アムネスティ・インターナショナルが売春に賛成

モーリー・ロバートソン:ということで次行きましょうか。はい、失礼します。次は、これおもしろいね。

まだ1個前飛ばしちゃってた。これだ、これ。

8月11日ですね。世界的人権団体アムネスティ・インターナショナルが売春に賛成しました。8月11日なんですけど、アイルランドのダブリンで開かれたアムネスティ・インターナショナルの総会で、売春に賛成する決議が採択されました。

アムネスティは世界最大の国際人権NGO、国連との協議資格を持つ影響力の大きい団体です。「成人同士の合意の下に行われる売買春は合法化されるべきである」アムネスティの総会でこのような内容の決議が採択され、同団体の今後の基本ポリシーになりました。

更に同団体は売買春だけでなく、売春斡旋業やいわゆる売春宿の経営も合法化するべきだとした。この決議の目的は、いわゆる性産業で働くセックスワーカーの人権を守ることです。

サリル・シェティ事務総長は次のように話しました。「セックスワーカーは世界の中で酷い差別を受けている。いつでも暴力や虐待の危険に晒されている。我々は人権擁護団体としてそのようなセックスワーカーの人権を守らなければならない」

ということで1つ出てくるのが、海外の売春と日本の風俗、グレーゾーンが多い(日本の)風俗との違いです。僕の経験から簡単に言わせてもらいます。

ロンドンにかつて行った時に、ロンドンの街の中心部からちょっと外れた住宅地の近くに行って地下鉄から出ると、いわゆる住宅街というか公団住宅街、ちょっと貧しい住宅街があるんです。そこから大通りに面した通り沿いに、ティーン・エイジャーの白人のイギリス人の女子達が雨の日に傘も差さず、髪の毛をジュルジュルにしながら立ちんぼしていました。

道行く人に声を掛けるんですよ。場合に寄っては、「食べ物が欲しいんです」って言うこともあるし、場合に寄っては「セックスしませんか」てのがあるんだけど。

あっちのイギリスで僕が間近に見た売春している女性というのは大体が薬漬けで、薬物も中毒作用があってとにかく何時間かおきに摂取しないと中毒症状が出る。禁断症状が出る。

そんな中で髪の毛を雨の中で傘も差さずに、しかもロンドンの雨ってザーッて降るから冷たいんですよ、12月の冷たい中。着ている服とかジーンズもすっごい汚い。野宿してるのかもしんないけど。

だから本当に信じられないような若い人がこんなむしばまれて、こんな社会の底辺にいて立ちんぼをしていると。そして誰も助けない。痛ましいんだよね、先進国でも売春婦っていうのは。

日本だと華やかなライトがあって歓楽街で大体こんな感じ。(煌びやかな光の感じを手で表現しながら)チャラチャラチャラチャラッ。あれは風俗案内所みたいな。

何あのグレーゾーン。それとパチンコの交換所みたいに景品交換所だけど、景品じゃねーだろみたいな。だけど、いや景品ですって言う。「警察との取り決め?」わかんない。そういう阿吽(あうん)の呼吸が日本にはあって。あとは元禄の時代から浮世風呂、浮世床でしたっけ、そういう色好みみたいなのがあったし。

日本の江戸時代なんて性産業が大らかで男の人が男も女も買うっていうそういうのがあって。日本はそういう点ではかなり特異なところにあると思います。

売春合法化に賛成? 反対?

そこでアンケートをとりたいんですけど。日本の風俗だけじゃなく世界中的にみて、皆さんアムネスティの主張する売春合法化に賛成でしょうか、反対でしょうか。アンケートに答えてください。

三択にします。「賛成」「どちらでもない」「反対」

(ニコニコ動画のコメント)「俺はよく行く」ってすごいね。「俺は良く行くけどさー」みたいな、何、風俗評論家ですか?

