5月病対策にもなる、目標の立て方とは

DaiGo氏:こんにちは、メンタリストのDaiGoです。今回ご紹介する方法は、向上心の高いあなたに送る目標を立て過ぎない方法という、そのタイトルにこの(動画の)表示がなっているかわからないんですけど、ご紹介したいと思います。

僕もそうなんですけど、向上心が高い人と言っても、僕は好きなことをやっているだけなのであれなんですが、頑張ろうと意欲に燃えている人ほど、目標を自分の能力以上に設定してしまうというのはよく起こります。

これは、5月病の原因にもなると言われています。4月新しいところに行ったときに希望と熱意に燃えた人が「俺はこんな大きい仕事をやるんだ」と目標を作ると、だいたい4月中にその目標が達成できなくて5月になると、「自分はダメな奴なんだ」とか「目標が達成できない」と思って後悔するというか、やる気がなくなって5月病が起こるといったことは、よく起こります。

これを防ぐためにどういう方法が使えるかと言うと、まず自分がこういう目標を達成したいと思いますよね。例えば英語が喋れるようになりたいと。それを達成するためにどういうことをやろうかっていうのを書き出してみるわけですよ。

例えば、英会話スクールに通うとか、TOEICで何点とるとか、毎日英単語を20個覚えるとか、これからやることを書き出しますよね。いっぱい書き出せると思うんですけど、例えば10個だとしましょう。10個書き出したらその内の2個だけを目標にしてください。

10個全部やるのではなくて、10個の中から優先順位をつけたトップ2だけやるんです。こうすると、何が起こるかというと、無理のない目標が立てられます。

80対20の法則

さらに、80対20の法則とよく言われますけど、だいたい物事の何かを達成しようと思ったときとか、何か自分が行動を起こしたときの8割の成果っていうのは、自分が起こした行動のわずか2割によって決定されるっていう法則ですね。

簡単に説明しましたけれど、もともとはいろんな生活とか日常的、経済的な場面とか日常生活とか仕事とかそういう場で、全体の80パーセントを実は一部の20パーセントぐらいのものが決定しているという理論なんですね。

ピンとこない方もいらっしゃると思うんですけれども、今はすごい格差が広がってしまったのであれですけど、例えば世界中の80パーセント(のお金)は、上位20パーセント……もっと今は少ないですけど、持っているとか。

あとは、例えば自分が仕事をして評価される場所っていうのは、評価の8割は自分がやったことのわずか2割分ぐらいしか評価されないわけですよ。その2割が、あなたの仕事の8割の評価を決めていたりするわけですよ。

だからあれこれやるんじゃなくて、集中してピンポイントでやる人が、少ない労力で大きい結果を得られるっていうのがよくありますけど、これは8割の成果を出している仕事の2割がどこなのかってことを見分けるのが上手い人っていうのは、このわずか2割をサクッとやるだけで8割、80点の評価を得られるということなんですね。

10個書き出した目標のうち、2個できれば大丈夫

だから、もしあなたが、あるいはあなたの周りの人が目標を達成する場合っていうのは、やりたいことはたくさんあると思います。それを10個書きます。書いたら、2個できればもうオッケーだとに決めるわけですよ。こうすると挫折しづらくなりますし、無理した目標を立てづらくなるので、ぜひやってみてください。

不思議なもので、この2個をやってみるとですね「自分がやろうと思っていた目標はだいたいこの上の2個をやるだけで結構達成されたな」と。「下の8個あんまり必要ないな」と。「やりたくてもあと1つか2つくらいだな」ぐらいの感覚になるわけですよね。

目標をたくさん立てるなというのは無理だと思います。向上心が強い人ほど目標はたくさん並べたいという欲求は必ずあります。ですから、あえて並べるのはオッケーです。でもそこから2個だけにしてみてください。2個達成すれば、もうオッケーだと。

それで達成してから、もう1回眺めてみるわけですよ。「どうだったかな」と。そうすると、意外と目標の8割は達成されていることがわかるはずです。

80対20の法則を自分の目標達成に生かすという方法をご紹介しましたが、すぐできる方法ですからね。ぜひ試して、あなたのキャリアアップやスキルアップに役に立ててみてください。

メンタリストのDaiGoでした。