専門家は、なんと日本だけでも150万人くらいいます。 そして我々は、こうした専門家を活用して、オンラインでスマートフォンのアプリを使って、一度も会わずに栄養や運動を指導するサービスを運営しています。

さらに、そうしたサービスをその人にあったものにしたいと思いまして、DNA、血液や尿、生活習慣といった一人ひとりにあったサービスを提供できるよう、検査の時期も提供しています。さらにジムも、今は赤坂と銀座に運営しています。

さらに、これらのノウハウを使って、健康経営、ウェルネス経営の普及活動と、あとはヘルスケア業界の注目ニュースのまとめ読みサイトを運営しています。

我々の強みは4つです。こうした各種検査のノウハウ、さらには検査結果に合わせたサービス、ソリューションを提供できる点です。さらには予防領域の専門家を育成して、仕事を発注するといったプラットフォームを運営しているということ。

あと我が社には、CTOを他の会社でやったことのある人が3、4人、起業家・経営者だった人が7人くらいいます。ですから、そういった人材の質は極めて高いといった自負を持っています。

FiNCのこれまで

溝口:我々のこれまでです。2012年7月に検査サービスをリリースして、その1年後に赤坂にプライベートジムをオープンしました。

さらに、昨年3月にダイエット家庭教師サービスをリリースして、オンラインワークスを2ヵ月後にリリースしました。

そこからIVSに入賞させていただいて、Samurai Venture SummitのShout……これは僕じゃないんですけど、インターン生が出て優勝しました。

Teccrunchで優勝して、いろいろなところで評価をいただくところまで成長を果たすことができています。そんな会社でございます。

先ほどクラウドワークスの吉田(浩一郎)さんからもありましたけど、(「Softbank World 2015」で)私のもウェルネス経営と人工知能の2テーマでの登壇が決まっています。