ミシガンの女子高生が考えた 若者とネットの関係性

How technology is shaping our generation #1/2

テクノロジーの発展は私たちの生活を良くしたのでしょうか? それとも悪いものに変えたのでしょうか? 今や誰もがケータイを持ち、頻繁にチェックすることが当たり前の世の中になりました。また、テクノロジーの発展はケータイだけでなくインターネットをより便利にするなど、私たちの生活に大きな影響を与えています。これほどにまで私たちに影響を与えるテクノロジーについて、もっと考えなければなりません。 まだ高校生でありながら、Morgan Chrisman(モーガン・クリスマン)氏とChloe Fraleigh(クロー・フレーリー)氏はテクノロジーとの付き合い方を考える大切さを主張します。テクノロジーが私たちにもたらすメリット、デメリットには一体どのようなものがあるのか? そしてどのように付き合っていくべきなのか? 私たちも一緒に考えてみましょう(TEDxYouth@AnnArborより)。

急速に広まったエクノロジーと一緒に成長した世代

クロー・フレーリー氏(以下クロー):私たち二人はいわゆるY世代の人間です。9・11世代とか第2次ベビーブーム世代と呼ばれたりもしますが、大体1980年代前半から2000年に生まれた人が該当します。

モーガン・クリスマン氏(以下モーガン):私たちの生活には、今までになくテクノロジーが入り込んできています。テクノロジーが溢れることで、いい影響も悪い影響もいろいろと出てきています。人とコミュニケーションをとる上で、どのような影響があるのか。それを知るのは重要なことだと思います。わたしはモーガンといいます。わたしはテクノロジーが我々の世代に与えるいい面について話したいと思います。

クロー:わたしはクローといいます。わたしはテクノロジーの悪い影響について話したいと思います。

モーガン:私たちY世代が、テクノロジーに溢れた環境にあることをご理解いただくために、この時代に起こった画期的な技術革新の実例をいくつかご紹介したいと思います。1990年代にいろいろな新しい技術が導入され、現在の技術社会が作られたのです。まず、JPEGとMP3が発明されました。Windows 95が開発され、JavaとかWikiというコンピューターの土台となるものも作られました。

クロー:1997年にはブロードバンドの導入で、コンピューターを使って在宅勤務することも可能になりました。2001年にはアップルがiPodを初めて発売。続いて、2002年にはカメラつきケータイも出回り始めました。その頃から現在に至るまで、ノートパソコンとかタブレットが大量に普及し、誰でもインターネットにアクセスできるようになりました。

実は正しく理解されていないインターネット

モーガン:皆さんは、インターネットという言葉を聞いた時、何をすぐに思い浮かべますか。わたしの場合は、交流サイトとかNetflixとかネットショッピングとかいう、時間の無駄遣いにつながるようなことを思い浮かべます。両親がいつも言うのもこのことではないですか。「最近のティーンエイジャーは、いつでも携帯メールやツイッターばかりしている。時間を浪費するだけで、まわりの現実の世界を少しも見ようとしない」

わたしは、このような批判に少し反論したい気もしますが、それよりもわたしが大切だと考えているのは、インターネットやテクノロジーをもっと有効に使って、我々の生活や、我々より恵まれない人たちの生活を豊かにできないかということです。その一案をここでお話ししたいと思います。

この写真をみてください。みんが自分のケータイを見ていますよね。これを見てどう思われますか。おそらく、「やっぱり、近頃の若者だなあ。素晴らしい芸術作品に囲まれているのに、ケータイを見ているなんて」と思われるのではないでしょうか。

でも、この写真にはもっと意味があるのです。この若者たちはアムステルダムの美術館にいるのですが、彼らは、美術館が開発したアプリを使って、作品を詳しく知ろうとしているのです。この写真を見せると、大人の人たちは非常に否定的な反応示しますが、本当のことを理解していないのです。インターネットが教育面で大変役に立つということをほとんどの人がわかっていません。この写真はそのことを示すいい例だと思います。

インターネットは交流や教育、政治など様々なことに貢献する

確かに、私たちは百科事典を使って、いろいろなことを調べることはできません。でも、Googleで調べることができるのです。それだけでなく、インターネットは、他のどんな媒体よりも貴重な情報源となりうるのです。印刷された情報とは比べ物になりません。

例えば、ハンク・グリーンとジョン・グリーン兄弟のクラシュコースのことを知っている方はあまり多くないと思います。無料で見られるYouTubeの教育講座で、教育を受ける機会のない人でも、いろいろなことが学べるようになっています。

