津波が起こるメカニズム 自然の脅威を解説

How tsunamis work - Alex Gendler

津波が起きる仕組みと海底地震との関係性についてAlex Gendler(アレックス・ジェンドラー)氏が解説します。どうして東日本大震災(3.11)の時に東北であれほどの大津波が襲ってきたのでしょうか。津波は、一般的に高波として知られていますが、太陽と月の重力による潮の活動とは無関係です。通常の波は風によって起こりますが、津波の場合は主に海底の地震、火山噴火、海底地すべりによって引き起こされます。地表の構造プレートのずれによって、膨大なエネルギーが水中に放出されるのです。このように生まれた津波は時速約800キロメートルのスピードで移動し、波の高さは30メートル以上にもなり、海岸付近の建物や木々を破壊します。この自然の驚異からどのようにして身を守れるでしょうか。水門や水流を分散するための構造を作った地域もありますが、必ずしも効果的ではありません。あまりにも大きい自然の力を目の前にしたとき、一番安全なのは一刻も早くそこから身を引くことです。(TED-Ed2014より)

津波が起こるしくみ

アレックス・ジェンドラー氏:紀元前479年、ペルシャの兵士がポティダイアというギリシャの都市を包囲したとき、潮がいつもより大幅に引いて、侵入に都合のよい経路ができました。

しかし、それは幸運ではありませんでした。彼らが渡りきる前に、誰も見たことのないほどの高波となって波が返ってきたのです。そして、兵士たちを溺死させました。

ポティダイア人は、ポセイドンの怒りによって救われたと信じていました。しかし実際に彼らを救ったのは、多くの人命を奪ってきた現象と同じものです。それは津波です。

津波は一般的に高波として知られていますが、実際は太陽と月の重力による潮の活動とは無関係です。

多くの点で、津波は単に規則波が大きくなったもので、谷と山があります。

水を動かす力はなく、水中を伝わるエネルギーなのです。違いは、このエネルギーがどこから来るかです。通常の波は、風によるものです。これは表面にのみ作用をするため、波の大きさやスピードは限られます。

しかし、津波は水中のエネルギーによって起こります。火山噴火や海底地すべり、そして最も多いのが海底の地震です。地表の構造プレートのずれによって、膨大なエネルギーが水中に放出されます。

このエネルギーが表面まで来ると水を動かし、通常の海抜より波を押し上げます。しかし重力がそれを押し戻そうとし、エネルギーの波紋が地平線と水平方向に広がります。

このように津波は生まれ、時速500マイル(約800キロメートル)以上で移動します。海岸から遠ければ、津波は水中の深いところを移動するため、あまり起こりません。

波の高さは30メートル以上にもなる

しかし、浅瀬に達したとき、浅瀬波と呼ばれる波が起きます。移動する水がないため、膨大なエネルギーが凝縮されます。

波のスピードは緩やかになりますが、高さは100フィート(30.48メートル)くらいまで達します。

津波という言葉は、日本語で「港の波」と呼ばれ、海岸近くで発生することからきています。

津波の谷が先に海岸に達した場合、波が到達したときよりもずっと引いていきますが、これが誤解を生み危険です。

津波は海岸付近の人の命奪うだけではなく、海岸から1マイル以上の建物や木々を破壊します。とくに低地においてはそうです。さらに、その後には後退しながら、津波で生じた瓦礫やもの、人など通り道にあるものをさらっていってしまいます。

2004年のインド洋津波は史上最悪の自然災害の1つで、南アジアで20万人以上の人が命を落としました。

では、この自然の破壊力からどのように身を守れるでしょうか? 水門や水流を分散するための構造を作った地域もありますが、必ずしも効果的ではありません。

2011年、津波が堤防を越えて日本の福島原発に達し、原子力災害を引き起こすとともに、1万8千人の命を奪いました。

多くの科学者と政策立案者は早期発見に着目しています。水圧や地震活動を計測し、迅速に警告を発せられるよう世界的なネットワークを構築しています。

自然の力があまりにも大きいとき、一番安全なのはそこから身を引くことです。

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