(ニコニコ動画のコメント)「4はやくざ」っておかしい。

(ニコニコ動画のコメント)「飛田新地」(笑)。

はい。賛成65.4。今回圧倒的に賛成ですね。どちらでも無い人、反対がわずかに10.7って。なんか歪んでる、この番組のアンケート結果って。一定の考え方を強めにしている人達ですね。

今のところ僕の個人的な嗜好とご覧になっている皆さんの嗜好がけっこう重なってるんですよ。だからいいけど、いつの日かいずれ正面衝突した時が怖いね。僕が10パーセントの部位だと(笑)。この番組どうなっちゃうんだろう、というのがありますよね。

男が多いからっていうのはありますね。男が多いって僕反応しちゃうんだけど、モーリーファンてやっぱり9割男性なのかな(笑)。

(会場笑)

モーリーファンは男性が多い?

どうしてなんだろう? っていうのがあって。テレ東の仕事とかNHKにちょろちょろと出ている仕事だと好感度で売っているので、あんまり議論しないしニコニコしている役なんで、多分女性ファンとか……高齢者のファンが多いのは知ってる、NHKを見ている人達だから。

だけど議論とかってなってくると、圧倒的に男性中心にグループというかがなっていくんだよなー。どうなの?

スタッフ:アンケートとりましょうか?

モーリー:男女比のアンケートとってみようか。ここで折角なので皆さんの男女比を探りたいと思います。正直に答えてくださいね。

スタッフ:「男性」「女性」「それ以外」で。

モーリー:「男性」「女性」「それ以外」、OK。じゃあいきます、せーの。皆さんのジェンダーを教えて下さい。

(ニコニコ動画のコメント)「テレ東のギャップがすごい」でも僕ね、テレ東に順応してて好かれてるんですよ、自分の感触としては。今回で終わりかなって毎回思うじゃないですか。でもね、また宜しくお願いしますって呼ばれたら、あっまだ続いてるんだみたいな。

やっぱり男性が。すごい、女性18.5。二割以下か。わかりました。女性とそれ以外を合わせると23パーセントくらい、1/4くらいね。でも3/4が男性ってことなんだよね。なるほどね。圧倒的に男性、男社会です。ありがとうございます。

杉作J太郎チャンネルは100パーセント男だったそうです。

(会場笑)

そうなんですか。50:50に持っていかないといけないっていうのは、安倍さんが女性が輝く社会で役員を3割にしようって言ってるんでしたっけ、とりあえず3割女性目指しますわ、僕も。

男性に好かれて嫌だってことじゃないんだけど、どうも自分のメッセージがしゃべる前から男向けだなみたいに思われている節があるので。イメージをもう少しデヴィッド・ボウイくらいはアンドロギュノスになりたいですね。お化粧したらボーイ・ジョージくらいにはなれるかも。今のボーイ・ジョージなら競争できるかも。今のね、昔じゃなくて。そういう感じで。

話進めていきましょう。次の話題です。

シェイクスピアは大麻を常用していた?

これがね、僕も今知って驚いたんですけど。8月11日、やっぱりCNNなんですけど。文豪シェイクスピアが大麻を常用していたかもしれないというやつなんですね、南アフリカの研究。

英国の誇る世界的な文豪ウィリアム・シェイクスピアが『ハムレット』や『夏の夜の夢』といった名作を生み出した想像力の源が実は大麻、カンナビスだった。そんな可能性を示唆する研究が南アの学術誌に掲載されました。シェイクスピアが生きていた16世紀から17世紀当時の人々の間では様々な植物の葉を陶製、瀬戸物のパイプで吸引して楽しむ習慣がありました。

南アフリカ、ヨハネスブルグのウィットウォーターズランド大学で教えるフランシス・サッカレー教授は2001年、シェイクスピア本人の所有していた庭を発掘調査し、パイプの残存物とみられる物からニコチンや大麻の成分が確認されたとの報告を行っています。

これらのパイプが必ずしも本人の物とは限りません。なので、こうした研究からシェイクスピアが麻薬の常習者だと直ちに断定することはできません。それでもサッカレー教授は、シェイクスピアの作品の中に本人の大麻などの薬物の使用を伺わせる箇所が存在すると指摘しています。