また、カーンアカデミーのような教育Webサイトでは、深い内容の知識が得られるので、今では先生たちでさえ利用するようになっています。さらに、教育だけでなく、慈善活動にもインターネットは力を発揮します。GoFundMeや Indiegogoといったクラウドファンディングのサイトは、恵まれない人に資金を提供するのに大変役立っています。

例えば、ジェームズ・ロバートソンさんというデトロイトに住んでいる人は、30キロも離れたところに仕事に行かなくてはなりませんでしたが、お金がなくて車が買えませんでした。それで、毎日30キロ歩いて仕事に行き、30キロ歩いて家にもどっていました。それでも1日も休まず仕事を続けていました。

この写真は、彼が初めて車を手に入れたときものです。クラウドファンディングによって23万ドルも集まったのです。インターネットの力がいかにすごいかを物語っています。インターネットを利用して慈善活動にもっと力を入れていけば、世界に変化をもたらすことも可能なのです。

最後に、Y世代の若者は、自己中心的で、自己陶酔に陥りやすいとよく言われますが、ソーシャルメディアをうまく使えば、社会も変わり、今までつながりを持てなかった人とも、お互い理解し合えるようになると思います。

TwitterやTumblrやその他のソーシャルメディアは、使い過ぎるとよくないかもしれませんが、これまで以上に交流の輪を広げる機会を与えてくれるものなのです。

社会正義を広め、政治改革を進めるのにも、インターネットは役に立ちます。そのいい例が、国連ウィメンによるHeForShe運動です。エマ・ワトソンさんがこれを支持して、ツイッターでキャンペーンを始め、女性の権利を世界中に訴えました。これが大成功を収め、多くの重要な地位にある人の賛同を受けて、実際に変化の兆しが見えるようになったのです。

ソーシャルメディア時間を浪費しているように見えるかもしれませんが、実際には、もっと深くて意味のあることをしているのです。

異様なほどケータイをチェックするY世代

クロー:テクノロジーがどれくらい生活に入り込んでいるかを知りたいと思いますので、会場に来ておられるY世代の方で、朝ベッドから起きる前にケータイをチェックする人は何人おられますか。手をあげてください。

全世界を対象にした調査によると、Y世代の90%はベッドから起きる前にケータイをチェックするそうです。また、5人に1人は10分に一度ケータイをチェックし、1時間に29回アプリを切り替えるという結果が出ています。

テクノロジーがこれほどまで生活に入り込んでくると、いろいろな悪影響が出てくると考えられます。ソーシャルメディアが次から次に生まれ、家族や友達の間でお互いつながりあっているという感覚は確かに強くなってきています。

しかし、度を越すと危険をはらんでいるのです。例えば、ネット社会に安らぎを求めている人は、お互いの顔を実際に見ながら人間関係を築いていくことをしないので、実社会における人との交わりから遠のいているかもしれません。インターネットでは得られない、生きていくのに大切なスキルを犠牲にしていると言えます。

また、テクノロジーの普及のせいで、私たちの世代には独特の行動パターンができてしまっています。

テクノロジーがもたらしたデメリット

その一つは、学校で空いた時間があって、ちょっと周りを見ると、友達がケータイを取り出して、他の人のことを気に留めようとしません。するとこれが連鎖反応のようになって、みんながケータイを見だして、お互いに会話することがますます難しくなってしまうのです。これはY世代全体にとって有害なことではないでしょうか。

もう一つの行動パターンはスマホを使うときのエチケットの欠如です。仲間が集まって話をしているときにも、スマホを平気で使う人がいるのです。これでは、私の話には聴く価値がないのかなと思ってしまいます。これらの問題は、私たちY世代が、これから充実した人生を送って行くため、自らに問いかけなければないことだと思います。

モーガン:現在のようにテクノロジー中心の世界では、あまりにもいろいろなことができるので、それに振り回されてしまいがちです。テクノロジーは教育や慈善活動の面で私たちの生活を豊かにしてくれますが、現実の生活とテクノロジーを使った生活のバランスをとることが、テクノロジーと健全な関係を保つ上で一番大切なことだと思います。

クロー:テクノロジーは使いすぎると明らかに害を及ぼします。私たちは、度が過ぎないようたえず気を付けなければなりません。一度ケータイを置いて、周りの世界を見てみたらどうでしょうか。何か思いもかけない素敵なことが起こるかもしれません。

<続きは近日公開>

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