長い下積み時代を経た武藤議員のキャリア

宮崎:武藤さんといえば、今日ご覧のみなさんは僕らわりと仲良いように見えてるはずなんですよ。仲良いでしょ。

武藤:仲良いですね。

宮崎:選挙の前からそうでした。

武藤:勉強している仲でしたからね。

宮崎:選挙の1年ぐらい前から仲良くさせてもらってて、一緒にびっくりドンキー行きましたからね。

武藤:そうですね。励ましあってハンバーグ食べてね。

宮崎:辛かったね。武藤さんって一回選挙出てるもんね。そのときから、3年3ヵ月やったんだ。

武藤:俺は1回落選して、2009年の政権交代のときに初めて出馬して、そこからずっとやってますから。その間に謙ちゃんが現れて、次の選挙に立候補するという。

宮崎:武藤さんは政治家を目指して、結構長い下積みを積まれて、さらに……。

武藤:長いって、もっと長い人はいるからね。

宮崎:いらっしゃいますからね。

武藤:偉そうなこと言えないですけどね。

宮崎:まあまあ。専門は?

武藤:専門は外交とか安全保障で、委員会も外務委員会と安全保障委員会に所属してますね。

宮崎:自民党きっての保守系議員で。

武藤:そうみたいですね。

宮崎:『ウォール・ストリート・ジャーナル』にも出たんですよね。

武藤:そうそう。『ウォール・ストリート・ジャーナル』にも出たんですけど、僕自身は保守っていうか……。

宮崎:出てます。それ『ウォール・ストリート・ジャーナル』に載ってましたもんね。

武藤:核武装論者なんですけども、僕自身は普通のことを言っているつもりでいますよ。右翼とか左翼とかじゃなくて、日本を守るためにどうするかっていう話をしてるつもりなんです。

自民党青年局の勉強会

宮崎:今日は青年局の繋がりなんで一応言っておくと、青年局では政策委員会というものを立ち上げまして、各分野ごとに勉強会をやってるんです。

武藤さんは外交詳しいけれども、逆に、農水とか詳しいと思いますけど、みなさんのいろんな知識のベースを上げていき、問題意識を共有してから、ゴールは議員立法やろうとか、提言をしようとか、そういうことを目的として政策委員会というの立ち上げました。

武藤さんは、外交国防関係のところで勉強会を主催してやってもらってまして。 僕もいつも武藤さんに呼んでもらって、非常におもしろい勉強会なので。

武藤:2回やりましたね。1回目はワシントン在住の山谷えり子さんの弟さんで……。

宮崎:それはあんまり言っちゃいけないんですよ。

武藤:そうですか? いや、事実ですから。

宮崎:山谷えり子先生の弟さんです。

武藤:伊藤貫さんという人ですね。

宮崎:この間、山谷先生に出られたときに「これ、触れていいですか?」と言ったら「止めてよ」と言われたんで、止めたんですけど。

武藤:大丈夫です。2回目は産経新聞の古森(義久)さんという、かつてのワシントン支局長を呼んで。なんか、「滋賀県の観光地を教えてください」という……。

宮崎:話が戻りました、戻りますよー!

武藤:観光地を教えてくださいと。さっき教えたんですけど、安土城関とか、あるいは甲賀の忍者の里とか。

宮崎:忍者の里ってあるの。

武藤:近江八幡は姫井八幡宮、日野神社。

宮崎:行った、忍者の里とか行きました。

武藤:もちろん、もちろん。

宮崎:僕案内してくださいよ。

武藤:もちろんいいですよ。

宮崎:忍者体験できるんですか。

武藤:体験?