教授によるとシェイクスピアの時代に先駆けてキリスト教会は大麻を有害な物として非難してきたそうです。同教授は大麻についてはっきりと書いた作家はその著作を燃やされることもあったのではないかと指摘しています。

ということで、もし教会が大麻の使用を禁じていたんだったらそれに反抗してこっそりやっていたというシナリオはちょっと推理が成り立つと思います。

そして昔と今で嗜好目的の大麻の利用者なんですが、後に先進国になった国々では普通にやってたんじゃない? 日本も麻(あさ)を吸っていたし特に農民は麻を吸ってタバコを売り物にしていた。そういうのはあったと思います。

大麻が悪いって決めつけたのはアメリカが20世紀の初頭に、1920年代、30年代の禁酒法明けくらいにいきなりやり始めたんだよね。大麻を悪魔化するキャンペーンを始めて。それが当時の非白人が白人の文明を下から堕落されていくっていう白人優位の、今で言うと人種差別なんですけど。そういう政治的主張が世論で強かったんですよ。移民を拒むっていうか。

毎日メキシコからカリフォルニアの国境に労働者が入ってきて帰っていくんですけど、彼らはタバコを買うお金がなかったので自分が働いている農園で大麻を自生させていたんですね。これが白人の間に広まったらどうするんだというようなことを地元の新聞があおって叩き始めて。

人種差別キャンぺーンの一環として大麻という悪魔の草を非白人が使っているみたいになったのが元々だったんだけど。

いつしか国策になってしまい、次に共産主義の脅威がソ連の時代にあった時、1950年代に共産主義思想が大麻と一緒に若者に反体制で流れるんじゃないか、そういうパラノイヤを米政府は持ってキャンペーンをしまくって、それが露骨であまりにもおかしかったので若者が反発して大麻をやりまくったってのもあるんですよ。

だから昔と今を比べると昔のほうが普通にやっていたけど、今のほうが選んで大麻をやってる人が多いから、特に今後アメリカで解禁されていったりするとより強度の強いものが今の時代のほうが蔓延すると思いますね。

大麻とクリエイティビティーの関係

そして大麻とクリエイティビティーなんですけど。大麻でぶっ飛びながら創作をするっていうのは難しいような気がする。ふらふらーってなるから。

ところが大麻でぐっすり眠ってすっきりして朝起きた時に執筆するとか作曲するとかだったらあるような気がするな。ロックの時代は本当に明らかにその場で煙を口からファーって吐きながらギターを弾いたりしている人とかいたけど、あれはパフォーマンスであって、本当にぶっ飛んじゃっていたら多分パフォーマンスがヘロヘロになってたんじゃないかと思います。

もっと強烈な麻薬のヘロインっていうのがあるけど。ウィリアム・バロウズはヘロイン中毒者として一生を過ごしたような人なんだけど、彼がいろいろ書いている文章によれば、ヘロインをやっている間は全く遮断してしまう。シャットダウンする。何も体も動かなくなる。

でもヘロインとヘロインの間に反動で意識が透明になるんだって。すごくクリアーになってシャープになるのでその瞬間を狙って書けば良い物が書けた。ところがそのすぐ後に禁断症状が出てくる。体中が痛い、神経が末端までひりひりするような状態なんだよね。狂っちゃうんでそこから落ち着きがなくなっちゃう。

だからそういう劇薬を使って自分のクリエイティビティーをバネにしようとしている人っていうのはすごいハンデを引き受けることになるっていうか。1日のサイクルの中でクリエイティビティーこれくらい(手で表現して)しかないんですよ。

酒に入り浸ってアル中で物を書く人もそういう感じらしいですね。実際に飲んでいる時は書けない。飲んでいるのと飲んでいるのの間に今までの酩酊の靄がすっきり反動で晴れるんですね。その瞬間に見えたーって言って急いで書くみたいな。なんかちょっと哀れだよね。

僕的にはいろんな理由でやらなかったんですよね。だからこそ、これだけ長く続いたっていうのもあるけれども、不思議なものですね。

次にいきましょう。はい。