21世紀型リーダーシップの有無を確かめる3つの質問

What it takes to be a great leader #1/2

21世紀に優れたリーダーとなるには既存のやり方では失敗する。では今の時代に求められるリーダーの素質とは何なのか? 全てのリーダーが自らに問うべき3つの質問をリーダーシップについて研究を続ける ロザリンデ・トーレス氏が語る(TED@BCG San Franciscoより)。

21世紀のリーダーとは?

ロザリンデ・トーレス氏:今日の素晴らしいリーダーの特徴とはなんでしょうか? 多くの人は素晴らしいリーダーとは何でもできるスーパーヒーローのようなものであるというイメージを抱いていると思います。びしっと立ち、命令を下し、人々を守るヒーローです。しかしそのイメージは昔のリーダーの姿です。そしてもうひとつ時代遅れなのが、昔の世界の在り方に基づいて成功するであろうリーダーシップ発展プログラム、これらプログラムは現在・未来の世界に対応するものではありません。

私達は4000の企業のリーダーシップ発展プログラムがいかに効果的であるか研究しました。58%の企業の重要なリーダーシップの役割に大きな才能のギャップがみられました。つまりこれは企業の訓練プログラム、評価、コーチング等々があるにも関わらず、半数以上の企業が素晴らしいリーダーの育成に失敗していることを意味します。皆さんは今こう思っているかもしれません、「私の企業は21世紀のリーダーになるための私の成長を助けてくれているのだろうか?」と。恐らく答えはノーでしょう。

私は過去25年間のキャリアの中で素晴らしいリーダーの特性とは何かと観察を続けてきました。私はフォーチュン500の企業で働いたこともありますし、200以上のCEOのコンサルタントとして務め、皆さんが想像できる以上の数のリーダーシップのパイプラインを育ててきました。

しかし数年前にリーダーシップ育成の非常に悪い風潮を発見しました。多くの試みが成されているにも関わらず、個人レベルである共通する問題があることに気が付いたのです。まずはクリス。

非常に有能なスーパーリーダーですが、彼は新たな部署に移動した後に失敗、取り戻すことのできない崩壊を招いてしまいました。そしてシドニー、リーダーシップが非常に優れた最高の企業として知られる企業のCEOですが、企業のトップ50人のリーダーのうちたった1人だけにしか企業の重要決定事項の決定をリードすることができる能力を持ちえないという状況に非常に苛立っていました。シニアリーダーシップチームが市場の変化に驚愕し、全体の半分をリストラすべき、さもなければ倒産してしまうと企業を説得したという話もあります。

このように似たような話が多くある中で二つの疑問が浮かび上がりました。リーダーシップ発展のためにより多くの資金が投資されている中でなぜリーダーシップの差が開いているのか? そして素晴らしいリーダーはより大きな成長のために何をしているのか? です。

この2つの疑問について考える中で、私は非常に消耗し、失敗例を知ることで苛立ちました。そこで仕事を辞めて、この疑問を研究することに集中することにしました。1年間世界各地を訪れ、効果的である企業の、国の、NPOのリーダーシップの実践とそうではないものを学びました。

例えば南アフリカを訪れ、ネルソン・マンデラは政治的、社会的、経済的文脈においていかに時代を先読みしていたかを理解する機会を得ました。更に私は非常に限られた経済的資源しか持たないにも関わらず、世界に多大な影響を与える多くのNPOのリーダーに出会いました。そして大統領図書館で膨大な時間を過ごし、環境がいかにリーダーを形成し、そして環境がいかにリーダーの意思決定に影響するか、その意思決定は彼らの任期後にどの程度影響力を持つのかを理解しようと努めました。

その後今のこの仕事に復帰し、私と同じ疑問を抱く素晴らしい同僚たちと仕事をしています。その中で素晴らしいリーダーシップを発揮しているリーダーの特性と、彼らが他のリーダーとは違うところ、そして人々が素晴らしいリーダーとなるための能力を育てるための準備について発見がありましたので、これからそのいくつかを皆さんにご紹介したいと思います。

21世紀は非常にグローバルな時代であり、デジタル化が進み情報はより速く伝達され、イノベーションが生まれています。複雑なマトリックスなしには何も成し遂げることが出来ない時代です。過去のリーダー育成方法に依存すれば、リーダーとして成長することはできません。むしろ360度評価といったこれまでの評価方法にこだわると、今の時代には合わない評価に繋がってしまいます。つまりまだリーダーとしての準備が全くできていない状態であるにも関わらず、準備万全という評価がはじき出されてしまうのです。

21世紀のリーダーが問うべき3つの質問

21世紀のリーダーシップとは3つの質問によって定義、支持されます。

「ビジネスモデルや人生における次の変化をどこに見出しているか?」この質問への答えはカレンダーにあります。誰と多くの時間を過ごしているか? どんな目的で? どこに旅行に出ているか? 何を読んでいるか? そして今後変化する可能性のあることについて理解するためにそれらを如何に有効活用しているか? 

メンバーが集まって、自分が影響を受けた風潮や他のチームが影響を受けた風潮を共有し合い、新たな戦略を練るための意思決定を行う、または次の動きの予測を立てるリーダーシップチームもあります。しかし素晴らしいリーダーは過去のデータに基づいて考えることなく、全体に目を通し、未来を自ら生み出します。これまでのデータに反応していく方法は取りません。

二番目の質問「個人的、ビジネス的なネットワークに多様性はあるか?」よく言いますよね、「男たちのネットワーク」、これは多くの機関でまだ生きている風潮です。しかし私達誰にも自分が心地よいと思う人々とのネットワークがあります。つまりこの質問はあなたと全く違う種類の人々と関係性を築くことができるか否か、あなたの許容範囲を問う質問です。違う種類の人々とは、生物学的、身体的、機能的、政治的、文化的、社会経済的などを指します。それらの違いにも関わらず、彼らはあなたを信じ、同じ目的を達成するために協力してくれるかどうかです。 素晴らしいリーダーは多様性溢れるネットワークはパターンを知るためのソースであり、解決策であることを理解しています。すべての人があなたと同じ考えを持つ訳ではありません。

三番目の質問「過去に成功したやり方を捨てる勇気はあるか?」皆と上手くやるために皆に調子を合わせる、という表現がありますが、このアドバイスに従ってしまうとリーダーとしてのあなたは知っていることと快適なことをやり続けることになります。素晴らしいリーダーは人とは違うことをします。リスクを取るべきだと口で言うだけではなく、素晴らしいリーダーは実際にリスクを取ります。

あるリーダーが言っていました、最も影響力を持つ発展は、周囲から「あなたの考えは甘い、おかしい、ばかげている」と批判されることに対する感情的なスタミナをつけられると生まれるのだと。皆さんの新しい考えに賛同してくれる人は、全く新しいネットワークからの人々となります。彼らは皆さんと同じように普通の人とは違う考え方をし、大きく飛躍することを恐れない人々です。一歩前に踏み出すのではなく、飛躍ですよ。

これまでのリーダーシップ評価方法よりも、今ご紹介した三つの質問があなたの21世紀のリーダーとしての能力を評価します。私は多くの21世紀の素晴らしいリーダーたちに出会いました。21世紀の素晴らしいリーダーとは、これまでと同じような快適なやり方ではなく、今日の現実と明日のまだ見ぬ可能性に備えている人々です。ありがとうございました。

<続きは近日公開>

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