宮崎:できない? 壁をパパッと走るとかできないんですか。

武藤:昔はしてたんでしょうけどね。

宮崎:本当にやってたんでしょうか。

武藤:今は忍法っていうのは……。

宮崎:忍者の子孫います。

武藤:いますね。

宮崎:何か倉とかに鎖方帷子(くさりかたびら)があったとか。

武藤:いろいろあると思いますよ。

宮崎:私も壁とか走れますかね。

武藤:壁走るのは体験できないと思いますけどね。

宮崎:そうですか。まあいろんな体験したいですよね。後はお祭りとか。

武藤:お祭りはいろいろありますよ。有名な、古い地域なんで歴史のあるところだから火祭り。各地で火を燃やして豊作を祈る祭りとか、そういうのが非常に多い地域ですね。

宮崎:火祭りが多いんだ。

武藤:火祭り、そんな感じかな。時間もあと10分ぐらいですけども。

宮崎:いいの? 10分も。

武藤:大丈夫ですよ。

領海侵犯と領空侵犯を繰り返す中国への対応

宮崎:さっき外交の流れで行ってたんだけど、またお祭りに戻っちゃったから、どうしたもんだと思ったけどまた戻します? 選挙の話はここではなかなかできないからね

武藤:委員会を見てくれた人がいたみたいです。

宮崎:すばらしい。ODAのやつ。

武藤:たぶん。委員会では尖閣諸島とか、集団的自衛権について質疑したんですよ。

宮崎:はい、なるほど。

武藤:ODAは予算委員会の分科会だね。外務委員会では、集団的自衛権が自然権じゃないかと、憲法で制約するのがおかしいんじゃないかっていうこととか、尖閣諸島は中国がずっと領海侵犯してるじゃないですか。

宮崎:あれは本当に、大変深刻な状況ですけども。

武藤:深刻。これ今問い合わせ中なんですけど、昨日の何時だったかな、午前中だったかね……知ってる?

沖縄で爆発音とキノコ雲が検索されたっていう。時間帯は忘れちゃったんだけど。沖縄のなんていう島だっけ、久米島の北東だったけかな。これが一体何なのかって外務省で詳細なことがわかってから報告するということだったんですけども、だいぶ物々しい状態になってきてると思いますね。

宮崎:なるほど。キノコ雲上がるって相当ですよね。

武藤:何かのミサイル打ち込まれたか爆発物があったか……なんかあったんでしょうけども、中国が領海侵犯と領空侵犯を繰り返してるのは、要するに日本の実行支配を揺るがそうとしてやっているんじゃないかと。領有権を中国にあるという既成事実を……。

宮崎:既成事実を積み上げているわけですね。

武藤:何百回、何千回、自分の国の領土のように通過されたら、本当にそれは自国の領土ですかってなるでしょう。日米安保の5条に「日本の施政下における領域に対して武力攻撃があった場合」という条件付きなんですよ。日米安保の対象になる発動の条件が。

ですからここに既成事実積み上げて、法的に反論しようとしてんじゃないかという見方を外務省に質問したんです。

宮崎:はい。そうしたら。

武藤:「日本の実行支配は揺らいでいません」っていう答えだったんで、いや、それは日本の解釈でしょうと。国際法上、他国は違った解釈をする可能性がありますよということをいったんです。

宮崎:多いにありますよね。

武藤:だから、いざアメリカがことに及んだときに、自国民を核の脅威にさらして日本の離島を守るかっていうと、アメリカはそういう覚悟はないだろうし、そんなことを政治家として判断するはずもないから、自分自身の国は自分で守る体制が必要だっていうことを言ってきた。

宮崎:はい、その通り。やっぱり一発核が飛んできたらその瞬間に吹っ飛びますからね、そんな大きな犠牲を払ってまで日本のために血を流しますかっていったら。

武藤:そうですね。

宮崎:そう考えるべきですよね。

自衛隊や武器をなくしても戦争はなくならない

武藤:それと中国が、今ベトナムで摩擦を起こしてるでしょ。やっぱりいろいろ焦りがあるんだと思います。国内のフラストレーションが溜まってて、これをどこにぶつけようかっていう国内の共産党の存在意義を発揮するために、日本をターゲットにしたり、他の国をターゲットにしたりしようとしてる。

ですから中国を抑制するためには、早く集団的自衛権を認めて、アジア諸国との連携、これは安全保障上の連携を法的にも実際問題として関係強化をしていく必要があると思ってますね。

宮崎:まさに今、集団的自衛権について世の中議論されてますけど、何か地元に行くと「またお前ら戦争するのか!」とかっていう声があったりして、マスコミの報道に煽られ過ぎている部分があると思うんですけど。

