女性として勤務していたマッサージ店で襲われかける

井戸隆明氏(以下、井戸):本にも書いてなくて、あんまり言ってないこと、1つエピソードを。

大島薫(以下、大島):考えておきますね。はいどうぞ。

井戸:(大島薫年表を見ながら)2014年1月、24歳で東京のAVプロダクションに所属。そこから仕事が来る前までTwitterで3000リツイートされるあの有名な写真の前まで、もう何かないかなと思ったんだけど。

大島:その時点で1回女装だっていうのがバレたことがあって、それまで面接も研修も全部通ってって、お客さんとの。

井戸:女としてマッサージで勤務してた。

大島:うんうん。どの対応でも別に女性として受け入れてもらってて、なんですけど1回なんか、おじさんがいらっしゃってて、エロいマッサージ店ではなかったんですけど、お客さんはそういうのを期待して来るみたいなのを利用して、際どいところをやって、また来させるみたいな感じのコンセプトのお店だったんで。

僕も際どいところを触って。そしたら大抵のお客さんが「何かあるの?」と聞いてきても、「無いですよ」とか言って。その人も「えっこれ何かあるの?」って言ってきて、「無いですよ。何言ってるんですか」っていつも通り返すじゃないですか。

そしたら「ふーん、そうなんだ。あるんでしょ?」みたいなちょっと声がわりと大きくなってき始めて、えっ? ちょっと違うぞ、雰囲気がと思って。そしたら、寝てたのがスクッと立ち上がって。

井戸:なんで立っちゃうの? 下半身の話?

大島:上半身です。それでスクッと立ち上がって、自分のカバンのところを見て、何をするのかなと思ったら財布を取り出してきて、1万円をポンとそこら辺において、「じゃ、これでいいやろ」とか言って。僕の顔を自分の股間にこうやってやろうとしてきて、わっわぁってなって、「なぁもう、金払ったからええがな」とか言われて、「えっ怖っ!」と思って。

「えっ違う、ダメですよダメですよ!」って言うんですけど「なんなんもう、やってや」って言われて。

(会場笑)

井戸:関西弁で。

大島:「あそこまでやっといて、無いわけがないだろう」みたいな。「やってるんだろう」みたいな感じで言ってきて。これは本気だと思って、本気のやつだと思って。結構なんか作業着とか着てて、すごい力も強くて、これは僕でも無理だなと思って、しょうがないから、「ちょっと待ってください! ちょ、ちょっと待ってください!」って、「僕、男です」そしたら向こうが「えっ? なんや、もうええやん」ってやるから。

(会場笑)

井戸:言い訳してると思って。言い逃れしてると思って。

大島:そうそう。ち、違うんですよ! 本当に本当に! 「はあ? そんなわけないやろ!」って言うから、しょうがないなーって思って、胸を開けて。そしたら向こうがピンときてない感じだったから。そしたら向こうも「ん?」って、向こうはこんなになってるから「えっ?」ってずっといじって。

井戸:薫ちゃんはどうなんですかその時は。

大島:僕は普通です。怖かったから。「じゃあ、見して!」って。なんで見せなきゃいけないんだろうって思って、諦めろって思った話。

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