武藤:外交用語の諺に「平和を愛するなら戦争に備えよ」という諺があるんですよ。つまり戦争をしないために、いろんな抑止力を持たせていく。国防っていうのはそういうもんでしょう。

だから昔ある人が言っていたんですけど、火事が嫌いだから消防署を無くせと。火事が嫌いだから消防署をなくしたからって、火事は無くならないんですね。

宮崎:その通りだ。

武藤:日本の安全保障の議論でも全く同じ議論されるんです。戦争したくないから武器をなくせとかね、自衛隊なくせ、軍隊なくせ。核をなくせ。そうじゃないんですよね。

宮崎:そうね。

武藤:なくならないっていう現実。

宮崎:「強そうな人に喧嘩をふっかけない」とかね。はい。本当にそうですね。そういったなかなか歪んだというか、ある意味偏った世論を形成しようということもありありとわかってくると、それとも我々は向き合って戦っていかなきゃいけないという。

メディアの集団的自衛権の報道は偏っている

武藤:ですから、これはネットメディア局ですけども、日本のメディアが今回の集団的自衛権の議論でも、かなり歪んだ特異な議論を繰り返してますよね。だって世界の法学界では、集団的自衛権というのは当たり前に持ってる所与の権利ですから。

だから国連憲章の51条には、自衛権と書いてますからね。ドラナチュラルっていう、フランス語で言うと、自衛権。つまり、いかなる法によっても制限できない生来の、生まれながらにして持つ権利というふうに。日本はそれを憲法上制限したという解釈をしてきた。制限してる、禁止してるという解釈をしてきた。

それをマスコミも、日本の特異の議論ですけれども、戦争への道、暴走とかね(笑)。戦争できる国へ暴走っていう見出しで書いちゃってる。

宮崎:そういうの見ちゃったら、みなさんそうなのかと思っちゃいますよね。

武藤:ですから自民党ネットメディア局が、そのメディアを使って正しい報道をしていかなきゃいけないと私は思ってるんで、いろいろ企画しようってさっき喋ってた。

宮崎:やりましょ。朝生しようってね。

武藤:朝生しようって話してた(笑)。

宮崎:自民党若手議員による、朝まで生ネットメディア。

武藤:国会終わってからね。自民党の保守派とか、リベラル派を全部集めてですね。

宮崎:そうですね。アメリカ派とかいますから。

武藤:こういう人たちを集めて討論番組をしようかと。

宮崎:そうですね。やりましょう。

武藤:お国自慢もいいんですけど、有権者にはちゃんとそういうふうにして情報発信をしていかなきゃいけないと思います。政治家としてね。「維新もみんなも呼んで」とか言ってる(笑)。これは激論になりますけどね。

宮崎:大丈夫かな、それ。

武藤:まずはゲストで辻本(清美)さんを呼ぶ(笑)。

宮崎:来ますかね。

武藤:(大沢)ミズホさんも呼んで……来るか来ないかは別ですけども。

宮崎:朝まで自民でいきましょう。丹羽(ひでき)先生もぜひ朝まで自民で。

武藤:朝まで自民党で。

宮崎:文部科学部会長ですから。ということで、ちょうどお時間も30分になりそうですね。丹羽先生が来たから最後、急に和やかな空気になりましたね。

武藤:緊張関係からね。

宮崎:緊張関係からね。うまいこと言ったね。ところで武藤先生、最後にみなさんにメッセージをお願いします。

武藤:突然ですね。

宮崎:なんかあれば。

武藤:自民党の若手、僕ら仲良くしてますけど、これから一緒にいろんな日本を守るためにできることを、国会議員として何かできるか、そういう視点でいろんな活動をしていきたいなと思っているので、みなさんもどうぞご支援、ご協力、ご支持をお願いを申し上げたいと思います。

宮崎:すばらしい! よろしくお願いします。共に頑張りましょう!

武藤:はい。

宮崎:今回、武藤貴也衆議院議員をお招きして、「日本の宝探し」お送りいたしました。お付き合いいただきましてありがとうございました。

(会場拍手)